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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
私の部下がMURC大賞に選ばれた。MURC大賞とは私の会社の年間MVPのようなもので、若手社員達にとっての憧れである。彼は、大賞受賞の記念講演の中でこのように語った。「この会社に転職したときなかなか芽が出なかった。しかし、この会社でダメならどこのコンサルファームに行ってもダメだろうと腹をくくった」。それらを聞きながら、わが部下ながら彼が一流になった秘訣がわかった。
このところ、中堅企業の先代のDNA以下に次世代に伝えていくかのコンサルを実施している。多くの大企業はトヨタウェイのような「ウェイ」を制定し、名文化しているがそれで本当に伝わるのか、私には「?」だ。むしろ考え方とか行動とか、もっと現場よりで現場の中で語り継がれることが必要なのではないかと思う。このことをソニーの社外取締役の先生に話したら「酒井さん、一生の仕事の仕事が見つかったじゃないか。ソニーもそれが出来なくて苦しんでいるのだ」と言われた。何を継承すべきか、どう継承すべきか。もっと考えなければらない。
先週の引越し後、未開封のダンボールが職場内のあちこちに放置されたままになっていた。見かねた常務は「2週間未開封のままになっているダンボールは、中身は不要なものばかりだろうから、すべて未開封のまま処分する」と号令を出した。これを受けて、部員全員で未開ダンボールの一斉点検を開始。約30分後、すべてのダンボールが姿を消した。一斉の掃除が生み出す連帯感を久しぶりに感じだ。
今日出会った銀行の次長は駐車場の大切さを次のように語った。「汚いとか止めにくいだけで、お客様からクレームを言われます。このことは後でどれだけリカバリーしても払拭できません。店の第一印象は店舗ではなくて駐車場で決まります。駐車場こそ、お客様を一番にお迎えする場所なのです。だから皆でキレイにしなければならない場所なのです」。お客様目線で考えれば駐車場はとても大切な場所なのだ。
ディズニーランドのサイトを見ていたら、駐車場担当者のコメントとして以下のような文章があった。「(キャストは)閉園後のパーキングを“パークでたくさん味わった夢や感動を、忘れさせない場所”と呼んでいます。「またお越しください!」「お気をつけてお帰りください!」そんなキャストの何気ない挨拶だって、ゲストの“楽しかったなあ”という気持ちをより確かなものにするための、おまじないなのかもしれません」。すごい。駐車場の整備員の仕事もゲスト目線に立つとこんな素晴らしい仕事に変わるのだ。
家の箪笥を掃除していたらベトナムで買った偽ブランド品のバックやTシャツが出てきた。余りに精巧に出来ていたのでお得に感じて買った代物だ。しかし、一時は良くても長く使う気にならず結局は箪笥の肥やしになってしまう。安物買いの銭失いとはまさにこのこと。最近はブランド物の通販で偽者が流通しているという。情けない話だが、直営店か百貨店で買う以外に本物の確信が持てない時代なのだ。
ピュア・リーダーに最も必要な力は、深く理解したミッションを「自社流または自分流の仕事術」に置き換え、それを行動に変えて、現場に落とし込む力である。社員はその行動を取っているうちに、ミッションに貢献し人様に役立っている充実感を感じる。ミッションに共感するだけでなく、体感しながら素晴らしいと感じる行動。リッツカールトンHやディズニーランドでできているこの習慣を、もっといろんな企業に広げたい。
ピュア・リーダーというとなんだか弱い人に見えるが、その実、大変強い人だ。私利私欲のないマネージャは大勢いるが、ミッションを深く理解する人、先が読める人、先を読みながら今手を打っていける人、リスクに備えられる人、最後まで諦めない人はそうはいない。また意識改革の進まない部下に対し、粘り強く説得し続けられる人も少ない。そうした人が確実に誕生するプログラムを作り上げたいと思う。
これからの時代に必要なピュア・リーダー像を考える。ピュア・リーダーのピュアの源は、大河の中の湧き水のような力強いミッション。それに基づいた意義のある行動を取る。すると、汚いものを自然と寄せ付けない力を持つようになる。また、ピュア・リーダーの動きにスピードを伴う判断力と行動力があれば、そこに必ず人が集まってくる。汚れや濁りが強烈なほど、人は清らかなものを求めるのだ。
昨日紹介した「ピュア・リーダー」とは純粋なリーダという意味。自分の野心よりもしっかりやろうという気持ちが強い。「ミッションを掲げていて仕事=人助けの意志が強い(利己心がない。無私)」「会社が与える目標に対しては確実に成果を出そうとする」「部下が精神的にもスキル的にも成長する仕組みを作ることに腐心する」「コンプラ他規制は忠実に守ろうとする」。当たり前だけど、こんなリーダーが待望されている。
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