◇日記◇
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2004年01月18日(日) 静かに思った。

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トモダチが、アカンボを生んだ。見に行ったトモダチは、抱っこさせてもらってきた、と

嬉しそうだった。新生児っていいよね独特だよね、ウチのコの時のこと思い出しちゃって

何だか泣けてきた、と言った。



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新生児のあの本当に小さいのをこわごわと抱っこするのは、何ともいえない感覚である。

小さい手も目も鼻も口も愛おしい。命の不思議ということを思い、神聖な気持ちにさえなる。


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5ヶ月くらいのむくむくと太ったアカンボを抱っこするのも楽しい。重いけど。

まだ動けないアカンボに自分の小さい頃の思い出などを話しかけていて、全然大した内容

じゃないのに、真剣にこっちの目を見て聞いてくれると申し訳なくなり、慌てて世界情勢

について語ってみたりするが、アカンボの真剣さは変わらず、結局どうでもいいのかと

ようやく思い至り、アンタは可愛い可愛い可愛い、いい子だいい子だ、ばかりを連発する。


ガーゼのハンカチで遊んだり、お鼻つまみごっこをするのも楽しい。

アカンボが笑いでもしたら、それこそ無茶苦茶に楽しい。


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1歳くらいの活発にはいはいして一時もじっとしていなアカンボも、可愛い。

おにぎりをたべたい、というから(たぶん)、はい、と渡すと、にこっと笑ってむぎゅーっと

手でつぶし、その手で私に抱かれようと寄ってきたりするのは、少し、いやかなり迷惑では

あるが、ごはんつぶだらけの手を、アカンボごと台所に持ってゆき洗ってやったり、

はいはいしていってテレビのリモコンを口に突っ込んでるのを取り上げたり、

突然動きが止まったと思ったら、顔を真っ赤にしていて(うんちをしている)その後

妙にハイになるのを取り押さえて、おむつ替えをしたりするのも、ところどころ面倒では

あるが、楽しい。


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2歳くらいになって、少しコトバが出てきて、こっちの言うことはほとんどすべて

わかっているような状態の、もうアカンボじゃないかつてのアカンボと積み木をしたり

絵を描いて遊ぶのも楽しい。

積み木もまだ高くは積めないし、絵もマルをようやく描けるくらいのレベルなので、私の

積み木のワザ、稚拙なイヌの絵にもいたく感動してくれる………


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ということをつらつらと思って、ま、結局私にはコドモはいないので、楽しいところだけしか

知らないといえばそうなのだけれども、やはり私はコドモが欲しいのだな、と再認識する。





私の、コドモが欲しいという気持ちは、

トモダチが持っている新しいオモチャを欲しい気持ちに非常に似ているけれども、

ねこぞーの隣で、ねこぞーと相似形で昼寝するアカンボを見てみたい、その二人を世話し、

幸せにしてみたい、という気持ちもあり、自分でもどういう機序でコドモを欲しいと

思っているのか、よくわからない。



もちろん、文化的なものもあるだろう。結婚したらオンナはコドモを生むものだ、という

有言無言の押しつけのなかで育ったのだから。




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でも。生まれないものは仕方ない。


諦めようと思っていろいろやってみてはいるが、トモダチがアカンボを生んだりすると、

心が揺れる。

切ない思いを解消するにはアカンボを生むしかないけれども、

切ない思いを抱いて生きていくのもいいのかな、と思ったりする。



養子は?と聞かれることもあるが、私には考えられない。

何かあったときに、つまりその子に全身全霊でぶつかっていかなきゃならない事態が

起きたときに、逃げてしまいそうな気がする。そこまで自分を信じ切れない。




ということを静かに今朝布団のなかで思った。傍らで眠るねこぞーの背中を見ながら。


2004年01月03日(土) 3日目の私たち

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新年3日目の午後。みなさま如何お過ごしでしょうか。

私は、つい先ほどまで





















寝とりました。









目が覚めたら、午後1時半。12時間も眠ってしまいました。



仰天し、傍らでちんまり眠るねこぞーを揺さぶり起こし

大変なことになってる、もう午後になってる、どうしたもんだろうか、と相談したところ

ねこぞー、私の背中に指で


『じだらく』


と書いてくれました。自堕落……嗚呼。




イヤだよぉ、という私に、

認めろ、そこからすべてが始まる、オレたちはナカマだ、とにこにことねこぞー。

ああ、嬉しくない。



そして、もうまもなく午後3時。ああ。ああ、ああああああ。


2004年01月02日(金) 2日目

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新年2日目。晴れ渡った空。みなさま如何お過ごしでしょうか。

私は




















ちらし寿司、作っとります。








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昨日は、ねこぞーと仲良くお雑煮を食べた後、まずは年賀状を書き

ねこぞーを甘やかせてあげたい、と昼風呂を作るつもりがなかなか私の手が空かず

そうこうするうちにねこぞー、自力でシャワーを浴び(いや別にいいのだけども)

ねこぞーの実家に行きお節を食べ、姪にお年玉代わりの『しかけ絵本』をあげ

イイ感じで一家団欒を装っていたのだが、ねこぞー父がどうもこのところ言葉がキツイ

というか、あるいは被害妄想的というか、あるいは目につくモノに対して怒ったかと思ったら

感傷的になったりとごちゃごちゃというかこんがらがってるというか、つまりは情緒不安で


たぶんこれは、世間から非力な人間としてしか見られないことへのフラストレーションが

溜まっているんだな、とは思うものの、だからといってどう対処したらいいんだろうか

わからん、と考えているうちにどんどん自分のなかでエスカレートしたようで



「オレは悪くない、オレは悪くない」を幼児的に繰り返し、憤慨し

「オマエたち(息子達)なんかラクしていていいな、オレなぞ…」と褒められたり認められ

ないことへの抗議をしてみたり、と















2歳の姪といい勝負。









たちまちみんな険悪なムードとなり、ねこぞーは険しい顔になり、姪は泣き

私はといえばたかが伊達巻きをうまく巻けないだけのことで罵倒され、あるいはたかがコドモを

生まないだけのことで人間じゃないみたいに言われ、あるいはたかが………と

一気に過去のお正月の辛いこと思い出しモードに入ってしまって、あああ、ダメダメじゃん

忘れたい忘れたい、忘れられない、でも忘れたい、とせっせとお皿を洗ってゴミをまとめ

お茶を煎れて、にこにこしまくって大層疲れて帰宅した。


ま、とにかく終了。




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今日は一日、ねこぞーとあまあまして過ごす予定。


2004年01月01日(木) 新年

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あけましておめでとうございます。


皆さまはどのような新年の朝をお迎えなのでしょうか。


私は














きんとん、作っとります。








楽しいことの多い一年になりますように。


sai |MAILBBSDiaryINDEXpastwill

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