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■ 身内に信じられないことが
「おやじ、心肺停止だって」
仕事が終わって、さあ帰ろうとしていた夕方5時。 携帯の向こうから信じられないことばを聞いた。
今日明日は、じいさんばあさんはいつもの旅行仲間と バスで一泊旅行。気楽な日になるはずだった。 朝、子供達とみんなでいってらっしゃーい、と見送った。 それが私にとって最後に見た元気な姿だ。
昼前にだんなから電話。 「じいさん、胸が苦しいから旅行やめて帰ってくるって。 今からみんなで迎えに行ってくるから」 迎えに行くといっても、もう高速で2時間もかかる所まで 行ってるらしい。そこのサービスエリアで待ってるって。 でも、具合悪いんならもよりの病院に行ってもらった ほうがいいんじゃない?連絡がつくようだったらそう 言ってもらうように告げた。
胸が痛いとか苦しいといってくる患者さんはうちにもいる。 心電図とったりレントゲンとったり。でもそれほど 心筋梗塞や狭心症なんていう緊急を要する人はいないので 我慢できる程度なら大丈夫だと思った。
夕方4時ごろ着いて、かかりつけのお医者さんに行った。 そこまではとーちゃんに確認して、まあ一安心。 と、思った矢先、冒頭の携帯。
信じられない気持ちで、急いでその病院へ向かった。 ちょうど救急室にベッドと家族が入って行くところだった。 子供達3人がばあちゃんの横で心細そうな顔をしていた。 じいさんは挿管されてストレッチャーに横たわり、 空気を送るバッグを院長が押しながら説明をしてくれた。 心電図は心筋梗塞や狭心症の所見はなかった。 その後急変した後にとったCTには、大動脈からの出血と 思われる痕跡が素人目にもわかった。
大動脈破裂。
誰も予期しないことだった。 ただ、糖尿病があると動脈硬化が起こりやすく、糖尿病の 人の死因で一番多い死因が大血管障害だそうだ。 だから…じいさんの大動脈は硬くもろくなっていたかも しれない。でも今まで胸が痛いなんて言ったこともないし 毎朝ウォーキングしてたし、今朝も歩いていたはず。
院長は、これ以上心肺蘇生は無理とのことで、家族も 納得し5時12分、永眠。
この後のことは3月1日付けで。
2009年02月28日(土)
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