凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
もくじ|前の日|次の日
三連休。 初日は姪の引越しだった。 この春姪はめでたく短大を卒業し、地元の保育園で保育士として働く事になった。 この就職難の時代に、有難い事だ。
あっという間の二年間だったなぁ。 あのぐちゃぐちゃにつぶれたミカンを「あい」と私にくれていた姪が、もう社会人だなんて。 あんぱんまんの歌を教えてくれた姪が。 せーらーむーんのキャラクターを必死で教えてくれた姪が。
今は「私、結婚しないと思う」とか「恋愛に興味ないから。当分仕事優先で生きていく」なんて、いっぱしの事をいう大人になったのねぇとしみじみ。
まぁ結婚するかしないかは個人の自由というか、親である兄夫婦に任せて、恋愛はしないよりしたほうが、人生楽しいと思うよーとちょこっと助言。 無理に彼氏を作らなくてもいいけど、そういう機会を自分から絶つような事はしないで自然に考えていいと思うよーと。
独身時代は仕事と恋と遊びと自分磨きと、自分だけの時間が有り余っているんだから、どれに時間を使うかは自由。
可能性と未来にあふれる若者ってまぶしいなーとしみじみ感じた。
みずみずしい果実とドライフルーツの違いってとこか。 どっちもおいしいんだけどね。
姪っこが住んでいた寮を後にした。 もうこの寮に姪を迎えに行く事もないんだなぁと寂しくなった。
仕事に慣れるまで大変だけど頑張ってね。 車の運転も気をつけてね。 彼氏が出来たら教えてね。 我が子のように心配。
何日か前、テレビで安住アナと石塚さんが防空壕を利用して出来た商店街の紹介をしていた。
狭い、トンネルのような店舗内。 窓の外には雑然と積まれた瓦礫が、まさしく防空壕なんだなぁと実感させられる。
大人が立って歩く事ができないくらい狭いお好み焼きやさん(?)で 「なんか秘密基地みたいですね」 「こういうの好きかもしれません」 みたいな事を言いながら、楽しい遊び場を見つけた子どものように、心なしか少しはしゃぎ気味に店内に入る二人。
確かに、今まで見た事が無い建物のつくりなわけで、興味深くはある。
でも、防空壕だったわけで。
戦争中は、秘密基地どころかそこへ空襲警報に怯えながら大勢の人々が逃げ込み、恐怖に怯えながら息を潜めてじっと戦闘機が去るのを待っていたんじゃないんだろうか。 そう思うと、当時そこを実際に防空壕として使っていた人たちは、どんな思いでこの番組を見るんだろう。 そこの店舗の人達も、おそらく戦争は親世代の話で、防空壕へ逃げ込んだ記憶は無い人たちばかりなんだろう。
この感覚。違和感。どこかでも感じたなぁと思ったら、「おくりびと」がヒットしている事に関して、だった。
あの映画を観て感動する人は、結局身近な人の死にあったことがなく、それがまだ想像の世界だから、観れるんじゃないかなぁと。 実際に身近な人を送った人で、あの映画を観て感動できる人は、天寿を全うした穏やかな死を見送った人なんじゃないかな。 不慮の死を遂げた人を送った人は、あの別れの辛さが甦ってきて観られないと思うし、天寿を全うした人に対しても自分がちゃんと送ってやれなかった人は、あの時あぁしてやれば良かったとか後悔するばかりで辛いだろうし。
まだ身近な人の死を体験していない人が、いつか来る別れを想像し、自分はこの日がきたら、こういう風に安らかに送ってやろう、もしくは送ってもらいたい。 それまでは一日一日を大事にして精一杯生きていこう…なんて、感動するんじゃ。
それは、結局他人事だから、感動するんであって。
どちらも私の想像に過ぎないのでわからないけれど。 他人事である幸せ、って感じを、どちらも感じたのでした。
暁
|