凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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この夏、アイは眼鏡デビューした。
一学期の視力検査結果が両目ともDで0.2以下と確定したためついに私も諦めたわけで。 アイは眼鏡はいや、と言うけれど、見えていないとどうしようもないし。
夕暮れ時に自転車で一緒に走っていたら、白線の先の段差を無視してそのまま線を越えようとして慌てて止めた事があった。 段差が見えていなかったわけだ。
学校のプールに行った日は、唇を切って帰ってきた。 聞いたら「プールの底にぶつかった」そうな。 「あいちゃんらしいよねぇ」とプール当番だったママさんは笑ってたけど(それもどうかと…)それってもぐってプールの底が見えなかったから距離感が掴めなかったって事だよね…と一人考えたり。
これから日も短くなると、益々見えにくくなるだろうから、もうこのあたりで眼鏡にしてあげないと、そのうち大怪我する事になるかもしれない(ただでさえどんくさいのだから)と思い、決断。
眼科で検眼してもらうと、この半年で一気に下がった事が判明。 前回は「まだ様子を見ていいですよ」と言っていた先生も、今回はすんなり「処方箋出しますね」と言った。 成長期に一気に背が伸びるように、視力も成長期に一気に低下する事があるので、と説明された。
眼鏡屋で眼鏡を作ってもらうと、アイは店内で大興奮して「わ!わ!見える!こんなに見えるの?!」と大喜び。 「眼鏡かけていい?」とニコニコしている。 そんなに見えてなかったのかぁ…というか、見えていない事に気づいてなかったのかぁ…となんか可哀相というか不憫というか。
これで二学期からは席替えで一番前にしてもらわなくてもいいとご機嫌。 最前列は視力が悪い子や問題児専用席なので、どうしてもメンバーが固定してしまい、問題児の近くだと気が散って仕方が無いから憂鬱だったのだそうな。
私も現在コンタクト&眼鏡だけれど、そうなったのは車の免許を取ってからで、それまでは普段は裸眼で眼鏡は持ち歩いて必要な時にかける程度で生活していた。 だから、小学生時代から眼鏡って未知の世界。 体育の授業はどうしたらいいんだろう。 小学生時代から眼鏡だった夫は眼鏡にゴムつけて体育してたって言ってた。 眼鏡屋さんにあるのかな。今度探してみよう。
「でも絶対コンタクトレンズはしないからね!」とアイは何故か断言している。 そうは言ってもお年頃になると絶対コンタクトにしたいと言って来るに違いないのに。
歯の矯正もまだ半ば。 この上眼鏡。 子どもを育てるって本当に手間隙とお金がかかるもんだなぁ…ってうちの子だけ?
「おかあさんが子供の頃好きだった本ってなに?」とアイが聞いてきた。 はて。子供の頃好きだった本。
小学校入学そこらの頃は、「かたあしだちょうのエルフ」が好きだった。 あと、好きというか、畏れていたのは「もちもちの木」 思い出して共通点は絵が怖い事だなぁとぼんやり。 好きだった本。他には思い出せなかった。
小学生になった頃は、学校という所には図書室があるのだ、というのが嬉しくて、図書室の棚にある本をかたっぱしから読んでいた。 好きだった棚は日本の昔話&世界の昔話、日本の怖い話&世界の怖い話。 伝記も端から順に読んでいった。 高学年になるとアガサクリスティとかルパンにポアロにホームズにといった探偵物を読みまくった。 自然の不思議や地球のなぜなぜ、みたいな科学の本も好んで読んだ。
だけど、好きだった本、と聞かれると、出てこない。 多分、当時好きだった本はあるはずなんだけど、とうに忘れてしまったようで。 もちろん、星の王子さまも小学生の頃読んで、とても好きだったけど。 谷川俊太郎訳のマザーグース全集も大好きでまるまる暗記していたっけ。 でも「おかあさまがわたしをころした おとうさまがわたしをたべてる」みたいな詩ばかり覚えていて人には話せなかった。 あぁ誰だったっけ。12歳で投身自殺した男の子の詩集。 「ぼくは12歳」だったかな。あれも好きだった。
振り返ると、どうも生と死が描かれている話しか残っていないような。 何故そんな本ばかり好んで読んでいたんだろう。 そんな事、我が子に話せるはずもなく。
本を読むのが面白いから、じゃなくて、本を読む作業が好きだったのかもしれない。 現実から逃避する手段が子供の頃はそれしかなかったのかもしれない。
「なんだったかなぁ。忘れちゃった。もちもちの木は好きだったよ。花咲き山も」と答える。
アイが好きなのは、なんとかという妖精のシリーズだそうな。 幼稚園の頃は怪傑ゾロリ、小学校低学年では宝石を集めるデルトラクエストとかいうシリーズだったな。 昨年は学校の怪談シリーズにはまっていたけれど。 楽しそうな本、というか、夢見がちな本というか、そういう内容の本が好きな我が子に、軽く安堵。
好きな本にたくさん出会えると良いね。
暁
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