〜萌え見る頃を過ぎなくても〜
青春のゾロがサンジを抱き締める

2005年03月28日(月)
金沢にイッテキマース
春コミに行ってきました。

ちょっと 無茶をし過ぎました。


・袋を4つ持っていく。
・本当は2つずつ重ねて使うつもりだった。
・4つともいっぱいになる。
・腕が痛くなる。
・とうとう片手では持てない量に。
・お買い物。
・荷物を下に置く。
・倒れる荷物。
・床に同人誌をばらまきそうになる。
・迷惑だから。
・松さんにブタを渡す。
・笑顔が全開な所が正直そっくりだと思う。
・と言ったら「ええ!?」と戸惑われた。
・好きな人達にご挨拶に回る。
・皆かわいい。
・何でゾロサンはこうもかわいい人が多いのか。
・笑顔が美しい。眩しい。
・「今日は。清純派安芸です」
・これからはこれでいこうと思う。
・ていうか腕が痛い。
・もう駄目だ。
・買い過ぎた。明らかに買い過ぎた。
・買うために・・・来た!!
・挙動不審だったのは重かったせいです。
・心の中(重い・・・床に置いてもいいかな・・・)
・手にマメ。
・あれだけ持ってきたのにもう財布がかる、略―――。
・満足。
・さあ会場を出ようか。
・立ち上が―――れない―――!!?
・重過ぎる。
・帰りの電車。
・乗ろうとするとバックの持ち手(ビニール)が片方ちぎれる。
・底がやぶれたら本当おいしかったのにね。
・やぶれる・・・ためにある!!
・なんかもう予想以上に多い本は布とかで覆い切れなくてマフラーを投げやりにかけて隠す。
・ガタンゴトン。
・新宿駅のロッカーはどこも空いてないのか。
・すげーな春コミ。本当すげー。
・国分寺まで行ってまた帰り新宿。ロッカーの場所が見つからない。
・見つかった。
・腕が筋肉痛だ。
・筋肉痛になるために・・・ある!
・そんな訳は無い。


ちなみに 入場してから10分(いや、5分か)で お買い物メモをなくしました。
人の分も頼まれてたので、投げやりに「安」「真」と書かれています。最初のサークルさんに行った後の時点でもう既に無く、最短のルートしか通ってないので一応探したけど落ちてなかったんですが、誰か 拾ったのかな。
あんなヒロっても何にもならないもんを・・・一体誰が・・・。
萌え欲によって欲しかった本はほぼ全部買う事ができましたが、考えてみれば全部はちょっと買い過ぎた。
いやあの、嬉しいんですが、物凄い久々のイベントだったし、昨日今日あれだけ読んでもまだ未読の本が家にはあるし、これが幸せ・・・と思うんですが。

筋肉痛で 腕が 伸ばせない。そして太い。


あ、明日から金沢行きます。富山行って金沢。
その前に更新したかったんですが、正直カンファが楽し過ぎましたハハハハハ。また新しい萌えが産声をあげた。
たったの2泊なので帰ってくるのはえーといつだ。とりあえず次の更新は4月になりそうです。

サン誕はまだやりますよ。あと2本は書きたいところ。レタスを書くまでは終わらせられないサン誕。
 


2005年03月22日(火)
ああ
未だにあの「シュボ」を見る度に、こいつがゾロに組み敷かれてるんだなぁと思ってしまい、生んだ覚えの無い息子が武者震いをします。

これだけ素晴らしいゾロサンサイト、サークルが世にあって、数々のゾロサン名言を残しているというのに、本物のサンジはそのどれよりもどれよりも本当に本当にかっこいいんだなぁと思いました。

当たり前と言えば当たり前だけれど、不思議といえば不思議なような気すらしてきた。あれ、私ちょっと混乱してるのかもしれない。全然平気で、「ビンゴ」とか冷静に言ってサンジの真似をしているのだけれど。平気だってば。
常に最大手――週刊少年 じゃーんぷ。



>「ベイベー君が眠るまで」の末尾にある更新日が20045年に〜

おおおありがとうございます本当だ。明けてるのか明けてないのかどっちかにせえという感じだったので直しました。確かもう一つ20004年になってるのもどっかにあってそのまま直してなかったと思うのですが、どれだったっけかな。あれ。まーいいや。ご報告ありがとございます。


リンクを二件様追加しました。へっへへへへへっへ。
「柚蜜」様と「Cheaper」様です。

柚蜜さんの小説は本当に本当に面白くて、前々からお名前の方はあちこちで見ていたのですが、先日ついに訪れると同時にずっぽりハマってしまい、どっかの人に即メールで教え、「さ、さいこうー!!」と飽きずに毎日やり取りしていた私達は紛れも無く女子高生二人だったのですが、本当に最高です。面白くてしかも泣ける。いや本当もう・・・こちらの御本が欲しくて欲しくてたまらなくなり、「おかーさん私今から有明行ってくるから!止めないで!!」とトランク一つで家出をしそうになった女子中学生でした私は。

「Cheaper」の管理人のたきさんは、チビ○スという単語を耳にすると目の色を変えるという大変面白い方です。カンファに参加して私は初めてたきさんと話し、死を見ました。
抱腹絶倒なんてもんじゃない。破腹だ。
そういう訳でたきさんの日記は大変お薦めなのですが、小説の方も大変大変お薦めです。どれもほんわかで、でもありのままのゾロとサンジが居て幸せになれます。もっと読みたい。
えーとあれだ。となりのゾゾロシリーズは是非読んだ方がいい。
本人にバレたら怒られそうなので言わないどいて下さい。


それでは寝ます。
チビナスはまた明日余力があったら書きますー。

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東○になんか私決して踊らされてない、踊らされてないよ、と言ったら、踊らされてるよ、とあっさり決め付けられたのですが。

正直、来年の東○は、お茶の間で「ワンピース〜サンジさんおめでとうございます。3か月です〜」を流してくれるのかと思うと今から楽しみでしょうがありません。いやー楽しみだ。

チビナス病にかかりました。いや、正しくは感染しました。
前考えていたチビナスが再び書きたくて書きたくてしょうがありません。

これからリンク貼るよ。待っててた○さん――。
 


2005年03月20日(日)
ネタバレOKですか
























ビンゴ。




存在が ビンゴ。






誰だって一番

自分がかわいい

というけれど





自分より かわいいもの





今週の




週刊少年じゃんぷ にて




見ぃつけた。





ビンゴ。



こういう時に

使うんですね。







とりあえずむせび泣いて泣いて笑って飲んだくれてそれからまた読んでそれからどーしたァ!!といった具合にまた喜んでメリーに泣いてロビンに打ち震えてチョッパーを抱き締めて。それからその後 「ビンゴ」 って言えばいい。サンジのようにかわいくなくたっていい。見苦しくたっていい。痛くてもキモくてもいい。

今だけは サンジごっこ 許されるはず。


全人類が「ビンゴ」って言えばいい。割と本気です。
ちなみに私は止まらなかった咳が止まりました。

というか 息が止まりました。困ったね。

花粉症で苦しんでる方も治ればいいと思います。


それから まだ行ってない方は ターボ に行くといいと思います。
ヤフーメッセのアイコンには正直今週の展開より驚かされました。ドン・クリークもびっくりでしたよ。
 


2005年03月18日(金)
今日一日何も予定が無かったので、ひたすら昼間寝て風邪の早期回復に努めていたら、夜寝られなくなりました。ので、小説を書きました。
真性の続きも書きたいのですが、長くなりそうなので短いものから先に書いていきます。ゾロがうちにある話の中でも大分凄いサンジと仲が良いです。でも、考えてみたら原作の方がもっと仲良いような・・・肩組んで引き寄せたり足でちょっかい出したりハグしたりキッスもきっとしてる。
それにしてもやっぱりゾロサン書くのは楽しいです。楽しいっス、サンジさん!

熱が下がって今大分楽になったのですが、関節痛が酷いので遅れてやってきたインフルじゃないかと今日一日小鹿のように震えていました。なんか熱が余り出ないやつもあるらしくて・・・よく知りませんが。
まーこの調子でいけば明日には大分治ってるだろう。
関節痛だか神経痛だかよく分からないけれど、結構痛かったので明日には治っている事を願います。人差し指から始まって、手の甲、足の親指、踵、顎、耳、腰、肩、はては股関節に至るまで次々とやってくる痛み。股関節にはさすがに参って布団の中で雄牛のように暴れていたのですが、薬が効いて今は大分なりをひそめてます。
花粉症にはとんと縁が無いので、今の時期鼻声の姉を大変だなぁなんて眺めていたら自分も風邪ひいて鼻声になり、母も私にうつした風邪がまだ治っていないので、家族の75%が鼻にティッシュを詰めていて何とも見苦しいです。美しくない。


映画は良かったです。絵も新選で好きだったし、台詞やストーリーも私の中ではすんなり受け入れられて全体的に良かったなぁーという感じでした。真名井さんがポップコーンを落として可哀相でした。
個人の意見は色々あるにしても、本当進歩してますよね。背景すごいよなー。ディズニーやジブリみたいだーとぽかーんと口を開けて見ていました。ディズニーもジブリも長い事見てないので頭の中で混ざってます。見る側の期待もデッドエンドぐらいからどんどん高まっていっているし、他のサイトさんの感想とか見てると、駄目出しされる部分も数年前とは随分違ってこれからどんどんテーマが深くなってくるんだろうなあ。一人ノルマは最低2回だそうなのでもう1回観に行こうと思います。希望としてはあと3回は。

は、春コミまであと9日!?お買い物リスト・・・!
 


2005年03月17日(木)
ああ
横になっていると、「ひぃ〜」とか「おぉう」とかそんな溜め息が出る。
普段熱が滅多に出ない健康優良児なのでたまに出るともう死ぬんじゃないかという気になります。頭の中に人が50人くらい住んでる。間違いない。それもデブ。うおーとか咆えながら内側からドンドン叩いてる。多分今私の頭2tくらいある・・・と思いつつ、証明写真を撮りに行きました。今日撮らないと間に合わない・・・。できあがった写真を見ると、あれ?重さで首が傾いでる。目がうつろで血の気の無い女が写っていて、ちょっと驚いたけれどもうどうでもいいので急いで家に帰った後、間違って風邪薬を通常の二倍飲んでしまい、後から気付いてショックを受けました。
クラクラガンガンガンガンという感じで頭が痛くて寝れません。ショックだ。

あーもう駄目だ。風邪を治すにはもう一度渋谷へ行くしかない。ハチ公前であの子に向かって叫ぶしか治す手立ては無いんだ・・・。

ちょっとの間パソコンから離れてやらなければいけない色々の事は全て忘れて熱が下がるまで休みます。もう暫らくお待ちください。
 


2005年03月16日(水)
風邪
ぶり返した。
 


2005年03月15日(火)
風邪をひきました。疲れがまだ取れてないみたいで異様に眠いです。風邪は昨日でほとんど治ったんですが今日映画を観に行ってしまいました。しかも寝坊。
詳細は明日書くとして、すいませんメールのお返事が遅れてます。明日返信する、と言いたいとこですが明日予定が一日みっしりと詰まっているのでできないかもしれません。・・・もう少しお待ちいただけると嬉しいです。
更新するとか言っといてさっぱりしてなくて来てくれてる方に申し訳無いので、これ。
真性サンジが嫌いな人は注意して下さい。ちなみに今日はもう寝るので続きます。まだ全然ゾロサンではありません。





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俺は女の子が大好きだ。

俺は女の子が超大好きだ。




「ナッミさぁ〜〜ん!今日のおやつはナミさんの好きなみかんゼリーだよホォー!!」
「わぁ!ありがと。嬉しいわ〜サンジ君が同じ船に居て」
「あぁ〜!ナミさんにそう言っていただけるなんて僕ァグランドライン一の幸せ者でっす!つきましてはあなたの専属コックサンジ、ナミさんの為に一生!デザートを捧げ続けるよ〜・・・勿論愛も」
「それは要らない」
「そっけないナミさんも素敵だァ!!」

打たれ強いコックの口からスラスラ淀みなく出る女性専用文句には、この船のクルーはすっかり慣れたものだ。ある者は反応せず自分の遊びに没頭し、ある者はおーおー今日も絶好調だなーと流し、ある者は微笑み、またある者は「アホか」と目を瞑ったまま小声で呟く。

「んだとコルァア!!そこな腹巻!寝た振りしてんじゃねェ!!」

全く持って騒がしくて結構な事だ・・・・・・各々の感想の総合としては大よそそんなとこだろう。

だが、自称世界一の女好きを誇る海のコックには人に言えぬ秘密があった。




女尊男卑がポリシーのサンジが、初めてプロポーズした相手はあろう事か、かつて同じ厨房に居たいかつい男である。
はねっかえり、捻くれ者の上に女好きの怠け者、おまけに態度が悪い、とコック達から嫌われ、陰口を叩かれていたサンジだったが、彼にも厨房で嫌われずにやっていた時期はあった。



「なーなーパティ。何してんだ」
「何ってお前ェ・・・見りゃ分かんだろ。魚おろしてんだよ」
「ふーん。俺見てていいか?」
「・・・まぁ悪いとは言わねェが」

そう言うとサンジはパッと顔を輝かし、その辺に置いてあった木箱をいそいそと持ってきて調理台の前に置き、その上に乗ってパティの手元を覗き込む。
決して一流とは言えないだろうが、自分も荒くれコックの端くれだ。ここに来る前に既に一通りの修行は終えていた。それでもゼフの腕に出遭った時はさすがに今まで自分が作ってきた物は何だったのかと感動と同時に相当のショックも覚えたが。一応、魚を捌くくらいの事はできる。ぽーんと放り投げてスパスパッと宙で三枚におろす事だって可能だ。
仮にも刃物を振り回すのだから危ない、という懸念も混めて、邪魔だからあっち行ってろと何度か言ったが聞きやしない。じっとパティの手つきを見つめる興味津々の顔は、幼いながらさすがコックというべきか、余りに真剣で無下にはできぬものがある。尤もその内やってきたゼフに、ガキはどっか行ってろ!邪魔だ!と厨房から蹴り出されるのは目に見えているのだが。
人数は少ないがコックもパティとカルネ以来新しく加わり、ゼフの腕は短い時間でぽつぽつと評判を呼び始め、ようやっと繁盛してきた頃だ。サンジの仕事は皿洗いと当番制の賄いだけ。調理台にも背の届かない子供が作った料理を客に出すような真似は決してできない。
それを考えると、サンジがまだ厨房に誰も居ない仕込みより早い時間、包丁を振るうパティに興味があるのも無理は無いと思うのだが――。

「なーパティー。どこ行くんだ」
「おい!パティ!テメェ俺の話をちゃんと聞け!聞けったら!」
「うわああパティー!!へ、へ、変な虫が出た!!」
「おーいパティー」

どうにも、やり辛いのだ。生意気だ可愛くねェと思っていたガキはいつの間にか大変自分に懐いている。別にオーナー・ゼフの子供ではないようで、彼はパティの周りをちょろちょろしているサンジを見ても何か言う訳でもない。
元来自分はお客様命な荒くれコックさんであり、こんな小さい生き物は苦手なのだ。というか扱いに困る。
なので、サンジのこの台詞を聞いた時も相当困って咄嗟に反応ができなかった。

「なぁパティー。お前クソモテなさそうな顔してやがるけどよ・・・彼女とか居んのか」
「あぁ?失礼なクソガキだな。見ての通り俺は忙しいんだ。んなもん居ねェよ」

本当は欲しいけど。テメェに纏わりつかれてちゃ女なんかに声掛ける暇なんざねェに決まってんだろ。という心で呟いてやったが、サンジはパッと顔を綻ばせると、「そーか」と嬉しそうに言い、それから何故かはにかむよう少し俯いた。

「じゃーさ・・・じゃあさ・・・・・・俺と付き合おうぜ」
「はい?」

何だって?と自分のゴツい手のひらで掴めそうな小さな金色の頭をした、眼前に居る子供につい耳に手を当てて聞き返すと、だからぁ、とサンジは頬をほんのりピンク色に染めてもじもじする素振りを見せた。

「俺が・・・テメェみてェなクソモテなさそうな野郎と付き合ってやるっつってんだよ。あ、勿論結婚をぜんていにな」
「・・・結婚だって?」
「おう。何なら、アレだ。・・・テメェがいいなら、その、今から結婚してやってもいいけどよ」
「いや・・・」

結構です。
何が悲しくて自分の半分も生きていない、しかも男と付き合わなければならないのだ。悲しい以上に危険でもある。
パティの脳裏には、犯罪、の二文字が浮かんだ。

「じゃあとりあえず付き合おうぜ!」
「いや、無理だろ」

そう言うとサンジは、へ、と目を丸くして固まった。予想外、といった表情だ。
だから、お前はどう見てもガキだし、いくら何でも犯罪っつーか、いや、それ以前に男だろお前、俺に構ってる暇あったら腕磨いた方がお前の為だし・・・・・・・・・よく覚えていないが、おそらくそういう事を言った気がする。少し混乱していた。
話を聞くにつれサンジの目には涙がじんわりと浮かび、あ、ヤバイ、と気付いた時にはうわーー!!と大粒の涙がこぼれてサンジは泣き出していた。
無理も無い。ラブコック、人生初の失恋であった。
何だ何だと駆けつけてきた他のコック達に、いや、その、としどろもどろになるパティに構わず、大人ぶっていても中身は子供のサンジはえっくえっくとしゃくり上げ、「俺、ただ、パティみたいな男にあこがれてたから、ずっと一緒に仲良くやれたらいいなって、思っただけなのに」と途切れ途切れに鼻水を垂らした。
パティは随分と責められ、というかからかわれてばつの悪い思いを暫らくしたが、それも長くは続かなかった。
何故ならその数日後、サンジが全く同じようにカルネに告白したからである。その内男臭い厨房のほとんどがサンジに告白された経験を所有し、また、告白されても、「あぁついに俺にも回ってきたか」ぐらいにしか思わなかった。振られる度にサンジはうわーん!と大声で泣き叫び地団太まで踏んだが、特に誰も気にしなくなっていた。戦う海のコックさんは忙しいのである。
その頃にはもう誰もが予想していた事であったが、サンジは真性の男好きだった。ノリ、とかじゃなくその度に真剣に告白しているようで、また、太い腕や固い胸板を見せる度に異様に興味を示したからだ。大人の男への憧れ、も含まれていたのだろうとは思うが、そこで留まるレベルには見えなかったし、ホモだと周囲が決め付けたのは、サンジがゼフにだけは一度もプロポーズをしなかったからである。傍から見たら懐いているには懐いている(本人は反抗しているつもりでも)のだが、対象外、という事なのだろう。とコック達は結論を出して頷き合った。
ホモと言ってもまだ子供なので、周りの大人は将来を案じながらも特に気にしなかったが、堪らないのはある程度大きくなってからのサンジである。周囲の予想を大きく裏切って女好きに成長したコックは幼い頃の自分を恥じた。古参の連中に何かとそのネタを持ち出される度に猛烈に恥じた。下手に覚えているだけに、海の底でゴロゴロ転がりたかった。
おう、そこの男好きのガキ、と言われれば絶対に振り向いてやらなかったが、よう、そこの女好きのガキ、と言われた時だけは、ああん?誰がガキだと?と勢い良く振り向いてやった。

人間は図星を刺されると怒る。思春期だったサンジも例外でなく、怒ったのはサンジが本当に心の奥底では自分が男好きだと分かっていたからだった。いやだ待て、そんな馬鹿な、俺はレディが好きなはずだ、そうあの柔らかくて細い体を持ったどこもかしこも美しい女性という生き物が、固くて臭くて筋ばっかでマズそうな野郎じゃねェ、ねェったらねェ。
そうは思っていてもサンジはどんな魅力的な女性と楽しく語ろうが、共に一夜を過ごそうが、野郎に引かれる自分を自覚せざるを得なかった。逞しくて強そうな体にはうっとり見惚れたし、ナイス心意気を持った男を見ればブラザーソウルだぜ・・・!と胸をときめかせた。女性は勿論大好きだし、おっぱいにも何度も触ったが、それ以上に男が大好きだった。
(・・・・・・やべェな)
やばい。こんなのは物凄くやばい。ホモやオカマといった人種が世間からどういう目を向けられるかは知っている。所謂、異端、として扱われ、恋をしてもこの広い海で同じ趣向の人間に巡り会える事は滅多に無く、大抵は気持ち悪い、と冷たくあしらわれ軽蔑される。
先日バラティエにも男二人と女一人という妙な組み合わせの客がやってきた。てっきり男二人で美女を取り合う修羅場か、見たくねェなァ、と思っていたら、気の強そうな美女は席に着くなり、細長い指先を男の一人に突きつけ、「もう彼に付き纏わないでちょうだい!このホモ!!」と詰った。何の事は無い、男一人を男と女で取り合うというもっと見たくない修羅場だったのだ。
ワインを注ぎながらさり気なく観察すると、取り合われている男の方嫌悪感を露わにしており、どうやら詰られているホモが一方的に付き纏っているだけのようだった。「ストーカー」「変態」と容赦無い言葉が次々と女の口から飛ぶ。線の細そうなよく見ると仕草がちょっとクネクネしている男は、涙交じりに「だって僕は彼の事が好きなんだ!」と叫ぶ。
勝手に聞いといて何だが、サンジはかなりうんざりした。つーか店に来てまでそんな事やんなよと言いたい。折角のメシがマズくなる。
最後には確かホモは女に水をぶっかけられてとぼとぼと店から出て行った。はっきり言ってみっともなかった。ホモも、カップルも。
それを見てサンジは再び、自分はああはなるまい、と決意したのだった。ホモにはなるまい。自分は女の子ちゃん大好きな真っ当な道を行くのだ。
だから、サンジを海の彼方へと連れ出した小さな羊の船に乗ってからも、女の子大好きと毎朝心に言い聞かせ、海の一流ラブコックとしてナミやビビ、ロビン、また、行く先々で出会った魅力的な女性の数々に優しく尽くしてきたのだ――。




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もう寝ます・・・バタン。
パジャマ萌えについて同意してくれ、尚且つ書いてくれた人ありがとう。やっべーよ鼻血出そう。
 


2005年03月13日(日)
元気になった
明日 起きたら 色々やります。


とりあえず寝る。おやすみなさい。
 


2005年03月10日(木)
餃子は読めるんだ・・・。焼売は今まで行った店では確かシューマイと書かれていたから巡りあえなかったんだと思う・・・焼売・・・。


今、時間が中途半端にあるので、ほとんど時間が無かった時より余計にやりづらいです。
とりあえずやるべき事をしょぼしょぼ片付けていくのだけれど、何だかやる気が出ねーなと思ってお腹すいてんのかなと思って食べるけどまだやる気が出ない。疲れてるのかと思って少し横になるけれど全然寝る気にならずそこで初めてネガティブになっている自分に気付くというか・・・。ウダウダしてる自分になかなか気付かないからウダウダなんだというか・・・。
ゾロサン書きたいなーと思ってレタスを途中まで書いたんですが、結局書き上げる程の時間は無く、折角感想いただいたのに気持ちが落ち着かない状態でメールも返信できず、こんなんで日記書いても色々悪いような気がしてここ数日どーにもやりきれませんでした。
今週中に更新したかったんですが、急いで書いても何か思い通りのものできないような気がするし、身の回りが落ち着いてからする事にします。
あ、あと先日の保護者サンジはnovelに!というお声が掛かったので、その内novelと言わず、ちまちまとゴミ箱にでも移す事にします。ありがとうございます本当に・・・更新する度に勿体無いぐらいの感想を戴けるので嬉しくて毎度恐縮してます。ちなみに友情出演はエネルです。


愚痴というのは全く望まない環境にあって尚且つそれが自分のせいでない人にしかこぼす権利が与えられていないと分かってるつもりなのですが、大体やりたい事やっといて不満は言えないだろーと思いつつ、口を開けば「もう駄目だー」が無意識に出てきてどうしようもない。何が駄目なのかもよく分からず無意識に出てくる。
落ち着きが無い割に変にむなしく動きが鈍いようで、こんな状態は嫌だなぁと思って寝る前に音楽を聴いてもほとんど癒されない。だけどsailing dayを聴いたら少し癒された、というか萌えました。
多分あれだなー、去年の秋頃から禁欲生活で極度の刺激不足なんだな。あとサンジが本誌に出てこないのとオンリー行けなかったのと色々だな・・・。8割はオタク不足だな。踏ん張りのきかない人間だ・・・。
映画も早く観たいんですが、余裕の無い状態で行っても楽しめないだろーから来週に約束して良かったと思う日々。3月下旬いっぱいは楽になる予定なんですが、逆に時間を持て余して虚脱感を覚えてしまったらどうしよう・・・。だ、大丈夫だよな。
映画観て春コミ行ったら多分元気になると思います。オタクなので。
一生自分はオタクやってそーだと思いつつ、後数年したら今の自分の限界は軽く超える勢いで忙しくなってて、オタクと実生活両立する余裕なんか無いんじゃないかみたいな事を考えたら、オタクとしては妙にやりきれなくなってしまって、んな先の事考える前に今の心配しろと自分を叱咤し、浮き沈みを繰り返しています。薄暗い日記ですみません・・・。次更新する時にはきっと元気になってると思います。
やりたい事をやるのは贅沢な事だからその為に色々他のものを捨てなきゃいけないはずだけれど、ルフィだったら捨てたくないものは何も捨てずに夢を叶えてしまいそうなのでそこがスゲーと思います。サンジも見たいですがルフィも本誌で見たい。ジャンプが毎日出るといい。いつもそう思うんだけど到底叶いそうにありません。

話は変わるんですが、渋谷は割合近いので、本誌でサンジのドフラミンゴみたいな格好を見る前に偶然渋谷に行ってしまい、目ん玉が1m飛び出ました。
あのサンジの広告の部分だけガリガリ切り取ってあの上で手足を丸めて寝たいです。きっと良い夢を見れるはず。(眠れないんじゃ ないかな)
友人が隣に居たんで顔だけは平常心(隠しきれてない)でしたが、今思えば形振り構わずパシャパシャ撮れば良かったちくしょう。今パカッと携帯開いて見る事ができたのに。
友人達も広告の多さにさすがに驚き、「お金かけてるねー」とか「作者すごいねー」とか言ってましたが、私はもう内心、広告経費とかに思いを馳せる余裕も無くドンジャラホイ、といった具合で「やべー!私がオタクだってとうとう御大にバレた!?やべー!」などとありえない上に図々しい事を考えてドキドキしていました。
もっかい行きたいです・・・渋谷・・・。瞳孔開く勢いでもっぺん見たい・・・。

とりあえず日々の刺激はジャンプだけなんですが、「止まれ、パッフィング・トム」で涙腺がぶわっと緩んでしまい、アー、オアー、アアアーア、泣き過ぎだ、と思いながらも止まりませんでした。ウォーターセブン編・・・本当好きだな・・・どれも読む度好きだと思うのだけれどトム編は・・・本当泣ける。

長くてスクロールバーが小さくなっている事だと思う。申し訳無いです。焼売に関連して過去の恥ずかしい間違いも暴露しようとしたんですが、べらぼうに長いので割愛しました。また後日。
 


2005年03月08日(火)
急ぎですが、過去の自分を戒める為にこれだけは
焼売を


やきうり


と読みました。



ああああああ。

家族に指摘されて良かったです。
 


2005年03月04日(金)
サンジと初めて会った時の事はよく覚えていない。
ただ、小学校に上がって間も無い頃、いつの間にか彼はゾロの保護者になっていた。

ゾロの両親は事故か何かで死んだらしい。小さかったのでよく覚えていない。
それでサンジがゾロを引き取る事になったらしい。それも小さかったのでよく覚えていない。
全てはゾロの頭がついていく事のできないスピードで進み、認識が曖昧な内に決定したようだった。

サンジはソファに片肘をついた格好で寝そべり、テレビを見ながらおさつチップの袋に手を突っ込んでいる。頭は寝癖だらけで、中身が無くなっても暫らくは気付かず袋をかき回していたが、やがて気付くと、「ゾローつまみ買ってきてー」と花粉症にやられて掠れた声を喉の奥から出した。

「いい加減にしろ。何袋目だよ」

サンジの手から空になった袋を取り上げると、サンジは「財布、テーブルの上」と眠たげに言った。

「チーズでもいいから。さけるチーズ」

たまに食いたくなるんだよなぁ、とのびのびと言い、長い足を伸ばしてソファ全体を占領している。

「外は花粉が、」
「いい、分かった。買ってきてやるから」

サンジは目をしょぼしょぼさせてサンキューと笑った。

サンジはゾロの遠縁にあたるらしい。聞いたら教えてくれるのだが、余りに遠いので覚えられた試しが無い。「だから、お前のいとこのみっちゃんの叔父さんの・・・」で既に分からなくなってしまう。
遠いってこた分かった。じゃー何でお前が引き取ったんだよ、と訊くと、彼はニヤリと笑ってこう言った。

「それはな、俺がお前を気に入ったからだ」
「何も分かってねェ癖に偉そうな顔してお前が座ってんの見たらピーンときてな。要するに一目惚れだ」
「俺ぁ男が好きなんだよ」

衝撃の事実だった。
俺はホモに引き取られちまったのか。
今までの数年間はまだ子供だったから興味が無かったのかもしれないが、成長したらその内襲われてしまうのだろうか。
小学生のゾロは何故かヘンゼルとグレーテルの話を思い出した。
固まったゾロを見てサンジは、ハハ、まあメシ食えよ、と笑い、その話はそのままうやむやになった。
後から考えれば、子供一人養える程の余裕があったのがサンジだっただけだろうと容易に想像がつく。とはいえ子供を育てるには若過ぎたので大分もめただろうが。
過ぎた事だ。どうでもいい。

そんな訳でゾロは暫らくはサンジを警戒していたが、既に「アンタ」が「お前」になり、餌付けもされてすっかりサンジが自分の保護者だと思い込んでいた頃だったから、警戒も長くは続かなかった。
ただ、時を置いてからやはり気になり始め、「テメェは男が好きなのか」と訊いてみた。「好きだよー」とサンジはピスタチオをつまみながら答えた。それ以来、サンジはホモ、という事項だけはゾロの中に残った。

そう言われてみれば彼はゾロの知っている他の大人の男に比べて妙に綺麗好きだった。コックという職業柄かと思っていたが、年末でも無いのに歯ブラシに重曹をつけて浴室やキッチンを磨き上げる姿はゾロに、やっぱり・・・と思わせた。
注意して見てみると、その他にもサンジは髪形や服によく気を使っていたし、女の知り合いは多いようだが、電話する様子を見ている限りその誰とも友達の域を超えられないようだったし、アパートの管理人のギンには気に入られていたし、一階下に住むボンちゃんというオカマと仲が良かったし、時々寝惚けてゾロに抱きついてくるし、虫が苦手だし、ホモだと思える根拠は何となく多いように思えた。

苦手と言えば、ゾロは意外にも雷の苦手な子供だった。
もっと昔は平気だったのだが、ある日道場のくいなから雷様の話を聞かされてからだ。
雨が強さを増し、空がゴロゴロと鳴り始めた事から稽古は早めに切り上げられた。もっと練習をしたかったゾロが不満気に唇を尖らすと、くいなが「早く帰んないとおへそ取られちゃうのよ」と偉そうに言った。何でヘソ?と首を傾げるゾロにくいなは部屋の奥からマンガか何かの本を取り出してきてゾロに見せた。
そこには耳たぶの垂れた太鼓を背負った雷様が怖い顔をして笑っていた。
こんなの降りてきてもやっつけちまえばいいじゃねェか、とゾロが強がって言うと、駄目よ、雷様に剣は効かないもの、とくいなは存外真面目な顔をして言った。
そんな。
剣も効かないなんて。
じゃあどうしたらいいんだと考えながら、ゾロは一目散に家へ向かって駆け出した。
走りながらふと、サンジの顔が浮かんだ。
あいつは大人の癖に虫が苦手でホラー映画とかも全然駄目だから今頃怖がってるかもしんねェ。ホモでも何でもやっぱ俺が居ねェと駄目だ。
あいつは俺が居ないと駄目なんだ、と繰り返しながら急いでアパートに帰ると、サンジはテレビを見ていて「おうお帰りー」と言った。

「遅かったな、もうニュース始まっちまったぞー」

サッカーだか野球だかの何とかって選手がまた何かやらかして謹慎処分だってよー、と全く中身の伝わらない事を言うサンジの横まで行くと、ゾロは勢い良く彼にしがみついた。

「お、何だどうした、雷怖ェのか?」

あれ?でもお前、この前まで平気だったよなーとサンジは首を傾げ、何だ、じゃあ寂しかったのか、とゾロの頭をぐしゃぐしゃにした。
違ェよ、バーカとゾロは内心毒づいて、ますますサンジにしがみついた。
顔を上げ、「お前の顔が見たかった」と言うと、サンジは少し黙ってから、「あ、そう」と軽ーい調子で返事をするとゾロを脇に抱えたままビールをぐびぐび飲みながら再びテレビを見始めた。
何となく気恥ずかしくなって、俺にも一口くれ、と言ってみると、駄ー目、ハタチになってからー、とにべも無く断られた。
ホモだろうが何だろうが、サンジはゾロの保護者だった。

適度に叱り、甘やかして放ったらかす彼に小さかったゾロはよく懐き、面と向かっては「おい」とか「テメェ」としか言わない癖に、居ない所では、サンジーサンジーと彼の名前を呼んだ。
サンジの自由はゾロのせいで大分失われただろうが、サンジはゾロの居る事を別段不満に感じていないように思えた。それもこいつがホモだからかもしれねェ、とゾロもさして気にせず、本場で鍛えられたというプロの作ったオムライスを食べながら、サンジに庇護されている現状を自然に受け止めていた。

それから何年か経ち、ゾロは声変わりをして体も大きくなり、雷を怖がる事も、サンジに甘える事もぴたりと無くなった。
あれ程うろちょろ纏わりついていたというのに不思議なものだと、ゾロは昔の自分を思い出して少し恥ずかしくなったりもしたが、それにも徐々に慣れた。相変わらずサンジはゾロの保護者だし、ゾロの寝込みを襲ったりもしなかったし、彼の作るオムライスはうまかった。

ゾロが高校生になった頃。いつものようにサンジの作った朝食を食べ、学校に二時間目から登校し、授業時間の九割を居眠りに費やして部活を終えて帰ってくる途中ゾロは、驚くべき光景に出会った。
サンジだった。よう何やってんだ、と声を掛けようとしたゾロは、手を上げたまま固まった。
サンジは道でゾロの知らない若い男と立ち話をしていたが雲行きが怪しくなったようだった。
険しい顔で何事か言うサンジに、男はいきなり飛びついてサンジを抱き締めた。離せ、と怒鳴るサンジに、男がいいじゃねェかなどと言っているのが聞こえた。道に他に誰も人は居ない。サンジは嫌がって怒っていたが男は離れようとしなかった。年は大体ゾロより2、3上か。
ゾロは頭にカッと血が上るのを感じた。考える間も無く走り寄ると男を怒鳴りつける。

「おいテメェ!!」
「あ、ゾロ」

サンジがゾロに気付いて少し焦ったような顔をしたのが目に入った。
男は、ん?と首を傾げる。

「ふざけんなぁああ!!!」

サンジが何か言う間も無く、ゾロは男の頬を殴り倒した。限り無く本気に近い攻撃だった。
サンジにくっついていた男は声も上げずに吹っ飛び、凄まじい勢いで地面に叩きつけられた。
夕暮れの住宅街を沈黙が包み、暫らくの間ゾロが肩で息をする音だけが辺りに響いた。

「お、おい!」

サンジがハッと我に返り、慌てたような声を出す。地面に両手を広げて動かない男を揺り起こそうとする。男の鼻からは血が出ていた。

「おい!大丈夫か!しっかりしろ!!」
「んな奴どうでもいいだろ。放っとけ」

むしゃくしゃしてゾロがそう言うと、

「馬鹿!そんな訳にいくか!・・・おい!起きやがれ!!」

ゾロはむぅっと唇を結んだ。
確かにやり過ぎたかもしれないが、だからといってわざわざ起こしてやる必要は無い。サンジだって嫌がっていたではないか。そんな甘っちょろい態度だからつけこまれるんだ。いい年したホモの癖に警戒心が足りない。

そんな事をつらつら思っていると、男がいきなりバネのように起き上がった。

「うわっルフィ!びっくりした!」
「おう!こっちもびっくりした!」

あーびっくりしたーとルフィと呼ばれた男はグルグル腕を回した。ゾロの顔を真っ直ぐ見るとニッと笑う。

「あ、ひょっとしてお前がゾロか?」
「何だテメェは」
「いやーそうか!お前ゾロか!はっはっはっ!」
「だから何だよテメェは!こいつに手ェ出すとぶっ殺すぞ!」

サンジが止めるまで、男とゾロは通じ合っていない会話を続けた。



「馬っ鹿だなぁお前は!」
「・・・うるせェ」
「俺がホモな訳ねェだろーが!なぁ?」
「おう。サンジは昔っから大の女好きだぞ!」
「その通りだ」

サンジは力強く肯定した。
そんな事今更言われても、今までそうだとずっと信じてきたんだからしょうがない。
ホモだから、ゾロを気に入って引き取って育てて、今まで彼女の一人も作らずに――。
・・・そんな訳ねェだろ、と心の奥で思いはすれど、それでいいかと深く考えないでそのままやり過ごしてきたのだ。

うっせェなともう一度言ってゾロはオムライスをスプーンですくい、口に運んだ。相変わらずうまい。
やっぱりソースよりケチャップだ。

「にしてもまだそんな話信じてたのかよ。で、俺がこいつに迫られてるとでも思ったのか」
「・・・」
「ははははは!」

ルフィという男は春だというのに麦藁帽子を被り、口の周りをケチャップだらけにしながら、サンジの作ったオムライスを凄い勢いでかっ込んでいた。
ホモでも何でもなく、ちゃんとした彼女が居て、その女はどうやらサンジの知り合いで、麦藁帽子はそいつと喧嘩中らしい。
麦藁がサンジにしがみついて求めていたのはメシであり、サンジはナミさんと仲直りするまではテメェには米粒一つやんねェ、と主張していたようだった。明らかになってしまえばひどくどうでもいい事実にゾロは脱力した。
だがあの時は、サンジの言う通り、ホモの男に迫られてホモのサンジが嫌がっているように見えたのだから仕方が無い。

「しょうがねェなァお前は」

サンジは何故か妙にやに下がった顔をして微笑んだ。
そうだ。こいつがこんな顔を時々ゾロにするから、本当にホモなんじゃないかと自分は疑ったのだ。
そう思ったが言わずにおき、黙々と食べていると、麦藁帽子に横からメシを奪われそうになったので、ゾロは決死の形相で皿を死守した。



麦藁が帰って夜になり、ニュースとバラエティー番組を一本ずつ見た後、サンジは布団にもそもそと入った。ゾロも少し考えてから約10年振りにその中にもぐり込む。

「お、あれ、おう。――何だお前」
「別に」
「何だよ。その図体で甘えたってちっともかわいくねェぞ。むしろ狭ェ」
「だろうな」

狭い狭いと言いながらもサンジは面倒くさかったのか眠かったのか、ゾロを追い出そうとはせずに、最近よく流れている流行歌をデタラメな音程で歌い、それからぱたりと静かになった。起きてはいるが、何かぼんやりと考えているようだ。
子供みたいな顔してやがると思った。全く警戒心が無い。舌打ちしたいような気分になった。胸に少し顔を寄せてみると、とくとくとくと規則正しい心音が聞こえる。

「・・・お前ェは」

ふとサンジが言った。顔を上げるとまた先程のように、ゾロに見せる情けない表情をしていた。

「何だ」
「しょうがねェ奴だなぁ」

しょうがねェのはテメェだ、と思いながらゾロは目を閉じた。






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オンリー行けない寂しさから。こんな事ばかり考えながら日々生きてます。
勢いで書いたのでこのままスルー・・・とかで・・・。恥ずかしくなったらその内消すかもです。(小声)
 


2005年03月03日(木)
精一杯 運命に抵抗
お久し振りです。休止中も日記やら更新やらはちょぼちょぼとサンジのヒゲのような慎ましさでやっていたんですが(おこがましい)、やっぱり休止解除すると違います。嬉しいです。
なんかこう、全裸になったゾロのような解放感がありますね・・・。ゾロって結局服を着ていても全裸でも男らしいし、サンジは服を着ていても全裸でも美しいし、じゃー常に全裸でいいじゃねーかなどと腐った事を考えています。こんな馬鹿な事を考えられるのも復活したからこそ。
サン誕企画様にも参加させていただいてめっきりはしゃいでます。めでたい。

もうほとんどの方からは忘れられてるだろうなーと思っていたのですが、暖かいお言葉を沢山戴けて嬉しかったです。嬉しかったと書くと簡単ですが実際は本当にこう・・・胸に春一番が舞い込んだような・・・この涙腺の緩みは花粉症じゃない・・・というような・・・本当にありがとうございます。
休止中に戴いたお言葉も嬉しくて嬉しくて、一つ一つに返事をする事ができず、申し訳ない反面、いやー自分はゾロサンサイトをそういう目的で開いた訳ではないはずなのだけれど、あーでもやっぱりやってて良かったなぁと思わずにいられません。

>わーSERIさん!ありがとうございます!と、研ぎ澄まされて・・・きてますか?これからもSRさんとこにちょくちょくお邪魔する予定です。これからも宜しくお願いします!

>Tさん
通販も考えてみます。ありがとうございます。そう言って下さると、じゃあ考えてみます!という気分になってきます。乗せられやすいとも言いますが、とにかく嬉しいです。はい。

>復活を楽しみに〜
ありがとうございます頑張ります!もう復活はしましたが、これからも頑張って早く書きたいものをどんどん書ける状況まで持ってきたいと思います!

>サンジィ・D・ロロノアさん
スルーしてごめんなさい。意味がわかりませんでした。

>綾さん
ありがとうございます!サン誕めでたいです!

>只今帰りました!サン誕は目一杯愛を詰め込んでいきたいと思います。好きだと言っていただけて幸いです。ありがとうございます!!

>チガヤさん
おおおチガヤさん!ありがとーありがとー嬉しいよ!実は休止中チガヤさんの所に黙って土足でお邪魔しまくってました。あの小説もどの小説も大好きで本当続きが楽しみ。(ここで言うな)サン誕はテンション高いの当たり前、という事でこれからもよろしく!

>Yさん
ありがとうございます!こんなサイトでも待っていただけてこちらこそ嬉しくて嬉しくて嬉しいです。サンジは本当皆で溺愛してしかるべき存在だと思います。ありがとうございます!

>ありがとうございます・・・!待ってやって下さりありがとうございます。嬉しい限りです・・・!

>miharuさん
こんにちは!何とか間に合いました。ありがとうございますこちらこそよかったです。復活しましてこれからもずっと続けます。ハイ。命ある限りというか燃え尽きる限りやっていくつもりです。楽しんでいただけたようで幸いです。これからも宜しくお願いいたします。

>飴のさん
こちらこそありがとうございます!何とか(ギリギリで)復活できました。今年もサンジをかわいがり倒す所存です!


おお・・・つい返信不要のものまで返事してしまった。スイマセン嬉しくて。不要の方は名前を伏せたつもりですが、ごっちゃになってそうですスイマセン嬉しくてちょっと。
ここで返信していない方には今日中にメールを送らせていただきます。ちっと待ってやって下さい。2月18日以降のものだけに返信させていただいたのですが、アレだ。ちょっとパソコンを離れていた時期が長いので混乱していて、それ以前に出された方で返信欲しいのにまだきてねーぞ!という方はお手数かけますが再度お送りいただけますと幸いです。あったら申し訳無いです。


復活!という事で、まだ勇ましく更新ラッシュなどはできないものの、完全復活です。はい。これからもサイト続けます。ゾロ誕もやる事でしょう。サンジの事を考えながら自転車漕いで車に轢かれるとかそういった予想外のアクシデントが無い限り。よく転ぶんです本当に。自転車。それもちょっとやそっとでない勢いで。
サンジは私の寿命を縮めたり伸ばしたり、ゾロのチンコを縮めたり伸ばしたり(体積を)大変な19歳です。
考えてみたらあの子、桜のつぼみ膨らむ季節に生まれた。まだ寒いのでこっちでは全然咲いてませんが。雛祭りの前日に生まれた。狐チビナスが生まれた頃、遠いどこかの竹林では一匹の虎が発情期を迎えていたんだなぁと思うと年の差なんだかもうなんだかたまらなくてキンタマがぎゅーっていうか、やっべ、涎が・・・。

サンジがかわいすぎてたまりません。この台詞を後10年は言い続けていられる自信がある。


先日言ったTSU○AYAでココロの地図を借りる夢ですが。
いつの間にか私は手ぶらでカウンターに並んでいて、ぼーっとしている内に自分の順番が回ってくる。「どのCDを借りますか?」と訊かれ、え、まだ決めてない、あれ、でも何か色々聴きたいのあった気がする・・・あー駄目だ、思い出せない、と混乱した結果、「え、じゃあえーと、ココロの地図で」と店員に答えて何故か当初全く予定になかったココロの地図を借りるという夢なのですが、起きた後、これは私の性格を如実に表しているなと思いました。

前にもこんな夢見た事ある。そうだ、郵便局に封筒を真名井さんと買いに行って、封筒のサイズを訊かれてあれどのサイズだっけと戸惑い、後ろに人が並んでいた為結局封筒は買わずに代わりに何故か置いてあった同人誌を見つけて買おうとしたらお金が無くて結局真名井さんにお金を借りて買うという、もう何が何だかな夢だ。
計画性の無さ、遠慮だけは一人前という気の弱さ、そして真名井さんにお金を借りてまで同人誌を買うという極端なまでの誘惑への弱さと常に金欠の財布を象徴しています。人見知りが激しいが仲良くなってくると、段々調子に乗り始めるという悪質なパターンの代表だと思う。
待ち合わせをする度に、私から「迷った・・・(泣きそう)」という迷惑電話を貰う真名井さんには本当常々すまない。感謝はしているが余り反省はしていない。すまない。彼女は緊張するときんたまからハトが飛び出すらしいです。飛び出る瞬間見てみたいよ。

そんなFeCaは、サン誕は頑張って毎日更新するとか言ってました。言ってたったら言ってた。真名井さんちのゾロとサンジはじれったくてもどかしくてハラハラしてしょうがないのですが、最後には結局がっちり合体!となるのでたまらねーです。うちのゾロサンの方が他の人と結婚とかしそうで不安だと言われました。あ〜しそう・・・結婚してもダラダラ関係持ち続けてそう・・・・・・兄弟の事かなそれ。
 


2005年03月02日(水)
街に出たらワンピの映画の広告が一杯で腰を抜かしかけました。
どれだけ眩しくなったら


気が済むんですか。


今年も


いや来年も


むしろ一生、


年を取らない相手だと


分かっているけれど


一生かかって愛します


よろしくお願いします


毎日が


今日という日ならいいのに




誕生日

おめでとうサンジ






ゾロと幸せになってください。

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帰ってきたのが11時を過ぎていたので物凄い慌ててサン誕部屋を作りました。

これからぼちぼち増やしていったり改装していったりしていこーかと思います。


お久し振りの方もそうではない方ももう存在を忘れてたぜという方もいらっしゃると思いますが、これからもまた宜しくお願いいたします。

ちなみに休止中は小説を二本更新しました。海賊のベイベー君がと兄弟の元旦です。

とりあえず復活という事で、取り急ぎで。復活できてほんっと良かったとか色々書きたかったんですが、おおう。トップの写真変えてねーじゃん!という事でまた!!

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長らく「ただいま休止中です」のままだったので、「ただいま休止中です」というサイト名だと思いかけてました。忘れそうでした。

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サン誕小説ですが実は秋頃に書き上げていたので・・・なんかこぅ、見直しとかそういったものを一切していませんが、まぁ変なとことかあったら教えてやってください、ハイ。変なとこって何だろうと思いつつ。

駄目だーー今日はもう駄目だーーーねむてーー。
 

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