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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ライトの数やスイッチの位置ひとつに、使い手の立場に立って独特の設計が施されたマンション。そうした細かい部分への配慮の積み重ねが差別化要因となり、高くても売れるブランドになった。経営者は「細部にこだわらないブランドはあり得ない」と語る。ブランドがなかなかできないのはどこかで顧客志向を忘れ、詳細にこだわりきれないからだ(お客からみたら普通で手抜きで感動がない)。
名古屋場所に「朝青龍はモンゴルに帰れ!」という横断幕。厳しく躾る先生がPTAから「前の学校に帰れ!」と言われるのと同じ。人生を賭けて戦う人の頑張りを、異邦人というだけで否定する無神経な日本人。私も子供の頃、転校した学校で同級生に「○○県に帰れ!」と苛められた。元々その地に居なかったハンデは大きい。克服するには意地でも強くなって認めさせるしかない。
大阪のとあるレストラン。タイガースの人形を店頭に置いて「3連勝した日→1割引 4連勝→2割引 5連勝以上→3割引 優勝した日→タダ」の看板。これだけタイガースが強いと毎日何割引かで潰れてしまわないか?と思うような大サービスだ。しかし、こんなキャンペーンも、強すぎて勝って当たり前となるとちっとも有難くない。景気高揚にはもう少しハラハラ・ドキドキ感が欲しい。
経営者とスナックで話しているとスケベな話題が一杯出る。そうした話を受け止めてばか笑いするママ。恥ずかしい・非常識と思い悩むことでも、受け入れてくれる人がいれば、人は救われる。近ごろは、逃げ場を失った人が窮鼠猫を噛むかのごとく復讐するような凶悪事件が多い。スナックに限らず、お寺でも保健室でも人はちょっとした非難所があれば救われるはずだ。
A社の社長とスナックで飲む。その店のホステスは、10年前はA社の社員だった。「他のお客様からA社の話をいろいろ聞きます。でも悪口は聞いたことが有りません。A社のこともA社長のことも皆誉めてくれます。『目の付け所がいい』とか『鋭い』とか。だから私は胸を張って、『昔、A社に居ました』って言うんですよ」。元社員がいつまでも自慢してくれる会社。経営者の理想であろう。
中学1年生の犯罪。おもちゃを買う感覚で幼児に声を掛け、暫く遊んだ後、言うことを聞かなくなったら無慈悲に捨てた。そんな感覚なのだろうか。だとしたら、大人が子供に余りにも安易にモノを買い与えていることが引き金になっている。友を作ることは、本当は大変なことであり、それ故に大切にすべきものだ。何でも消費感覚で手に入ると思ったら大間違い。そのことを親は教えねばならない。
昨日の辣腕社長は社長業の極意を「人に仕事をさせること」と語る。役員や社長はピンハネ業。いかに気持ち良く楽しく働いてもらうかを考え、その上前を跳ねるからピンハネなのだ。「私はマネジメントしかできない。今後はブランドのない会社で自分の実力を試してみたい」。今後の去就は未定だが、自分をピンハネ業だと割り切っている人はどんな会社へ行っても腕の良い優勝請負人になるだろう。
かつての診断先で、辣腕と謳われた社長が引退の挨拶に来られた。「サラリーマンとして最高峰の社長がやれて私は幸せだった」と述懐された後、「でも所詮はサラリーマン、オーナーとは違う」とこぼす。「トップ在任中は、やりたいことが半分しかできなかった。引退のないオーナーはいつまでもできる」がその理由。しかし私から見れば限られた期間に思いの「半分も」やり遂げた、これぞ辣腕である。
さる経営者が毎月『致知』という雑誌を私に送って下さる。この本は経営者のみを対象としており、経営・福祉・健康の情報が豊富だ。経営に関しては、細かい経営の技術よりも経営者としての成功哲学を説いたものばかりである。コンサルタントは問題解決を依頼され、それを実現する技術者である。その一方で、経営者のよき話し相手でもある。技術だけでなく「考え方」にも精通したい。
7/3に記した識者の質問以来、首が回らなくなって、人に助けられた当時のことを振り返った。そのとき読んだ本に「男子として生まれた以上、自分の研鑚がどれだけの人のお役に立つか挑戦するべきでないか」とあり、それに共感し、どん底の自分にもできることを見つけた。そしてそれを無償ですることで人に喜んでいただいた。今思えば、その人生の中で何よりも大きな自信になった。
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