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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
若手経営者ばかりを集めた研修会の分科会で講師を務めた。内容はクレドの策定と、「徹底を徹底する方法」。特に盛り上がったのは質疑応答だった。社員のモチベーションをどう挙げるか、ビジョンはどうしても必要なのか、インセンティブには何がいいか。講義よりもディスカッションに時間を割くのが、若手が多数集まったときに盛り上がるコツ。事例を紹介したり議論しているとき、自分は中小企業の経営者が好きだと思った。
昨日の講演会のタイトルは『将来が見える会社・見えない会社』。私の伝えたいメッセージは、「一部のコア人材だけではなく、全員を巻き込んだアクションを起こすこと」。とくにモチベーションアップのために皆で顧客訪問。スキルアップのために若手が主体となった自主勉強会の運営。コミュニケーションの活性化のためお互いの問題点と感謝を伝え合う機会づくり。細かい事例紹介だが、実務を語るのがコンサルの務めだ。
NTTユーザー協会の講演会で高松へ。今日は堀紘一先生の前座を勤める。自分の講義が終わった後、堀先生の講義を聴いたが、正直言って役者が違う。会場に問いかけて会場に応えさせるパフォーマンス、太平洋戦争の話まで引用して仮想敵として米国を掲げて聴衆を惹き付ける、平成と昭和の違い、今の日本経済低迷の脱出法など。斬新かつ半年先のことを話していた。そのスタンスに比べたら私などまだまだ二流だ。
新著『仕事ができる人 会社に必要な人』を書くために、2ヶ月ぐらい日記を休んでしまった。それくらいタイトなスケジュールの中で買いたいのだが、当初仮想敵は「愚痴って上司批判ばかりの社員」に置いていた。しかし、今の若者にそんなやつは少ない。多いのは「失敗恐怖症」「実体験欠乏症」である。彼らがもっと新しいことに挑戦しないと、この国はよくならない。そう信じて書いたが、果たして伝わるかな?
野村監督が清原について語った話を聞いた。清原をダメにしたのは森監督だという。清原は大変スキルの高い選手だった。しかし、その後活躍したイチローや松井、松坂といった選手に比べると人格の面で劣り、他人のお手本足り得ないというのだ。それは入団当初の森監督の教育が悪かったから…という。聞きながら清原選手に対する見方は正しいと思った。スキルと人格が揃わないとリーダーにはなれない。
TVをつけると殆ど毎日お笑い芸人である。いろんな番組にゲストとして登場し、その番組を盛上げている。スペシャル番組は3〜4時間と放送時間が長い。ビデオに録り飛ばしながらもつい長い時間見てしまう。なんでこんなにお笑い見るの?とカミサンに尋ねたら「癒されたいから」。何も考えなくてよい点が気持ちいいという。逆に言えば大人も子供もそれだけストレスフルな世界にいる証明だ。
家で大掃除をする。風呂と洗面台と洗濯機を洗うようにカミサンに指示されたが、洗い方がイマイチ分からない。昨年リフォームをしており、風呂の浴槽や壁の素材が違うからだ。そこでカミサンに指示を仰ぎに行ったら、「そんなぐらい自分で考えろ!指示するのが面倒くさい!あなたも会社でそんな指示待ちの部下がいたら嫌でしょう!」と一括された。まったくその通りで返す言葉もなかった。
枡一酒造の市村社長と話した後、同社が経営する枡一客殿に泊まった。床暖房の入ったフローリングの洋間は、書き物をするにはピッタリの静かでクリエイティブな空間だった。小布施には温泉はないが、その分お風呂は大変スタイリッシュで、ホテルの個室で浴槽がガラスの風呂に入ったのは初めてだ。本来は自宅にお招きすべきをお泊り頂く部屋だから…というコンセプトのホテルは、泊まる人を癒す空間でもあり、啓発する空間でもあった。
枡一酒造の市村社長は文明と文化の違いも語ってくれた。文明とは普遍的なもので標準化され普及するものだという。文化とはその場独自のものをいう。小布施は文化を大切にしながら文明をどんどん吸収してきた街。彼は「時代を感じることが大切だ」といい、そのために毎月、偉人を招いた小布施ッションという名の講演会を開催している。小布施ッションは田舎が情報を得るために開いた「出島」なのだ。
小布施堂の市村社長に「幽霊や悪魔と妖怪は何が違うのでしょう?」と尋ねた。すると市村社長は「妖怪には可愛げがある」と答えた。そうなのだ。妖怪には強欲な奴もいるが、どちらかというと自分の「分」というものを良く弁(わきま)えているような気がする。彼らが暴れるときは、第三者が彼らの領域を冒したときだ。そんなこと考えていたら、経営者はやっぱり妖怪で、ますます経営者が好きになった。
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