本を書いては1万部強しか売れず、有料セミナーでは満員御礼に後一歩及ばず、講師の採点では100点満点に届かない。が、これらを超えるコンサルタントは確実にいる。この差は何が原因かずっとわからずにいた。今日、それがわかった。それは「態度」の差だ。身の回りの整理整頓と自分への躾。普段からそこが欠落しているから見たり読んだりする人の目に、私の「ビシッ!」が映らないのだ。
尊敬される経営者が残した家訓。「手形は苦労を後回しにし、かつ倍加する」「目下の者に対して『本当に幸せなのは何か』を見極めた恕の心で接せよ。今の厳しさが後の幸せに結びつく」「他人の保証人になったり金を貸したりすれば、後で大きな苦労をしょって立たなければならないばかりか、その人との縁が切れる」「もったいないの気持ちは必ず後に幸せをもらたらす」等。全編にわたり今よりも未来を見据えろと伝えている。
東京のM社長宅でご馳走になった後、新幹線で名古屋へ。すると名古屋駅にM社長と親交のある名古屋在住のAさんが待っていて、自宅まで送ってくれた。Aさんは百貨店の外商課長。「M社長から勉強するように言われてきました」。このとき23:30。私の家までは約60分。彼が折り返して自宅に帰ると1:30になる。「それでも平気です」。40歳ながら20歳並の向上心を持っていることに恐れ入る。
お客様の苦情を聞き続けて、それを解決し続けることで成長した企業。その企業事例を紹介する講義をしたところ、若い受講生が「苦情を聞き続けるシステムが確立していたからではないか?」と発言した。成功の裏に独自のシステムがあったはずという見方だ。ものごとには必ず理由がある。それを知るために「なぜ」を5回繰り返す。このような思考の持ち主は10年したら大化けしているだろう。
先週だけで講演依頼を4件断らせていただいた。どうしても講演ばかりやっていると現場がおろそかになる。名より確実に実を重んじ生きてゆきたい。そんな気にさせたのが『原田隆史』氏や『神山育子』氏の著書である。小・中学校の教諭として、本当に生徒と向き合い魂の授業をしてきた。コンサルタントは魂を現場に込めるべき。なぜなら講演ネタは現場にしか転がっていないのだから。
レギュラー出演している番組で街角の人たちに「最近嬉しかったこと」を聞く特集があった。出たのは家族とのふれあいや趣味での成功ばかり。一昔前ならば「TVを買った、ステレオを買った」など消費によって満たされたことが出るはずだが…。江戸時代の短歌に「たのしみは春の桜と秋の月夫婦仲良く食べる晩飯」というのがあるが、まさにその世界。現代が太平の世に似てきたということだろう。
松浦亜弥が人気だ。「何で人気があるの?」と若者に聞いたら「彼女はサービス精神が旺盛だから」。かつてのアイドルにはサービス精神があった。足が出る服を着、水着を着、運動会で走り、映画の主役もした。ところが最近の若いアーティストは、大御所のように自分の露出を絞る傾向にある。世間は若いアーティストのそんな傲慢な態度を好まない。却って亜弥の若者らしい素直な態度を好むのだ。
うらぶれたスタンドコーヒー店で待ち時間を潰す。先客は一人。ジャージーに野球帽をかぶった背の高い70歳くらいのオヤジ。同じ歳くらいのマスターとは大の仲良しなのか、とにかく四六時中大きな声で話している。テーマは鳥の糞掃除のこと。スズメの糞に1匹鳩が来て、1匹の鳩が鳩を呼ぶと言う。どこかの公園の糞掃除を毎日担当しているようだ。こんなおじさんがいると街は住みやすくなる。
各支店の現場行員のノウハウを本部に集め、全社共有しはじめた某金融機関。渉外担当者は、各種問い合わせに私なら答えますという「渉外代理の殺し文句」。内勤代理からは業務の効率化のため処理業務をこんなに簡単にしましたという「内裏さんの知恵袋」。内容も秀作ぞろいだがその絶妙なネーミングに唸った。たとえ行内LANでもネーミングが面白いかどうかがヒット数を左右するものだ。
パソコン、ケータイ。ほんの数年前までそんなものがなくたってビジネスや生活をしてきた。ところが今は「もうアナタなしでは生きられない」ほどに。こんなケータイと同様の商品が「ウオシュレット」。ウオシュレットがないと痔になりそうで、ウオシュレットのあるトイレまで我慢したり、コーヒー店もウオシュレットかどうかで選ぶ。こんな私はだんだん海外適応力が弱くなっているのだろう。