ウ タ こ と ば

ウ タ こ と ば

夕闇時。

2005年11月28日(月)

定時を過ぎ 
閉ざされた教会の丸い屋根の上には
水色の夕焼けに灯る 一番星

間に合わなかった小さな懺悔は
空には行けず
夕闇を走る車のライトに照らされて
ゆらゆら揺れる

もしも言葉がなくても
あの動物の親子のように互いに寄り添うことで本当は
いとも簡単に
癒すことができるのに
複雑な思考
複雑なルール
そんなものに縛られたふりをしてるから
私は悩みや痛みを
いつまでも抱えてしまうのだろう

定時を過ぎ 
閉ざされた教会の丸い屋根の上には
水色の夕焼けに灯る 一番星

言いようのない曖昧な感情は
空へは行けず
夕闇に混じる鳥の群に紛れて
夜へと消えた

晩秋の十七時半

2005年11月10日(木)


私の背の高さまで


今日の名残を惜しむ空


真っ直ぐ頭上を指差せば 人差し指に月がとまる


手の甲を伝う黄色い雫


指で散らせば 星になる




   index  


utaco ・mail

My追加