狛の日記...狛。

 

 

今年度の終わりに。 - 2004年03月31日(水)

もしもタイムマシーンがあって、
「どこからでもやり直せるよ」と言われても、
あたしはこのまま前に進むことだけを考えられると思った。

後悔や、言い訳はいくらでも浮かぶのだけど、
それはもう過ぎてしまったことだから。
今更、取り戻すことのできないものだから。

だから、あたしは、このままで良いの。


堕ちる所まで、堕ちたから。
一瞬で絶望に叩き込まれたから。

もう一度上を向けると思うんだ。



...

長さん - 2004年03月24日(水)

病室にお見舞いに来ることを許さなかったのは、

威厳を保ちたかったからだけじゃなくて、
格好良い男でありたかったからだけじゃなくて、
快復を信じていたからだけじゃなくて、

元気な自分だけを知っていてほしいという、
自分の笑った顔を覚えていてくれれば良いんだという、
細い細い祈りのような感覚だったのかもしれない。


残された人たちの想いは、どこへ行くのだろう。
大切な人を残して旅立つ人の想いは、どこへ行くのだろう。


泣いて、
笑って、

それからもう一度大きな声で泣ける時があるように。
悲しみが、少しでも癒されるように。
テレビ画面のこちら側から願いを込めて・・・。


...

voice - 2004年03月12日(金)

「人の声がスキだと言うけれど、
 じゃあリムにとって一番だと思うのは誰の声なの?」

そう尋ねられて、
迷うことなく挙げたのは、シャルロットでした。

世間から持て囃される人があまり好きではない狛だけど、
彼女の歌声は本物だと思う。
や、偽物ってのもないと思うんだけど。
うん。
あの、誉めすぎだと思うほどの称賛の嵐の中にあっても、
引けを取らない程圧倒的に美しい声は本当に凄い。
いつまでも色褪せない声で、
聴くたびに、どうしようもなく泣きたくなるの。

多分、気付かないうちに感動しているのだと思う。
言葉では表せないくらい、とても強い衝撃を受けるのよ。

あぁ、何て言ったら伝わるんだろう。
自分の気持ちを真っ直ぐに伝えられる表現を持たない自分がとてももどかしい。

とにかく、狛の知っている世界はとても小さいけど、
そんな小さな世界で、彼女の歌声は絶対的な地位を占めているということは確か。

あれは、神様の贈り物だと思う。
歌の神様に愛されてるのだと、本気で思う。
そして、それと同時に、
彼女の歌への愛情と、歌に込めた想いの深さを感じる。

とても強いんだから。
彼女の歌声は。
どこまでも真っ直ぐで、他の音と混ざることがなくて、
どんな高価な楽器の音色よりも美しく響くの。


「人の声は、この世界で最も美しい。」
そう言ったのは、狛が尊敬する高校の声楽の先生だったけど、
今ならその言葉の意味が良く分かる。

人の声の美しさを知ったら、
世界の音の見方が変わると思うんだ。


...

これからのこと。 - 2004年03月11日(木)

狛は、
小学校1年生の時からずっとお医者さんになりたいと思っていました。
病気の人を治してあげたいと、そう思ってしました。

でも、
医者にも治せない病気があるのだと知ったとき、
果てしない絶望感を味わったのを覚えています。
幼なかった自分は、医者が全能の神様だと勘違いしていたのかもしれません。
治療という魔法をかけて、どんな病気でも簡単に治せるのだと、
頭のどこかで勝手に考えていたのだと思います。

そんなことはないのだという現実を知ったとき、
それと同時に、「失敗の医療」という言葉を聴きました。
それが、どれほどの重みを持っているのか、まだ漠然としか分からなかったけど、
それでも、
その言葉の持つ痛いほどの絶望感を覚えています。

何て酷い言葉だろう。
何て恐ろしい言葉だろう。

二度と聴きたくなくて、
二度と口にしてほしくなくて、
世界中の誰にも聴かせたくなくて、
ターミナルケアの医療現場を変えたいと、真剣に思いました。

医療現場を変えるなんて、そんな大それた事、
あんなに幼かった自分が良く考えたものだと、今になれば笑ってしまうかもしれないけど、
それでも、あの時の自分はとても真剣だった。

どうしたらいいか、
どうすればいいか、
どうするべきか、

そんなこと、誰も教えてくれなかったけど、
ただ、
まずは医療の路に進むことが必要だと思ったから、自分は今ここにいて、
そうして、たくさん悩んだ結果として、
もう2年間学生であることを選んだのだということは紛れもない事実。

もし、何十年も後になって、少しでも世界が変わっていたら、
狛にとってはとても嬉しいことだと思う。

何かを変えるには、
時間と、タイミングと、それからたくさんの出逢いが必要で、
だからとっても時間がかかってしまう。

でも、それでも、やってみる価値はあるから。
その手がかりを掴むためなら、
少しくらいの犠牲はあっても文句は言わないでおこうと、改めて思った


...

例えば、 - 2004年03月08日(月)

もーやだーっ!



って我儘言って、
誰かを困らせてみたいと思ったり。

でも、それと同時に困らせたくないな、とも思ったり。


相反する二つの気持ちを天秤にかけて、
理性が勝つのだとしたら、

あたしはまだ正常だと思う。


大丈夫。
まだ大丈夫。

ゆっくりと眼を閉じて、
胸一杯に空気を吸い込んで、
頭の中に渦巻く嫌なものを全部一緒に口から吐き出せれば、

あたしはまた穏やかな気持ちのまま前を向けるのだから。


まだ大丈夫。
たくさん乗り越えるべき壁があっても、
あたしが透明人間になって通り抜けちゃえば良いんだから。

そんな感覚が、
呼吸するように浮かんでくるから。
まだ大丈夫だ。



...

星の名前。 - 2004年03月03日(水)

GLAYのLIVE中に、引っかかった言葉。
それが、「ベガ」。
夏の夜空を彩る一等星の一つ、こと座のベガ。

それは確か、歌の中にあったものだと思う。
歌詞の一つとしてTERUとTAKUROが紡いだ言葉だったと思う。




夜空に輝く一等星。
その中で、最初に思い描いたのがベガなんだとしたら、
何てTAKUROとあたしが正反対なんだろうと思った。

真夏のドロリとした熱気の中で、
一際明るく、熱く、燃えるように輝く星を選ぶなんて、
あたしは考えてもみなかったから。

あたしなら、真冬の凍て付く寒さの中で凛と輝くシリウスを選ぶのに。
キーンと張り詰めた冷たい空気の中で、
夜の闇を切り裂くようにどこまでも真っ直ぐに届く光は、
圧倒的な力と煌きであたしを射抜くから。

痛いくらい美しくって、泣きたいくらい切なくて、目が離せなくなるんだ。
どうしようもなく焦れるあの輝きを、
この身に纏えたらどんなに良いだろうと、願っているというのに。



だから、ベガという名を聴いて思ったの。
あぁ。
そうか、違うんだな、と。


そんな簡単なたった一言が、あたしにとっては決定的で、
いろんな事を考えるきっかけを与えてくれる。





この文章を読んでくれた人たちは、何座を浮かべるだろう。
夜空を見上げた時に浮かぶ星の名前は、何だろう。


...

ハワイについて。 - 2004年03月02日(火)

旅行客が多いのと、
移民が多いのと、
そういう理由で、ハワイは日本人にとって、過ごしやすいトコロだと思う。

時間の流れが緩やかで、道幅も広くって、
雰囲気全体が、海外を主張してる感じ。
日本には、ないよね。
こんな鮮やかな色彩も、こんな穏やかな空間も。
リピーターが多いのも頷ける。

想像通りの景色があって、想像通りの人がいて。


でもやっぱり、日本が良いなと思った。
自分はね。

言葉が通じるとか、便利だとか、そういうことではなくて、
自分には日本が合うと思った。
守られる事に慣れて、
外を遮断するような国だけど、

でも、
良いなと思う。

狭い土地も、
せっかちな人たちも、
みんなみんな、自分にとっては心地よくて、
「祖国」という響きが、ひどく頭に残るようになった。

ハワイの島々には、
ネイティブ、つまり原住民と呼ばれる人たちがいて、移民がいて。
どちらの人も、とてもハワイの島々や文化を誇りに思っているのが伝わってくる。

でも、やっぱり、
移民の人たちにとって、「祖国」は特別な場所なんだと、
頭の奥の方で理解できた気がした。
漠然と、ね。

4泊6日、めいいっぱい遊んで、楽しんで。


でもやっぱり日本が恋しく想った事実は、友だちには秘密にしておこう。



...

うるう年 - 2004年03月01日(月)

8年ぶりにやって来た2月29日を、
時差と日付変更線の関係で、
たった数時間しか満喫できなかったのだ少しだけ残念ですが(笑)、

3月1日の日本に帰ってきましたー!


ただいまです★





そして、そして、
見逃してしまったのだけど、
アカデミー賞、やったね!

指輪物語、
ノミネートされてた11部門を完全制覇だね!!


...



 

 

 

 

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