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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
堀江社長を招いたメルマガの集いに、親しくしている雑誌の編集長が北海道から参加した。理由を尋ねると、メルマガの読者の集いにオープン参加できるのが珍しいからだという。普段自分が読んでいるメルマガを、いったいどんな人たちが読んでいるのか見たかったというのだ。こうした事実だけは現場に行かないと分からない。その現場主義を貫くためにわざわざ北海道から参加。恐れいった。
メルマガの集いで、ライブドアの堀江社長の話を聞いた。テーマは「起業家の心得」。大半はキャッシュフローの話。成功したかったら好きな仕事よりもキャッシュローの良いビジネスをせよ、という。事例として「前受け金が取れるビジネス」「粗利益率の高いビジネス」を挙げていた。聴いていて、この国の古い制度の中で事業成功する方法を考え抜いて今があると思った。米国流ではないのが意外だった。
台風と地震が相次ぐ。そんな折、某社では「土日の間ににすべての手配は済ませた」という。被災地に多数いる顧客への対応を休み中に現場に指示したのだ。出先の社員だけでは充分な対応ができないため、本社からも緊急出動体制を敷いた。今のお客様への納期を維持しつつ、被災地対応を最優先する方針だ。正しい判断。被災時の早くて親身な対応はこの会社への評価を一層高めるだろう。
ドラゴンズが負けた第7戦。ミスの連発に、解説者はそのミスを指摘する。それを聞いていたカミサンは「この人の言うことはいちいちごもっとも」「だけど、だからこそどこに勝機を見出すべきか、そこを言ってくれないと」と腹を立てていた。話したいことより聞き手が聞きたいことを話す。一度落としといて、最後に良い方向の話で締め括るのは、私が先輩から習ったコメント・解説のテクニックだ。
某FM放送の編成局長と何年ぶりかの対面。すると「以前、先生の勉強会に参加したときに伺った先生のアドバイスは忘れません」という。はて?と思い巡らすと「私は『独断と偏見』についてお尋ねしました。すると先生は『独断と偏見はセンスが良い場合は大いに結構』と言ったんです。以来、これは私の座右銘です」。そんなこと忘れていたが、自分の考え方が誰かの座右銘になるとは、有難いことだ。
田舎で、ドライブインを横切るツバメを何羽も見た。跳ぶ姿は鋭角的でカッコよく、スターウォーズでは、戦闘機が思い出された。おそらく、あの映画はツバメが飛ぶ軌跡を参考に作られたのだろう。が、こんなにカッコイイ生き物も、会社のマスコットになると途端にダサくなる。ツバメをマスコットにしている会社は少なくないがどれもイマ3。イヌワシのデザイナーは飛ぶ姿を一度よく観察して欲しい。
某社の支店長が、販売企画担当者に語った。「企画の仕事は、誰でも売れるようにする施策を考えるなんだ」。ソリューション型の商品は、顧客のニーズを汲み取り、最適解を導くことで売れるため、個人技に負うところが多い。それを誰もが売れるように仕組むのは大変。最適解を引き出せるITを構築するか、最適解を出せる専従の人材を雇うか、そこまでの人材になるよう訓練するかのいずれかだ。
某社で営業のロールプレイングを部下と朝から晩まで指導した。最後に最も優秀な人を選出し、皆の前でやってもらった。部下に選出理由を聞くと「彼が朝から一番進歩した。最初はある癖が目立っていたが、注意をしたら直って抜群によくなった。その素直さと吸収力を評価した」。上手いかどうかだけではなく、上手くなった人を見抜き選ぶ眼。部下ながらコンサルタントとして卓越した着眼点である。
余りにも忙しい日々が続くので部下にぼやいたら、「今年はお一人で仕事をされるケースが多かったので心配していました」と言う。今年は私個人への指名仕事が多く、また部下達も多忙を極めたため、私一人でこなすことが多かった。分散したくてもできなかったのだが…上司の仕事振りをこのように心配する部下がいてくれるのは嬉しいことだ。そしてそんな余計な心配をさせている自分が情けない。
某社の社長が社員から質問された。「社長は会社を愛しているのか?」。社長の答は、「社会に利益共同体と、社会共同体がある。前者の典型は株式会社、後者の典型は家族。後者は『愛』で成り立つ。前者は利益を追求する責任を所属員が負っている。が、会社を愛する義務はない。会社を愛する前に利益貢献の責任を果たして欲しい」。会社と社員とは利害関係。愛よりも「契約」が先に来る筋の通った回答だ。
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