自作自受
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ダイナマイトを背負って走れ!
そうさ、死はそんなに遠くない 医者に止められたタバコを吸いながら 緩やかな自殺と言ってのけた男に憧れる
手首を切り裂いて 心の傷をこの目で確認したかったの と泣いた女の顔を思い出す
おごそかはイヤだくだらないほうがいい 笑えりゃなおいい即死で頼むぜ と歌う男を愛してる
生き返ってこられるなら 僕は何度でも死んでいる ”死”への恐怖と憧れと好奇心で そう言った僕に面白いねと笑った女の声が甦る
そうさ死はそんなに遠くない だからお前 思い残さなきゃ駄目だ だからお前ダイナマイト背負って走らなきゃ駄目だ だからお前そんなこと早く忘れろ だからお前 がんばれよ
だから俺もがんばるよ
結果だけを探して いやいや結論だけを目指して だけど結局自分の知っていることが全てじゃないか 真実なんて誰かの意見に過ぎないじゃないか 感情のない数字だけが公平な事実
それは終焉を意味するもの 馬鹿だと言われてもそれに気付かない 心が少しずつ砕けていく
目に映らない間違いのない最期 好きにすればいいさ 賭けられるのは一度だけなのだから
誰かの背中を指差して笑っていたいのです 笑っている間は笑われなくて済むからです 誰かの背中を蹴ってやりたいのです 目を見ちゃったら怖くなるから後ろから蹴ってやりたいのです 誰かを背中から刺してやりたいのです 目を見ちゃったら怖くなるから後ろから刺してやりたいのです それを指差して笑ってやりたいのです ザマーミロって笑ってやりたいのです それから鬱になって 手首を切って 思い出し笑いして 反省をして ビルの屋上から飛び降りるのです 下を見ちゃったら怖くなるから背中から宙へ飛び出すのです
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