夢の世界の扉を開き

深く潜り込む　光の海の中


泳ぎ着く先は　幻想の甘い時間


想いの束は　大きくうねり　

声の束は　森になり　山になり

個個を飲み込み　境界線を越えて　

ただただひとつの大きなものを生む


記憶だけに宿る　確かなもの

心だけに残る　　大きな足跡

秒刻みに押し寄せる奇跡は　手に届く　夢の欠片


響く心音　声　揺れる光

沸き起こる何か　突き動かされる何か


言葉が無意味になる瞬間

確かにある見えない壁を超え

搾り出されるのは　

意味を持つ涙と　押し寄せるオトノハ


夢の終わり

また大きな何かに吐き出され　

個は個に戻り


夢の終わり

広く暗い空には　光の海の残像　

満天の星　


夢の終わりは　夢の始まり

手にした小さな夢の欠片は

月に溶け

明日を照らす　陽に変わる