俺色アストリンゼン
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2008年06月22日(日) にいさん、ただいま更新中の巻

金曜日の晩は、たいていハメています。
定時プラス数十分、といった時間に私がまず会社を出て、その数十分後ににいさんが退社し、待ち合わせ場所である駅前の本屋で落ち合ってそのままどこかへ。というのが、ここ数ヶ月のパターンです。
そんな風に帰り時間をわざとずらしているのは、職場の人たちにはまだ我々の関係を明らかにしていないからなのですが、バレてないと思いこんでいるのは本人だけだったようで、先日女子トイレでクレーム対応係のうら若きお嬢さんから


「たどころさんって○○さんとつき合ってるんですか? 何かそういううわさがあるから……」


と、ど直球で尋ねられてあわあわとなってしまいました。
不倫カップルじゃあるまいし、明らかになっても道義的な問題など何もありゃしないとはいうものの、やはり職場にセックス系の事象を持ち込むのは単純に恥ずかしかったりするわけです。
適当にごまかして、その場は何とかやり過ごしておきました。人間には言いたくないことだってあるのです。


にしても、やっぱりバレていたのかと。うまくやっていたつもりだったのですが……。
私が在籍するグループは年長の人が多いため、面と向かってそんな、「つき合ってるの?」だなんて空気読まないことを聞いてきたりは決してしないだけで、みんなしてまさしく「生暖かく」見守っていたのかと思うと顔真っ赤です。


それでもまあ、当分は表向き認めるつもりはないので、今週末もいつもと変わらず時間差で会社を出て、恒例の週末デートを楽しんでまいりました。
今年の2月から始まった我々の交際なのですが、あれは4月に入った最初の週末のこと。
同じように仕事後の金曜デートに赴き、しこたまハメた翌日の午後、ドトールでまったりとお茶していると、楽しく歓談していたにいさんが突然、レシートの裏に何かをさらさらと書いて私に見せるのです。
そこにはサイズ・筆圧ともに控えめな文字でこう記されていました。


「4月にセックスするの初めて」


ぱっと見て意味が分からず、ああ、そうか今日は4月最初の週末だなと思って、そうだね、4月にするのは初めてだよね、私たち。と答えたわけです。
するとにいさんは、いや、違う。と、何やら思いつめたような、ちょっと恥ずかしげな複雑な表情で、おもむろに、今度は口頭で、こう告白したのでした。


「そうじゃなくて。『人生で初めて』って言ってるの」


そうなんです。
以前にも書きましたが、にいさんは女と3ヶ月もったことがありません。
そしてさらに言うなら、私以前の「女」というのは、実質2人しか存在しません。
交際期間はそれぞれ、最初の1人が11月〜1月、そして2人目の相手が1月〜3月であったため、まさに4月の性行為というのはにいさんにとってまだ見ぬ黄金郷、実在することすら信じがたいガンダーラであったというわけです。


にいさん、40代。


そんなわけで、この交際が10月まで続けば、晴れてにいさんの性交カレンダーは全月埋まるというわけです。


身の引き締まるような責任を感じています。






2008年06月08日(日) にいさん、神の神頼みの巻


先週の日曜、デートの前ににいさんは、とある遠方の神社にお礼参りに寄ってから現れた。


以前からずっと不思議に思っていたことがある。カメラ好きの人種というのは、何故こぞって「よさこい祭り」を撮りたがるのか。
自分に縁もゆかりもない土地へはるばる出向いて、自分に縁もゆかりもない人間が楽しく群れ踊っているのをばしゃばしゃ撮りまくる、それのいったいどこが楽しいというのだろう。
そしてまさしくにいさんが、その「カメラ好きのよさこい狂」なのだ。
祭りの季節になると、よさこいが開催される場所へなら時間が許すかぎりどこへでも出かける。重い機材を担いで。
先日も会社の休憩時間中、「ちょっとこれ見てくれる?」というので、にいさんのパーソナルフォルダにアクセスしてファイルを開いてみると、それはExcelで自作した「2008年・全国よさこい祭り開催予定表」なのだった。
「えーっと、こことかこことかなら、比較的近いからわやたそも一緒に行けるかなと。」
この上なく盛り上がった様子のにいさんを横目に、私は正直あまり気が乗らない。横浜駅周辺でも毎年やっているのを見かけるが、ああいう踊りはがちゃがちゃしていてどうにも好きになれないのだ。ましてや炎天下であれを見たいとは、悪いが全く思えない。


余談をはさんでしまったが、その「遠方の神社」ににいさんが今年の1月に初めて出向いたのは、お参り目的ではなく、やはりよさこいの撮影が目当てだったという。
行ってみて初めて、そこが縁結びの神様を祀っていることを知ったにいさんは、私のことをおもむろに思い出し、「あの人と漏れを何とかしてはもらえんか」とお願いしたのだ。つきあうずっと前のことだ。
その事実を今になって聞かされ、激しく腑に落ちるものがあった。そうか、そういうことだったのか。
「にいさんはいい人だがつきあうことは死んでもあり得ねェ、だって、タイプじゃないもんよ」と言い切っていた私が、今やすっかりこのザマだ。しかしそんな愛の嵐にとりこまれながらも、どこかで「これはおかしい」と思っている自分がいた。
あまりにもころっといきすぎだ。何か一服盛られてるのではないかと真剣に思ったりもしたものだ。


なるほど「神様」だったのか。ならば合点がいく。


それにしても、こりゃ大した霊験だ。そこは有名な神社でも何でもないらしいのだが、

「100%見込みのなかった彼女が今や俺のとりこに!」

なんて、インチキ臭いブレスレットか何かの感謝のお便り並みに嘘くさい出来事がホントに起きたのだ。
一瞬、この神社の名前をここに書き、有益な情報として悩んでいる人の役に立ちたいなどと殊勝な気持ちになったのだが、よくよく考えてそれはやめておいた方がいいことに気がついた。
神社に力があったことも事実だろう。だが何よりもにいさんというのは「そういう人」だというのが大きいと思う。
心によけいなものがなくてまっすぐそこにいる感じの人なのだ。感謝の気持ちも忘れない。私が神様でもああいう人間のお願いだったら力を貸したいと思うはずだ。
今は「どこどこの神社が凄い!」という情報が流れれば、ウハウハとそこに群れ集ってご利益に依存するだけの、スピリチュアル大好きな人種が多いが、そんな人は結局どこへ行って何をしようが神様に目をかけてはもらえないものだと思う。
何よりおそろしいのは、お願いばかりするその手の輩が増えると、神様も嫌気がさして神殿から逃げ出すらしいのだ。
ちょっと離れたところに避難して、
「あーあーあーまた一方的におねだりですか、おまいら乙」
みたいな感じでいるのだという。
なんだかんだで、でかい神社でも、そうやって人間のおねだりの気によって神気を失っているところは多いらしい。
神頼みを悪いとはいわないが、やはり女性誌などによる「恋愛運には○○神社!」というような無責任なあおりが生み出す、依存心ばかりにょきにょき育って己の実力を顧みない困ったちゃんたちによって神社が荒れるのは、神社好きとしてしのびない。
だからその神社の名前は書かないことにした。何もけちっているわけではないことをご理解いただければと思う。


そして「なぜよさこいを撮ってしまうのか」、にいさんに聞いてみたのだが。
「とにかく興奮する」らしい。それはもうはっきりと性的なものと言ってよく、ちんこがびんびんにたつ瞬間さえあるという。それは何も踊り手の中に可愛い娘がいるとか、太ももを露出してるからとかそういう意味でではなく、踊りの群れにカメラを向けるその行為がひたすらアツいのだという。
カメラ好きでない私にはそう言われてもやはりよくわからない。けれどおそらく今年の夏もよさこい行脚に出かけるにいさんのことを止めようとは思わない。
にいさんの好きにしてほしいと思っている。ただ「一緒には行かないからね」とだけははっきり宣告してあるのだが。







うすあじ(画像日記)シナプス歌謡曲
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