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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
年賀状は一種の『ミニ・カルチャースクール』のようなものだ。ワープルもパソコンもデジカメも、その普及には美しい年賀状を作る!という目的があった。その他にも絵手紙とか、版画とか、年賀状に役立ちそうな講座はいずれもカルチャースクールで高い人気だ。個人にとってハガキ作成のニーズは、年賀状だけで、年間全体の発行枚数の80%以上を占める。パレートの法則がここにも生きている。
ぺんてるの調査結果によると、年賀状を出す相手としては友達についで2番目に多いのに、貰いたくない人の1位で、返事も出したくない人でも1位なのは…「上司」である。年賀状とは年に一度、日本人が「自分はこうありたい」という指針を書くもの。日本人はそもそもそういう宣言とが苦手だが、自分の指針を上司に送るのはそりゃ嫌だろう。まして上司の指針など見たくないだろう。
息子がドリルをやっていた。「今日の中で何が一番難しかった?」ときくと、「この中で文房具屋さんで売っているものはどれでしょう?」がわからなかった、という。理由は「だって、文房具屋さんに行ったことがないから」。確かに、息子はホームセンタやショッピングセンタの文房具売り場には何度も行ったことがあるが、文房具屋さんには行ったことがない。時代はすっかり変わってしまったのだ。
売れっ子弁護士に今どんな仕事が忙しいかを聞いた。すると「男と女の精算話」という。先生によれば、会社の状況が良い時は、こういう問題は少ないという。ところが会社が傾いてくると、オンナに手を出す経営者が多いのだそうだ。数年前、不景気が長く続いた頃につい手を出したオンナたちとの和解交渉が目白押しということらしい。英雄イロを好むというが、その深層は凋落時にあったのだ。
仲間8人とメルマガを出している。「名古屋商法007」というが、月〜金の毎日、かわりばんこに誰かの作品が配信され1年以上になる(読者数3300)。すると読者で出版社の人が「出版させて欲しい」と持ち込んできた。8人の文体・タッチもまちまちなのでまとめるのは大変だろうが、1月末にはオムニバス構成で出版される。1人じゃこんな体験はできないが、大勢だと可能性も楽しさも二乗倍に広がる。
タクシーの運転手が嬉しそうに話す。「駅前のビッグカメラで来年のカレンダー配っていたから3枚貰ってきたんだ。日本地図のやつでさ」。見ると道路交通網を詳細に描き、主要都市の地下鉄路線図が付いた日本地図で、ビッグカメラは何年もこのスタイルを貫いている。海洋堂の動物・恐竜・魚シリーズといい、版権のない学校教材が受け入れられているところに今を生き抜くヒントがありそうだ。
某銀行の支店長が、千代紙で作った折鶴をくれた。小さなビニール袋の中には「この折鶴は、お客さまの幸せを願い、職員一人ひとりが心を込めて折ったものです。不器用ゆえ、不恰好なものもありますが、この鶴が皆さまに幸せを運んでくれますよう…」と添えた栞も入っていた。お客さまに差し上げるという。小事にこだわらぬブランドはない。小さなことを大切にすれば、きっと評判の店になる。
某社の課長からメールが届いた。「この度、ご指導頂いた案件が受注になりました。うれしくて思わずメールを差し上げた次第です。おそらく部下Kが、お客さまの要望を聞いたり、問題解決しようとする熱意を買っていただけたのだと思います。そこでずうずうしいお願いですが、K宛に受注のお祝いのメールを送っていただけないでしょうか」。私にとって受注も嬉しいが、課長の喜びようはもっと嬉しい。
ある駅前にマックがあって、いつもそこで朝食を済ませて客先に行くのだが、今日見てビックリした。8:05なのにシャッターが下りているのだ。「えっ!!??」。「ひょっとして潰れたの??」。仕方なく、近くのボロい喫茶店で朝食を済まして8:20、再びマックを見るといつものようにやっていた。開店時間が遅れただけなのだ。が、そんなことをやっていいのか!。こんなんじゃマックももう終わりだ。
『海洋堂』の社長はモノづくりの一番の基本を「良いものと儲かるものは違う」と説く。良いものは「ハート」を打つ。ハートがないと買ってもらえない。品質か、量産か。外食産業でも造園業でもコンサルタントでも、当てた人は誰もがその問題の板ばさみになる。量産したとき、多くの場合、品質は落ちる。自分がぶれないようにするには自分の「理念」をしっかり持ち、無私の境地で判断することだ。
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