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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
某社の会長に招かれ、中堅の幹部たちと雑談の会を催す。その会の最後に「貴方の夢・ビジョンを聞かせて欲しい」と頼まれた。人が抱く最も尊い夢は、「誰の何のために身を粉にすることができるか」という社会的な貢献意欲だと思う。それがわかっているのに、私の夢はそれより遥かに俗物的な己の栄達目標のみ。なぜ、一流のコンサルタントになりたいのか。その根っこをもう一度見直さねばならない。
当社の自販機でコーヒーを買うと、液晶画面に占いが出る。そして、その占いは「仕事運:年下の意見を聞いてみると、仕事がうまく進むかも」というノリで、どうやらオフィスに設置されることを意識したもののようだ。確かに会社の自販機で恋愛運も見ても仕方がない。コーヒーが出るまでの空白のスキマ時間を埋めるに占いは適しているが、供給側はちゃんとTPOを考えているようで感心した。
貴ノ花の相撲で一番印象に残っているのは、昭和52年春場所13日目の北の湖戦。貴ノ花は初場所12勝。この場所もここまで1敗。対して北の湖は全勝。もし勝てば…貴ノ花が最も横綱に近づいた一番だった。が、結果は北の湖の投げに逆転負け。夢に最も近づいた日。そんな日は私に来るのだろうか。そしてそこにそびえる壁はどんなものなのか。30年前の彼の雄姿に自分を重ねてしまった。
元大関貴ノ花の二子山親方が逝った。私も彼には多大な勇気を貰った一人だ。彼が北の湖に勝った翌日。当時高校生だった私は、柔道で100kg超級の有名選手と対戦。当時僅か63kg−白帯の私が勝てる相手ではなかったが「俺は貴ノ花だ」と思い込んで立ち向かった。逃げずに攻め続けたその試合は、私の柔道人生の中でもベスト・ファイトになった。そんな勇気をくれた親方の冥福を心から祈りたい。
近頃、出会い系サイトのメールが多数届き閉口している。読まずに削除しているが、つい開きたくなるタイトルの付け方には感心させられる。「先日の件ですが」「お伝えしたいことがあります」「…と言うことです」「ご存知ですか」等。「性に飢えています」というモロものには騙されないが、それよりは誘い出される。本やメルマガのタイトルを考えるときにこういうフレーズは有効かもしれない。
フランス料理店のオーナーシェフの仕入れは産地直売所。本人は「名前が付いたのをまとめて買う」というが、名前とは「○○作」と表示されているもの。例えば、すごく色が赤いトマトがあって、触ると硬い。ということはついさっきまで蔓に実っていたものを捥いできたばかりに違いない…そういうのを見つけると、これ全部くださいと買ってしまうのだそうだ。良い食材との出会いも一期一会なのだ。
シェフはある程度できたらマニュアルから離れろという。フランスでの修行時代のことだが、レシピどおりにジャガイモ料理を作っていると味が変わってしまうという。そんなとき、他のコックはレシピを無視してバターを増やしたりしている。曰く、ジャガイモの鮮度が変わるから、パターの量も変わるのだ。この加減の調整はコックの勘しかない。こういうことを学ぶのを修行というのだろう。
フランス料理店のオーナーシェフと話す。フランスで修行していた頃、一生懸命レシピ帳を付けていたという。ところが、2度もそのレシピ帳を盗まれたそうだ。これに懲りて、その後は出来るだけ頭で覚えるようにした。それ以来、レシピ帳を見なくても「こうすればいいかな?」と、イメージで考え実現できるようになった。創意工夫が必要な世界では、マニュアルを捨ててこそ、自分の腕を高められる。
堅実成長をしている社長に、マネジメントの秘訣を聞いた。第1はなんでも自分でやってみること。現在も秘書も運転手も持たないが、スケジュール調整も自分でやるからわかることがあるという。第二は「外の仕事」もすること。業界団体の役員のことを指すが、ここで同業者に仕事の貸しができ、ビジネスに繋がるという。人脈の固定は情報の固定というが、業界の仕事は情報の拡大に繋がるのだ
「やんちゃ坊がいない」。今の若い人を指して某社の役員が嘆く。その原因は学校教育や親にもあるだろう。授業参観で気付いたが、先生は「ハイ!ハイ!」と手を挙げる子ではなく、「姿勢の良い子を当てていた。子供の姿勢が良くなるから文句はないが、やんちゃ坊は出てこない。またカメラを回したり写真を撮る親がいる。四六時中被写体意識を持たせることは、やんちゃ坊が出てこなくなる一因だろう。
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