モリハルゆ記

2010年06月29日(火) 決戦

 ワールドカップベスト8を目指し、日本代表がパラグアイに挑む。モリハルは早々に仕事を切り上げ、家族で中華丼を食し(朝、今夜は中華丼だと閃いた!)、娘の唯ちゃんを寝床に追いやり、風呂で身を清めて、ウィスキーハイボールで気合いを入れている。あと35分でキックオフだ。頼むぞ岡田監督!



 放映時間いいから視聴率かなりいくんだろうな。午前3時半キックオフだった一次リーグ最終のデンマーク戦は視聴率40%を超えた。モリハルも3時15分に目覚まし時計セットして観たもんね。ニッポン!チャチャチャ!違うか、ニッポン!ブフオォォォォ〜♪(ブブセラ音)なのかな?(ところでブブセラ音、耳障りじゃなくなってきたな)

 「プァ〜〜〜プァ〜〜〜こちらは杉並防災です。大雨洪水警報が発令されました」突然サイレンが外で鳴り響いた。気づけば雨がぎょうさん降っている。近くに流れる神田川、水位上がっているんだろうな。サッカー観てて逃げ遅れましたなんてことないように気をつけなくちゃな、と、思いつつキックオフまであと15分。

 日本時間23:00、キックオフ。開始30秒で大久保がシュートだ!イッケェ〜!ニッポン!



 前半は0対0だった!いやぁ、パラグアイボール支配率高いな!怒涛の攻めではなく、ボール回しながら、ジワジワニッポンエリアに食い込んでくる。けど、ニッポンもいいぞ!逆襲でキッチリシュート打ってる!両国とも初のベスト8!なら先に行っちゃえ!



 いやぁ、両チームとも耐えてる試合だ。延長戦になっちゃったよ。ウィスキーの残量も減ってくる。とにかく頼むよ〜!



 延長前半終わっても0対0だよ。パラグライ疲れてるぞ〜!ニッポンもかなり疲れるけど、気合いだぁ〜!



 よおっし、PK戦狙いじゃなくて、後半に決めるぞ〜ニッポン!って期待したのにぃ〜!PK戦になっちゃったよ・・・



 駒野ぉぉぉぉぉ・・・

 サムライブルーの南アフリカ大会が終わった・・・

 パラグアイ、スペイン VS ポルトガルの勝者に、コテンパに負けるなよ!



 さて、明日からベスト8を堪能しよう。フ〜、目が覚めてるぞ〜!けど寝なくちゃね!







2010年06月16日(水) 娘たち

 4歳になる娘の唯ちゃん、その小さな指をトイレのドアに挟んでしまった。加害者はモリハルだ!


(写真と内容の時期は一致しないので、あしからず)

 モリハルがトイレで用をたしていると、なんやかんや理由をつけて追いかけてくる。その日も、父親がキバッているのを娘がニコニコしながら覗くという微笑ましい光景が展開されたいた。

 「おとうさん、あのね〜」

 「こらぁ〜覗くなぁ〜」

 「イタァイ!」

 モリハル中からドアを閉じたら、隙間に唯ちゃんの指が挟まっていた。

 それから泣きわめく唯ちゃんを病院に連れて行き、レントゲン撮影で骨に異常ないのを確認し、湿布治療ということになった。一瞬の親の不注意、一生の後悔!ってことにはならなかったけど、反省したなぁ。唯ちゃんに何回も何回も謝っちゃったよ。

 その唯ちゃんより15歳年上で大学2年になるお姉ちゃん、なつみと下北沢でデートした。


(これまた写真と内容の時期は一致しないので、あしからず)

 「携帯電話の機種変更したいんだけど、保護者の欄にサインしてくれない?」というのがモリハルと会いたい理由だ。唯ちゃんはウ○コしてても会いにくるが、なつみはモリハルに利用価値があるときだけ会いたがる。ま、そんなもんだろう。

 「カレシとこの前1周年記念でディズニーランド行っちゃったよ」1年間付き合っている彼氏は40歳、モリハルの方が年齢近いね。

 「これまで付き合った中で一番長いよ」なつみより2歳年上のお兄ちゃん、貴志もそうだが、彼らは彼氏、彼女が途切れることがない。いいことなのかな?

 「彼氏と結婚するかどうかわかんないけど、結婚式のときにはお父さん呼ばないだろうな」以前にも言われたが、また宣言されてしまった。

 新旧携帯電話のデータを移している間、居酒屋で食事しながら色んなこと話した。モリハルも調子に乗って、なつみのお母さんと結婚するまで付き合っていた彼女に、当時一人で住んでいたアパートの部屋をメチャクチャにされたことを話したら「それ凄いね!」と、かなりウケた。

 子供がいい話相手になる。これもまたいい話だ。唯ちゃんにもそんな時期がくるのを期待して、トイレのドア気をつけようっと。



2010年06月07日(月) 学生風



 赤門をまたくぐった。以前くぐった際は、モリハルの学歴コンプレックスから卑屈なほど前かがみでおどおどしていたが、今は違う。なんってったって、東大受講生すなわち東大生ってワケだ!ひょっとして将来は国家公務員になり、蓮舫行政刷新大臣とやりあうかもしれない。

 


 将来はさておき、3月から始まった市民後見人養成講座、座学で一般知識を学んだ後、モリハルの地元杉並での調査活動を行った。その活動結果のレポート提出兼、授業兼、杉並グループの集いが行われた。

 介護とか成年後見ってのは、結局は行政と深くかかわる地元の活動になる。だから市民後見人養成講座でも地域によってグループ分けされ、その単位での調査活動が行われた。わが杉並グループは12名。その中でモリハルは、「モリハルさんは若いねぇ」と言われながら、皆さんのお世話様係をしている。モリハル51歳、周りの方はアラ還なんだよね。

 「25歳の司法試験受かったばかりの弁護士と、人生経験を積まれた65歳の非専門職、どちらが成年後見人になってもらいたいと思いますか?」教授は熱弁をふるって我々に問いかける。「まもなく介護状態になるかもしれない方にお世話になるより、25歳の若者の方が孫のようでいいんじゃないかな?」と思ったが、発言しなかった。色んな考え方あるからな。まあとにかく市民後見人目指すなんて人は、現役退いた方か介護関連で働いている人が多い。

 授業終了後、杉並グループで近況報告を兼ねてお茶でもしようということになった。「駅の近くにサイゼリアがありますよ」とお世話様係のモリハルが皆を導く。ファミリーレストランのサイゼリアはなんとなく知っていたようだが、入店したことがないみたい。『タラコソースシシリー風パスタ399円!』『ミラノ風ドリア299円!』『田舎風ミネストローネ149円!』皆さん、脅威の価格に目を見張っていた!

 諸先輩方は、授業後にお腹を減らした学生かのごとく、パスタ、ピザをむしゃむしゃ食べる。脳に刺激を送り込むと胃に繋がるってのは、老若男女関係ないのであろう!ちなみにモリハルのオーダーは『生ジョッキビール390円!』でした。

 秋にはまた座学を受け、より実践に近い活動を行う。モリハルは要介護3になった母親の成年後見を目指そうと思っている。その間もその後も、学生風アラ還の方たちと行動を共にするのであろう。ヨロシクです!



2010年06月02日(水) わからん

 モリハルが社会人1年生のとき、両親は住んでいた東京都板橋区大山の家が地上げにあってしまい、ほうほうの体で埼玉に引っ越した。当時は「なんでこんなイナカに?」と思ったもんだが、前妻と別居した際にはそのイナカの家に6年間お世話になってしまった。人生何が幸いするかわからん!



 そのイナカ家が主を失った。オヤジが他界し、モリハルが再婚し、残されたお袋さんが一人で住んでいたんだが、6月から施設に入ることになったので、誰も寝起きする人がいなくなってしまった。

 昭和4年生まれのお袋さん、昨年の10月、突然介護状態になってしまった。公的介護サービスを受けながらモリハルとモリハル姉さんで身の回りを世話してた。「お袋さん、姉さん、モリハルにとって何が一番いいんだろう?」7ヶ月間、何度も何度も自問自答した。

 そんな中、ケアマネージャーさんに施設入所の検討を打診したら「ここら辺りはどこも100人待ちですよ」とのこと。「先着の100名様がお亡くなりにならないと入所できないのか」と思いつつも、とりあえず申し込んだ。

 「待機順番は18番目です」と通知が舞い込む。イッキに80人飛び!「介護状態が重篤な方ばっかりですと、スタッフの対応ができないんです」というご説明だった。なるほどね、お袋さんは要介護3。要介護5ばっかり入所しちゃったらパンクするってことだ。

 完全入所までの準備期間としてショートステイ(3泊4日を月4回)をお願いして1ヶ月、「待機順番が8番になりました」との通達。な、なんで?1ヶ月で10名も死んじゃったの?「お母様の施設順応性が高いので順位が上がりました」

 お袋さんはモリハルと180度違い、他人と係わるのを極端に嫌う。「他の方へ暴力ふるわれたり、大声を出したり、重い病気をお持ちの方はなかなか・・・」他人と係わらないから暴力とか大声出さないし、認知症以外、体はいたって健康だからな。人間、最後に何が重要なのか考えさせられる出来事だ。

 とにかくお袋さん、突然施設に入所できてしまった。3食風呂付24時間介護状態。これで鍋焦がしたり、洗濯物大量に溜めたり、入れ歯を無くしたりしなくなるワケだ。

 何か不思議な感じがする。将来、自分もその状況になるかもしれない。モリハルよか7歳若い奥さんが先になるかもしれないし、30歳若い息子、32歳若い娘、47歳若い唯ちゃんがなっちゃうかもしれない。人生の終末って何がいいんだろう?自分が決めるのがいいのかな?身近な人に委ねるべきなのか?わからん、さっぱりわからん・・・わからないのが人生だってのだけ、かろうじてわかった。


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