狛の日記...狛。

 

 

go home - 2006年07月25日(火)


自分一人では何もできなくて。
動きだすきっかけが掴めなかった。

だけど本当は、伝えたいことがたくさんあって。
一人一人について、自分が知り得た情報の全てを伝える方法が知りたかった。


それぞれの人にエピソードがあって、
作り物のドラマでは見えてこないような複雑な感情や想いが交錯している。

たった数日間の間ではあるけれど、
この人たちと関わりを持てた自分は何て恵まれているんだろうと、
幸せな気持ちになったりする。
この幸せが、周りの人たちへと巧く伝われば良いのに。
気持ちの中ではそんな風に願っていても、
現実問題としては、記録として残さなければ何も伝わらない。

記録としての公式な文章が苦手な自分は、
関わった中で聴いた話や想いを記載しきれていなくて。

自分の中で燻って終わってしまう場合が多いのに、改めて気付いた。



それじゃダメなのだと思い立って、無理矢理にでも流れを変えることにする。

この人は、万全な準備態勢で帰れるようにするんだ、と意を決してみた。



...

生放送。 - 2006年07月15日(土)


幸福な勘違いだと知りながら。
眼が合ったような気がするほどの彼らとの距離の近さに、
少しだけ胸が躍った。


少し痩せてしまったな、とか。
眼差しが幼いな、とか。
髪切ったんだな、とか。
そういう小さな変化とか、彼らが本当に生きているのだと実感できる瞬間は、
何度味わっても胸が震える。

当たり前のことなのだけど、普通の人たちなのだと思うと安心する。
笑ったり、少し戸惑ったり、頷いたり、視線が揺れたり。
そういう一つ一つが、実は嬉しかったりして。



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ON BEAT。 - 2006年07月03日(月)


心臓を動かしたままの手術を行っている映像を、
こんな風にドラマの中でみるなんて思ってもいなかった。


ON BEATでの手術のことを知ったのが、8年前。
英語論文の中で、蛸足の様な固定器具を使って行う新しい術式について、
延々と述べられていたのがずいぶん昔のことのように思えた。
そのときは、日本語訳をする過程で、
その最先端の術式の意味を理解するのが精一杯だった。
専門用語ばかりの英文に、頭の中が大混乱していたような気がする。

ただ、日本ではまだ始まったばかりだということと、
自分のいた大学の付属病院ではその術式を取り入れているのだと聴いて、
少し胸が躍ったのを覚えている。


それは、そんな新しい術式のアイディアが画期的だと驚いたというより、
少しでも患者の負担を減らそうと考えている医師が日本にいることが嬉しかった。



今ではドラマになるほど一般的になっていると知って、笑みが浮かんだ。



時間の流れはとても速い。
たとえ時間はかかっても、良いものはどんどん拡がっていく。


それは、自分にとって一つの励みになった。


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