V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2003年11月01日(土) すがるものはこれしかない!

経営方針書を束にして持ち歩いている40歳の経営者。そのことに感心すると「だって私にはすがるものがこれしかないのです」。そう聞いてハッとした。経営方針書って『すがる』ものなんだ。自分が書いた経営方針のみが頼り…そんな状況にまで追い込まれたことのある経営者だけが知り得る経営方針書の価値。彼は来年度(04/5/1発表)の方針書の作成に、上期を終えた今から取り掛かる。

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2003年10月31日(金) 回転寿司2極化のワナ

回転寿司を食べに行く。どうせならネタの良いものを食べようと、100円均一皿の店を避け、最高500円の皿がある店へ。さぁ、と最初は高い皿を取る。が、だんだん安い皿を取るようになり、最後は100円の皿を意図的に選ぶ。それを見たカミサンは「この店に来て100円の皿を食うのなら、100円均一皿の店に行くのと何ら変わらないじゃん!?」。貧乏は染み付いた性。見栄を張ってもとロクなことがない。

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2003年10月30日(木) 社員が輝く志の経営

某出版社の経営理念。「利益は少ないかもしれませんが、学校を出て入社一年目の社員が、当社の新刊を自宅に持ち帰って、堂々と親に披露できる本の出版したい」。理念に具体的なシーンを盛り込む説得力と力強さ。先日、無添加にいち早くこだわったコンビニの幹部が「うちの弁当が幼稚園の給食に採用されました。それが嬉しくって…」と語ってくれたが、『志の産業』が今、一番パワフルだ。

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2003年10月29日(水) やめて欲しくないおじさん

誰からも慕われる人が、引退の日を迎えた。誰よりも早く出勤し、自主的にコピー機やテーブル拭きをやり続けた姿に本当に頭が下がる。別れの挨拶をすると、記念にカードをくれた。『永い間お世話になりありがとうございました』のユリカ(地下鉄のプリペイドカード500円分)。普段から他人に気を遣う人は最後まで細心を払う。その人がどういう人だったかは最後に現れるというが、本当だ。

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2003年10月28日(火) 21世紀の愛すべき企業

次々と新機軸を打ち出すコンビニA社でその秘訣を聞いた。「競合は?」と質問すると、「競合はいません」。そして「当社には『これを買いなさい』というほどのマーチャンダージング力はありません…が、生活者のセーフティネットとして与えられるものはなんでも与えられるものになりたい」という。敵を想定しないから振り回されない。どこまでも謙虚に我が道を行く。21世紀に強い企業の姿である。

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2003年10月27日(月) マイ・ヘルメット

社員が取得した資格をすべて同じサイズにコピーし、同じ額に入れて壁一面に張り出す。こうした水道工事屋は多数ある。が、資格を取るごとに自分のヘルメットに、その資格の認定証を縮小コピーた紙を貼っている会社があると聞いて驚いた。心理学では「帽子は自己顕示欲の現れ」という。職業柄使う道具を、自分の力でその人の生き様を映すオンリーワン・ヘルメットに変えることができる。

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2003年10月26日(日) 古典回帰現象

中日新聞で連載中の夏目漱石の『坊ちゃん』。このコーナーの読書率は40%を超えるという。通常の新聞連載小説が読まれるのは7%あれば十分だから、驚異的な数字だ。今の人でなくとも昔、偉大な人がたくさんいたのだから古典に学べばいいという発想から始めたという。日本人がダメになったのは中国古典(論語や孫子、菜根譚)を学ばなくなったからというが、古典回帰は現代の根本ニーズかもしれない。

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2003年10月25日(土) 当世レストランウエディング事情

当世流行のレストランウエディングに出る。仲人を立て両家がスピーチ合戦する結婚式は、見合結婚主流の時代に作られたスタイルだ。見合いだから両家が正面から向き合う形式が必要になる。しかし恋愛結婚主流の時代は、大半の参加者が二人の馴れ初めも生業を知っている。だから堅苦しい紹介も儀式もいらない。と、頭でわかっていても、違和感を禁じえない自分は過去の産物だろうか。

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2003年10月24日(金) 何のための上司なのか

某地銀の支店長の話。「数年前に交通事故で複雑骨折。その後腸膜炎を起こし腸の殆どを摘出する手術を受けた。三途の川を渡りかけたが、今は運良く現役を続行している。事故と病気を経て自分は変わった。生かしていただいたのは、この世でまだ何かをせよという証。出世などはどうでもいい。何人育てたか・育てられるかが私の目標です」。学歴でなく苦暦(くれき)を持つ人は天命を知る。

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2003年10月23日(木) 諦めなければ失敗はない

どう考えても赤字にしかならない某社の新事業案。部下2人に柔軟な発想を求めるが、私と同じで起死回生の手段は出てこない。誰だって「やめたら」に辿り着いてしまう。しかし「やめなさい」と言えば、事業も自分も前には進まない。そこで諦めずに考える。3日目。突然思いがけぬプランを探り当てた。あることに集中して考えると情報感度が高くなるが、そのお陰。諦めない限り失敗はないのだ。

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