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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
子供の行く小学校のPTA会報誌に全先生のプロフィールが載っていた。そこには先生への質問として「動物に例えると何ですか?」があった。その答えは人によって「ぞう」「サル」「カメ」「ねこ」といった超平凡なものから、「くいしんぼうのキリン」「夏に氷に抱きつく白クマ」「高所恐怖症のねずみ」「気まぐれな猫」という工夫した表現のものもあった。同じ問いなのにこの差はいったい…?こんなところに生徒への配慮の差が出ている。
カゴメの北海道支店の話を聞く。北海道の市場経済は人口がも減少。小売企業も次々廃業したという。そんな中、カゴメは売上げを着実に伸ばした。その秘訣は本社に頼らない地域密着型の商品開発だ。特に当たったのが、ラム肉にケチャップを混ぜて焼くラムチャップ用のソース。実演販売したところ好評で、商品化したという。縮小市場での成長に、この国の近未来のマーケティングの姿を見た思いだ。
札幌ドームを視察したとき、以前勤めていたブラザー工業の安井義博会長と一緒だった。眺めの良い場所に来たとき、会長の方から「酒井、一緒に写真を撮ろう」と声を掛けてくださった。そして、同期で今会長の秘書室長を務めている有人にシャッターを切ってもらった。20年近く前に辞めた人間に今も社員同然に暖かい声を掛けてくださる。その心根に感動した。大きい人だなあ。ありがとうございます。
カゴメが90年代に立ち直ったときの話を聞く。社長は3つの経営革新課題「新しい需要創造力」「持続的利益獲得力」「自主活動あふれる社風」を掲げ、これをひとり一人が自分のものして取り組んでくださいと伝えた。すると、ひとりの管理職がこれを自分の職場で唱和することにした。これを聞いた工場長が「唱和して満足するな。これについて考えて行動することが大切だ!」と叱ったという。盲目に唱和しても何もかわらない。方針は実行してなんぼだ。
16日の副委員長の組合では夏に大々的な夏休みを開催していた。そのDVDを見せていただいたが、8月の一日の夕方から夜に変えて、すべて組合員の手作りで行なわれる。浴衣コンテンストやダンス大会があり、最後はソーラン踊りで終わるという参加型のイベント。副委員長は「雨で実行できなくてもかまわない。職場はプロセスから作られるのだから、準備できた時点で目的は果たしている」。そういって今年の準備に入っていった。
16日の副委員長の労組発行の機関紙を見せてもらった。ものすごく写真が豊富でかつ上手いので同労組の楽しさが伝わってきた。聞くと、「人の良い表情が撮れないと組合広報誌は作れない」との合言葉で、カメラは1眼レフを揃え執行部員が練習したのだという。昨日紹介した合宿討議にもカメラ担当がいて、参加者が悩んだり、気付いてハッとしたりした表情を捉え、臨場感が伝わってきた。この合言葉は名言だ。
16日の副委員長の労組は、職場改善のため工場長と現場の班長が一緒に合宿し、とことん話し合う機会を作っていた。通常なら工場長にはなかなか物が言えないし、言ったところで工場長は部下の意見・進言を遮って、自説を述べようとする。そこで労組がその場に立会い、「工場長、今日はそれを聞きに来たのでしょ。だから聞きましょう」「そうはいっても工場長。ここからが大事です」など繋いでしまう。すると、風通しの良い風土ができるだけでなく、一体感が醸成される。こんな熱心な労組は滅多にない。
昨日の副委員長の労組では、組合員融資が新入組合員のために寸劇を開催していた。寸劇のテーマはローン。うっかり高金利ものに手を出すと多重債務に陥る、その怖さと賢いお金の借り方を指南したものである。熱心な演技と聴衆の真剣さに感心したが、こうした試みが他の労組でも行なわれたら多くの人が救われるだろう。金融知識は必須だが覚えにくい。劇を通して学ぶのが一番良いと思う。
某労組の副委員長と話す。彼は新入組合員セミナーこんな問いかけをするという。「17時までの勤務時間と17時以降時間。月〜金曜までと土日。さて、あなたの時間はどこからどこまで?」。この問に多くの人は「17時以降っと土日」と答える。が、それは間違い。勤務時間も全部が自分の時間なのだ。自分を成長させられる時間だし、社会に貢献できる時間でもある。彼はその考えで仕事に臨んで欲しいのだ。
少年野球の審判の講習会があった。塁審くらい務まればいいなあ?と思って参加したら、主審も覚える本格的なものだった。それでも結構面白くて、だんだん審判のボランティアもいいなあ…と思えて来たが、6人いた先生の審判達を見ていてすっかり冷めてしまった。あまりにも厳しい徒弟制度だったからだ。ボランティアの世界でも上下関係に縛られるなんて真っ平御免。当面は静かに塁審に徹しよう。
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