■前回述べた番組の正式な題名は、『にんげんドキュメント・「ただ一撃にかける」/世界剣道大会』(ＮＨＫ)でした。この放送で教えられたことは多々ありますが、技と心に関することを二点述べたいと思います。
世界大会１２連覇の立役者となった栄花直輝剣士(３３歳)。カメラは、鏡に向かって黙々と素振りを繰り返す姿を映しながら終了しました。私はその素振りの形を見て、フッと宮崎正裕剣士との対戦シーンを思い重ねました。
■２０００年の全日本剣道大会の決勝戦。昨年度は準決勝(準々決勝？)で敗れた栄花選手が天才剣士、宮崎選手に再び挑みました。
この場面、ビデオを再生してみると、相手の面打ちを左足を大きく引きながら紙一重でかわし、受けに使った足に力を貯め、伸びきった右腕に鋭く小手打ちを決めていたのでした。
言ってみればカウンター攻撃。これにより宮崎選手の大会史上初の三連覇を阻み、栄花選手は自身初の日本一の栄冠獲得となりました。
■両者の戦い。…素振りで行っていた前に出て打つ上段、退がって打つ上段の通り、不二一体の攻防技が両雄によって試合で同時的に表現されたのです。
よく「流派の秘伝は基本にある」といわれます。剣道で「エイ！エイ！」と行われる前進打ち、後退打ちの基本形は、まさしく実際の攻防/先の先、後の先の術理を含んだ“秘技”と言えましょう。
ちなみに少林寺拳法では、上段逆突きして下受け退がり順蹴り。あるいは義和拳、天地拳第一などがこれにあたるでしょうか…。いや、そのような単独基本形が少林寺拳法では多いですね。
いずれにせよ、普段行われる基本がいかに大切であるか、武道人に脚下照顧の心を改めて思い起こさせる場面でした…。
□■次ぎに、世界大会決勝の場面。前回、「…韓国人剣士が竹刀を下げ」と書いたのは若干間違いで、キム・キョンナム選手が栄花選手の竹刀を“下に払い”、構え直す一瞬に突きが決まったのでした。
同じくビデオで検証すると前段があるのが分かります。膠着状態の中、１０分を経過した直後、栄花選手が相手の竹刀を強めに「パン！」と右に払いました。
すると、お返し？とばかりにキム選手が、これも強めに相手の竹刀を下に叩いて応じ、その直後、栄花選手の竹刀を上げ戻す如くの動作からの大技を決められたのでした。
□■韓国チームの監督がこう言いました。「剣道は心が大切だと最近分かって来ました。以前はこれが分からず、筋力やら瞬発力やらに重点をおいたトレーニングばかりしていました」(要旨）。
奇しくも、将棋の棋士/久保利明八段が同じことを言いました。彼は「将棋は“体技心”とずっと思っていましたが、やはり“心技体”だと分かりました」と言って、今期竜王戦の対局終了後、心を鍛える為、短期間ですが禅寺に向かったのだそうです…。
キム選手(３８歳)はコーチも兼ね、２０年間、団体戦で日本人選手に負け知らずという強豪です。しかし相手選手の小兵さ、あるいは負け知らずということからの驕りなど、心にスキが生じていたのでしょう。自らの心に敗れ去りました。
(私が見るところ)一瞬「カッ」となって行った無意味な払い動作がそれで、もちろん、彼の上を行った栄花選手の無心と素晴らしい技は称賛に値します。
□■韓国チームは座禅を随分と取り入れた合宿をしているそうです。
なぜ、武道人の多くは座禅に向かうのでしょうか…。どうも、それは勝敗や(それに伴う)生死があるからであって、勝敗の無い少林寺拳法は“拳法自体が禅"と言います。不思議ですね…。
◆昨日のＮＨＫ人間ドキュメント。遅咲きの剣道家にスポットを当てた番組で面白かったです。
不明を恥ますが、剣道では世界大会があり、日本は団体戦、１２連勝中なのだそうです…。しかし、世界各国は持ち前のパワーに加え、日本人をコーチに招いたりして実力を上げ、本家本元とアグラをかいてはいられない情勢のようです。
◆事実、韓国に、試合で日本人に負け無しの凄い実力の剣士がおり、その人との決勝戦は見ごたえがありました…。
大将戦までもつれこんだ戦いは、結局引き分け。二人は、さらに時間無制限の代表者戦に臨みます。両者の体格は相手１８０cm。対する日本人剣士は１７０cmと小兵です。
◆果たして１２連覇なるや否や…。はたまた韓国剣道がそれを阻むのか…。シーンとした試合会場(英国・グラスゴー)に、間合いを探る二人の竹刀音が静かに鳴り響きます。息詰まる水面下の攻防です。
…１０分後、韓国人剣士が竹刀を下げ、次、構えを変えようとした刹那、電光石火の片手突きで試合は一瞬に決まりました。お見事！
◆しかしこの番組の本意は世界大会決勝戦ではありません。これまでに至る、日本人剣士の努力、心の葛藤にあるのは言うまでもありません。大変、勉強になりました。
ひとつ気になったのは、「日本剣道の“武道たる”優秀さを示す為には勝たなければならない」(要旨)という個所でした…。
■昨日の大相撲名古屋場所、横綱・朝青龍VS前頭二枚目・旭鷲山の対戦が正にこれでした。
横綱が力士の象徴である髷を引っ張る/髪の毛を掴んで引き倒すという(史上初の)反則で負けるのは、前代未聞のことです。もっとも、この反則自体はたまに見ます。しかし取り組みの流れの中ということで、反則と判定されない場合がママあります。いかに今回が酷く、恨みが深かったのかを物語っています。
■直接的には前回の夏場所、旭鷲山の焦らし戦法に若い横綱が「カッ！」となって惨敗したことが引き金となっています。しかし、現在三十三人いるといわれるモンゴル人力士の先鞭を付けた大先輩を、「シュウ！」と呼び捨てにするということが前々段になっているなど（←報道によって知ったことではありますが）…両者には、余人に伺い知れない溝があるようです。
同じモンゴル人同士なのに複雑ですね…。
■プロ野球でも、特にデットボールに端を発し、お互いのチームが遺恨を残すことになるようです。対戦形式＝試合は人間同士のぶつかり合いなので、友情が生まれる場合もあるでしょうが、遺恨が生じることも反面の宿命なのでしょう。
以前、テレビで水戸黄門の再放送を見ていたら、劇中「恨みは解くべし、結ぶべからず！」というセリフに出くわしました。私はこれにえらく感動しました。
■釣りをやらない人は、この言葉の意味が分からないと思います…。
釣りは糸の絡みとの闘い？です。本当に…釣り糸というやつはよく絡むのです。ナイロン糸であれ、フロロカーボン糸であれ、その極細の糸を解く際、輪が締まらないよう細心の注意を払います。
一端でも結ばれてしまうとアウト。切れやすく、使いにくいので、仕掛けを作り変えさなければなりません。釣りをしていたお陰で、上の言葉のリアルな意味が理解できました。
出典はどこでしょう…？ ご存知の方がいらっしゃいましたら、お教え下さい。
| 2003年07月04日(金) |
『記録・集団婦女暴行事件について(２)』 |
■世間を騒然とさせました、大学生による集団婦女暴行事件について、根岸道院と市医大の掲示板で述べられた意見を記録しておきます。
一部、改行は私が致しました。ご了解下さい。
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危険からの自衛とは 投稿者：未来の拳士の母 投稿日： 6月21日(土)19時39分47秒
はじめまして。子供に少林寺拳法を習わせたいと思っている母です。今回の集団暴行事件、子供を持つ親として、また女性として、本当に許し難いことだと思います。力の強い者が、集団で弱者を襲うと言う卑劣きわまりない手口は、厳罰に値しますよね。又、被害者が訴えたということは大変な勇気がいることで、訴えることでさらに自分が傷付く事になるでしょうに、、、。
悪いのは襲った方である。これは、絶対的にそうだと思います。先生もそのお気持ちがとても強いようで女性には心強いばかりです。ですが、被害者に『危険から身を守る』という認識が足りなかった、とは思われないのでしょうか？決して、女性も悪かったというのではありません。ただ、状況からすると、不注意だし、賢く無かったと思わずにはいられません。ただ、道を歩いていて襲われた、というのとは訳が違うのです。
子供にも、「世の中には悪い人もいるから、知らない人にはついて行っちゃいけないよ。」と言っています。（悲しいことですが、、、）見えるところに現金を置いて、鍵もかけない車が、車上ねらいにやられたとしたら、もちろん泥棒が悪いけれど、とられた方も不注意だ、ということです。これは女子擁護、男性擁護、という話とは別なのでは無いでしょうか。危険からは、自衛しましょう、とは思われませんか？
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稚拙な私見ではありますが 投稿者：のぐち♀ 投稿日： 6月22日(日)20時28分18秒
渥美先生と集団暴行について話をしたあと、意見をここで述べるよういいつかりましたが考えをまとめて綴るのは難しいですね。
私も最初は「女性が無防備だったのも原因の一つ」と思ってました。ただそれは「今の私だったらそうしないから」と思うからです。多分このような意見をお持ちの方々は、（私も含めて）この女性より年上で人生経験年数も多いことでしょう。
私は自分が20歳ぐらいの時にはそこまでものの分別を持ってなかったような気がします。お酒も何度か失敗してやっと飲み方を覚えましたし、皆さんもそうだったのではないでしょうか？
自分が20歳の時に今の意見と同じ行動が取れたでしょうか？その女性の立場になったつもりで考えてみてそんなことを思いました。もちろん若いから無防備が許されると言う意味で言っているのではありません。ただ20歳頃の私だったら、そういった場に危険を感じて行かないようにしていた・避けていたとは言い切れないと思っただけです。
加害者の男性に対してはなるべくコメントを控えますが（感情が出てしまうので）被害者女性の望む厳罰を与えて欲しいと思います。いい年して複数の女性の人生を大きく狂わせてしまうような傷を負わせた罪は相当重いと思いますので。
以上乱文失礼致しました。
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投稿者：おざき 投稿日： 6月23日(月)00時10分43秒
■先日の金曜の部活で、婦女集団暴行（強姦）事件について先生・部員の皆と話し合い（意見交換？）がありましたが、終わった後「そういえば、過去の『月刊少林寺拳法』の中に、確かいじめや婦女暴行事件についての文章があったな……。」と思って、家に帰ってから引っ張り出してもう1回読んでみました。
「帝京大学ラグビー部強姦事件〜性暴力を考える� Ν◆廖峪廚い鯏舛┐襪海箸函反佑亮繊鼻舛Δ舛了劼�いじめにあって、百パーセントいじめる側が悪いと確信を持った〜」という題。
1994年、東京地裁判決で、強姦事件の被害者女性が敗訴したそうです。被害者の過去や職業（モデル）・言葉遣いから、裁判官は「この女性の貞操観念には疑問が残る。従って、貞操観念が疑わしい女性の言い分は信用できない。」とし、また「この被害者は、第１〜13回まで毎回欠かさず傍聴するという、この種の事件の被害者としてはあまり例がない行動をしている。」と信用できない根拠に挙げて、加害者を無罪にしたんだそうです。
６〜７年前の文章ですから、性暴力事件が起こる背景・現場の様子は今の時代のそれとはもちろん違うでしょう。『ヤリコン』『お持ち帰り』なんていう言葉も最近よく聞きますし、私はそういう世界にあまり縁のない（？）の人間ですから（←話し合いでこう言ったら、なぜか周りから笑いが…？）、私が知らない事情は沢山あると思います。
だから「そんな甘い考え、実際には通用しない」「ヤリコンとかの実態を知らないんでしょう？」という意見の人もいるでしょう。でも、今のコンパetc.の実態を知ったからといって、「ヤラレてもしょうがない」とは私自身は考えません。
性暴力の実態にそぐわない社会的な思い込みを、強姦神話というそうです。神話の主なものは
�ゞ�姦は特殊な男の犯行である
��強姦とは見知らぬ男が夜道で襲うもの（顔見知りの間では強姦にならない）
�６�姦されるのは被害者に責任（落ち度・軽率・挑発）があるからだ
�に榲�に嫌なら、最後まで抵抗できるはず
�ソ�性には強姦願望がある
��性的欲求不満が強姦の原因（男は生理的に性欲を我慢できない）
「性というと身体的な問題と捉えられがちだが、性は精神に深く結びついている。性を犯される事は精神を犯されることだ。アイデンティティーに関わる重大事なのである。」（一部抜粋）
今回のように性暴力事件が起きた時、被害者に落ち度があったのではないかという事がよく問題にされますが、被害にあったというだけで貶められ、プライバシーをほじくり返される。被害者自身、「なぜあんな所に行ったのだろう」等と、自分を責めてしまう事がよくあるそうです。被害者の傷を更に深くするような、二度強姦を経験させるかのような事はしたくないし、言いたくないです。
強姦のような性暴力の被害にあった女性は、仮に身体に目に見えるような傷を受けていなくても、心が非常に傷を受けています。心の傷というものがようやく理解されるようになったのは、阪神大震災がきっかけといいます。強姦等、その人にとっての大事件を体験すると、手や足に傷がついてなくても、心が医学的に証明がつく形で傷がつくんだという事が認められるようになってきたそう。
他にも、社会的・法的に女性が訴えにくい構造についても書かれていました。例えば、被害者が６ヶ月以内に告訴しなければ、検察官が起訴できない、つまり裁判に掛けられない。被害者が心の傷の真っ只中、必死の思いで東京強姦救済センター等に電話相談してきますが、６ヶ月を過ぎてしまったケースが非常に多いんだそうです。
この法律、少しは改正されたんでしょうか……？
「（ある子が）性格が暗い、服が汚れている……等、弱点をもっている」からといって、だからその子をいじめていいのかという問題は、全く別問題。いじめられる側、強姦される側の人間を責める理由にはならないでしょう。今回の事件についても、これと同じなんではないかと個人的には思います。
「自分の娘、妹、姉、私がもしそうなったら…、『お前にも非があったね』と言われたいでしょうか。」との先生のHPの言葉に、決して無関心ではいられないと思いました。
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返信です 投稿者：あつみ♂ 投稿日： 6月23日(月)13時18分52秒
◆のぐちサンはこちらで、市医大のおざきサンはあちらの掲示板で意見を述べてくれました。ありがとうございました。また、今回は部外者の方が投稿して下さいました。
「未来の拳士の母」さん、こんにちは、あつみと申します。少林寺拳法を習わせたいというお子さんはお嬢さんですか？息子さんですか？
さて、ご意見の問題点です(匿名の方には原則として返信しませんが、話題が話題ですから…)。
＞…被害者に『危険から身を守る』という認識が足りなかった。
＞…これは女子擁護、男性擁護、という話とは別なのでは無いでしょうか。危険からは、自衛しましょう、とは思われませんか？
◆私達の意見はレイプは憎むべき犯罪ということで一致しているはずです…。しかし、この犯罪をどのような立場で論じるかということで意見が分かれるのだと思います。
今、二十七年間まがりなりに道院長として門下生を指導して来て思うことは、（前回書いた）指導部の先生の言葉は、本当に心無いものであったということです。
ケンカが予想されるのに呼び出されて付いて行ったから…。しなければ良いのにケンカをしたから…。ケンカ両成敗…。だからお前も悪い。では、生徒は浮かばれません。
…「お前、大変な目にあったな。怪我はだいじょうぶか？ 今回の件では、お前が日誌に書いて担任の先生が彼等にバツ当番をやらせたことがこんな結果になるとは、先生達も想像していなかった。申し訳なかったな。彼等からも事情は聞いているが、お前からもどうしてこんなになったのか一応事情を聞かせてくれないか？」と１５歳の私に接してもらいたかったですね…。指導部？という立場ではなく…。
◆私は（暴力）被害者の立場に立って上げたいという感情が強いのです。今回は集団レイプという女性特有の性暴力被害(昨今は男性の被害もある？)なのですが、高校生の時の体験も踏まえ、男性でも痛みを感じるのです。
ですから、武道＝護身を教えている者の当然の立場とは言え、事後の被害者の不注意＝落ち度と聞こえるようなことを言い立てたくはありません…。
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なるほど、よくわかりました。 投稿者：マッチー。 投稿日： 6月23日(月)22時41分29秒
私の書き方も軽率だったかもしれないですね、もし、この掲示板を見ていたら本人はショックだったかもしれませんね。まさか、本人に向かっては申しませんけれど。勿論、被害者の方は大変気の毒ですし、勇気をもって訴えられたことはすごい事だと思います。
結果論ですが、私が家でこの事件について息子や娘と話したとき、護身として「自分を見失うほど飲まないで欲しい。」と子ども達とも意見が一致したのです。あくまでも、このような事件が２度とおきないようにするにはということです。
護身術講座で韓国の方で、娘さんがロスに留学していた時の、大学内での護身術講座の話をしてくれました。
そのロスの護身術講座の生徒は全員レイプされた人ばかりなんです。そして、護身術の練習した後はカウンセリングがあって、「２度とそんな目に逢わないように、鍛えよう。」っていうことで、講座の最後には男性何人もを相手に護身術実践テストして合格した人が受講証書いただけるんですって。それを聞いて思ったんです。必死に稽古して技を磨く間に心も磨けて、悲しみや恐れをはねかえして積極的に自信を持って、復活するんだって。
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この前の先生のお話で・・・ 投稿者：たねがしま 投稿日： 6月28日(土)23時45分31秒
ここに書きこむのは久しぶりです。この前先生がお話したレイプ事件のことなんですが、あの場では一年生の女の子もいたので言えないことがあったのでこの場を借りてお話したいと思います。
私の友達の女の子で高校のときにストーカーにあっていた子がいまして、最終的にそいつがその子を襲いかけたことがありました。結局未遂ですんだこととその子が明るい子だったのですぐにショックから立ち直ったのですが、きっと相当な恐怖だったと思います。
その子に、ストーキングされてる気がする、という連絡を受けてから私と友達でそのストーカーを本当にいるなら懲らしめてやろうということになって実際に発見したので数人で囲ったことがどうもその襲おうと考えたきっかけになってしまったようで、私と友達でひどく後悔したのを覚えています。実際そんなこと考えるやつは奥手タイプのような人が多いのでしょうか、私達が発見したのもその辺にいる若者という感じはしませんでした。
で、話は変わるんですが今回のことについて友達に聞いたところ、実際にレイプに関わった人間はほとんどの人間が高校のときにクラスで目立っていた人物ではないそうです。情報のほどは定かではありませんが、この情報が正しいとすると「大学デビューしちゃって勘違いしていた」のではないでしょうか？
先生は大学デビューという言葉をお知りですか？大学デビューというのは高校のときまでおとなしかった人が大学に入って急に派手な格好をしたりナンパを手当たり次第にしたりするいわば人生の１８０度転換みたいなものです。その結果、自分は何をやっても許されるとういう自己責任の放棄（自尊心の向上）、また複数の人間で襲ったということ（責任の分散）などという悪い考えの相乗効果があったんだと思います。また、女の子を襲っているときに見張り役を立てていた、というのがありまして自分の安全は確保されていると思っていたのでしょう。
聞いた話ではあるとき襲われている女の子が彼氏に携帯でSOSを送ったそうで、そのあと彼氏が飛んでいったら見張り役の人間に「合意の上だから」といって追い払われたそうです。私の正直な意見としては、女の子を襲うなんて救いようのないやつらなので一生刑務所から出さなくてよいと思っています。もし私の彼女が襲われたとしたら、過激な表現ですがそいつらを皆殺しにするでしょう。でなくても五体満足に帰すつもりはありません。それほどに周りの人間を悲しませるしなによりやられた本人は自殺もしかねません。殺人に匹敵するくらい重い罪だと言うことを自覚して欲しいです。とても長くなってしまって申し訳ありませんでしたm(__)m
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人の質… 投稿者：あつみ♂ 投稿日： 7月 1日(火)13時47分08秒
◆今回の事件についてこちらの掲示板では“おざきサン”“たねがしまクン”が意見を述べてくれました。事件の詳細は主に週刊誌で報道されていますが、その矢先、今度は大阪の方で、同じく大学生の婦女暴行魔が逮捕されました。こいつもかなり悪質！
「大学デビュー！」…。最高学府たる大学生の破廉恥事件がこうも続発すると、「日本人劣化論(？)」なる説がにわかに真実味を増してきます。
日本の経済情況を立て直そうにも、この根本＝日本人の質の問題を抜きに、どのように考えてもダメだという気がします。危うし日本…。
◆とも、言っていられません…。私達は「道」「道徳」に少しでも関心を持つ人生を送りましょう。少なくとも、善性の側にいる人間は、そうする必要があります。
| 2003年07月03日(木) |
『記録・集団婦女暴行事件について(１)』 |
■世間を騒然とさせました、大学生による集団婦女暴行事件について、根岸道院と市医大の掲示板で述べられた意見を記録しておきます。
一部、改行は私が致しました。ご了解下さい。
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今日の新聞/柔の強さ… 投稿者：あつみ♂ 投稿日： 6月19日(木)11時03分26秒
◇今日の讀賣新聞朝刊の社会面のトップ記事。
“大学生５人がコンパの二次会で女子学生を集団暴行したが、その被害女性が即日、警察署に被害届を出し、五人とも逮捕された”という記事が載っていました。
被害女性は「加害者全員に厳罰を望んでいる」ということです。当然の報いです。辛い目に遭いましたが、強い人ですね…。
少林寺拳法と言わず、武道を護身的に修得する目的で入門する女性が最近増えています。直接的な暴力から身を守る肉体的、技術的な強さはもちろん大事＝求められましょう。しかし、特に女性はレイプなどを訴えることには大変な精神の強さ＝勇気が要ります。
この女性は何か武道を習っている人でしょうか…。でも強さは、なにも武道を習っている人たちだけの専売特許ではありませんね。
この女性の持っている本当の強さ、勇気に共感しました。力ずくでは適わなかった側の反撃は、しかし加害者たちに想像以上のダメージを与えるでしょう。とは言え、ご本人のダメージの回復をお祈りします…。
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集団暴行事件・２ 投稿者：あつみ♂ 投稿日： 6月20日(金)17時08分12秒
◆前回の集団暴行事件の件をある人と話しました。私と正反対の意見でした。そのことに対して別の人に尋ねたメールを紹介します。ただし、固有名詞や内容を一部変えました。
【…昨晩、議論になったことが引っかかり、意見を聞きたいと思いメールしました。掲示板に書いた集団暴行事件の件なのですが、ある人/２５才♀の意見に驚かされました。
要約すると「女性の方にも問題がある。コンパの二次会まで出掛けて、おまけにそんな出会い系のコンパでしょうに、男性の前で酔ってしまうということに問題がある」というのです。
私は驚きました。つまり…その意見は普通男性の側から出る意見だからです。
「なんで、女性に同情してあげないの？」と聞くと、
「最近の男女混合コンパの実体を知らないんですか？ 《お持ち帰り》《ヤリコン》なんていう言葉知ってます？」などというコンパの実体を聞かされました。
「それはそうだろうけど…、介抱すると誘い出して、見張りを立てて、階段の踊り場で暴行してんだから、悪質じゃない？」…。
…まあこんな感じの議論をしたんです。
私が驚いたことは、レイプ事件は確かに微妙な問題があって、裁判では色々な問題が出てきます。誘った！誘わない！などというもの…。しかしどう考えても、集団暴行は凶悪犯罪なんです。私の頭の中では…。
その第一報を聞いて、男の私が「酷い！」という同情の感情を持ち、女性の側が「無用心！」(必ずしも発言者の気持ちを代弁している言葉とは思いませんが…)という突き放す感情を持つということが驚きだったのです。
最近の若い女性の感性はやはりこうなんですか…。意見を聞きたいです…。】
さらに、このことについて作山先生と意見交換しました。
「ひとつの風潮として、例えばイジメなどでも、もちろんイジメはいけないが、イジメられる側にも問題があるのでは、という意見が出ることと底流が同じような感じがする。」
「アメリカでは言葉が尊重される。だから“No！はNo！”で、たとえ飲みに行こうが、それとこれとは別という考えがある。最近では夫婦でも妻が“イヤ！”と言っているのに無理やりすれば、レイプということになる。この点、日本では、いやよ、いやよはイイのうち、などとかなり曖昧な部分がある」
以上は作山先生の意見をかいつまみました。で私、
「アメリカではマイク・タイソンのレイプ事件にみられるように、女性が深夜ホテルを訪れているにもかかわらず、イヤだ！といったのを無理やりしたので罪が成立している。」
「以前、ジョディ・フォスター主演の『告発の行方』という集団レイプを題材にした映画では、女性がきわどい仕草やチークダンスの相手をしても、それは合意という意味ではない、と主人公の尊厳が守られるストーリーだった。つまり、アメリカではレイプの見解が先鋭化している＝女性の側に立っている。それなのに、(女性が女性の側に立たない)日本はどうなってるんだろう？」
二人の話はかなり長いのですが、おおよそ、こんな感じの意見交換でした。結局、集団レイプは殺人事件に発展しかねない許されない凶悪犯罪であるということで一致し、作山先生はもしこれがアメリカなら、女性は証拠隠滅の為に殺されていたかもしれないと言いました。
日本女性の権利の主張はアメリカとは異なるのでしょうか？
Ｚさんとも話をしたい。でも英語の頭が痛い…。
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＊以下のふたつは書き込みではありません。メールでの意見です。
■私も○○さんと同じ意見です（もちろん、同情もしてます）。私、何か諍いが起こるときって、ケンカ両成敗じゃないですけどレベルや量の差はあれど必ず両方の側に問題があるのだと思います。ただのケンカにしても、今回のような事件にしても・・
勿論、集団で暴行した男性の側が悪いのに決まりきってますが女性に１００％問題がないとは思いません。事件の詳細まだ知らないんですけど、介抱するから・・って言われても、その場の雰囲気からしてもう怪しかったと思うし、初対面？でそれを察する判断力がなくなるほど酔ってしまうのは被害者にスキがあったからだと思います。
私も過去に夜道で４，５回襲われたり、未遂になったりしたことがあります。今回の事件とは比べものになりませんが、今でもトラウマが残ってます。４回目くらいのときは「またかよ！」って感じでしたが、当たり前ですけど何回痴漢に遭ってもコワイです。でも、警察の人にも親にも言われたし、自分でも感じたことは自分に相手が襲い易いって思えるようなスキがあったんです。夜道にウォークマン聞いて歩いてたり、車道側に荷物もって歩いたり・・、それからは自分で気をつけるようになりました。
どんなに気をつけていても突然襲われたり、力の差でどうしようもないときがありますが、やっぱり女性も自分を傷つけたくなかったら必要最低限は自分で守らなければ！と思いました。ただ、やっぱり被害者が一番気の毒で可哀相ですよね。当然ですが。そして、警察に言う勇気のあった今回の女の子、私も強いと思いました。
長くなっちゃいましたが、こんな感じです！
■私は、先生の意見も○○サンの意見もなんとなくわかります。
集団暴行事件なんて、本当に許せないし、女性なんて男性に絶対勝てっこないのを知っていてやるのだから、最近はこんな男ばっかりなのか！と怒りを覚えます。
ただ、最近はこんな男ばっかりなのか！と反対に、最近はこんな女も多くなったのか！！というほど、女性にも原因はあるのではないか。とどこかで感じてしまうのも嘘ではありません。
私の周りにはこういう女性も男性もいないので、どうしてこんな風になってしまうのか意味がさっぱりわかりませんけど、女性も無用心すぎると思います。みんなが、女性に同情してあげられないのは、こういうことくらい分かって参加したんじゃないの？という気持ちがどこかにあるんじゃないでしょうか？
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集団暴行事件で思った事。 投稿者：マッチー。 投稿日： 6月21日(土)08時58分41秒
勿論、襲った方が悪いと思います。
が、しかし、女性に全然非が無かったか？というと、女性の立場と年頃の娘の母として思う事があります。コンパで楽しむのはいいとして、自分を見失うほど介抱されるほど初対面の男性の前で酔っ払うというのはどうでしょう。男性同士でも、酔っ払った人を介抱するふりをして財布をとられたりしますよねえ。勿論とったほうが悪いに決まってますけど、無用心ってことでは少し反省する常識みたいなものがありますでしょう。
電車などでミニスカートはいた女性が足を広げて前に座ってたら、見られても文句言えないと思うのです。勿論レイプとは全然ちがいますけど。最初から計画的に襲う意思があったとしても、襲われない努力も多少女性もしてほしいって思います。自分も襲われないけれど、相手にも罪を犯させない努力を娘達にはさせたいと思います。
今度の事件で女性が訴えたのはとても勇気があることだと思いますが、事前に危険をキャッチして襲われなかった人になれたらもっとよかったのにって、親としては思います。
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この件を… 投稿者：あつみ♂ 投稿日： 6月21日(土)11時41分43秒
◆昨晩の市医大の練習前、全員でミーティングしました。練習時間の半分を割きました。男子８名、女子６名が参加していました。
結論を言えば、マッチーさんの側の意見、私が議論した人の側の意見が多かったです。細かい内容は被害女性を考慮して申しません。尚、私がメールで質問した女性２名も同様でした。中には事件を知らない部員も何人かいました。
確実に女性の立場に立った人が女子で１名。この人は、友人が未遂であったけれども同様な事件に遭い、大変傷付いて、だから女性の立場に立ちたいと言いました。
確実に男性が悪い＝女性の立場に立った男性が１名。彼は研修で精神科を回り、レイプ被害にあった人のダメージが一生付きまとうという現実から男性を非難＝女性を擁護しました。
他の意見も若干ありました…。
■ちょっと私の高校時代の話をしたいと思います。私も何故、このこと(女性の側にも責任があるという見解)が引っ掛かかるのだろうと自問していたんです。それであることが分かりました。思い出しました…。
高校生の時、クラスに悪/ワルがいました。ある日、私が日直をしていて、彼が当然のように掃除をサボったのを日誌に書きましたら、次の日、それが理由で先生に叱られ、バツ当番をさせられました。今ように言えば、先生にチクッたということになったようです。
当日でした…。放課後、海岸で友人達と遊んでいると、バツ当番が済んだ彼とその仲間に運悪く出くわしてしまいました。お決まりのように「ちょっと来い！」となりました。相手は５人。海岸線を走る道路の薄暗いガード下。片方にしかない逃げ場はふさがれました…。
その時、当人同士は思うところがあったので、威圧に屈して謝れば、何発か殴られて済んだかもしれません。しかし私にしてみれば、（悪いのはお前だ！）という頭がありますからそうしないでいると、ケンカになりました。まあ素手で一対一でやって、二人目とやっていると、手ごわい？と思われたのか、彼ともう一人が角材を持ち出して、横から顔を叩かれました。
…一週間ばかり入院しました。二人退学。二人停学。一人厳重注意。余談ですが、人間はその瞬間をスローモーションのように記憶するんです。棒で叩く瞬間の相手の顔、迫り来る凶器、パカーンと頭の中に響いた乾いた音。不思議ですね…。少林寺入門前の出来事です。
■それで、その後なんです、退院して学校に行くと指導部の先生に私も事情を聞かれました。部屋に入り、着席するなりこう言われました。
「お前もやる気があったんだろう？」
その時の会話の詳細は記憶にありません。しかし私はとても意外な…、多分、とても理不尽な感情に襲われたのだと思います…。
最初に述べたように、私がどこかに引っ掛かかりを感じるのは、心の中にこの記憶が存在するからだと思います。
自分の娘、妹、姉、私がもしそうなったら…、「お前にも非があったね」と言われたいでしょうか。
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