某社に3つの部があった。2年前、社内の改革が行われたとき2部署は方針を変えた。どれぞれの得意分野を明確にし、人材を育成し、安定して受注できる仕組みを作った。しかし、もう1つの部署は改革前のマネジメントをそのまま踏襲した。結果、その部署は昨年は何とか±0を維持したが、今年は大きな赤字に転落。放置すると、アッという間に崩壊する。凋落の速さはゾッとするほどだ。
企業が変革する場合、変革を企画し変革を促すのは本社である。本社は現場を変えようとし、なかなか定着しないと嘆く。それから数年、ようやく現場が自分の力で稼げるようになる。すると現場は、今度は自分がしたいことをするために、本社を動かすようになる。本社が現場を動かそうとする時期と、現場が本社を動かそうとする時期。コンサルタントにはこの流れを見極める眼が必要だ。
吉野家はじめ牛丼屋の牛丼が豚丼等を変わるという。一方、米国産を国産牛に代えても牛を提供し続ける店もある。吉野家は「美味い・安い・早い」がお客様との第一の約束だから、商材を代えてもこの約束は守れる。一方牛を出し続ける店は、「牛を出す」ことがお客様との第一の約束だったのだ。危機に瀕したときに、それでも守り続けようとするお客との約束は何か。そこに企業の基本姿勢が映る。
もうすぐバレンタインデーだが、いつの間にかどうでもよくなった。「女の子が好きな人に愛を告白する日」という間は良い習慣だと思っていた。それがいつの間にかホワイトデーという「返礼する日」が誕生して、嫌になった。これじゃあ単なる消費交換で、そこに存在するのは「特別なこと」ではない。それでなくともこのご時世、OLが義理チョコ配りするようなノンビリした職場はあるのだろうか?
洗車機の洗車代がオイルショックまではタダだったと聞き驚いた。有料化したのはオイルショックのとき。不況で売れなくなった洗車機メーカーが新たにワックス塗布機能を付加し、300円/回で展開。これが大当たり。少しでも売上が欲しいGSがワックス対応機を積極的に導入し、有料で提供しはじめたのだ。不況期はいかに安く売るかより、値段を上げても売れる方法を考えるチャンスなのだ。
どんな会社でも設計と営業は仲が悪い。両社は売れたときは手柄を取り合い、売れないときは責任を押し付けあう関係だからだ。こうした弊害を取り除くには合宿してくたびれるまで議論するといい。コツは「設計は営業から何を期待されているのか?」「営業は設計から何を期待されているのか?」など、「期待」という言葉を使うこと。すると双方から前向きな回答を引き出すことができる。
70歳代の女性が元気だ。この世代は生まれた頃は軍国主義。戦災・疎開を経験し、青春時代は焼け野原。高度成長のモーレツ時代を働き抜いて、バブルの頃に引退した。ファシズムも民主主義も、列島改造も自然保護も、清貧も贅沢も、学歴社会も個性尊重も経験。おそらく「世の中ってコロコロ変わる」と達観しているだろう。今、時代と家族から開放されて、人生を謳歌。その姿は神々しくさえある。
写真館での講演後、ある若い社長から礼状が届いた。「…写真館のあり方を見直す足がかりとなりかなりのカルチャーショックを受けた次第です。今すぐ変えられる事と変えられない事があるかもしれませんが、変えられる事は今から変えようと強く心に刻みました。今後共我々の業界のような中小企業に勇気と希望を与え続けてください…」。この素直さはどうだろう。これこそ心の大きさに感動した。
会員制のサロンに社長ばかりを集め、昼食を兼ねての講演会。終了後、喫茶室で休憩をしていたら、同じ喫茶室の片隅に先ほどまで受講していた某社長を見つけた。よく観るとスタイルの良い女連れである。どうやらこのサロンが絶好の隠れ家になっているようだ。職業柄こうした社長の女を連れ歩くシーンを何度も見る。英雄色を好むというが、男と女の弱さが見えるのはもてない者の僻みか。
中国の写真館では、若者を激写風に撮影し、全18ページの写真集に編纂するサービスが大流行。値段は2万円と一か月分の給料相当だが、産児制限の影響でそんな写真集を残すことに親も熱心なのだ。私の友人も、自分の写真集をわざわざ台湾まで作ってきた。万人向けのサービスを行えば、客はご近所止まり。が、サービスを特化すれば商圏は限りなく世界中からやってくる。国内写真館の盲点だ。