今年の総括

 さて、明日から帰省しますので、今年の更新はこれで最後となります。
 帰省中にサイトの方をいじろうかとも思ったのですけど、なんかダルくなってきたのでやりません。パソコン重いし。

 今年を振り返ってみると、とにかく音楽関係の充実が素晴らしかったですね。
 過去日記のインデクスを眺めてみても、それは明らかかと思います。
 Local BusにCymbals、jenny01、GO!GO!7188、きたはらいくにCitrobal、星村麻衣、他にも大好き!とまではいかなかったけど、たくさんの音楽と巡り会うことが出来ました。
 その結果として、自分の音楽に対する嗜好性みたいなのが漠然とつかめてきたような気がします。つまり、これから新しい音楽を聴こうとするときも、外れなのかそうでないのかが分かるようになったような気がするのです。

 年始めに掲げたいくつかのことについては、あまり達成できなかったかな。
 相変わらず、他人との交流は不得手だし、繋がりを作ることも出来ないままです。
 おまけに、今後そういうものが無くたって、何とかなるんじゃないの?と思い始めて来ちゃってたりして、前進どころか違う方向へ向きかけちゃっているような気がしないでもなかったり。

 仕事の方では、いくつか大きなイヴェントがあったりしましたけど、だからといってどうなると言うほどのことでもなく、きっとこのままずるずると進んでいくのだろうなぁ、と思ったりしています。

 心残りは、車を買えなかったこと。
 なんか、いろんな事に対する出費が激しくて、それどころじゃなかったです。
 欲しいものがそこにあるのに、手に入らないと言うのはなかなかやるせない。

 まぁ、今年も大きな事故もなく、大病にも罹らず、つつがなく終われそうなので良しとしましょう。
 お付き合いしていただいた皆様方にも、たくさんの感謝を。
 来年も、よろしくお願いしたいと心より思う次第であります。
 良いお年をお迎え下さいませ。
2003年12月29日(月)

【音楽】Citrobal



 Cymbalsのサポートミュージシャンとして、多数の作品に関わってきた、米山美弥子さんのソロユニット。前回書いた廃盤の話は、このミュージシャンの作品で、「My Caution Line」のことです。
 Cymbalsのサポートもしていると言うことで、当然センスは卓越しています。
 メロディの美しさ、演奏の堅実さ、音色の多彩さ、どこをとっても隙がありません。

 「VW'88」と言う曲を一聴しただけでやられてしまいました。
 早速「Thanks for The Music」というミニアルバムを購入、聴いてみて、そのクオリティの高さにノックアウトされてしまいました。
 全体に漂う大人の雰囲気が、お洒落なお店のBGMとして流れていそうな雰囲気を醸し出しているような気がしますが、お上品に最上段に構えている感じではなくて、単純に、自然ににじみ出てしまっているかのように香ってきます。

 Citrobalとしての活動よりも、サポートとしての活動の方が多いみたいで、作品のリリース頻度はあまり多くはないみたいですが、歌声も綺麗なひとなのでオリジナルの活動にも期待したいです。
2003年12月28日(日)

【音楽】きたはらいく

オフィシャルサイト



 決して、お洒落な曲ではない。
 そして、派手さもない。
 そこには、「音楽」だけがある。
 彼女から紡ぎ出される音は、自らが奏でるピアノの音色と彼女の声だけ。
 それが、たまらなく心地良い。
 とてもシンプルで、だからこそ純粋。
 美しい言葉が、がっちりとしたピアノの音色に支えられ、
 ハスキーで太い歌声で、くっきりとかたどられて歌われる。
 それは、とても荘厳で圧倒されるほどの感動を与えてくれる。

 彼女の楽曲、「・・・・そして、理解を」に収録されている、「空のピアノ」がたまらなく好きになりました。この曲は、オフィシャルでのコラムによれば、9.11テロがきっかけで創られた曲だそうです。そういう背景を知って聴くと、さらに曲の良さが深まるような気がします。
 がちゃがちゃとうるさい曲も嫌いではないけれど(むしろそういうポップな曲が好きだけど)、冬の静かな夜には、こういった落ち着いていて、静かな曲がよく似合います。
 言葉の一つ一つが、染み込んでくるような、そんな音楽です。
 是非、一聴を。そして、理解を。
2003年12月27日(土)

廃盤

 ボーナスが入って気が大きくなったので、気になっていたCDをまとめて買いました。
 そのうち、いくつかが売り切れで店頭に打っていなくて、家に帰ってからWebで調べてみたところ、そのうち一つの作品はすでに廃盤になっており、入手が難しいと言うことが判明しました。

 もう、こういうシステムは何ともならないものなんでしょうかね?
 僕は、その作品の「音楽」が聴きたいのです。
 レコード会社の存在意義は、そのアーティストの作品の流通を助ける事じゃないのかな。
 廃盤とかを決める権限は、そのレーベルは持っていないと思うのです。
 市場に出回る数が少なくたって、必要としている人がいるのなら、受注生産でも作るべきではないのでしょうか。
 それで、多少値段が上がったって、CD-Rに焼いただけのしょぼい体裁でも、そのアーティストが生み出した「音楽」が聴けるのなら、僕はそれで充分嬉しいんですけれど。
 もう、そういう風にメディアを準備するのにコストがかるというなら、Webで、CDイメージを配信したって良いと思うのです。

 こんな事しかできない人たちが、CCCDだのレーベルゲートだのといくらほざいたって、売り上げはますます落ち込むだけだって事に早く気づいて欲しいです。
 とりあえず、まだ注文を受け付けていたサイトを見つけたので、早速発注は掛けました。
 品物が揃ってくれると良いなぁ。
2003年12月26日(金)

与えることと受け取ること

 永井真理子さんの「タンバリンをたたこう」という曲を聴いて、はっと思った事があります。
 伝えたいと思うことは、きちんと伝わってくれる人がいてはじめて伝わるのですよね。
 送ることだけなら誰でも出来るし、受け取ることも誰でも出来る。
 そこには、優劣はなくて、一対一な関係でしかないんだって思ったのです。

 何かを与えることが出来る人になりたいと願ってきたけど、受け取ることだって大事なんですね。
 当たり前のことかもしれないですけど、なんか、芯からそう思えた瞬間でした。
2003年12月24日(水)

【読書】シャドウ・オブ・ヘゲモン

シャドウ・オブ・ヘゲモン(上)・(下) オースン・スコット・カード著
田中 一江訳 ハヤカワ文庫SF


感想:
 エンダーが去った地球を舞台に繰り広げられる、覇権争い。
 その鍵を握るのは、バトルスクールから帰還した掛け値なしの天才集団である子供たちと、ロックでありデモステネスであったピーター・ウィッギンであった。

 この作品は、シリーズ作品、少なくとも、「エンダーズ・シャドウ」を読んでいなければ、作中に出てくる単語や人物、背景が理解できないので注意です。
 少なくとも、ビーンという少年やペトラという少女、アシルという青年が何を考え、どういった道を歩んできたのかが分かっていることを前提に、話が進められています。

 カードの作品は、小難しい話を軽快に読ませる点が好きです。
 本作も、複雑に絡み合った国々の利害関係やネットを用いた情報のやりとりなんかを軸に、主にアジア圏を舞台とした近未来の戦争を鮮やかに描き出しています。
 人によっては嫌悪感があるかもしれませんが、カードの描く宗教観もなかなか興味深いです。

 でも、世俗的かもしれませんが、一番読んでて面白いのは、ビーンとペトラ、アシル、カーロッタ、グラッフ辺りの人間関係です。
 お互いに相手を憎み、いかにして叩きつぶすかを考える。
 相手を愛し、その人のためになら命も捨てる。
 懐疑や裏切り、嫌悪を封じ込め、安全な無表情で接し、悩む。
 決して表に出さないけれど、心の奥で繋がっている信頼。
 相手の裏をかいたつもりが、さらに上手な戦略で足を取られる。
 そういった、言葉にしにくい部分ですらも、綺麗に表現できてしまうのですね。
 だから、ラストシーンがすごく心に響きます。
 そこまでに至った過程を思い返して、あぁ、良かったなぁって思えました。

 本作は、タイトルの通り、ビーンが主役でした。
 次作はピーターが主役になるのかな。
 どんな展開になるにしろ、楽しみなことに変わりはありません。
 結構早めに出そうなことが、解説に書いてあったので、わくわくしながら待つことにしましょう。

2003年12月23日(火)

【読書】運命の囁き

運命の囁き マーセデス・ラッキー著 山口 緑訳 創元推理文庫


感想:
 ヴァルデマール年代記の最新刊であり、新シリーズ「ヴァルデマールの風」の第一作。
 登場人物が変わり、物語の舞台も変わった。
 だけど、根底に流れる世界観はがっちりと根を張り、揺らぐことなく全体を包んでいる。

 本シリーズは、ヴァルデマールの王位継承者である<使者>エルスペスの物語と、ペラジールの森に住む"鷹の兄弟"ク=シェイイナ族の<見張り>である<暗き風>の物語が、一編ずつ入れ替わり立ち替わりながら進んでいく。
 今までの作品と比べ、剣や魔法、そしてアクションシーンは少し影を潜めたかな、と感じた。
 むしろ、個々の心の機微や風景の描写、信頼や愛情の繋がりなどが主軸に置かれて紡がれている。
 もともと、著者はそういった描写に長けており、自然に感情移入できる。
 エルスペスとスキッフの関係、<暗き風>と<暁の炎>の関係。
 <共に歩むもの>と<使者>、そして<もとめ>。
 <見張り>と<長老>、鷲獅子、<変化の子>。
 こういった者たちが、それぞれの思惑と思慕が絡み合いながら、最後には一つの目的に向かう。

 ラッキーの作品は、最後がハッピィエンドで終わるから好きです。
 結構、途中でグログロになることが多いけれど、きちんと整理して、すっきりとした後味に仕上がる術は健在でした。
 一応、本シリーズは全三作らしいのですけど、エルスペスの今後が気になります。
 あと、その他の脇役たちの今後とか、前作までの登場人物のこととか、海外の作品は、シリーズの数が増えるたびにぐんぐん世界が広がっていくので、誰が誰だったかを覚えるだけで一苦労です。
 とりあえず、もうタルマとケスリーは出ないのかな?
2003年12月21日(日)

【読書】退職刑事

退職刑事1 都築 道夫著 創元推理文庫


感想:
 とてもオーソドックスで、とても刺激的だ。
 ミステリィの形式としては、古典に入るであろう「安楽椅子探偵」の形式をとった作品。
 著者が後書きで述べているとおり、この使い古された形式という入れ物に、論理的で緻密な謎を入れ、その謎を物語中に出てくる言葉だけを頼りに鮮やかに解き明かす。

 物語は、現職刑事である主人公と、退職した刑事である主人公の父、主人公の妻、以上三人の語りだけで進む。事件については、主人公が父親に話す内容でしかなく、そういう意味では、探偵役である父親と読者は全く同じラインに並んでいると言える。
 だからこそ、解決編の父親の推理にうならされ、感心する。

 全てが短編でこぢんまりとまとまっており、だからこそスマートで洗練されている。
 マンネリになりがちなスタイルなのにもかかわらず、一編一編が刺激的で、飽きることがない。これは、ミステリィ作者としての都築氏の筆力によるものであることは確実だろう。

 傑作シリーズに数えられることは確実です。
 残りの作品も読まなくちゃな。
2003年12月20日(土)

初雪

 今日は、職場の忘年会でした。
 鍋。

 そのあと、カラオケで二時間ほど歌って、帰ってきたら、降ってきました。
 夜に降る雪って、なんでこう幻想的なんでしょうね。
 綿埃のような、羽毛のような。

 明日起きたら真っ白とかだったらちょっと感動かも。
2003年12月19日(金)

エンピツヴァージョンアップ

 なにか、一気に機能アップみたいですごい。
 有料版に変更しようかな、なんて考えてます。
 かなりクオリティ高いので、タダで使わせてもらうのが悪い気がしてきた。
 有料版だと、過去ログのダウンロードも出来るみたいだし。

 過去のコンテンツをもとに、音楽話だとか読書話をまとめて、サイトのコンテンツに仕立て上げてみようかなって思ってます。
 書き散らかしてるので、改めて見直すと恥ずかしくなるような文章も多々あったりするんだけどね。
2003年12月13日(土)

【音楽】Cymbals解散…

 先月、ここに書いたばかりなのに、もう解散なんて、寂しすぎるぜい…。
 まだ、すべての楽曲を聴いていないし、作品を揃えてもいないのに、揃えてしまった時点で、もう新しい楽曲を聴くことが出来なくなるなんて。

 解散は、メンバが決めたことなので、リスナである我々にはどうすることも出来ないけれど、今回の解散はレコード会社の横暴とかではないみたいなので、まぁ、仕方ないかなぁとは思います。
 自分たちの可能性やこれからの展望について、あるいは人間関係のもつれや方向性などの違いなど、一番分かっていて、どうするのが最善なのかを知っているのは、当たり前だけど本人たちだし、その決定についてわーわー言ったってしょうがない。

 だけど、だけど。
 本当に才能があって、絶妙なバランスで構成されていたバンドなだけに、すごく惜しいです。
 沖井礼二という人の音楽センス。
 土岐麻子という人が持つ、どこかとぼけた感じの歌声。
 矢野博康という人が叩き出す、抜群の打楽。
 そして、それをがっちり支えてきたサポートミュージシャンたち。
 3人+サポートというメンバ構成で、実にベーシック、それでいて多彩な音楽を奏でられる。
 確かに、売り上げベースではぱっとしなかったかもしれない。
 でも、それはメディア露出が無く、彼らの音楽を聴いたことが無い人が多いだけにすぎない。
 人を惹きつけ、虜にする力を、彼らの音楽は間違いなく持っていたのです。

 ラストライヴが行われるのですが、会場は東京…。
 結局、ライヴには一回も参加できそうにありません。
 東京には住みたくないけど、こういうときだけは、ちょっと羨ましいと思う。

オフィシャルサイト


2003年12月12日(金)

PCオーディオ

 最近、パソコンで聴く音楽に軽くはまってきてまして。
 なんか、たくさんの形式と、たくさんのプレイヤがあって、他にもリッピングだのエンコーダだのいろんなものが複雑に絡み合ってて、調べ始めると止まらないんですよね。

 面白いのが、まぁ、エンコードの形式やビットレートで音が変わるのは理解できるんですけど、プレイヤでも音が変わるんですよね。ソフトウェアでのことなので、素人目からするととても不思議なんです。やってることは大して変わりないような気がするんだけど、コーディングとかコンパイラとか言語とかで変わっちゃうもんなのかな。

 とりあえず、携帯用でHDDプレイヤを購入して、そっちはMP3で聴いています。
 PCのほうは、FLACというのがなんか面白そうなので、いろいろといじくっているところです。
 まだ、思ったように動いてくれないけど、そういう試行錯誤が楽しいのですよね。

 睡眠時間ががんがん削られているのは辛いんだけど。
2003年12月09日(火)

お祭りだったらしい

 昼頃起きて、のそのそとご飯何食べようかなぁって考えて、天下一品に行くことにした。
 自転車を駆って颯爽と走っていくと、なにやらガードマンが立っていて、その奥の方にはなにやら出店がいっぱい。そうか、今日はお祭りだったか。こんな事なら、自転車で走ってこなければよかった。しかし、自転車でなければ天下一品に辿り着くことは難しいのであった。む〜。

 結局、何も見ずにラーメン食べて買い物して帰ってきました。
 駄目だなぁ。

 
2003年12月07日(日)

デジタルオーディオ

 というわけで、とうとう買ってしまいました。
 コレの30Gモデル。

 まだ、使い方を学んでいるところなんですが、根本的に使いづらいですね。
 カセットからMDに進んできたので、いきなり大容量になったときの管理の仕方が、どうやったら楽に、機能的に、スマートに出来るかを模索しているところです。
 付属しているソフトウェアが、なんか微妙に使いづらいせいもあると思うんですけどね。

 そして、何よりでかい!
 いや、一昔前のウォークマンくらいはあるんじゃないかな。
 ipodを一回り大きくした感じです。

 でも、音は素晴らしいです。
 さすが、S/Nが98dBあるだけのことはある。
 ポータブルオーディオとして、電車とか移動中とかに聴くという観点から考えれば、必要充分は満たしていると感じます。
 やはり、「音楽を聴くための機械」という根本的なところを考えれば、多少の機能は目をつぶってでも、音の良さを追求したくなるのが人の性ってもんです。ま、それを言い出したら、ポータブルCDプレイヤで持ち運べって話になるような気もするんですけど、気にしない方向で。

 この業界も、まだまだ初期段階にとどまっているような気がします。
 これから、日本の家電メーカが本格的に参入してくることは間違いないし、そうなれば、操作性や管理の面で、圧倒的に便利になっていくかと思うし、価格的にもがんがん下がって行くであろうことも容易に想像できますね。
 とりあえず、そうなったときに過去の遺産を生かし切れる形で進化していって欲しいなぁと思います。
 形式の互換性であるとか、そういった点で。

 
2003年12月05日(金)

日記に書くこと

 やっぱ、サラリーマンなんで、日々のほとんどは仕事になるんですよね。
 で、専門系な仕事をやってるので、
 あまり面白いエピソードって無いんですよね。

 今日やったこととか書いてみると、
 AlpineとSummit48iでESRPの試験をしました。
 DualHomingとESRPの両立の試験です。
 今まで出来ないって言われてたけど、綺麗に切り替わってちょっと感動。
 ファームが上がったからなんだろうけど、Extremeってやっぱ面白い。

 って書いても、たぶんほとんどの人は???なんですよね。
 なんか寂しいな。
2003年12月04日(木)

北国出身の憂鬱

 北国出身だと、決まって言われる一言。
 「スキー、上手なんでしょう?」

 まぁ、体育としてスキーがあったり、すぐ近くにスキー場があったり、という環境で育っているので、全く滑ることが出来ないと言うこともないけれど、だからといって、すいすい滑れるというわけにもいかないです。だって、結局運動神経だし。

 失望させるのも忍びないので、
 「まぁ、それなりに滑れますけどね」
 と答えますけど。
 …嘘じゃないもん。

2003年12月03日(水)

中華料理屋さんの床

 なんであんなにつるっつるなんだろう。
 油が飛ぶからなのかな。
 滑って転びそうになる。
 転ばないけど。

 小学生の書いた、でたらめな詩みたいだなぁ、って今書いてから思った。
 …情けない。
2003年12月01日(月)

日々 / いけだ