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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
研修で数人のグループに分かれ、1〜100まで数えるという奇妙な実験をした。すると、面白いことに、数え方が「最初ゆっくりで、30ぐらいで早くなり、50くらいで緩やかになり、60を過ぎてピッチが上がりる」という傾向が多くのグループで見られた。人間はコトを興そうとするとき、時間的に30%と60%の頃に力を入れ、50%では中だるむ生き物なのだろう。マネジメントはこうした本能的傾向をあえて変える手段だ。
某社で今期の業績見通しを聞く。福井工場だけが目標を大きく上回り好調だった。理由は、工場長の差配がしっかりしているから。この工場長は「決めたことはすぐやる」「必ずやる」「できるまでやる」が信条で、それを実施しているからだという。「できている姿」がイメージできていて、いつまでに成し遂げようとする意欲が旺盛な彼の姿を思いつつ、この3つがリーダーシップの根本だと感心した。
「法に触れなければ何しても良いとの考え方もあるが、法律とは最低限守るルールであって、法に触れなくてもやってはいけないことは多い。誰もが社会的道徳を慎重し、法律がなくても成立する社会が一番理想的である」。今日、不動産鑑定士の先生と話していて聞いた言葉。事を興す前には、「死んだ父と息子に恥ずかしくないか」と、胸に手を当てて顧みる余裕を持ちたいものだ。
会計事務所の賀詞交換会から流れて3次会。20〜40代の若い経営者たち8人と居酒屋で飲んだ。話題になったのは、メンバーに観光地で土産物店を営んでいる人がいるのだが、そこで売られている特産品の値段を上げるにはいかにしたらいいか?ということ。高くても売れる商品を作るのが儲けの基本。いろんな意見が出たが、こうした夜のブレストが、経営者を育てていく。気持ちの良い時間だった。
ホリエモン逮捕のTVを見ていて、ある解説者が「彼は『金で何でも買える』と言っていたが、本当は金で買えるものなど、この世に何ひとつないのだ」と言っていた。けだし名言。同様のことを、朝日新聞の夕刊にはこう書いていた。「金では動かないという姿勢が、人に感動を与えるのだ」。これにも納得。ホリエモンは「人の心は金で買える」と言ったが、彼がきっかけで改めて金と心の関係が確認できた。
ホリエモンは、改革の犠牲者…私にはそんな思いがよぎる。幕末の長州過激派による禁門の変。あるいは、平安末期の「木曽義仲」や、戦国時代の「斉藤道三」。格闘技の世界の「木村政彦」。いずれも時代を先に行き過ぎた天才に対し、まだ力を失っていない旧勢力の抵抗がそれをぶっつぶす。が、その後には、必ずもっとすごい新勢力が出て、旧勢力を飲み込んでしまうのが歴史。これから、改革はさらに加速するだろう。
「稼ぐが勝ちでしょ」「一生遊んでいけるだけのお金を手に入れた」。ビジネス書でもコンサルティングでもホストクラブでも、最近はこんなキャッチフレーズが目に付く。本音がそうでも、そういう態度を否定し、恥ずかしさとか、謙虚さとか、大義とかを大切にしてきたのが日本人イデオロギーなのに…。その文化を壊したのはホリエモンだが、これらホリエモン便乗用語はもう通用しない。
ライブドアショックで東証が停止。この前の発注ミスといい、こんなマヒが続くと金融業はつくづく装置産業だと思う。このまま装置化が進むと、いったい金融マンにはどんな仕事が残るというのだろう。無人の発電所のようにいらなくなってしまうのではないか?金融マンは己が金融マンであり続けるために、今、どんな仕事とスキルが求められているのか深く考えて精進して欲しい。
シェアNo.1のA社から「先生がもし、競合のB社のコンサルだったらこの市場をどう攻めますか?」と質問された。実に良い質問だ。シェアの差は大きく、B社は実利ではA社にかなわないから、人間関係力で勝つしかない。そこでエリアを絞ってそこだけに徹底して営業し、訪問回数と情報提供量でA社を上回るようにする…と語ったら、「相当脅威だ…」と言われた。敵方から考えるもの良い思考法だ。
トヨタが新しく出したbB。そのCFを観て驚いた。キャッチフレーズは「トヨタのMUSIC PLAYER」「視聴車あります」。これまでトヨタはクルマを訴求するとき、「走り・居住性に関わる基本性能」「ステイタス性」「ファッション性」しか打ち出してこなかった。逆に言うとクルマの商品価値をこの3つに限定してきたのだが、今回は音楽を楽しむ癒しの空間と位置づけた。画期的なことだ。
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