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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
講演会に招いてくれたのは拙著を熟読し、とても参考になったという二世経営者だった。彼は「私たち社長は誰からも誉めてもらえない。誰からも叱ってもらえない。それをしてくれるのが本なのです」という。「自分がやってきことはOKなんだ」「俺、間違っていたんだ」気付くのが本だからだ。彼は私の本を参考に会社の仕組みを変えたという。そんな本の役目を聞いて、再び書く意欲が沸いてきた。
某支店長から「『お客様の立場に立った応対をするように』と何度も指示しているのだが、それが本当に浸透しているか不安です。どうしたらいいでしょうか?」と質問を受けた。こうしたケースでは、部下に問いかけて確かめるより他にない。例えば「先週よりもより良い応対をするために、今週あなたにできることは何?」を毎週初に朝礼で発表させる。その気付きの積み重ねでようやく習慣化が図れる。
パロマがCO中毒事件でようやく謝罪した。対応の遅さ、不良発生時からの経年など見ているとシンドラーとそっくりだ。シンドラーの居直りは外資系企業特有のプライドかと思っていたが、日本企業も同じだ。事故原因に「経年劣化」が入っていたのだからユーザーは気が気ではないだろう。このまま一気にガス給湯を敬遠し、オール電化が進む可能性がある。リンナイも笑っていられないはずだ。
サッカーを嗜む営業マンから面白い話を聞いた。勝負事には「勝ち、負け、遊び」が必要だという。曰く、DFはすべてのボールを止める必要はなく、試合の中で1〜2本はわざと通すのだそうだ。すると相手がチャンスのとき、またそのコースに蹴り込んでくる。そのときはバシッと止める。つまり「隙を見せるための嘘」が必要なのだ。相手の思考を特定の箇所に導く。これほど痛快なことはないだろう。
新聞の一面記事と自社を関連付けて考えたことを、朝礼で発表している某社。ある朝営業マンがこんな発表をした。「外資系のH社が、日本国内に工場を作ると書いてありました。原油高で輸送量が高くつくため、アジアで作って日本に輸入するよりも国内で作った方が安いようです。さっそく当社の機械を売り込んで見たいと思います」。こんな気付きを重ねる会社はトレンドを捉えて伸びるだろう。
「他店で買われた飲食物も、ぜひ当店でゆっくり座って召し上がってください」「当店のラーメン・冷麺が、お口に合わなければスタッフに遠慮なく申し付け下さい。すぐに他のラーメン・冷麺に、つくり替えます」「ご満足されなかったお客様は、お手数ですが「お支払いチケット」にご記入いただきお帰りの際にレジまでお持ちください」。ラーメン屋『麺’S SHOP』の店内看板。約束できるということはそれだけ自信があるということだ。
坂内川に鮎釣りに行った。オトリ屋に立ち寄ると親父が「よく来たね」とコーヒーを入れてくれた。同店内には川の地図が書かれていて、どこでいつ何匹釣り上げたか一覧になっている。それを見ながら親父が好ポイントを教えてくれた。その親切さに感心していると「オトリ屋はオトリを売るんじゃないよ。情報を売るの。そのついでにオトリを売るのだ」とサラリと言う。わかっている人だ。 |