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2017年10月13日(金) ■ |
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ここが「川」の始まりです |
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柿田川公園に欲しい看板シリーズ。(笑) 柿田川公園の第1展望台は、国道1号の真下にあり、 湧いている様子が目の前で見ることができる。 「世界遺産の富士山に降った雪や雨が、地下に染み込み、 約28年の長い時間をかけて、ここで湧き出します、 だから、正真正銘、ここが柿田川の始まりなんですよ」 と説明したら、ある方が私にこう教えてくれた。 「国道1号の真下から、これだけの水が湧いているのも凄いけれど、 なんと言っても、川の始まりがわかる川ってすごいですよ」と。 本来、川というのは、山の絞り水のようなものが少しずつ集まり、 だんだん河口に近づくにつれて、広くなっていくのが常識のようだ。 だから「ここが川のはじまりです」と言い切れる「柿田川」が面白い、 そして、少しずつ増えるのではなく、一気に川幅50メートルくらいの 一級河川となる、それも全て湧水、これまた面白い、ということ。 どうして「ここが『川』の始まりです」って看板つけないんですか? そう言われた気がする。 「あなたは『川』の始まり、見たことありますか?」 そんなキャッチコピーが浮かんできた「柿田川」である。
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2017年10月12日(木) ■ |
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現代の日本における選挙の前の多数派工作に似ている |
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書籍「関ヶ原(上)(中)(下)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・1577頁)から。 主にお風呂の中で湯舟に浸かりながらページをめくり、やっと読み終えた。 いろいろな対決が、この「関ケ原」の登場人物に当てはめると、 不思議なくらい、三成はあの人だな、家康はあの人がピッタリ、と感じ、 1人で、想像が膨らみ、不謹慎にもニヤニヤしてしまった。 戦いのシーンはわずかなページで、ほとんどは、各大名の心の動きが中心。 これが、この小説の面白いところであり、映画には表現できない部分でもある。 下巻の巻尾に、日本の国際政治学者の「高坂正堯」氏の解説も、見事であった。 「昭和49年6月30日発行」だから、40年以上前に書いた解説だろうか。 ちょっと長いが、今だからこそ・・の話題として紹介したい。 「関ヶ原の戦いは、軍事的な決戦という性格よりも、政治的な争いという性格の強い ものであった。すなわち、いかに多くの大名たちを集めうるか、 また、一応集まった大名を、味方に関しては惹きつけ鼓舞し、 敵方については、切り崩すという政治的策謀の成否が関ヶ原の戦いを決した。 関ヶ原に至る状況は、現代の日本における選挙の前の多数派工作に似ている。 たとえば、やがては首相となる自民党の総裁を選出する前の多数派工作、 あるいは、各政党が複雑な形で提携して戦う地方自治体の首長選挙の前の多数派工作と、 それは驚くほど似ている。ただちがうのは、戦闘の代わりに投票があり、 そして負けたものがそうもひどく扱われないといった点だけである」 「三極化」と言われている、今回の衆議院選挙。 水面下で、どんな多数派工作が行われ、味方なのか、敵なのか、 それさえも手探り状態で解散してしまった感じさえする。 さて、どんな結果が待っているのやら。 西軍、小早川秀秋のような、政治家が現れるのかどうか、 これまた注目の選挙である。選挙中に、是非、一読をお勧めする。
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2017年10月11日(水) ■ |
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本当のCIAだったら、CIAだと言うか? |
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映画「王様のためのホログラム」(トム・ティクバ監督)から。 鑑賞後、台詞のメモも少なく、何を伝えたかったんだろうか、と 考え込んでしまったくらい、何も印象に残らなかった。(汗) コメディでもないし、ラブストーリーでもないみたい、 なんだか、中途半端感が残った作品になってしまった。 その中で、敢えて探すとしたら、 「3Dホログラム」をプレゼンする現地のサウジアラビアで 「CIA局員」と勘違いされ、銃を向けられた場面。 その前に「CIAか?」と訊かれ「フリーだ、局員じゃない」と ジョークで返したら、そのジョークが伝わらなかったらしい。 その彼らに「『CIAじゃない』と証明するには?」と詰め寄られ 「本当のCIAだったら、CIAだと言うか?」と答えて難を脱する。 こんな事ありえないだろうし、サウジアラビアの人たちに失礼だ、 そんな感想までもってしまった。 サウジアラビアの国王だから、いつ会えるかわからない・・、 という設定自体が、今の時世にあってない気がするからだ。 タイトルの「王様のためのホログラム」の映像は、ほんの僅か。 仕方ないから、意味不明な作品だった、と残しておきたい。 主演「トム・ハンクス」に騙されちゃったかな。(笑)
P.S. ラストに教訓めいた「生きる力を待て。再び自分の強さを感じる」 「まだ時間はある。時間は必ずある」が、キーなのかな?
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2017年10月10日(火) ■ |
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「常識」は変化し「良識」は変化しない |
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以前、紹介した、私が記録したのに覚えていないメモを、 どんなフレーズですか?という、問合せのメールが届いた。 恥ずかしながら、メモの一つを紹介すると・・・ 「『常識』は変化し『良識』は変化しない」 改めてインターネット等で調べてみると、 多くの方が、この違いについて、書き込んでいた。 「常識」とは「世界の変化とともに変わっていくもの」 「良識」とは「世界の変化の中でも本質は変わらないもの」 だから昔「常識」は、今では通用しないこともあるが、 昔からある「良識」は、今でも「良識」として残っている。 使い方としては「常識ないけど、良識はあるよね」。 その解釈を拾ってみると、 「アホだけど一生懸命やるよね」 「知識的な意味での常識は無いけど気遣いはできる」 「物知らずだけど考え方はまとも」 「やってることはおかしいけれど、悪どいことはしない」 「めちゃくちゃだけど、根は優しいんだね」など、 中には「善意は認めるが空気を読め」という解釈も。 たぶん、そんな話をしていた時にメモしたんだと振り返る。 これからは、翌日読んでもわかるようにメモを残そうっと。
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2017年10月09日(月) ■ |
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井伊の赤備え |
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静岡県立美術館の企画展「戦国! 井伊直虎から直政へ」から。 2017年NHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」を観ているからか、 展示の前半部分は、今までのストーリーを振り返るようで、 予想以上に楽しめた。 貴重な古文書、刀剣・甲冑などの武具、絵画といった、 多彩な作品が展示されており、よくこんな状態が良いまま、 残っていたなぁと、感心するばかりであった。 後半部分は、NHK大河ドラマと呼応するかのように、 「井伊直政(虎松)」が「徳川四天王」と評価されるに至った、 その活躍ぶりが、いろいろな角度で表現されており、 その井伊直政を育てた養母が「直虎(次郎法師)」となる。 ただし「直虎(次郎法師)と直政(虎松・万千代)の間に、 実母に代わる母子関係があったわけではないから、 「養母」とは直政の前代の当主という意味と理解するらしい。 (番組では「後見」となって居たかもしれない) 今回の展示で印象的だったのは「赤色」が溢れていたこと。 兜や鎧を始めとする戦で使用する全ての装備品を、 赤色で統一した「井伊の赤備え」は、見応えがあった。 これだと、戦場でも目立っただろうなぁ。
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2017年10月08日(日) ■ |
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ビール発明した人に、ノーベル賞あげたい |
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映画「彼らが本気で編むときは、」(荻上直子監督)から。 ストーリーとは全く関係ないけれど、 このフレーズが、何回も登場するので、メモをしてしまった。 10月だというのに、なにこの暑さ・・という会話を何度もしたので、 気になる一言に取り上げてみた。 ビール好きにはたまらない暑さとなった今日の天気、 これから車で出かける予定もないし・・と久しぶりに、 夕食のだいぶ前の時間から、缶ビールで喉の渇きを潤した。 以前、ぷふぁ〜とばかり、一気に飲み干して一言。 「CM来るね、これだけ美味そうに飲んだら」のフレーズが 私のお気に入りで。よく飲み会で使っていたけれど、 これからは「ビール発明した人に、ノーベル賞あげたい」だな。 ノーベル賞の基準なんて、わからなくてもかまわない。 ノーヘル賞ったって、いろいろなジャンルがあるんだよ、なんて 言い返す奴は、とっても野暮。 飲み干したみんなが、こんなに幸せそうな顔するんだから、 「ノーベル平和賞」に決まっているだろ。(笑) (アルコールが苦手な人、すみません、勝手なことばかり書いて(汗))
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2017年10月07日(土) ■ |
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ほら、下山さん、メモメモ・・ |
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以前、一緒に働いたスタッフと、久しぶりに宴を開いた。 昔話に花が咲き、時間が経つのもあっという間で、 日付が変わる頃に、お開きとなった。 翌朝、いつものように「スマホのメモ機能」に残された 「気になる一言」を眺めていたら、いくつかのフレーズが 殴り書きのように、打ち込まれていた。 あれっ、どんな話をしていた時にメモしたんだっけかな?と 記憶を呼び戻しているが、なかなか浮かんでこない。 その時は(たぶん)「あっ、それいいですね」と私が頷き、 傍にいた誰かに「ほら、下山さん、メモメモ・・」と促され、 メモアプリを起動して、打ち込んだはずである。 「これ、今日の一言ですか?」と言われたのも覚えているが、 肝心の内容を覚えていない。(笑) 少し前までは走り書きの「単語」だけでも、 そのメモから「気になる一言」が書けたのに、と思いながらも、 まだ「私のメモ癖」を覚えている人たちがいる、 それだけで楽しい気分になった宴席であった。 (それにしても・・このメモ、なんだろう(汗))
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2017年10月06日(金) ■ |
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私を抱擁するか、後ろに座らせるだけか |
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映画「ブリッジ・オブ・スパイ」 (スティーブン・スピルバーグ監督)から。 米ソ冷戦時代の実話らしいが、冒頭「これは実話に基づいて・・」 という表記はなく、最後のテロップで、これもしかしたら実話?と 考えさせる作品仕立てが、素晴らしいと思う。 さて、今回の私の注目は、両国のスパイ(パイロット)交換シーン。 お互いの祖国に戻ったら、彼らはどんな扱いを受けるだろう・・と、 誰もが興味をもち、歓迎されるか、殺されるかだな、と考えていたら、 ソ連のスパイ・アベルは、こう答えた。「私の迎え方で分かる」 トム・ハンクス演じるドノヴァンが聞き返す。「どうやって?」 アベルは静かに「私を抱擁するか、後ろに座らせるだけか」と答えた。 そして、その瞬間、アメリカ側は思いっきり「抱擁」し、 ソ連側は、大事な秘密をもったスパイが戻ってきたのに、 何もアクションせず、ただ「車の後ろの席」に座らせた。 この両国の「迎え方の違い」が特に印象的だった。 さらに「なるほど、アベルは殺されるんだな」と思っていたら、 私の意に反して、何も処分も受けず、開放されたようだ。 ソ連側は「彼はスパイじゃない」から、抱擁も殺しもしない。 そんな主張をしているようで、可笑しかった。
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2017年10月05日(木) ■ |
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ニッポン、チャチャチャ |
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「五輪」や「世界選手権」など、世界を相手にした試合、 よく耳にするのは「ニッポン、チャチャチャ」という掛け声。 これは「JAPAN」でもなく「ニホン」でもない。 リズムの問題もあるだろうけれど、やっぱり「ニッポン」。 以前、「日本」を何と読むか、なんて話題にしていたが、 前回の「リオ五輪」で、吹っ切れた気がする。 競技場のスタンドで、一緒に応援してくれた外国人にとって、 「ニッポン、チャチャチャ」が耳に残り、 「JAPAN」イコール「ニッポン」という図式が出来上がった。 日の丸は「ニッポンの国旗」だと理解しただろうし、 出来ることなら「ニッポン」に統一した方がいいと思う。(汗) 昔から口ずさんだ歌も「富士は、にっぽんいちの山」だから。 でも、でも・・「にっぽん国憲法」じゃないし、 柿田川も「にっぽん三大清流」とは言わない。 この使い方の曖昧さが「日本」なんだろうなぁ、きっと。
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2017年10月04日(水) ■ |
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選ぶ神を間違えたんだな |
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映画「キング・オブ・エジプト」(アレックス・プロヤス監督)から。 神と人間が共存して生きている設定が、どうもわかりにくく、 物語全体を安っぽくしてしまった感じを受けながら、観終わった。 特に、終盤に設定された、神と人間との会話が意味深である。 人間「ザヤはあんたを崇拝してた。 でも毎日祈ってもあんたは来なかった。 神 (墓にいて、聞こえなかった) 人間「聞かなかったんだ。復讐しか頭になかったんだ」 「あんたを信じかけたけど・・神は俺らなんかどうでもいいんだ」 神 (やっとわかったか) 人間「選ぶ神を間違えたんだな」 神 (重要なのは、今の人生をどう生きるかだ) 映画「沈黙 サイレンス」(マーティン・スコセッシ監督)と対照的で、 神の存在がとても軽々しくて、拍子抜けした感じさえする。 やはり「神」(Gods)の世界は、神々しく表現して欲しいし、 原題「Gods of Egypt」を邦題「King of Egypt」に変更した理由、 ちょっとだけ気になっている。
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