月が近すぎて
だから大きすぎて
半月だけれども
その存在も大きくて
変な胸騒ぎがする
近すぎて
時々、
家々に消える月を
車の窓から
消えては見える瞬間を待ちながら
見えては消える瞬間を待つ
雲に隠れてもその存在を示し
暗い夜に一番の輝きを放つ
朝は、誰もまだきていない時間に
学校へ行き
昼は、食べて吐き
夕は、今までにはありえない
早い時間で帰る
「なんか溜まってるの？」
わからないけれど
海から帰ってきた日から
何かが重くのしかかる
この吐き気はなんなんだろう
一人で帰る道
吐き気に襲われて途中のデパートに寄って吐いた
朝から吐きかけて何度もトイレ行ったのに
やっと吐けたのは一人で帰る道
寂しかった 誰かを呼びたかった
携帯に手が届いたけど
誰も呼べるはずはなく
座り込むこともできず
駅へ向かう
足をひきづりながら
知らない他人ばかりの電車に乗り込む
今日から学校
昨日までの合宿みたいに
全然開放的じゃない
昨日までいた
海に戻りたい
夜の海岸を歩きたい
君と･･･
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