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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
青森の「奇跡のりんご」のように、無農薬の土作りに真面目に取り組んできた福島の農家。それはこれからの日本や世界の大きな希望だった。が、彼らの熱意は「寿命30年の原子炉のために1000年に一度の出来事を想定してどうなる」とリスク管理を鼻で笑った電力会社上層部の浅はかさな考え方に踏みにじられた。放射能に汚染され、自殺を選択した農家の絶望の闇はいかばかりか。悲しい知らせに唇を噛む。
有名な女コンサルタントがこの東北の状況を「改革したくてできなかったのだから今がチャンス」とTVで話していた。聞いていて「この人は何もわかっていない」と思った。言っていることは正しい。が、そもそもチャンスとは何のチャンスなのか?金儲けか?GNPを高めるチャンスか?ピンチがチャンスなんて実感できるのは、ピンチの中ではなくピンチを脱したときだ。被災者は一瞬にして故郷をなくしたのである。軽々しく「チャンス」なんて言わないでほしい。
セ・リーグが29日の開幕を決めた。世間の感情と距離がある。この国の事情との間に距離がある。選手と球団との間に距離がある。セ・リーグとパ・リーグの間に距離がある。Jリーグなど他のスポーツと距離がある。自分が中心だと考えるのは勝手だが、自分が全体の一部だとわかっていない。自分がゲームをすれば会場が満杯になると思っている。セ・リーグの思い上がりに閉口する。
経営コンサルタントは悲しいかな被災者の前に無力である。そこで考えたのが、アーティストのチャリティオークションではなく、チャリティ「セミナー」。セミナーの収益金をそっくりそのまま、義援金として寄付してしまうのはどうだろう。私一人がやるのではなく、コンサルタント仲間が集まって、「セミナー祭」みたいにしてできるだけ多くを集める…早速友達のコンサルタントに連絡してみよう。
機械メーカーの技術者たちが2人1組で東北地方に急行している。目的は被害を受けたお客様の機械の修理。最も心配なのはガソリン。名古屋で満タンにしても東北に着く頃には空。しかも給油制限で次に進めない…それを見越して別にポリタンクにガソリンを積んで出発。さらに現地では一人がガソリンスタンドに並びもう一人が修理をする。そうまでしてもお客様を助けるプロ意識に感動した。
インフラ会社の幹部と話をした。同社では数百人の単位で技術者を被災地に送っているという。その中には「自ら進んで手を挙げた志願兵」が相当いるという。そして、その殆どが昭和世代だといった。若い人が「行きたくない」と言う中、40−50代は「私が行く!」。カッコいいおやじが多ければ、その背中を見た逞しい若者も育つはず。まだまだこの国にはサムライが大勢いると聞いて嬉しくなった。
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