えごえご

何かをふと思うわけで。
それを否定する人が出るわけで。
どっちが正しいかを判断する人が出るわけで。

全部誰かのエゴイズムな訳で。
それでも、結果を求めたがるのが人ってわけで。
他人に任せた結果、生まれたのが絶対神であるわけで。

人である以上、他人の考えてることなんか分かるはずがないし、
結局は、自分にとって利になることが、すなわち正しいことであるわけで。
であるならば、万人にとっての絶対真理というものは、存在し得ないわけで。

結局は、それぞれが正しいと信ずることをやり続けるしかないわけで。
そして、それも数の論理の前に、一つに統合されてしまうわけで。
いつしか、螺旋状にぐるぐるぐるぐる回っていくわけで。
螺旋である以上、同じとこにはたどり着かないわけで。
同じように見えて、一歩先に進んでいるわけで。
進む以上、いつしか終点が来るわけで。

結局何が言いたいかというと、
どうせなら、笑顔でいたいな〜と。
しかめっつらして、この世のすべては面白くないんだー!って言い続けるより、
にこにこして、日々是好日と過ごした方が、良いに決まってる。
自分は正しい!って肩肘張るより、
あんた「も」正しい!って肩を抱き合う方が、お互い気持ちよく過ごせるはず。

エゴがあるから、なかなか上手いこといかないもんだけれども。
まぁ、日々精進あるのみ!、ですなぁ〜。
2003年02月18日(火)

無い袖は、振れない

単純に、お金だけのことじゃない。
もともと、持っているものがあって、持ってないものがあって。
それは、人によってまちまちで、
ある人は、持ちきれないほど抱えているのに、
別な人は、見たこともなかったりする。
だけど、それは不公平ってこととは、ちょっと違うんだよね。

持っている人が幸せってわけでもないし、
必ずしも必要ってものでもない。
要は、「無い袖は振れない」ってことなんだと思う。
それに気付くか気付かないか、ただそれだけってことなんだ。

もちろん、あるに越したことはないし、
いつでも、袖が振れるように準備しとくのも大事なこと。
でも、無ければ無いでも、何とかなる。
それが目的になっちゃうと、有り余るほど手に入れたときが怖いよね。

「自分は不幸だ」と思った瞬間、人は不幸になる。
周りがどう思っていたって、決めるべき価値の基準は、自分の中にしかない。
無い袖は振れないんだから、しょうがないんだって開き直ることも、
長い道のりを歩き続けるのには大切なことだったりする。
いつも、心へ少しの余裕を。
2003年02月13日(木)

【読書日記】童話物語

童話物語 向山貴彦 著 幻冬舎

Amazonでの紹介ページ

感想
 とても大好きな本の一つ。
 久しぶりに読み返してみて、全く色あせていないどころか、むしろ新たな感動を受け、
 電車で読んでいて、涙がこぼれそうになって困った。
 クライマックスの一歩手前で、電車が到着し、
 家に帰ってから続きを読んで、ぼろぼろと涙をこぼしてしまった。

 初見の時、なんて性格の悪い女の子だろう、と思ったペチカ。
 そんなペチカを、容赦なく打ちのめす環境。
 意地が悪く、徹底的にねじくれ曲がった少年達。
 悪魔のような守頭。
 物語の前半部は、そんなふうに、どうしようもなく暗い。
 だけど、いや、だからこそ、
 ほんの小さな優しさが、くっきりと際だって、読み手の胸に飛び込んでくる。
 優しくされたことのないせいで、素直に優しさを受け入れることの出来ないペチカに、
 どうしようもないもどかしさを感じ、いらつきすら覚えさせられる。
 だけど、少しずつ、確実に、本来の優しさを取り戻していこうとするペチカ。

 この物語は、人としての暗い部分を容赦なく暴き立てる。
 だけど、人は、変わることが出来ることを教えてくれる。

 世界は、闇ばかりではないと言うことを。
 「許す」ことの、偉大さを。
 そして、愛する人を想う力の、計り知れない大きさを。
 何より、素晴らしい物語を読むことの幸せを、実感出来る。

 忘れちゃいけないのが、表紙を始めとする、数々の挿画達。
 宮山香里さんによる、遠大かつ暖かなリトグラフ。
 その一つ一つが、しっかりとした実感を持って、迫ってきます。
 そう、「クローシャ」は、きっとこの世界のどこかにあるんじゃないか、
 と思わせてくれるくらいに、綿密な世界観に裏付けられた、挿画の数々。

 今、「童話物語」は、文庫でも発売されていますが、
 ハードカヴァー版で読んだ方が、感動の度合いが大きいと思います。
 宮山さんの挿画は、やはりハードカヴァーの方が、活き活きとしていると思うので。

 荒んでいる現実に、ちょっと疲れてしまったときに、
 新しい息吹を、そっと吹き込んでくれるような、そんな素敵なお話です。
 未読の方は、損してますよ。
2003年02月05日(水)

孤独

ふと気づくと、一人でいることが当たり前になっている。
一人でご飯を食べて、
一人で電車に乗って、
一人で映画を見て、
一人で買い物をして・・・。

そして、そのことが別に苦にもならない。
むしろ、誰かと一緒に行動することが、苦痛に感じるときすらある。

 孤独は友達なの
 ずっと仲がいい
 寂しさも痛くない

biceさんのCloudy Skyと言う曲の歌詞の一部。
作詞は、松本隆さん。
まさに、今の自分そのままという感じだ。

昔から、群れて行動することが嫌いだ。
群れることで気が大きくなり、ついやってしまう数々の行動が嫌だ。
そう考えて、他人と距離を取る癖がついた。

きっと、これからも、他人とは一定の距離を保ちつつ、
決して自分の心には踏み込ませないようにしながら、暮らしていくんだと思うと、
それはそれで、ちょっと寂しいような気もするけど、
まあ、仕方ないのかな。


2003年02月04日(火)

日々 / いけだ