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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ある設備工事業者の社長は、メーカーのセールスに社員数分のカタログをくれと求めた。普通一社一部なのに、全員に渡せという。発注権を個々の社員に持たせているからだ。発注者が一人に絞ると下請業者もメーカーもその人しか見なくなる。社員に気持ちよく仕事してもらうには各自が持ったがいいのだ。業者が社長に取り入ろうとしても、社長は「発注者は社長より偉い」と笑って相手にしない。
出版社に今度出す本の原稿の中間報告を送る。自分ではよく書いたつもりだったが、勝手に表現手法を変えてしまったことで評価は△。勢いで書いているうちに「こっちの方が面白い」なんて思ってどんどん方向を曲げた天罰。指摘されて冷静に読み返して、技に溺れすぎだったと改めて気づく。この時点で修正してもらってよかった。さあ、自分らしさの原点に立ち返ってやり直し。
年末から生まれてはじめて髯を伸ばしてみた。始業したら剃るつもりだが、似合うに合わないというよりは、たいして自分の意識の中で変わらないことに驚いている。自分の中のおしゃれ意識がどんどん薄らいでいっているような感じだ。腹が出ても焦りがなくなってきた。よる年なみか、余裕をなくしているのか。社会との関係意識が薄らいでいなければいいが。
年末から年始にかけていくつもパーティを経験した。ケーキも随分食べたが、今のケーキは甘くなく実にさっぱりしている。世界中でこんなケーキを食べているのは日本人だけじゃないだろうか。クラッカーも中の紙テープが飛ばないタイプが有り驚いた。こんな付加価値を追求するのも日本人だけだろう。発明はできなくても改良はぴか一。パーティの度に日本人の凄さを感じた。
最近アクセスが増えた。MyRefererを見ると「4行日記」で検索して飛んでくるケースが多いようだ。近頃「4行日記」という本が出た(小林恵智著)のでその影響だろう。同書では、4行日記は1日の日記に「事実」「気付き」「教訓」「宣言」の4要素を書けば何行でもいいと訴えている。私はそんな手法など露知らず、4行書くから4行日記と名付けたのだが…誰かの参考になれば嬉しい限りです。
新聞に広告掲載された当地区を代表する社長達の新年挨拶文を読む。どの社長も毎年同じ通り一辺倒の挨拶ばかり。当社は設立○○年…など意味のない主張も多く頭に来る。そんな中、急成長中のドラッグストアは「継続的に教育を実施し社員の資質向上に努めるとともに…」と綴っていて感心した。社員教育を読者に約束している企業は、同社だけ。こんな社長の意気込みに社員は奮い立つのだ。
メールで、今年一緒に仕事をさせていただく社長から挨拶を頂いた。「何とか“プロジェクトX”を成功させたいと思います。全力投球で、マウンドに上がる覚悟です」。「全力投球で、マウンドに上がる覚悟です」という言葉の清々はどうだろう。そうだ、マウンドに上がるその人こそ社長だ。全力投球するエースなんだ。こんな覚悟のエースを助けられるなんて…ぞくぞくするほど嬉しくなった。
大晦日を家族で過ごす。会社とか取引きとか、そういうしがらみから開放されて、自分を取り巻く最小の組織単位に返る日だ。誰にとっても今日を一緒に過ごしている人が自分の『根っこ』なのだろう。これから正月になり、親戚と会い、友人と会ったりしているうちにだんだん自分を取り巻く人が増え、仕事が始まる。人生を御破算にし0からはじめるような行為。それも正月の醍醐味だ。
中央郵便局に年賀状を出しに行く。いつもこの時期は局前に横付けする車が多く、道路は大渋滞。ところが今日はがらすき。喜んで車を寄せると、『年賀状』と書いた大きな袋をぶら下げた人が駆け寄ってきた。「年賀状ならここで受け取ります」。なんと車から葉書を受け取るポストの役目をする人だった。この「人間ポスト」は3人。渋滞解消にデスクから出てくるとは、公社化前に感心だ。
某社の技術部長が常務に昇進した。ところが常務は大変な照れ屋。「俺を常務・常務と呼ぶなあ!」言い、肩書きを書いた名刺も出さなくなった。社長は見兼ねて彼に言った。「部下のために胸を張ってくれ。部下はあなたの昇進を誇りに思っている。あなたがそれでは部下が可哀相だ」。これを聞いた常務はこれからは組織を盛り上げていくことも意識して行動せねばならないと悟った。
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