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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
5月末の出版に向け最終校正段階。今回は少々気合いを入れて書き過ぎて、全体の1/4ほどをカットしなくてはならなくなった。さて、どこを削ぎ落としたものか…と思案をするが、編集者が「ここはどうですか?」と指摘してきたところは、さすがに私が苦し紛れに書いたところばかりだ。文面に作者の何かがにじみ出る。百戦錬磨のプロはそこを敏感にかぎ分けるのだ。
某社の朝礼を見させていただくようお願いをする。すると「前の晩からいらっしゃい」といわれて21時新大阪着。そこからトップとネギ焼きを食べて、23時にオフィスへ。そこから延々午前2時まで3時間。同社の過去の様々な実績とそれをもたらした施策の数々の説明を受ける。その企画力と行動力と圧倒された。翌朝の朝礼も圧巻だったが、睡眠を削ってまで正面から向き合う姿勢に圧倒された。
リニアモータカーが現実味を帯びてきた。東京〜名古屋は40分。もはや通勤圏である。すると商業機能・政治機能は首都圏に持っていかれる。逆に名古屋で強化されるのは東京にはない工業機能・農水業機能・研究機能。首都圏近郊で筑波が研究機能、横浜と軽井沢が観光機能で特色を出して際立っているように、名古屋の機能もリニアの時代に際立つであろう。
48年間も町長選が行われなかった町があるという。無投票当選が続いたからだが、これは異常なことだ。無投票で済んだのは、国の政策と地方の政策がそのままリンクしたきたからだろう。近年は高齢化、財政難、工場移転、ゴミ処理、そして国防上のリスクなど国の政策と地方の政策にギャップがみられる。住民は自分の意志で首長を選ぶことは自分の意志で未来を選ぶことなのだ。
某銀行の行員研修を請負う。実際の経営者を呼んできて、その経営者から資金供給以外の相談事を出してもらい、その回答を考えてもらうというもの。しかし、出てきた答は経営者の期待に届かないものが多かった。「ライバルは他行ではない。お客様だ。お客様の期待値を下回る者に何の価値もない」が教えたかったことだけに、自らの指導力不足と共に悔いを残した。
プロ野球の解説者に質問をする。ドラゴンズが3連戦2勝1敗ペースで勝ち進んでいるが、連勝するチームと2勝1敗のチームではどちらの方がチームムードが良いか。答は後者だという。何連勝もすると何連敗もするような気がするらしい。これは経営者も同じこと。急激に伸びた会社の方が強い危機感を持っている。三歩進んで二歩下がる。デフレ下の歩みはその程度がよいのかもしれない。
提携でビジネスを起ち上げるのは早く、リスクも少なく容易である。そのため、いくらか自分にノウハウがある場合はお客様にも提携を進めている。しかし、確かなノウハウが確立されていない段階で安易に提携話に乗るのは、利用されるだけで足元を救われるのではないか。まずは自分の二本足で立つ。その足腰に自信が持てたら第三者を使うことを考えるのが何よりの基本だろう。
「私は事業に失敗したことがない」。某開発型メーカーの社長の口癖だ。その理由は「成功するまで諦めないから」。「人がいくら失敗だ失敗だ、と言ったところで自分が失敗だと思わない限り失敗ではない。自分の中ではまだ続いているのだ」。自分が失敗だと思えば失敗で、途中だと思えば途中である。画期的な商品を生み出す原動力は、社長と社員の負けん気なのだ。
二世経営者から前向きに考える秘訣を尋ねられ、「誰かの期待に応えようとする意欲」と答えた。取引先や社員、家族の期待に「なんとか応えたい」と願うとき、前向きのエネルギーは生まれる。周囲の期待を無視しても良いのは、大リーグに移籍した選手のように自分で自分に期待しているときだけだ。自分自身に特別な期待が持てない人は、他人の期待に応えるより自分を活かす道はない。
新商品を引っさげ一気呵成に市場を攻める某社の戦略会議に参加。営業・商品開発・広告宣伝・営業支援・顧客サポート等の各部の精鋭約50名が集い、各々の作戦概要を発表。私の役目は彼らの活動を実際の戦争になぞらえ、空軍の役目は誰…海軍は誰…陸軍は誰…武器は…風向きは…戦後処理は…を語ること。男の本能か、自分を軍人に喩えるとどんな社員もパワーアップする。
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