作品集

2007年02月03日(土)  『カメさん』




『ウサギとカメ』の童話を思い出す。

よかったね、カメさん。

でもね、僕は時々不安になるんだ。
もしもあのとき、ウサギさんが先にゴールしてしまっていたら、どうなっていたんだろう。


僕はのろまで臆病者で、怖いことがあるといつも隠れて、自分の身を守ることで必死だったんだ。
一人になるのが怖くて、誰に対してもヘラヘラ笑いながら、腹ん中はぐちゃぐちゃだった。


きっとね

卑屈になっていたのは僕なんだ。


君の背中を追いかけて、追いつけなくて、何度も足を止めようと思った。
そのたびに君は振り返ってくれて、僕はまた歩きはじめた。
遠くにいるようで、いつもそばにいてくれた。

君の姿がみえなくなっても、僕は一人じゃなかった。


ねえ。
いつも迷惑かけてゴメンね。
いつも待たせてゴメンね。
いつも傷つけてゴメンね。


それでも、こんな僕でも。
そばにいて、励まし続けてくれてありがとう。


君の笑顔を思い浮かべて、また一歩、足を前にだすよ。
ゆっくりでも確実に、また一歩、足を前にだすよ。



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高穂 由美 [MAIL]

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