|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
消耗品を扱う問屋から新規事業の相談を受ける。相談の内容は「ある機械メーカーが新機種で新規市場を開拓するので、その市場向けの特異な消耗品を作るべきかどうか?」。そこで、現状どこまでわかっているか質問すると、一番重要な情報が十分でないな…と気づいた。それは「メーカーが開拓しようとしている市場は、本当に新機種が解決する問題を抱えているのか?」。これが見えないと正しい判断はできない。
某社に人材育成のプログラムを提案した。同社には昨年、別のプログラムを実施し受講生のモチベーションは大いに上がった。そこで彼らにより高度なスキルアップを提案したのである。しかし社長は、新規プログラムよりも前期の成果検証をしっかりしたいと言った。PDCAのCをしっかりしたいという。その意見はもっとも。そうした検証をせず次のプログラム提案に躍起になっていた自分が恥ずかしい。
広島で泊まった某ビジネスホテルで映画「252」を観る。すると、いいところで音声が何度も切れた。フロントに苦情を言うと、DVD聴取料1000円を返金しに部屋まできた。金を返すのでガマンして欲しいという意図だった。私はその姿勢にガッカリした。担当者がどんな現象が起きているか自分の目で確かめようとしなかったからだ。とりあえず返金して黙らせよう。そう考えているうちは進歩しない。
私が広島戦観戦した日、マツダZOOMZOOMスタジアムで5回裏の攻撃終了時に平和を祈るイベントが催された。私たちは入場時に貰った緑色の大きな紙を上に掲げると、スタジアム全体が緑で覆われた。そして、ジョンレノンのイマジンが流れた。それを聞きながら被爆地で平和を祈る歌が英国人の歌か思うと…と少し寂しくなった。私たちは独自の平和への願いを込めた歌を持つべきではないかと。
マツダZOOMZOOMスタジアムで最も感心したのは「砂かぶり」。内野の砂かぶりはもちろんだが、外野の砂かぶりから見る野球の醍醐味もまた素晴らしかった。どの選手もまるでイチロー選手を見るかのように動きがダイナミックに映る。上からの通常観戦だとチームのフォーメーションなどが楽しめるが、この角度からは躍動感が伝わる。目線によってこんなにも見え方が違うのだと感動した。
マツダZOOMZOOMスタジアムを見学する。野球の興業には150〜200万人の後背地人口が必要と言われる中、広島にはせいぜい120万人。そのため、「繰り返し来てもらう」「野球好きでない人にも来てもらう」ことを考え、シートだけでも28種類もあることに驚いた。観戦しながらパーティをするパーティシート。バーベキューをするバーベキューシート。小さな子供と寝転んで野球を見る寝ソベリア…誰がこんなこと考えたのだ?素晴らしいアイデアに感動した。
某社で管理者研修を実施。その中で「あなたの目標達成のマル秘作戦は何か?」を書き出してもらった。すると出てきたのは「根回しします」「飲み会を開いてコミュニケーションの量を増やします」「朝ミーティングでやることを確認し、実施します」…当たり前のことばかり。目標達成には考えられた作戦を愚直に遂行するより他はない。みんな、目標達成に何をしたらいいかわかっているのだ。
大河ドラマを見ながら考えた。戦国の勝者は、400年経っても英雄とは描かれない。最後まで勝ち残ったものが、必ずしも憧れや尊敬の対象ではない。人は「負ける一瞬までどう戦ったか」を見、そこに共感する。石田三成…直江兼継…ともに敗者だが、信念を持って戦った敗者は新撰組も義経も西郷も生きる人に勇気を与える。何が何でも勝者になる生き方に多くの人が嫌悪感を抱きながら生きている。
某社で役員研修を行う。同社の理念は「お客様第一」「一流の品質」「まず協調」。この3つについて各役員に過去1ヶ月間を振り返り、気がついたことを書き出してもらった。そして、その意見をグループ内で交換した。すると、ある人は知っていてもある人が知らない事実が多数あることが分かった。これは惜しい。理念に対し、現実はどうなのか。実践できているのか?振り返る機会を設けるべきだ。
私の部下のチームが作成した某クライアント向けの企業診断報告書をチェックした。この会社の業界は斜陽産業であり、ここ数年赤字体質で経営していた。資産が大きいので持ちこたえているが、かえってそれが危機感を招かない危険な状態になっていた。その資料を見ながら、すっかり感心してしまった。マクロ的に見た問題点…社内的に見た問題点…ベンチマーク企業との差…部下達のコンサル・スキルは確実に上がっている。
|