昨日恒例のニコニコフリーマーケットが駐車場公園で開かれました。幸いなことに、薄日が差していたので、比較的暖かく、沢山の人たちが集まりました。
最も人気が高かったのが、中井町内餅つき隊による餅つき大会でした。
常時長蛇の列ができていたのですが、ほとんどの方々につきたてのお餅の美味しさを味わってもらうことができました。
大森会長始め、中井町内会有志の皆様、心より感謝いたします。
今回は小学生などもずいぶん来てくれました。
大きくなった子供たちと会うのは特別な嬉しさがあります。
今朝妊婦検診に訪れたご夫婦が性別を教えてほしいと希望されました。
基本的には性別は見ないのですが、希望された場合見ることにしています。
女の子でした。
奥さんが一言、「女系家族!」と叫ぶように言いました。
ご主人は仕方なさそうです。
「女系家族!」がとても印象に残りました。
市の乳がん・子宮がん検診が今日で終わりです。
やはり多かったのですが、11月は他の月に比べ、3倍ほどの人数になりました。
明日から少しゆったりできます。
今日は当院での2回目の新型インフルエンザワクチン接種の日です。
申し訳ないことに、11月分の摂取ワクチンは20人分しか配給されませんでした。
12月に入るとまとまった量のワクチンが供給されるようです。現在予約が100人ほど居られますが、十分間に合う量ということです。
外来は今月で市の子宮ガン・乳がん検診が終了するとあって、駆け込みで多くの方が受信してくれました。
6月から始まっていますので、口々に「早くに来ようとしたのですが・・・」といわれます。
まだ間があると思うとなかなか来れない人の常です。
午後から久しぶりのガラス教室です。この季節になると、暖かいガラス工房がとても魅力的です。
釜のふたを開いてガラスを巻いてくるときも、夏場は熱さをこらえるのに必死ですが、冬場はちょっと余裕です。
ただ、ガラスを取ってきた瞬間から緊張を緩めるわけにはいきませんから、出来上がるまで、いわばすべてを忘れてガラスと向き合います。
この集中する瞬間が醍醐味です。
落ち葉も徐々に少なくなってきました。葉を落とした夏椿は新芽をたくさん用意しています。
空は確実に冬の空です。
昨夜は柔整師専門学校での講義でした。
先日の「生き方見本市」での栗城史多(くりきのぶかず)さんの「一歩を越える勇気」のお話をしました。
夢も希望もなく、北海道の片田舎から、都会に行けば何かあるかも、という破れかぶれ的出発からどうして前人未踏のエベレスト単独無酸素登頂という、命をかけたアルピニストになったのかは、わずかの偶然(必然?)の重なりから導かれるように行くべき道が示される、とても興味深い物語です。
次いで、映画「1/4の奇跡」のDVDを供覧し、感想を分かち合いました。
内容は障害者と共に歩む養護教諭、山元可奈子さんのドキュメンタリーです。
映画の題名はマラリアに苦しむアフリカの地域と鎌状赤血球の関係から、鎌状遺伝子を持った1/4の人々によって全滅を免れたことにちなんで、障害を持った人たちがいるからこそこの世界が保たれているというところから来ています。
文明の歴史を見ると、古代では特別な能力を持ったひととしてあがめられ、釈迦やキリストの時代には忌み嫌われたのですが棲み分けができていた、文明が発達するにしたがって魔女狩りなどに示されるように、社会から排除されるようになりました。
さらに近世ではその病に打ち勝とうと、科学という武器で病に立ち向かいました。
そして現代は障害者と共に歩もうという、パラリンピックに象徴されるような迎え方に変化しています。
そう考えると、人間もまんざら捨てたものではないなと思うのですが、いかがでしょうか?
予定日を10日以上過ぎて、そろそろ分娩誘発も考えましょうと、昨日相談したばかりのお母さんが、陣痛で入院しました。
赤ちゃんには意思があると感じさせられることがしばしばあります。
この子のように、誘発の相談をしたとたん陣痛が来る場合もそうです。
陣痛の引き金は胎児のほうにありますから、「よし、行こう!」というタイミングがあるように思います。
なにしろ出生は人生最大のイベントです。
生命をかけた冒険です。
羊水の中で、すべてを母体に依存した至福の世界を送っているのが、胎盤の寿命が尽きるのに合わせて胎外生活に適するように体の仕組みを整え、エベレストの頂上に匹敵するような低酸素の嵐を潜り抜けてこの世界にやってくることを思うと、決心がつかず、予定日を越えてしまうのも無理はないのでしょう。
もちろん、お母さんの側も同じです。
産む決意とでもいいましょうか、陣痛への恐怖感を乗り越えて、自然の仕組みに身を任せようと思うときが出産をスムーズにします。
今朝入院したお母さんに、母児共にこのタイミングがやってきたようです。
夕方には実にスムーズに出産となりました。
うっと付き添ってきたお父さんも大いに喜びました。
昨日は一日中どんよりした曇り空で、お見送りのときなど夕方かと思うほどの暗さでしたが、打って変って今日は快晴で気持ちのよい一日となりました。
昨日の母親学級はとても楽しいことがありました。
話し始めると、お母さんと前に座っていた2歳の男の子が、嬉しそうに僕に向かってやってきて「パパ1パパ!」と話しかけるではありませんか。
お母さんが「男の人にはみんなパパかじじなんです」と言われ、参加していた他の母さん方は楽しげにニコニコしていました。
お話が始まっても、何度も私の足元に来ては、周りを回りながら「パパ!パパ!」を繰り返すものですから、なんとなく怪しい雰囲気になってきました。
思わず笑いがこみ上げてくるのですが、こどもの行動はどうも止められなくなり、お母さんが残念そうに子供を連れてお帰りになりました。
こどもは大人の反応を見て、飽きるまで続けるのですね。
連休明けの今日は、外来が大賑わいです。
この連休は密度の高い時間を送ることになりました。
一昨日の日曜日は東京でした。
東京国際フォーラムという東京駅に近いイベントホールで開かれた、サンマーク出版社主催の“生命(いのち)の輝き発見セミナー、「生き方見本市」”という一日かけての大きなイベントがありました。
12:30開演で、第一部;基調講演「一歩を越える勇気」と題し、27歳の若きソロアルピニスト/栗城史多(くりきふみかず)さんにはじまり、第二部;「始まりなき始まりから、終わりなき終わりへ」と題し、中村文明さんのコーディネートで6人のゲストスピーカーがリレー講演するという盛りだくさんの内容でした。終了は19:30でした。
ゲストスピーカーは、「誕生」私、「挫折と失敗」大島啓介(居酒屋「てっぺん」の創業者)、「殻を破る」石崎道裕(ラーメン「みのり」オーナー)、「対話する」田島和子(フラワーショップ「フルールさわ」代表、「つながる」(映画「1/4の奇跡」監督、「死に向かう」(仙台往診クリニック院長)でした。
あさ9:30からのリハーサルでしたので、打ち上げ終了の22:00まで12間の初体験イベントでした。
千人ほどの聴衆が参加してくれたようですが、最後までほとんど帰らず、熱心に聞いて聴いてくれました。
終了後、敬愛する株式会社「ハイネット」角田識之(臥龍)ご夫妻が慰労会をしてくれました。感謝!
密度の濃い一日を終え、息子とともにホテルへ帰ったのはすっかり午前様でした。
23日は東京の「いいお産を考える会」の方々が岡山の施設見学に来られ、当院にも13時に訪問されるというので、8時の新幹線に乗り、帰院しました。
13:00予定通り、日赤医療センター産科部長杉本先生はじめ7名の方々が見学に来院されました。
和気藹々の1時間を過ごされ、楽しい交歓の時間でした。
夕方には久しぶりに妹が訪ねてくれ、楽しいひと時を過ごしました。
いい時間が流れていきます。
今日夜はここ数日の出来事を話しながら、連れ合いと二人、夕食です。
2日前から帰っている孫、風雅がやっと親しくしてくれるようになりました。
最初の日は近づくと逃げるばかりで、抱っこ拒否状態でさびしい限りでした。
昨日の夜、やっと遊べるようになり、今日は手を伸ばすと少しは抱っこに応じてくれるようになりました。
なじんだのもつかの間、午後から東京出張です。
明日のいい夫婦の日に、東京国際フォーラムで、サンマーク出版主催の「生き方見本市」という講演会が開かれ、講師のひとりに招かれたからです。
風雅との時間が少ないので、なかなか絆を作ることができないのが残念ですが、涙をのんで新幹線に乗りました。
風雅のテリトリーセンサーが私への警戒を解いてくれるのはいつのことだろう?
久しぶりに見えた方がお孫さんができるという報告をしてくれました。
うれしくてたまらない様子です。
ひとしきり自分が育てた娘自慢をし、最後に大粒の涙があふれてきました。
「娘が言ってくれたんです。お母さんみたいな母親になりたいって!!」
嬉しかったのでしょうね。育児にはご褒美はないし、期待してもいけないのでしょうが、お嬢さんの一言で、子育ての苦労が一気に報われたことでしょう。
胸にあふれる思いを開放した満足感の笑みを浮かべて、診察室を後にされました。
夜のお産では、2歳の女の子がお父さんに抱っこされて同伴しました。
とってもスムーズな出産でした。
カンガルーケアをしているお母さんのそばに、赤ちゃんを挟むように座ったおねえちゃんは、お母さんの頭を、静かに、ゆっくり、何度もなでていました。
いい光景でした。
秋晴れの朝、住まいの近所の総社宮を通ると、イチョウの巨木が見事に紅葉していました。
木全体が金色に輝く美しさに息をのみました。昨日中野裕弓さんのメール配信「ロミコミ」にあったBreath-takinng(はっと息をのむような)という言葉を思い出しました。
毎年この季節の自然からの贈り物です。
石原美由紀さんから素敵なはがきが届きました。
もう30年来のかわいい友人です。
わたしが国立岡山病院小児センターで研修していたころ、かわいい子供と出会いました。
それ以来ときどきお便りをくれます。
今日は拙著、「孫育ての時間(とき)」と「生命はぐくむ人たちへ」を買ってくれて、その書評を書いてくれました。
彼女はいつまでも純粋な気持ちを持ち続けている素敵な人です。
このファン親派に支えられていることで仕事が続けられています。
ありがたく、感謝です。
今日放送のRSKラジオ「生命はぐくむ人たちへ」で、新型インフルエンザワクチンの最新情報をお話しました。
現状は摂取希望の3割足らずの供給量しかきていません。
ほとんどパニック状態の昨今ですが、手洗い・うがい・食生活・休養などの予防処置で、十分対処できるので、落ち着いた行動が望まれます。
午前2時過ぎ、夜中のお産が終わりクリニックを出ると、星がこうこうと輝いています。
いつの間にか雲が吹き払われ、曇り空の予想を覆していました。
そうだ、今日はしし座流星群の見える日だったと思い出しました。
確か東の空に見えると聞いていたので、目を凝らしてみていましたが、どうもよく見えません。
自宅周囲が暗いので、よく見えるはずと期待して帰宅後、庭から久しぶりにしみじみと深夜の空を眺めました。
しし座流星群の観測は不成功に終わりましたが、密度の高い銀河の星の渦、カシオペア、冬の大三角、北斗七星、など随分近くに見え、宇宙に溶け込んでいく気分になりました。
今日のお産の方は陣痛の合間には素敵な笑顔でわたしたちを力づけてくれました。ただ自然の摂理に従ったかのようなスムーズな出産でした。
赤ちゃんを胸に抱いた時、笑顔がくしゃくしゃになり、涙がこぼれました。
どうしたのかみんな心配になりました。
「かわいい!、こんなにかわいいとは思ってもいなかった!!」感動の涙でした。
笑顔だけでなく、涙の感動もくれました。
外来に小さな恋人ゆっぴちゃんがやってきました。
随分スキルアップした自作の赤ちゃんの絵を3枚お土産に持ってきてくれました。彼女の一番お気に入りの絵を早速飾りました。
妊娠5ヶ月の赤ちゃんの超音波を見ながら、「ちいちゃな手が見える!足をいっぱい動かしている!あ、赤ちゃんの顔だ!かわいい!」と解説を始めました。
彼女の言うようにはけっして明瞭には見えません。
彼女の視覚にはどうやら赤ちゃんの像がはっきり結ばれているようでした。これにはお母さんも驚いた様子です。
回診をしていると、お母さんと赤ちゃんに会いに、小学校2〜3年くらいのお姉ちゃんと5歳くらいのお兄ちゃんが来ていました。
見ると、お姉ちゃんのお膝には赤ちゃんが気持ちよさそうに抱かれています。お姉ちゃんの視線は赤ちゃんお顔に注がれ、かわいくてたまらないという笑みが漏れていました。
お兄ちゃんは抱っこの順番待ちで、お姉ちゃんの横に同じようにちょこんと神妙な顔ですわっています。
お母さんが楽しそうに眺めています。いい光景です。
今日は朝から冷たい雨が降っています。
この季節一番の寒さとなりました。
なんとコブシの新芽がずいぶん膨らんでいました。
昼食で3階の食堂から雨にそぼぬれた木々たちを眺めると、いかにも寒そうでした。
2歳の女の子がお母さんの妊婦検診にやってきました。
カーテンをぱっと開けると、それまで遊んでいた子供の動作が一瞬で止まり、緊張状態になりました。テリトリーセンサーの発動です。
お母さんが「ゆうちゃん、院長先生初めてだからまだ慣れないね」と声を掛けてくれました。
私がしゃがんで手を伸ばすと、2m先から体をよじるようにツツッとにじり寄ってきて、すっと体を預けました。
「大好き、大好き」といって背中をとんとんすると、もじもじしながらお母さんが寝ているベッドへ戻りました。
私をはじめみんなびっくりでした。
しばらくしてまた2歳の女の子がお母さんとやってきました。
妊娠6ヶ月の検診です。
性別を見てほしいというので映し出された映像は女の子でした。
やっぱり!といって話してくれました。
「この子のいとこたちが何にかいるのですが、みんな女の子だって言うんです。この子も性別の意識はないのですが、チンチンある?って聞くと、ないない!と言うんです。子供たちってわかるんでしょうか?」
3歳までのこどもにはおなかの赤ちゃんが見えるらしいとお話しすると、「おなかの中のこと覚えているかなと思って、おなかにいたとき何してた?と聞くと、神様と遊んでた!なんて言うんです。おもしろいですね。」
神様の概念などないはずなのに、私も感動しました。
外来の終わりごろ、久しぶりにがん検診に来られた方が懐かしいお話をいろいろしてくれたのですが、12歳になるお子さんの感動秘話を聞かせてくれました。
生まれて間もないころ、大変な病気で大きな手術を何回も受け、強い生命力でそれを乗り越えて元気に成長していました。
ところが最近、急に腸閉塞を起こして入院し、手術を受け、無事回復したのですが、ふと漏らした言葉、「お母さんがいなかったら僕は死んでいたかもしれない。これで反抗期はできなくなった。」
生命と向き合った彼の人生は、新しいものになったのでしょうね。
今日は沢山の天使たちが舞い降りた日でした。
昨日の日曜日は朝9時から夕方4時半まで、昼食をはさんでBFH連絡会議でした。
ユニセフ東京事務所長挨拶があり、全体会議、分科会、まとめの報告、今後の展望などが話し合われました。
今日はいよいよ冬らしくなってきた曇り空の中出勤すると、大量の落ち葉を掃除してくれているお庭番(ご本人には承諾なく勝手に呼ばせていただいているお手伝いの方)に会いました。
数週間前から方から腕全体の帯状疱疹に苦しめられ、神経痛状態で夜も十分な睡眠が取れないにもかかわらず落ち葉が気になっての出勤です。
ご主人様が一緒にお手伝いされ、その滅私奉公の姿に頭が下がります。
夕方、3日前から分娩が進まず、ご主人と一緒にすごい忍耐力でがんばっていた初産婦さんがお産になりました。
赤ちゃんの頭の廻旋が不十分だったことやお母さんの体格にしてはかなり大きかったこと、陣痛がやさしかったことなど、さまざまな要因があったのですが、吸引分娩にはなりましたが、立派に産んでくれました。
ご夫妻に感謝です。産まれてくれた赤ちゃんに感謝です。
外来を終えて、急ぎ新幹線に乗り、一路東京へ出発です。
今日から都市センターホテルでBFH連絡会議なのです。
Baby Friendly Hospital(赤ちゃんにやさしい病院)に認定されている施設が一同に集まり、お互いの情報交換や、組織の絆を強める機会を持つのです。
今年は新たに7施設が認定され、63施設になりました。
年々医療状況が厳しさを増す中、赤ちゃんの幸せのために何とか役に立ちたいと思う施設がどんどん増えていくのは、頼もしい限りです。
しかし、認定されても道はいつも平坦ではありません。
日本各地に子育て支援の灯台のように点在している施設同士が、手を携えて進んでいくことが、この運動をより確かなものにしていくのだと思います。
それにしても、新幹線のゆったりした時間はいいものです。
好きな本を読み、転寝し、車窓を流れていく景色ををみながら物思いにふける。
こころ休みのいい時間です。
| 2009年11月13日(金) |
栗城史多ソロアルピニスト |
11月22日東京国際フォーラムホールで「生き方見本市」が開かれるのですが、その基調講演に栗城史多(くりき ふみかず)さん(ソロアルピニスト)が予定されています。
その栗城さんがこの四月にエベレスト単独無酸素登頂にチャレンジしたときのことを放映しているテレビを偶然見ることができました。
体調が優れないまま、天候の加減でアタックせざるを得ない状況となり、すさまじいまでの執念で、重い体を一歩一歩頂上へ向けて進めていきます。
崩れ落ちんばかりの肉体と心を何とか持ちこたえさせたのは、公開していたインターネットにアクセスしてくる沢山のファンにの声でした。
ネットに向かって語りかけ、ベースキャンプから伝えられる励ましのメッセージを聞き、つらい行程を泣きながら頂上へ向かっている姿は、なんともいえぬ感動を起こさせました。
あと200mで肉体が動かなくなり、危険が迫る中、ついにアタックをあきらめます。
そのときの彼の悔しい号泣が、時空を超えて響いてきました。
気落ちした心と肉体にとっては、上るときよりも、下山するほうが危険です。その彼に気持ちを支えたのも、もう十分だよ、よくやったよ、生きて帰ることこそ大事だよ、といたわり、力づけたファンたちの声です。
インターネットを媒体にした多くの声が、彼を孤独から救ったように思います。
すばらしい映像でした。
単独登頂なので、撮影も全部自分でしていることを知ってびっくり。
それにしても、遭難死体が道しるべとはもっとびっくりでした。
最近珍しいことに、昨夜から朝まで激しいお目が降り続きました。
今日一日降るとの予報です。
出勤し、旧クリニックから,雨にぬれ、落ち葉が降り積もった駐車場公園とクリニック正面のたたずまいが実に美しい取り合わせでした。
市のガン検診が今月いっぱいというので、今日も懐かしい方々が、一年ぶりにお元気なお顔を次々にのぞかせてくれました。
検診にはお友達同士連れ立ってこられることも多いのですが、仲良しさんが体調を崩し、お一人で受信された方がおられました。
寂しさを分かち合いながら、「良く病む」ということの難しさとピンピンコロリ(PPK)への意識、リビング・ウイルを用意することの大切さなどを話し合いました。
名優、森繁久弥さんが亡くなったニュースが流れました。96歳。老衰。
ご家族によると、最後の言葉は「楽しかった」だそうです。
生ききった方の最後はすがすがしいものがあります。
まさに「良く死ぬ」ということでしょうか。
合掌!
朝出勤すると、駐車場講演一面の落ち葉が、地面をカーキ色のじゅうたんのように覆っていました。
曇り空はいまにも雨が落ちてきそうです。
午前の外来で、妊婦検診にこられた初産婦さんが、とっても印象的なお話しをしてくれました。
「おなかの赤ちゃんがよく動くのですが、意志を持った行動のように思えてなりません。お話しながら、普通のように通じるのです。おなかの赤ちゃんには意思があるのでしょうか?」といわれました。
確かに、赤ちゃんは両親を選んでこの世界にやってくるとよく言われます。
その根源的な霊的意志と、生まれた瞬間からこの世界で過ごすための、いわゆる“人間らしく”なるために必要な“作られた意志”とは違うものかもしれません。
そんなことなど考えていますと、昼食時、リーダーがふとアオダモの枯れた枝を指して、「見てご覧。隣のヤマボウシ木の枝と交差しているでしょう。 狭い空間をどちらも生き延びていくのに、木同士が話し合って、落とす枝を決めるのだそうよ。」とふっと漏らすようにいいました。
今日は見えない意志の活躍する日なのでしょうか。
なにかしら気温が上がっていますね。
昨日の日曜日、総社市郊外へ講演に出かけました。
小春日和かと嬉しくなったのもつかの間、まだ午前11なのに上着を着ているのもつらいくらいに暑くなりました。
会場は丹頂鶴の里に隣接している国民休暇村なので、もう駐車場はいっぱいで、たくさんの人たちで賑わっていました。
道の駅に温泉施設を備えた大きな保養所といった、とても立派な木造の大きな建物です。
約束の時間まで少し間があったので、近隣の野菜が並ぶ市場や、おみやげ店などを見て回りました。
目を引くものが沢山あり、まさにこどもの頃目を輝かせて入り浸った駄菓子屋状態ですね。
一つ一つの商品が宝物のに見えてきます。
しばし楽しんだ後、昼食をごちそうになりました。
食材はすべて地のものというこだわりを持っているようで、しかも全て作りだてのようです。
レンジで温めたものとは違う食材の調理されたばかりの香りと味は、身体を喜ばせてくれました。
講演は思春期のこころと身体に関するものでしたが、3時に講演が終わっても質問や相談が相次ぎ、解散したのが4時でした。
幼小児期から思春期までのこどもを育てているお母さん方、お父さんと3人の中学生が参加してくれたのですが、聴き入る熱気に私の方も熱が入りました。
今日は二つのお産がありました。
どちらのお産もとてもいいお産でした。
産婦、夫、スタッフの調和がとれた時間の流れは、赤ちゃんが加わったとき最高の感動を呼びます。
場の妖精がほほえんでいました。
このところ、妊婦健診にこられた2人に1人はインフルエンザワクチンについて質問されます。
当院でも11月16にから予約を開始し、21日(土)から土曜日毎に新型インフルエンザワクチンを接種します。
質問の多くは接種した方が良いのかどうかということにポイントを置いています。
あくまでも任意なので、副作用や、昨年まで禁忌だったインフルエンザワクチンが急に大丈夫と言われる事への不信感、赤ちゃんへの影響、効果への疑問視、など迷う材料が多いのが現状です。
これらについては人類初体験ですので、どこにも確実な答えがありません。
あくまでも妊婦の重症化を防ぐことを最優先した処置です。
日本では妊婦の感染例の正式な報告が一例ですので、今後の動向に注目されます。
問題は診断です。
現在、発熱患者に対するインフルエンザ検査は、従来の季節型と同じもので対応しています。
ですからA型が陽性になったからといって、新型インフルエンザとは限らないのです。
あまりにも数が多いので、新型を疑って学級閉鎖などの対処をしているわけです。
また、接種時期も原則どの時期でも可能となっていますが、胎芽期を避けて、12週以降と臨月を避けて35週までとしています。
山裾に落ち葉がつもる季節になりました。
駐車場公園に間断なくケヤキの葉がひらひら、ひらひら散り落ちてきます。
童話「葉っぱのフレディ」の世界が広がります。
春、若葉として生まれ、楽しい夏を送り、落ち間となって命を終えるフレディと仲間たちの心温まる童話です。
そこには死を肯定的にとらえる気持ちがあふれています。
まさに一世を風靡した童話です。
先日訪れた長崎の絵本の館、祈りが丘美術館では、販売されている絵本の多さにびっくりしました。
童話は感性にあふれた短い言葉と、いくらでも想像の世界を広げていける絵戸で成り立っています。
中には「大きな木」のような絵だけの絵本もあります。
時にはメルヘンの世界へどうぞ!
真夜中にお産がありました。
深夜のお産は日中とは違った良いものがあります。
薄暗い分娩室には、産婦さんを照らすろうそくほどの明かりが一筋天井から降り注いでいます。
頑張っているお母さん、付き添っているお父さん、介助している師長、看護師、医師、みんなの思いの先はおなかの赤ちゃんへ集中しています。
その思いがぎゅうっと集約し、生まれた瞬間はじけます。
一斉に、おめでとう!、ありがとう!、よく頑張ったの連呼です。
赤ちゃんの元気な泣き声を交えたしばしの歓声の後、カンガルーケアで母子像のように神々しい姿を柔らかく包む一筋の光に、静寂が訪れます。
とてもいい光景です。
朝の外来は打って変わって緊張気味でした。
予定日を越えて分娩が破水から始まり、数日たっても産まれないお母さんが発熱し、赤ちゃんに危険が迫りました。
お父さんを交えて現状の説明と、対策の相談をして、緊急の帝王切開が決まりました。
麻酔科医派遣を依頼し、全てのスタッフがそれに連動して動き出しました。
池に石を投げるとその波紋は池全体に広がるのと同じです。
幸い、11時には元気な赤ちゃんがお母さんの胸に抱かれていました。
安堵が外来で待たれている妊婦さんも含め、クリニック全体を包みました。
今日も感謝の一日でした。
機能は文化の日、祭日でした。
秋晴れの中、田舎で日がな一日遊び、英気を養いました。
数本の大きな栗の木は、イガがすっかり落ちて葉だけになっていました。
早速栗拾いに興じました。
熟れてイガから出ている栗の実はほとんどイノシシさんに食べられていました。
丹念に落ち葉を払いいがの山をほじくり返し、イノシシさんの食べた残りを探すと、けっこう無傷なものが見つかります。
イガにまだくるまっているのがところどころにあって、おくるみに包まれている赤ちゃんのように探されるのを待っているようです。
イガを割るときのときめきはこどもに返った気分です。
収穫した栗を天日干しにしていますと、数匹の腹ぺこ青虫が出てきました。(実は白かったのですが)
お日様に照らされ、急に暑くなったので、びっくりしたのでしょうね。
たわわに実ったゆずも収穫しました。
これで一冬おいしい香りとこの日の思い出が食卓を彩ります。
畑はイノシシさんが深く掘ってくれていたのですが、気まぐれなので、耕すところまで入っていませんでした。
おまけにわずかに植えた芋は全滅でした。
今日の夕食は野菜たっぷりの鍋料理です。
イノシシの親戚、豚肉が登場しました。
搾ったゆずの香りがあたりに漂い、おいしい絞り汁が味を引き立てました。
秋は嬉しい季節です。
昨日一日久しぶりの雨でした。
長く晴天が続いたので、植物さんたちもさぞ乾いていたことでしょう。
今朝の曇り空の中、中庭のアオダモが一部で枯れてきました。
昨日の父親学級では事務長さんの親父学、妊娠中のスクワット、分娩の進み方と赤ちゃんの行動、腰さすりと呼吸法の練習などを楽しみました。
これもお父さんスイッチを入れるチャンスの一つです。
明日は文化の日、休日をひかえて外来は大忙しでした。
新型インフルエンザへの質問も多く、どうしてもいつもより時間がかかります。
スタッフへのワクチンをうち終わり、16日から妊婦さんへのワクチン接種が始まります。その作業に事務部門は大わらわです。
政権交代と新型インフルエンザ騒ぎで、なにかしら世の中騒然としていますね。
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