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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
某社女性管理者に、部下からどんな感謝状が欲しいのか書いてもらった。「あなたは設計のこともわかっていなさそうだったし、『この人に何ができるんだ』と、全く期待していませんでした。でも、癖のあるメンバー揃いのチームでやるべきことをやり、任せるところは任せ、率先して一緒に汗を流すといった姿勢を見て、単純にこの人はすごいと、感動しました」。すごい一文。ハンデが大きい人ほど王道に忠実になる。
現在指導している某社の管理者は、今期の部下育成方針に「覗き込みによって、部下を知り、アドバイスする」と書いた。「覗き込みって何ですか?」と尋ねると、部下の現状を詳しく把握することだという。部下が何をし、何を考えているかは覗き込まないとわからない…そのくらいコミュニケーションが難しくなってきているのだ。覗き込むのは相手の顔なのかPCなのか。相手が本当に見え辛い時代だ。
健康診断後、医師からメタボリックシンドロームの警告を受ける。このままいくと、慢性肥満となり、50歳ではクスリが手放せない身体になるという。何らかの大役を果たすために天から借りたこの体を、クスリ漬けにしていいはずがない。最後はキレイなままお返しするのが道理だ。医師によれば、44歳は自力で脂肪を減らせるギリギリの年齢らしい。よ〜し、この一年はメタボリックと戦ってやる!
健康診断を受ける。この病院は診断後、レストランでの食事券をくれる。去年まではこの券で食べられるメニューが決まっていた。それは、同レストランの他メニューに比べれば安っぽい吉野家の朝定食のようなもので、まあ只だから仕方ないかと諦めていた。ところが、今年はレストランの10種類以上のメニューから自由に選べるよう変貌していた。顧客満足向上のため、病院も必死になっている。
朝6時、ウォーキング中に寺院の近くを通った。すると、お寺の鐘が鳴り出した。風流に感じその音に惹かれて境内をのぞいてみると…鐘を突いている人が誰もいない。が、鐘はゴァンゴァンと余韻を残しながら揺れている。なんと鐘を突く棒が、機械で動いていたのだ。それを見てガッカリした。和尚がいなければ地元の人が突くとかにすればいいのに。寺がなまけて何のご利益があるのだろう。
根尾村に樹齢1500年の淡墨桜の満開を観にいった。圧倒的な花…だと思ったら、圧倒的だったのは幹と根だった。特に根の部分は地面から1Mぐらい盛り上がっていて直径3Mはありそうな幹を支えていた。幹からは5本の大きな枝が伸びていた。ひとつひとつが通常の桜並みの太さがある。会社が長く発展するには、事業を5本行うと良いと言われているが、それを絵に描いたような迫力だった。
レッドソックスの松坂大輔を見て誰かに似たフォームだな…と思ったら、江川だった。ゆったりとしたフォームで、剛球を投げる日本人。万人の期待の中であれだけの成果を出せるのはかつて日の丸を背負ってきただけあって邪念がないのだろう。「見返りを期待しないのが武士道だ」とものの本に書いてあったが、彼の投球フォームに、「今いる場所で一生懸命」というシンプルな生き方の凄さを感じた。
昨日の続き。知識や知恵を得意とする人の悪癖は、高い報酬を欲しがることだ。よく「企画部門の評価方法が現場に比べて曖昧。どのように評価したらよいか」と相談されるが私の答えは簡単で、「曖昧な方がいい。企画部門が高い評価を得て高い報酬を得たら、現場が怒って現場のやる気が下がるし、企画と現場の仲が悪くなる」。現場が好きなのは、知恵はあるけど決して威張らない企画者だ。
人は誉めて使え、という。しかし、誉めたところで効果の上がらない人たちもいることがわかった。「知恵」を武器に使う人たちだ。「体力」を使う人、時間を惜しまず前線で戦う人は誉められると嬉しくてしょうがないが、知恵を使う人は誉め言葉よりも、信用されて次の仕事をもらう方が有り難いのだろう。「仕事の報酬は仕事」はバンダイの社風だが、知恵者が多い時代には相応しい考え方だと思う。
感謝の言葉を集めると、感謝には三段階あると気づく。第一段階は誰かに何かをしてもらい、それをありがたく思う直接的感謝。第二段階は、誰かのアドバイス、ひと言をきっかけに新たな気づきを得て自分が成長できたと実感する契機への感謝。そして第三段階が、存在への感謝。見えないところを見ている、あなたがそこにいるだけで良いという感謝だ。第三段階まで行けば、毎日が感謝になる。
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