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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
一度倒産した遊園地の恵那峡ランド(現恵那峡ワンダーランド)を復活させたのは大阪の遊具メーカーだ。乗り物の数を倍にし、すべて300円で統一。入場料は半額にした。増えた遊具は潰れた遊園地などから引き取った様々な遊具をリニューアルしたもの。子供は新しいモノとか金をかけたものを好むとは限らない。心のこもった再生遊具は親では作ることのできない子供の笑顔を作っている。
豊島園や後楽園が温泉を増設中である。豊島園は遊園地+プール、後楽園は野球場+プールだが、3つ目を模索中なのだ。これに対し好調のナンジャタウン=遊園地+水族館+餃子博物館 八景島=遊園地+水族館+海 長島=遊園地+温泉+アウトレットモール…今や遊園地は3つ以上のセットでないと成りたたない。時間消費をする場所だけに、更なる複合化が求められているのだ。
白川郷の合掌造りの屋根が葺き替えられた。この作業は、村中150人が総出で無償で行う。こうした協力体制が整っているコミュニティを「結(ゆい)」という。地元の親類によれば世界遺産に指定された最大の理由は、合掌家屋ではなくこうしたコミュニティが今も息づいていることだ。収入が減る時代は金で便利が買えなく時代。近所との無償の助け合いは益々重要視されてくるだろう。
若手の銀行員の研修。規制緩和が予想される業界の社長を招いて出題者とし、規制緩和時に展開すべきビジネスモデルを多数練ってもらった。終了後の社長曰く「自分が真剣な時、そして相手も真剣な時、大きなエネルギーが生まれいろいろな“気づき”が生まれました」。若い感性は素晴らしい。この瑞々しい創造力が官僚組織の中で埋もれ消えてしまわないことを願わずにいられない。
民間人の校長先生が多数誕生している。学校は「教える」といい、子供は「育てる」という。学校は「育てる」とは言わないから、学校は教える場所であって育てる場所ではなかったということだろう。民間から採用された人は皆、元中間管理職。校長もまた文部省や教育委員会を担ぐ中間管理職でしかないが、企業で人を育てる経験をしてきた人たちだ。ぜひ学校を育てる場所にして欲しい。
事業部別採算制を徹底している某社の社内ルール。ある事業部が投資のため本社から資金調達するとき、社内金利を2%支払う。金利は事業部の費用扱い。そのため各事業部はこの費用を見越した売価を設定せねばならず、他社に売り負けることもある。架空の金利のために事業部長は厳しい商売を強いられるが、反面強い経営者感覚を身につける。独立採算制もここまで徹底すれば本物だ。
昨日の社長の話の続き。「世の中の逆をしよう。不景気でも景気が良いような顔をしよう。深刻な問題でも気楽に考えよう。儲かっていなくても儲かっているフリをしよう」そして一際明るい声で「フリをしていれば、そのように儲かるかもしれないじゃないか」。人間は悲しい顔と陽気な顔を同時にはできない。明るく振舞えば明るくなる。フリから会社を立て直すのは立派な施策だ。
「企業間競争というが、企業がやっているのは競争ではなくて戦争だ。だって企業は倒産するのだから」。若い社長が経営方針演説の冒頭でそう語った。競争と戦争は違う。スポーツは人数とか、体重差とかの制限があるが、企業間競争にはそんなルールはなく死ぬまでやる。圧倒的物量差にイラク陥落。戦争のむごたらしさを前にして、危機感を強めている経営者は少なくないだろう。
「これからは一心同体なのだから、俺が暴走しそうなときは身体を張って止めてくれよ」。某社の本部長が常務に昇進した。その祝宴で社長の祝辞がこれ。社長は無類のロマンチスト。成功した事業も多いが、失敗事業も多い。その反省を込めて新常務にそう語ったのだ。これを聞いた新常務は「止めたところでやめないじゃないですか」と笑ったが、今後はそれが自分の仕事だと十分認識した証だ。
「今年も決算賞与が出せました」と嬉しい電話。決算賞与に対し強いこだわりを持つK社長は「成果が出たら皆で配分、損をしたら痛み分け」と語っている。「痛み分け」とは自分も我慢するから、社員も我慢しろということだ。同社のルールは売上高対経常利益が3%を超えた分の半分を社員に還元。こうしたルールは、経営者が「手柄は他人、失敗は自分」を表す究極の姿といえよう。
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