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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
毎日、掃除を続けている某社専務に、掃除を続けて力になっているかを尋ねた。YESという。どのような力なのかと尋ねたら、コミュニケーションが促進されるというのだ。掃除は小学校の頃から力を合わせて行うものだと皆が知っている。人の嫌がる部分を担当したり、普段気がつかないところをキレイにしたりした人には感謝の心が生まれる。掃除をする会社は業績もいいというのは本当なのだ。
整理整頓とは、実に高度な仕事である。特に整理が難しい。整理とは「要らないモノを捨てること」だが、これができるのは、「要る・要らない判断ができる」人である。そしてその判断は、先が見えている人であり、かつ全体が見えている人ならではのものだ。「いつか使うかも…」「もったいないから…」と言う人は、先が見えないから今判断ができない。私が整理整頓できないのは、先が見えていないからだ。
「イチローのロッカーはきれいでしょうか、それとも汚いでしょうか?」そう尋ねると誰もがきれいだという。誰も見たことがないから本当のところが分らなかったが、先日「見たことがある」という商社マンに出会った。彼によれば「すごくキレイだった」という。皆の推測は間違いなかったわけだが、その人の整理整頓状況はその人を見るだけで予測できてしまう。人の心眼とは誠に怖しいものだ。
岐阜の異業種交流会で「2001年の会」の講演会に呼ばれた。この講演会…開始時間が午前6:00。終了が7:30。その後朝食をいただき、8:30ごろ散会する。会場には30人ほど。作業服姿で、この後即現場に行く人も多い。この会は毎月1回、決まって6:00からのスタイルで20年も続いていると言う。こんな早い時間に集まるのはモチベーションの高い人ばかり。そんな人だけを相手にできるのは光栄だ。
マネージャの友人から月曜にメールが届いた。そこには「樋口@スキー帰りです」とある。土日にスキーを楽しんできたのだ。休みの日には思いっきり休み、翌日から目一杯働く。そんなマネージャを見ると部下は安心するだろう。最近、マネージャが仕事を一身に背負い、土日を潰して働く姿を見るが、そんな部門に誰が異動したいと思うだろうか。いい人材を求めるなら、休みを取るのも率先垂範だ。
余りコミュニケーションが取れてないのでは…と思った部門で、バレンタインのチョコレートを贈る習慣があると聞いて驚いた。女性陣は男性一人ひとりの人柄に照らし、相応しいチョコをプレゼントする。3/14のお返しを期待するからできると言っていたが、チョコを通じて自分がどう見られているか分るのはいいこと。わが部門は虚礼廃止だが、一流大出の女性もそういうことをするんだ…と感心した。
経営には覇道と王道がある。覇道とは量をつくり、量を売ることで利益を稼ごうとする手段である。一方王道とは、質を追求し、質=付加価値の高いものを提供することで利益を稼ごうとする方法である。後者の代表的な企業であるメーカーのN社は、1000個以上の注文は受け付けない。それを客ではないと思っているのだ。後者には常に量の誘惑がついて回るがそれを断らないと王道には進めない。
昨日の憧れの支店長の部下が金融商品を売ろうと、500人と面談をした。しかし、結果は惨憺たるのだった。落ち込む部下に、支店長は「なんじゃ、おまえこの仕事がいやだったのか?!」というと「いや、楽しかったです」。「落ち込むな、500人に会ってきたことに誇りを持て!」と励ましたという。否定的発想の人に「肯定的な要素はないか」を探し、それを生かす方法を探す。ここから部下の目は開かれる。
某金融機関で指導をしているが、そこには40歳代の突出した支店長がいた。彼の発表を聞いていた他支店の若手職員は、彼の話を聞き、すっかり彼に憧れてしまった。そしてその後の懇親会で「あの支店に移りたい。あの人の下で働きたい…」と口々に私にこぼす。私は「別に部下にならなくても、わからないことを聞いたり尋ねたりすれば良い」と伝えた。「部下になれなくても、弟子にはなれるのだ」。
新たに上司が赴任したら、何はなくとも「俺が来た以上、何かをしでかすぞ」というムードをつくるべきだ。そのムードは、その職場の「一番の困りごと」を、2年あるいは3年かけて変えることである。「それを俺は引き受ける」と宣言したら職場の雰囲気は変わる。ただし、取り掛かりは、掃除とか朝礼の変更などほんの小さなところから。その小さな変化を面白い!と感じられたら、その先も頑張れるのだ。
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