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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
今月一番印象に残った言葉は「方針は立てられるがビジョンが描けない管理者が多すぎる」。目標があれば課題や対策を考えられるが、目標そのものがないから課題への取組も迫力が出ない。ビジョンを描くには自社を象徴する「代表商品」「代表顧客」「代表人材」「代表技術」「代表サービス」などを決めることだ。わが国もビジョンがないから改革に全く覇気がない。
私の住む岐阜−名古屋間は名鉄とJRが平行する、客の争奪戦が激しいエリアだ。かつては名鉄の人気が高かったが、JRが18分で走るようになって(名鉄は25分・¥2割高)からはJRの圧勝である。ある郵便局員が「この状況は、今のうち(〒)と宅配業者の競争にソックリ」と指摘していた。名鉄に勝つ手段がない今、〒も規制強化するしかないのだろうか?
9月までの土曜日のスケジュールが埋まってしまった。多くはクライアントの社員研修講師である。どの企業も「自己責任の時代。休みを優先したい奴はそれまで。勉強したい奴だけが出てこい」の考え方をしている。逆を返せば出た人と出なかった人に明確な差が出るような講義をしろということ。コンサルタントへの要求水準はどんどん高くなっている。
IT関連のSEを主体とした人材派遣を担っているS社で講演。同社には子会社に人材養成会社がある。未経験者はここで研修を積み一人前に成り、その後同社から派遣される。同社ではこの子会社を「二軍会社」と呼んでいたが、一軍が少数精鋭で戦うためには、企業でも、産業全体の構造でもしっかりとした二軍(養成機関)が必要だと改めて痛感した。
S社長と共に「隠れ家」と呼ばれるワイン・バーへ。当店のマスターは大変有名なソムリエだ。一流人の店は凡そ「素人お断り」の雰囲気があり苦手なのだが、店内は仏蘭西料理に和食器を組み合わせたり、トイレに微妙に異なるタオルを配色したり工夫が一杯。完成された者には畏怖を感じるが、挑戦する者には好感を持つのが人。この店が大好きになった。
参考人招致された辻本元代議士が痛々しかった。顔から精気が抜け、ヒトから魂が抜けるとこんなふうになるのかと感じさせた。同じくTVで1年前の小泉総理を映していた。今改めて見ると「この人は本当に改革がやりたかったのだろうな」とわかる輝いた表情をしている。彼も今、別人のような顔をしている。希望だけがヒトを光らせることができるのだ。
決算日から何日目に方針発表会を行うかで、その企業の俊敏さが分かる。例年決算の翌日に方針発表会を行っていたY社は、今年は諸事情で5日空いてしまった。社長は「何もない5日間はまったりしてよいものだ」と笑っていたが、5日間を長く感じるほど時間感度が鋭敏なのだ。1カ月以上遅れる会社もあるが、時間価値を再認識すべきだろう。
「売上は達成しました」と報告する事業部長に「何が売上だ。利益はどうなんだ!」と一蹴した常務取締役経理部長。「利益は正義。売上が伸びないときは経費を削って利益を出せ」が口癖のこの常務、部門別の月次実績を見ながら次々と手を打つ。部門別月次管理ができなければ健全経営はできない。利益主導型の時代は、「鬼」を重役に据えた方がよい。
TV番組『TVチャンピオン』のスーパーデブ選手権で、出場者に武富士ダンスを躍らせる競技があった。気がつけば、今日武富士のCMダンスほど日本人に認知されているダンスは他にない。他の消費者金融機関が差別化のため奇抜さやコンビニエンス性をCMで主張する中で、ブランド訴求一点のCMスタイルを変えない武富士。横綱相撲といえよう。
某社の社長と部長と打合せ。社長は部門別の利益や売上の話になると600万や2000万とかで表現する。部長が怪訝な顔で「たったの600万ですか?もっとありま…」と聞き返すと社長は「年じゃない、月だよ」。社長は月単位で収支を見、部長は年単位で収支を見ているのだ。どの単位で決算を見ていくのか、その時間範囲は社内で統一するのが望ましい。
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