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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
沖縄にアウトレットショップができたのを見て驚いた。沖縄の県民人口から考えて、成立するはずがない。まして内地から飛行機に乗って来るはずがない…と思ったら、来るのである。というより、アウトレット目的ではなくリゾートに来て、その帰り、飛行機街の時間にちょっとお買い物…と立ち寄るのだ。人口も増える地元+観光客をターゲットにしたビジネスを展開するとはなんとも頭がいい。
国際通りにフルーツを売る店が2軒あった。私が行った時間は、A店には列が出来て、もうB店には客が居なかった。その違いは、店員が女性か男性か…にあるようだった。客は100%女性の観光客。女性定員の方が安心できるのだろうか?商品差が無い場合は価格差よりも店員の接客態度次第で利用意欲が変わる。相手が観光客の場合はなおさらだ。B店は男性店員を明るくすることからはじめねば。
出張で沖縄に来る。国際通りを土産物を探して散策。幾多も土産物屋があるが、店に入って魅力的だと感じる空間とそうでない空間がある。魅力に感じるのは、あるカテゴリーの品揃えが多い店。Tシャツ、泡盛、米軍用品、シーサーの置物…これらが同じだけ並んでいる店よりも、どれかひとつが多い店もしくは専門店の方が何倍も魅力的である。何でもあるは何にも無いのと同じだと改めて思った。
コンビニで奇怪な本を買って読んだ。『廃墟紀行』と題した日本の廃墟の写真集である。感心したのは表紙に「荒廃した静寂な空間が語る郷愁」「朽ち果てたコンクリート、苔むした壁、割れたガラス窓…滅び行く建物へのノスタルジー」とあるように、著者が廃墟を美しいものとして捕らえていることが、書籍全体から伝わってくることだ。ともすれば変態じみた想いなのに、読者にきちんと伝わる。その熱さと冷静さに恐れ入った。
世の社長さんを対象にした講演会が続く。余りの暑さに皆さんクールビスかな?と思いきや、ほとんどの人がネクタイをしめている。リーダー格の80歳の会長は「俺は小泉が嫌いでね。だからクールビズも嫌いなんだ」と語っていたが、正装すべき場ではきちんとしたい…のが日本人のニーズなのだろう。壮年に社交ダンスが流行るのも、異性を前に緊張ある時間を求める人が多いせいかもしれない。
今から7年前に売上最大37億円だった会社が、現在6.7億円にまで縮小した…のだが、社長はかえって元気である。財務体質が強くなったからだ。かつては機械の販売店。売上は大きくても利は薄く、手形は切るし、割引もするし、毎日が冷や冷やだった。今は、特注品を一品加工させる企画業態へ転換。取引も現金一本にした。顧客リスト、企画力、下請けNWなど、資産を活かせば成長できるのだ。
昨日の会長曰く、ダンスホールの事業も、今は赤字だという。しかしその赤字がる人の一言で苦にならなくなったという。それは「お金を残せる事業は多数いますが、文化を残せる人は滅多に居ない。いいことしまたね」。その言葉に夏目漱石の「文化=住みにくい世の中を住みやすくするもの。それだからこそ尊い」という定義を思い出した。多くの公民館ダンサーに「憧れの地」を提供した価値は大きい。
大阪のダンスホール「ザ・ゴールデンパレス大阪」で講演会。このホールは、若い頃ダンスをしていた田中会長が、自社工場跡地を使って去年から始めたものだ。欧州本場のホールを模して作ったホールは、「普段より上質な自分になれる場所」としてダンサーの間で評判になり、名古屋や東京から観光バスで押し寄せるほどに。無意識でもきちんとコンセプトを建てるところが一流経営者の証である。
日帰り温泉で紀伊勝浦の「ホテル浦島」に立ち寄ったが、その規模に圧倒された。ホテル全体の規模も凄いが、そこにある温泉の規模も凄い。特に「忘帰洞」には肝を抜かれた。おまけにこのホテルは、桟橋から船に数分乗らないと行けない所にあり、非日常空間としての魅力たっぷり。名古屋や大阪から3.5時間もかかるが、その甲斐はあるよ!と言わせたい。経営者のその意地が伝わるような作りだ。
ホエールウォッチング後、太地町のくじら博物館に立ち寄る。ここにはくじらの骨格や生態、あるいは捕鯨の歴史などが余すことなく展示されている。小さな博物館でもテーマをハッキリさせ、その深さでNo.1だとやはり魅力である。同施設にはイルカやシャチのショウもあるが、そんなショウよりも、ジオラマや標本が素晴らしい。これなら詳しいと言い切れる孤高の存在はどこへ行っても美しいものだ。
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