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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
『3年で自分の会社を引き継ぐ方法』の著者・下吹越一孝先生によると、後継者支援には主に3つのフェーズがある。第1フェーズが「後継者計画」。後継者を決め、育成し、そのブレーンを育てる。第2フェーズが「中・長期経営計画」。経営課題の克服や経営改革、企業価値の算出等を行なう。そして第3フェーズが「相続計画」。財産や負債を棚卸し、自社株対策、遺産分野の調整を行なう。これらの機能のほとんどをわが部は保有している。
自部門の来期の計画を練る。コンサルティングの計画は「何を」より「誰に」が肝心。そこで来期は「ガンバレ後継者!」とした。当社の調べでは現経営者の引退希望平均年齢は64.5歳。団塊の世代の経営者は今60歳を少し超えたところ。ここ数年で、息子さん他に禅譲したい経営者は多数いる。しかし、その準備が出来ている経営者は少ない。そこを、経営者、後継者の両面から助けたいと思う。
昨日の部会の改善点として、もうひとつ指摘されたのが「もっと前向きになれる会議にしたい」という要望。気持ちがワクワクしてこないという。その最大の原因はマンネリにある。ここ数年で急成長からした人にとって、変化しない人、同じパターンの仕事を繰り返している人はとても退屈に見えるもの。限界の多くは心理的な限界という。それを突き破るようなディスカッションの場が求められている。
長年やってきたわが部の月例会議。最近、活気がなくなった。意見を求めても出ず、いつしか怠惰な空気が流れ出したのだ。そこで急遽「今の部会をどう思うか?変えたい点はあるか」を言ってもらう場に変更した。すると出てきた意見のひとつが「何のためにやっているのか目的が見えない」。これを聞いてしばし愕然する。目的はわかっていてくれると思っていたのに、しっかり伝わっていなかったのだ。
ドラッガーの研究が最も響くのが製造現場の人だ。製造現場の人は、お客様に直接会う機会が少ない。だからこそ「私たちの使命は何か?」や「私たちの顧客は誰か?」という問いの答えを探そうと必死だ。その結果、見えていなかったものを正しく認識する。逆に営業担当者は顧客に毎日出会っている。が、リアルな分、本質を見失っている。見えているようで見えていなかった本質を、改めて認識する価値がある。
近年、ドラッガーが再注目されている。昨年来の不況で、ビジネスマンの多くは古典にヒントを求めた。ある者は松下幸之助に、またある者は稲盛和夫にそのヒントを探した。今の若者にとって、それがドラッガーだった。私たち40代はバブル崩壊後、散々ドラッガーを読んでそこからヒントを得たが、同じことを今の30代がやっているのだ。若手が『5つの質問』を議論しているのは大変良いことだ。
浅田真央選手は惜しかった…日本人はトリプルアクセルとか4回転、イナバウアーなどウルトラCの技術で頂点に立とうとする。しかし世界が評価したのは、ウルトラCよりも全体にバランスの取れた美しいデザインの方だった。ハイブリッドで優位に立ったトヨタが窮地に陥っているのを見ても、世界の人々は図抜けた技術だけでなくよりバランスのとれた美しさを望んでいるように思う。今、技術的難度ばかりを求める日本人の考え方が問われている。
男子のスキー団体が5位に終わった。「自分のプレーが出来て満足です」と語る選手たちに新聞は「誰も口惜しがっていない。こんなことでは長野ような栄光は二度と訪れない」と書き立てていた。確かにそうかもしれないが、金メダル獲ることばかりが正義ではないだろう。五輪に出てベストを尽くすことにも十分価値があると思うのだが…。「参加することに意義がある」を死語にしてはいけないと思う。
甲子園の常連校の監督の話を伝え聞いた。曰く「甲子園は行くところではない。呼んでもらうところだ」。甲子園に行けるのは、野球の神様に見初めら得た人だけ。野球の神様は、人一倍熱心に練習し、周囲への気配りができる球児だけを呼ぶという。そうでない限り、いくら野球のスキルが高くてもいくことは出来ない…「呼ばれる場所→そのために準備する」そんな受身の考え方が私は好きだ。
某中学校で聞いた話。スキルの高いバレーボールの女子選手がいた。しかし、日本の名だたる名門校から声がかからなかったという。原因は、普段の生活態度。今の高校は本人のスキルより、生活態度を優先するのだろう。企業も同じ。礼儀やコミュニケーション能力に劣る人材を採ると、その後育成に多くの時間とコストがかかる。企業も学校もそんな手間のかかる人材を必要としていないのだ。
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