ちむたんのつぶやき
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2019年06月09日(日) ピリオドの向こうへ

マグノリアホールは武運つたなく観られなかった我々ですが(未練がましい)、銀座は門戸を開いてくれた!
下見ランチまでしてくる気合の入れようで臨んだ本日のスペシャルライブ夜の部のレポ、どうぞしばしお付き合いくださいませ。

いつものことですが、覚えていることしか書けないので相当要約している&順番も前後していると思われますが、ご容赦お願い申し上げます。


動物性の食材が全く使われていないとは思えないほど満足感のあるお食事をいただき、待つことしばし。
ステージに上がったチャーちゃんは、何の前置きもなく歌い始めました。
『琥珀色の雨にぬれて』より『恋してしまった』

「突然、本当に 突然、全てが変わってしまった」

あの大劇場公演の日々のことを思い起こさずにはいられない歌です。チャーちゃんもいつだったかそう言っていましたね。
声がとてものびやかで、艶があって、ああ体調が良くなってきているんだな…と思いました。
体調が前よりいいんだなと感じたもう一つの点は、目力の強さです。去年の梅田のときとは明らかに違う強さがありました。
具体的に言うと、目で殺されまくりました。しかも何度も何度も(笑)
席の近さとかそういう話じゃないのです。梅田のときもけっこう前の席だったのですが、まなざしの強さが全然違っていました。
あの視線を真っ向から受けて(個人の感想です)、いろいろ甦るものがありましたね…

歌い終わってご挨拶。東京でステージに立つのは七年ぶりだそうです。
マグノリアホールに来られなかった方のために、と前置きしてもう一曲歌ってくれました。
『琥珀色の雨にぬれて』
これもすさまじく色っぽかったです。クロードだった。繰り返し言いますが、クロードだった!

歌い終えて「へへっ、緊張しますね〜〜〜〜〜」とやたらに照れているので何かと思ったら、上級生のお二人が最前列、すぐ目の前に座っていらしたのでした。
友樹こころさんと湖映佳奈子さん、ヤンさんと同期のお二人でした。在団当時からとても可愛がってくださった方々だそうです。
湖映さんが「チャーリーちゃん」と呼んでいらして、初めて聞いた…と思いました。

司会進行は同期の夏城令さんがつとめていらっしゃいました。梅田のときの鷹悠貴さんもそうでしたが、爆走しそうになるチャーちゃんを上手に御していらして、本当に素晴らしかったです!

同期トークで、足があのように高く上がるようになったきっかけは何だったのかと訊かれ、なつめさんやヤンさんのダンスに憧れて、劇団レッスンで頑張っていたら関節がパコーンと外れて足がガンガン上がるようになった、と話しておられました。
それある意味ケガなんちゃうん、と思いました…。

次の曲は『チャンピオン』。
サビの「チャンピオーン」のところは一緒に腕を挙げて、固まった身体をほぐしてくださいとの仰せだったのでちゃんとやりましたよ。
ただし、ハプニングがありました。
すごくカッコ良く歌ってたんですが、途中でふっと素に戻ったかと思うと、
「間違えました…やり直していいかな」
と。
私はチャンピオン観てないので、どこが間違ったのかわかりませんでしたが、どこか飛ばしたか違う歌詞を歌っちゃったのかもしれません。
ご存知の方いらしたら教えてください(笑)。
おかげでほぼ二回聴くことができて、チャーちゃんの困惑はともかく、私としてはお得感がありました。

『チャンピオン』はバウホール初主演の思い出の作品で、小池先生に今までのチャーリーの踊りだけではダメだから、アルゼンチンタンゴに挑戦しなさいと言われて頑張ったのだそうです。
FAXで続々と届く、あるいは夜明けにポストに入っている脚本を覚えるのは大変だったとのこと。スポ根だ。
この作品をきっかけに、初めて男役としてスターになっていったと思う、と話されていました。

ここで質問コーナーがありました。
(1)タモさんはチャーリーさんにとってどんな存在ですか?(この質問をしたのは何を隠そう私です)

ずっと花組で一緒だったのに、ゆっくり話したことがなかった。今ではLINEなんかがあるけど、当時はそういうものがなかったから、話というと代役が、とか役替わりが、とか仕事のことばかりで。
すごく近くにいたけど、あんなに頼れる兄貴分みたいな方だと思ってなかった。タモさんも、チャーリーがこんなに天然だとは今まで知らなかった、と言ってた。
今回マグノリアホールでご一緒して、初めてちゃんとお話できて、わかりあえた。
マグノリアホールでタモさんが夜明けの序曲を歌ったとき、少し声が潤んじゃったんだけど、私はその脇でだーだー号泣してしまった。

(2)モモちゃんが人間の女の子だったら何をしてあげたいですか?

ご飯を作ってあげたい。あと、いつも私が好きな服を着せてしまっているけど、本当はどんなお洋服が着たいの?と訊いてみたい。
お布団に一緒に入る時、いつもモモちゃんが背中を向けて寝てしまうので、ほっぺたをくっつけて寝よう?と言いたい。

(3)宝塚で演じた役で恋するとしたら誰?

白い朝の栄ちゃんは貧乏だし、カナリアのヴィムは時間がないし。
チャンピオンのカルロスはあの後落ち着いた大人になりそうだから、カルロス。

(4)みどりちゃんはどんな存在ですか?

タモさんの相手役のときはお姫様だった。私の相手役のときは、髪を振り乱したり潔くバターンと引っ繰り返ったりして、娘役娘役してなかった。オサちゃんの相手役のときはまたしっかりと娘役で、相手役に自分をきちんと合わせられる賢い人だと思う。
どの相手役にも愛をくれる。すごく愛おしくて可愛い。今でも「チュッ♪」という感じ。(ハート飛ばしてました)

(5)いま好きな俳優さんは?

高橋一生さん。ガイチに似てると思う。(私達もかねてからそう思っていたので、ものすごく頷いてしまいました)
ガイチに似てるから好きなわけじゃなくて(笑)、性格や品の良さ、いろんなことを知ってるから。

質問コーナーは以上でした。そこからまたしばらくトーク。

マグノリアホールはタモさんからLINEで連絡があって、トークショーやらない?と言われたそうです。
この間やったばかりなんですよ、と返したら(梅田のことでしょうね)、私とだったらやるでしょ?マグノリアホールの記念イベントで、トップスター二人でやってほしいみたいだよ→トークだけならともかく、マグノリアホールだと歌わなきゃならないですよね?→私がいっぱい歌うよ!
という流れなので引き受けたら、フタを開けたら結局きっちり半分こ、二曲ずつだったそうです(笑)

『ジャンクション24』のオープニングナンバーの『Dance with me』を二人で歌おう、とも言われたそうですが、それは絶対できない!とお断りしたそうです。なつめさんを尊敬するあまりの聖域なのかな、という印象を受けました。
私がもう少し成長できたらやってみたいと思うけれど…と言っていたのにしびれました。

『あさきゆめみし』から『若すぎて』を二人で歌ったそうなんですが(めっちゃ聴きたかった)、リハーサルのとき「おかえり、光源氏」というセリフを「おかえり、源氏物語」と間違えてしまったら、タモさんが「ありがとう、紫式部」と返してきたと(爆笑)。タモさんすごいクレバーだ!

『タンゴ・アルゼンチーノ』の『愛のアラベスク』でみどりちゃんがサプライズ登場したのは、自分たちは知ってました(そりゃそうだろう…)。
あれとてもいい曲で、三角関係って私大好きなんですよ!と力説していました(笑)。琥珀の四角関係も大好きだったそうです。(どこから来るんだろう、その感覚。宝塚っぽいから?)

タモさんとはなんでもできちゃうので、またいつか一緒に何かやりたい、と話されていました。幻聴じゃないはず。
…個人的にものすごく期待して待ちたいと思います…。

そこで次の歌。
『恋してしまった』の、本編で二回目に歌われるバージョンでした。フランソワーズと結婚して幸せな日々を過ごしていたのに、シャロンと思いがけず再会して昔の恋情にどうしようもなく火が点いてしまったあの場面、色っぽかったですよねえ…

ただ、私思ったんですけどね。
二回目の方も「恋してしまったのだ 君に」って歌っておられましたが、そこは「忘れることなど出来はしない 思い焦がれた 君に 君に 君だけに」だったんじゃないかな………多分。

そしてラストナンバー。『琥珀色の雨にぬれて』のラストシーンで歌ったバージョンでした。
ここの照明が素晴らしかった。あのときの琥珀色を思い起こさせてくれる美しい色でした。
チャーちゃんも、あのときのクロードでした。衣装を着ていないのに、銀橋でもないのに、琥珀色の雨に濡れるあのトレンチコートが見えました。

歌い終えて、最後のご挨拶でした。
七年ぶりの東京でこんなことが出来るなんて信じられない、力を貸してくれた方々や、この会場の皆様に感謝してます。
皆さんに気持ちを伝えることができて本当に嬉しい、こんなに幸せでいいのかっていうくらい幸せです。
みんなに幸せホルモンを配ったので、みんな綺麗になってます!とおっしゃっていたので、私も綺麗になったはずです(笑)

アンコールはこちらも琥珀の『セラヴィ』でした。切ない歌声がとても素敵でした…。
歌い終え、深々と一礼してステージを下りてゆかれました。


帰宅しても、まだ綺麗な夢を見ているような心地です。

最初に書いたように、去年よりずっと体調が良くなっているんだなと感じてとても嬉しかったですし、チャーちゃんの舞台人としての凄さに改めて圧倒されたひとときでした。
陽気にしゃべっていたチャーちゃんが、音楽が流れ出すと瞬時に役の世界に入り、佇まいも一変します。
舞台がこれでは小さすぎる!と感じました。二千人を前にして舞台のセンターに立ってきたチャーちゃんが、目の前にいたのです。

チャーちゃんのタカラジェンヌとしてのキャリアは、2002年6月23日でいったん幕を下ろしたかもしれません。でも、たとえ退団しても、その後病気で舞台に立てなくても、チャーちゃんの魂、宝塚歌劇という世界を愛する心は、かけらほども損なわれておらず、今でも堂々たるトップスターであり、一人の男役であり、ダンサーなのだと私は思いました。

私がもっと成長出来たら、とチャーちゃんは言いました。
私も、その姿を見たいです。どこまでもチャーちゃんを追いかけてついていきたいと願います。
ピリオドの、はるか向こうへ。


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