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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
「他社でも通じる人材になるためには、何が必要でしょうか?」。異業種交流会幹部からの質問に、私は昨日掲載の彼を思い出して「ものごとに自分なりの定義を持つこと」と回答。同一組織の上司の指示で働く間は「よくわからなくても仕方なしにやる」スタイルでも許される。しかし一歩外に出たら、「わからない」プロを許してくれる人は殆ど居ないのだ。
T社の29歳の社員。業務の目標を尋ねると「お客様の満足の向上」と答えた。そこで「お客様の満足って何?」と聴くと「商品への満足と、私への満足」とポンと帰ってくる。さらに「商品への満足とは?」には「○と×と△」のように3つのポイントを淡々と語った。自分で顧客満足の定義をし、いつも意識している証拠。彼が将来有望と評価される所以である。
「年30百万円の利益は確保したい。だけどそれ以上はいらない。それ以上を稼ぐくらいなら、それはいらないから社員が楽しそうに仕事をしている会社にしたい!」と語る30半ばの二世社長。お客様の礼状に感激した例に出し「こんな感激をもっと多くの社員に」と願う。ビジネスマンの笑顔はお客様からもらうもの。そのインフラを整えることが社長の仕事だ。
洗濯機を買い替えた。SHARPの超音波洗浄機能付きを選ぶ。本当に効果あるの?と疑心暗鬼だったが、カミサンは「使ってすごく感動した」。超音波の他、節水は従来の1/2、風呂の水を汲み上げる機能付などがその理由。洗濯機は典型的な成熟商品。それでも工夫次第でお客様を感動させることができる。日本人にしかできない芸当を見て私も感動した。
拙著を送った人から御礼のメールを頂いた。12年前、私の独立コンサルの第1号のお客様で、商売の醍醐味を教えてくれた恩人だ。文面は簡潔に「ただし、酒井君はいつまでも昔のままのイメージですので、今後も無理難題をお願いすることになると思いますので、よろしく」。会う度に駆け出しの初々しさを思い出させてくれるお客様は、本当に有り難い。
岐阜県白川村に住む祖母が趣味の刺し子の個展を岐阜市で開くことになった。母がその案内を創ったのだが、看板に書かれた文字は『飛騨白川郷刺し子』。この看板に改めて白川郷ブランドの強さを思い知らされた。『岐阜刺し子』『尾張刺し子』とした場合に比べなんと郷愁を誘うことか。郡上や高山市もそうだが、守るものを明確にしている街は強い。
4/29の項で触れたJR−名鉄の戦争。鉄道に詳しい友人に問い掛けると、昇降客数の最も多い栄へ直接乗り入れるようにすればよいとのことだった。速度・料金で勝てないとき、勝負のポイントは手続きの利便性になる。これを〒VSヤマトの競争に置きかえれば、両者とも同じぐらいアクセスし易く、ヤマトは集荷もしてくれる。〒は苦しいはずである。
こどもの日、小学校3年生の甥と3歳の息子と木曽川河川の自然森に昆虫探検に出掛ける。トンボ、蝶、てんとう虫、フナなどを捕まえた他、野生のカメ、ヘビ、大鼠、マガモなども目の当たりに。昆虫博物館で外国の巨大なカブト虫やクワガタ虫を見ても無反応な子供達が、極小のカマキリの幼虫に大声を張り上げる。リアルに生きるものこそが宝物なのだ。
昨日とは逆に既に社内にスーパーマンがいる商社。「彼はいつか独立する器だ…」と予測した社長は、社内にベンチャー制度を設け5,000万円のファンドを用意。独立するならグループ会社化し、グループ間取引を活性化させる狙いだ。またペイで応じる専門職の道も用意した。優秀社員の雇用を維持するためには先手を打って社内制度を変える必要がある。
100人のうち5人残れば御の字だ−。某金融機関からスーパーマンを養成する教育プログラムを作って欲しい…との依頼。最近はこのような依頼が官僚体質の企業から相次いでいる。「これまでの研修は社員を『家畜』化する研修だった。今度はいかに掻き回す人材を見つけるかだ」。クライアントは皆、坂本竜馬を育てた勝海舟のような気持ちなのである。
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