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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
昨日の「武蔵」で、「水を上手いと思う心がなければ、剣を磨いても無駄だ」と柳生翁が語っていた。経営理論も同じだろう。人の感情・心理・機微がわからなければ、経営学をいくら勉強しても役に立たない。コンサルタントのノウハウは、理論やフォーマットや知識にあらず。相手を最も動機づける「タイミングの選択」にある。それを知るにはMBAの本より「小説」を読んだ方が近道である。
昨日の研修を担ったのは主に私の部下二人である。その二人は研修生から手作りTシャツ(背番号なし)を贈られた。二人には自信になったことだろう。両名とも大企業から転職ししてこの道を選んだもの。研修生と一緒に盛りあがる顔に「コンサルタントになって良かった」と書いてあった。上司としてそのことが一番嬉しい。こんなときは「ご苦労さん」+「ありがとう」が自然と出てくる。
某社の半年間に及ぶ中核社員研修が修了した。その打ち上げの宴会で、18名の受講生が自ら企画した「卒業式」をはじめた。記念品はTシャツ。白無地のTシャツにマジックで、研修名と、背番号、各自の名前を書いたサッカーのユニホームに見たてたものだ。授与式の後、全員がTシャツを着てサッカー選手のように記念撮影。宴会終了までそのTシャツを脱ぐ者は一人もなし。そのことが全員の達成感を象徴していた。
最近、管理会計のコンサル依頼が増えている。見えないコストを見えるようにしたいというのだ。インフレ時代は細かいコストを考えなくても、売上を伸ばせば吸収できた。しかし売上が伸びないデフレ時代はその逆。年収が上がるうちは家計簿を付けなくても平気な人が、減ると家計簿を付け出すのと同じ。早期退職した人が出費を抑えるため煙草をやめた。企業もそんな努力をしたいのだ。
たばことガソリンと酒と自動車。これに税金をかけることを思いついたのは誰なのだろう…。つくづく感心する。すべての人が使うわけではなく、選択した人のみが支払い、それでいて大多数の市民が利用するものばかり。そんな商品のひとつに「市販薬」と「通信」があると思う。これだけ高齢化・情報化した社会ではそれも一策だと思うが、そんなものを高くしては人の道に反するということか。
東京人/大阪人/名古屋人で何が違うかという寓話を聞いた。3人が喫茶店でお茶を飲んだとき、伝票を持って立ちあがるのは誰か?→「かっこをつける東京人」。ワリカンにする人は?→「大阪人」。そして名古屋人は他の2人のうち伝票を持つのが誰かを見極めてから自分の態度を決める。払ってくれるなら有りがたいし、ワリカンならそれでいい。私は名古屋人。言い当てられて…ああ恥ずかしい。
恥ずかしい話、私の机の上はグチャグチャだ。どこに何があるかは私にしか分からない。倉庫のどこに何があるのかを把握しているのは一握りの人だけ、という会社も多い。それが職人の性癖だが、トヨタは何万アイテムもある部品の在庫管理を徹底している。整理術というが整理は「術」ではない。整理しよう!という強い「意思」と「根気」の成果だ。いずれも私に欠落しているものである。
NHKのBS受信料のパンフを見ていて奇妙なことに感心した。口座振替と訪問集金では料金が違うのである。12ヶ月前払の場合、口座振替25,520円に対し訪問集金26,100円と580円のアップになる。企業間取引でも口座振替化が進んでいるが、「口座振替割引」など聞いたことがない。集金側には営業経費の削減などメリットは大きいはず。ビジネスでこんな割引が成立してもいいはすだ。
某社長が全国の25〜34歳の社員を集め、研修を開始した。「15年経ったら君たちの上の者は全員いなくなる。そのとき役員になっているかヒラのままかは君たちの選択だ」「俺はお前たちが可哀相だ。団塊ジュニアは受験等で激しい競争を繰り返し、就職したらベアゼロの時代になって、年金も100%貰えない世代だ」「だからチャンスを掴んで欲しい」。15年先に備える感覚は一流の経営者の証である。
某社長にISOを取得するのに安上がりでパワフルな方法を聞いた。最初に取り組んだ社員への褒美を用意する(例:300万)。次にやりたい人を募集して小集団を作る。そして納期だけを決め、時間外に自主活動するよう指示する。努力が実って見事取得し場合は、300万をメンバーで分け合う。これなら時間内にコンサルの指導を受けて行なうより絶対にコストが安く、社員に力が付く。天晴れな方法だ。
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