まつや清の日記

2006年09月30日(土) 川田さんの熱い想いに感動

「県政の今を語る」報告会、会場あふれんばかりにお集まりいただいた300名の方々、川田龍平さんの熱い想いに感動した1日でした。私も4年間を振り返り、これからの6ヶ月を語らせていただきました。いよいよ始ります。



2006年09月29日(金) 自民党古手議員には答弁も長い石川知事

 今日は一般質問最終日、自民党・杉山盛雄議員、平成21・三ツ谷金秋議員、自民党・奥之山隆議員、公明党・阿部時久議員、自民党・遠藤榮議員でした。どうも知事は自民党古手には答弁項目を多く対応しているようです。

 杉山議員が「徴税一元化構想について」―市町の電算機の統合が大きな課題とのこと、三ツ谷議員が「マスコミアンケートへー心とモノのどちらが大事ー知事の回答について」ー心が大事と言うのは経済が余りうまく言っていない地域。

 奥之山議員が「朝鮮通信史400周年と日韓交流について」ー駐在員の役割を観光だけでなく交流の窓口にしたい、阿部議員が「発達障害者への支援について」ー障害者手帳の発行の基準が整いつつある。

 遠藤議員が「草薙運動場の今後の整備について」−要望をもらって整備の必要性を認識した。いろんな角度からの質問で議会らしいと言えば議会らしい。基本的に知事を支持する立場からの質問で、知事も満足げに答弁、という印象です。

 明日は、18:30静岡市民文化会館大会議室にて県政の今を語る集会、1日は外国人検診会チャリティコンサート、2日も結構スケジュールがはいっており、委員会準備が遅れています。



2006年09月28日(木) 福島県知事、辞職ニュースの中で知事答弁

 今日は共産党・梶野完治議員の代表質問と小野達也議員、植松明義議員、山村利男議員の一般質問でした。佐藤栄佐久福島県知事の多選による腐敗、弟の逮捕で辞職というニュースが流れる中での本会議でした。知事はどう受け止めているのか。

 知事の得意顔セリフは、梶野議員が高齢者、障害者への負担増に対する見解を求めた事に、共産党として少子高齢化、グローバル化の中で社会保障を維持していく租税負担はいかにあるべきか、政治休戦してでも国会議論をして欲しいのくだり。

 自らの年金は350万から360万を紹介しながら年金500万と言う方が負担増を批判するといTV番組をみての個人的感想といいながら、どうすればいいんですか?と梶野議員への逆質問。梶野議員、史上空前の利益をどう考えるのか、と反論。

 小野議員の静岡ブレンドに関する質問に、富士宮焼ソバのように成功事例を引き合いにしながら、いいものがあるのに自慢をしない静岡人気質、これが問題だ、に知事は自慢ばかりのヤジにやぶ蛇状態。

 植松議員の県立3病院の地方独立行政法人化問題での突っ込み、山村議員のがんセンター、総合病院の地域がん拠点病院を巡る議論に期待したのですが、これまでの議論の域を越えない答弁で、残念でした。

※※ 明日の一般質問

質問順序 1
質問者 杉山盛雄

1 地方税一元化構想について
2 児童虐待への対応について
3 沼津港の利用促進対策について
4 企業局における工業用地造成事業の今後の方向性について
5 我慢する力の育成について
6 地域警察官の職務執行力の強化について


質問順序 2
質問者 三ッ谷金秋

1 地域の豊かさに関する知事の認識について
2 職員の服務の徹底について
3 東海地震対策について
(1)県民の備え
(2)罹災証明
4 船舶に係る環境問題について
5 試験研究機関における新品種育成について
6 校内暴力への対応について
7 高齢運転者の事故抑止について


質問順序 3
質問者 奥之山 隆

1 朝鮮通信使400周年と日韓交流について
(1)日韓友好事業の推進
(2)交流の促進
2 一社一村運動について
(1)今後の取り組み
(2)木質バイオマス等の活用
3 農業の試験研究機関再編について
4 県版食育基本法について
5 二宮尊徳の教えについて
6 再チャレンジ地域の力について
7 ねんりんピック静岡2006について
8 第二東名自動車道の建設促進について
(1)道路網の整備
(2)民営化の影響
9 障害者雇用率の向上について


質問順序 4
質問者 阿部時久

1 少子化対策に係る新たな施策の展開について
2 産業廃棄物の適正処理について
3 発達障害者への支援について
4 障害のある方の雇用促進について
5 農山村の自然や伝統文化の継承について
6 国道1号新天竜川橋の拡幅工事の進捗状況と今後の見通しについて


質問順序 5
質問者 遠藤 榮

1 草薙総合運動場の今後の整備見込みについて
2 新交通システムDMVの導入について
3 桜による富士山ろくの景観づくりについて
4 工業用水料金の見直しについて
5 田子の浦港の整備について




2006年09月27日(水) 今日はいつもの石川節で答弁、石川知事

 安倍晋三内閣が発足しました。新聞各社の社説分析をしたかったのですが、まずは県議会本会議報告をおこないます。「仲良し内閣」「論功賞内閣」、それにしても民主党・小沢一郎代表の検査入院は長期説もあり、痛いですね。

 今日の代表質問は、公明党・前林孝一良議員、KEN-MIN・森元なおこ議員、前林議員の質問では、私が知らないろんな知識が吸収でき、森元議員には、女性の観点からのはっとする切り口があり、議会の多種多様さが実感できました。

 知事の力が入っていたのは、前林議員質問のバイオエネルギーについて、良さはわかるが経済性が成り立たなければ立ち行かないと言うくだり、森元議員質問の組織のフラット化の高度化について、効果が何故外から見えにくいかのくだり。

 この外から見えにくい組織の政策推進体制の根拠として、行政の単年度予算システムによる「議会承認、その決定の枠組みを外れる事が出来ない」ことによる制約、民間のように即、市場の変化に対応できい構造の説明が長々ありました。

 そこを少しでも突破する意味で、予備費の充当があるが極めて抑制的にしか運用できない、部長の調査費も計上しているのでその流用で対応するが半年、1年前倒しくらいまでで、結局わかりずらい、という説明に相当時間を割きました。

 これって、確か、裏金が発覚した時、すぐに使いたいが来年まで待たなくてはいけない、だから裏金があったほうがいい、とする裏金発生の根拠説明に使われました。果たして県民が求めているのは単にスピードの問題でしょうか。

 これをいうなら、もうひとつの官僚機構の問題、予算執行の提案責任、時代に合わなくなったときのその責任の所在について明言すべきでしょう。いまだ、防災船「希望」をめぐっては問題なかったと説明しています。

 静岡県は、裏金の責任をとって辞職した職員は誰もいなかった、という事実にどう答えるか、退職金4800万円をそのまま満額受け取った知事はやはり官僚出身の知事ということでしょうか。

※※ 明日の質問

質問順序 1
質問者 梶野完治

1 知事の政治姿勢について
(1)今後の本県行財政運営
(2)高齢者、障害者等社会的弱者への対応
2 政令指定都市移行に伴う基本協定について
3 浜岡原発について
(1)タービン破損事故
(2)プルサーマル計画
(3)耐震安全性
4 静岡空港建設について
(1)国内路線とCIQ体制
(2)ターミナルビル
(3)県債の利息
(4)工事請負契約
(5)用地取得
(6)空港の必要性
5 104訓練について
6 福祉・医療行政について
(1)介護保険制度と障害者自立支援法の負担増に対する県の対応
(2)県民の医療の充実
7 県立3病院の一般地方独立行政法人化について
8 地域経済活性化のための安定雇用対策について
 o 非正規雇用の解消と労働者が安心して働けるルールづくり
9 建築物耐震化の促進について
(1)私立学校の耐震化
(2)木造住宅の耐震補強
10 教育行政について
(1)教育基本法改定案に対する所見
(2)少人数学級


質問順序 2
質問者 小野達也

1 魅力ある伊豆半島の地域づくりについて
2 観光立県への取り組みについて
3 くらしのみちゾーンについて
4 県産農林水産物のブランド化への取り組みについて
5 森林の景観の保全に向けた取り組みについて
6 金利上昇に伴う中小企業向け制度融資の対応について
7 教職員の資質向上について


質問順序 3
質問者 植松明義

1 東部地域の魅力ある地域づくりについて
2 消防団員確保への取り組みについて
3 県立病院の医療体制について
(1)県立3病院における安心・安全な医療の提供
(2)県立静岡がんセンターの患者への対応
4 団塊世代の大量退職への対応について
5 教職員の定数について
6 警察官の健康管理について


質問順序 4
質問者 山村利男

1 アジア地域との国際交流について
2 環境基本計画の改定について
3 今後の本県のがん対策について
 o 県立静岡がんセンター及び県立総合病院の対応
4 フーズ・サイエンスヒルズの推進について
5 茶業の振興について
(1)新品種への取り組み
(2)老樹齢茶園の改植
6 養護教育における就業促進対策について





                      議事課 杉山・岩田


 

 

 



2006年09月26日(火) 答弁に覇気のない石川知事

 今日から県議会代表質問がはじまり、自民党・須藤秀忠議員、平成21・田中泰之議員が質問に立ちました。石川知事、いつもは質問趣旨とはずれて脱線、長すぎるとの苦言が出るのですが、今日は何故か、持論に覇気がありませんでした。

 答弁に新味はありませんでしたが、須藤議員の国際線についての質問に、タイで開催予定の園芸博覧会で各国首脳にトップセールスを展開する、田中議員の地権者との円満解決についての質問に、最後まで糸口を掴む、と白々しい答弁でした。

 県立3病院の地方独立法人化に対しては、須藤議員は質問しましたが、田中議員は質問しませんでした。6月議会の私への答弁とほとんど内容は変わらずでした。議会終了後に病院局に答弁に関する資料請求しました。

 昨今話題の県職員の飲酒運転に対する免職について須藤議員が質問、飲酒運転検挙で自動的に免償でいいのかと停職2ヶ月を擁護し、ほう助については新たな規定を設けるとの、昨日の定例記者会見での発言を繰り返しました。

 免職規定について資料請求しています。 

※※明日の代表質問

  質問順序 1
質問者 前林孝一良

1 知事の政治姿勢について
2 県職員の資質の向上について
3 バイオ燃料活用の推進について
4 富士山静岡空港について
 o 修学旅行や教育旅行による航空需要拡大策
5 国民文化祭開催に向けた取り組みについて
6 環境マナー啓発のための取り組みについて
7 健康長寿社会実現に向けた施策について
(1)健康診断受診率の向上
(2)学校における健康診断の充実
8 若者就労支援策のさらなる推進について
9 耕作放棄地対策について
10 水害防止策の推進について
11 県民のニーズに対応した県営住宅づくりについて
12 英語教育のあり方について
 o ALTの活用状況と英語教員の海外研修
13 鑑識技術の維持について


質問順序 2
質問者 森元なお子

1 戦略的な政策推進体制について
2 市町の財政問題について
3 TSL防災船「希望」について
4 SPACの評価とあり方について
5 県内のごみ処理施設について
6 救急医療体制について
7 子育て支援について
(1)親に焦点を当てた取り組み
(2)子育て家庭への支援
8 ニート対策に関する問題について
(1)非自立青年に対する医療的支援
(2)多様な非自立青年への対応と支援スタッフの育成
9 県内の港湾について
(1)スーパー中枢港湾構想への対応と清水港のあるべき姿
(2)清水港、田子の浦港及び御前崎港の役割分担
10 教育行政について
(1)教育をめぐる問題への対応
  ア 不祥事再発防止に向けた体制の整備
  イ スクールカウンセラーの活用と相談体制の充実
(2)子育て体験学習の拡大
11 警察行政について
(1)高齢者の犯罪
(2)少年非行




2006年09月25日(月) 静岡県の障害者自立支援法に関する調査

 今日は10月1日の障害者自立支援法完全実施を目前に「障害者と自治体議員の会」による「激変緩和措置」を求める街頭キャンペーンと意見交換会、障害者福祉室、障害者プラン推進室との話合いが行われました。

 意見交換会の中で、静岡県が状況把握の為の知的・身体・精神・障害児の4つの分野でそれぞれ母数200計800人の方に11の項目に渡るアンケート調査をやっている事が明らかとなり、話合いの中でその趣旨についての議論がありました。

 つまり、このアンケート調査の結果は、おそらく批判の声が強く出る事が予測される、その場合、利用者負担軽減策も考えて調査されているのか、一方で、この調査で本当の実体は把握できるのか。

 そして、そもそも8月要望の「激変緩和措置」の対象者は非課税世帯と限定していくとかなり狭まり、この会に関わるメンバーからの情報で実態は十分把握できるし、そんなに財政負担にはならないのではないか。

 回答としては、この調査は法律改正にむけた基礎資料としたいと考えている、財政負担についての推計値は出せるので把握して見る、との回答でした。担当者としても予算編成の上で貴重な意見聴取の場と熱心な議論が行われました。

 次の会は10月25日、アンケートを軸にということになりました。

※※ 本日の申し入れ書

静岡県知事 石川嘉延様
健康福祉部長 藁科一仁様              2006年9月25日

障害者自立支援法を考える障害者と自治体議員の会
連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1 
054−209−5677

障害者自立支援法完全実施を前に激変緩和措置を


 8月23日付での要望に対して8月30日回答をいただきました。静岡県内においても42の自治体議会において「激変緩和」措置に関しての議会答弁や事業者への通知などその全容が明らかになりつつあります。9月20日毎日新聞静岡版においては一部自治体の状況が、本日の朝日新聞全国版において全国の「激変緩和」措置の概要が伝えられています。

 10月障害者自立支援法完全実施を目前に、私達も本日街頭でのキャンペーンを行ってまいりました。そもそもは「悪法」とでもいうべきこの法律が成立している事に全問題がありますが、心ある自治体による「激変緩和」措置によって辛うじて障害者の最小限の権利が守られている現状であります。

 改めて、静岡県に以下の要望を致しますが誠意ある回答を求めるものであります。

「1」 8月30日回答についての直接の説明を伺いたい。

「2」 県が示したガイドラインすら実施されていない自治体についての今後の取扱いについてはどのような対応されて行くのか、明らかにしていただきたい。

「3」 県による実態調査が行われていますが、調査対象範囲を含めその趣旨とこの結果の取扱いについて伺いたい。

「4」 こうした現状を踏まえて改めて8月23日付け要求の再検討を求めたいが、見解を明らかにしていただきたい。

「5」 現在福祉計画を策定中とのことですが、当事者や地域の実情を反映したものになっていくのか、実情を伺いたい。



2006年09月24日(日) いこいの家の運動会

 朝は、裾野市で市議会議員3期目に挑戦するおおば高志さんの出発式に行って来ました。彼とは静岡県知事選挙での連携や虹と緑の500人リスト運動での共同の活動があります。裾野市での市民派、絶対に必要な方です。

 事務所に70名ほどの参加だったでしょうか。24名の定数に28名の立候補者(現職23名)という少数激戦型選挙戦、勝利していただきたいものです。選挙事務所のあの張り詰めた緊張感を久しぶりに味わい、半年後の選挙の姿もダブりました。

 戻って、修学児前の障害児が通ういこいの家の運動会に参加しました。屋外での競技でなくプレイルーム内ということで部屋の中は熱気に溢れていました。「はたらく車」、パン食競争の2つを見ました。

 とにかく親御さん達が若い!に驚きました。ハンディを背負った子供達の親としてどんな気持ちでこの運動会に参加しているんでしょう。いこいの家に通う子供達の兄弟姉妹のパン食い競争もありましたが、楽しそうにやっています。

 お昼は水産商協の青年部のみなさんが千葉産まぐろの解体を実演協力、歯科技工士の専門学校のみなさんがボランティで参加していました。運動会ひとつにしてもこれだけの大勢の方々の手を借りて運動会が行われている事に驚きました。

 障害者自立支援法がこうした方々にどう受けとめられ、今後の激変緩和が実現して行くのか、若い世代の親御さんの意識や意見を聞く機会を是非とも得たい、そんな印象を持って会場から離れました。



2006年09月23日(土) ピンチ!外国人無料検診会チャリティコンサート

 10月22日、厚生病院に開催される第9回「外国人のための無料健康相談と検診会」の費用を捻出するための10月1日・チャリティコンサートのチケット売れ具合が大ピンチです。今年度はどうしたことでしょうか。

 コンサート名は「エンコントロ・モルチカル」(静岡で多文化との出会いを)で、様々なジャンルの音楽グループで構成されています。前売り・一般―1500円、学生1000円、当日売り・一般2000円、学生1500円です。

 会場は、県総合福祉会館7階ホール、10:30から15:30の時間です。出演グループは葵ハーモニカアンサンブル、アコースティック「練」、ギターソロ 堀川代淑、麻里(ピアノと歌)、ヨーロピアンジャズ NEMOGO、静岡チャンご教室。

 そして、カポエラグループ「ナゴアス」が参加します。手作りカフェでは、ラテンの飲み物などを用意しています。今年は、初めての企画として先着10名に対する無料健康相談を行います。日本人も可です。

 おりしも、外国人の労働や教育、社会保障、地域共生などの今後の施策を検討する多文化共生推進会議が昨日開催されました。どんなメンバーが委員でいらっしゃるわかりませんが、こうしたチャリティに目をむけていただきたいものです。



2006年09月22日(金) 久しぶりに金曜日街頭行動に立つ

 久しぶりに、女性を中心に毎週金曜日に青葉公園で行われている空港中止、土地収用の却下・無効を求める街頭署名活動に参加しました。雨が降らない限り休む事なく4年間続けてきた彼女達の粘り強さにただただ感服です。

 これだけ事業が進展している中での署名だけに様々な反応がありますが、反対と言う世論が確実に存在している事を実感します。26日から代表質問・一般質問で空港問題も当然取り上げられます。

 昨日の知事の所信表明において韓国でのアシアナ航空訪問が述べられていました。マスコミでの書かれ方からするとアシアナ、大韓航空の2社があたかも静岡空港に就航するかのよう受けとめられている部分があります。

 2社が静岡空港に乗り入れるなど、とても考えられるはずもありません。これからの外務省どおしの交渉にかかっていますが、それらを有利に進めていくための静岡県がこの2社の争いを利用するキャンペーンといえます。

※※ 26日の代表質問             

質問順序 1
質問者 須藤秀忠

1 知事の政治姿勢について
(1)県民暮らし満足度日本一の実現に向けた新戦略
(2)他県との広域連携戦略
(3)簡素で効率的な組織の構築
2 富士山静岡空港について
(1)国際線の誘致
(2)地域発の航空事業への期待
3 IT社会への対応について
4 文化振興について
5 県立3病院の地方独立行政法人化について
6 富士山に関する課題について
 o 富士山の境界確定
7 本県中小企業に対する知的財産施策について
8 景観行政への取り組みについて
(1)景観形成の推進
(2)日本風景街道のモデルルート
9 農業における地球温暖化対策について
10 今後の林道整備について
11 教育行政について
(1)今後の盲・聾・養護学校のあり方
(2)高等学校における生徒指導のあり方
12 県民の安全・安心な生活確保について
(1)交通死亡事故抑止対策
(2)飲酒運転に係る職員の処分


質問順序 2
質問者 田中泰之

1 地方分権時代における県のあり方について
(1)国と地方の役割の見直しに向けた取り組み
(2)広域的な地域づくりにおける県の役割
2 時代の変化に対応した組織運営について
3 多文化共生の推進について
4 富士山静岡空港について
(1)路線・便数の確保に向けた広報
(2)用地確保
5 NPOとの協働について
6 県民との協働による新たな森林づくりについて
(1)森の力再生事業
(2)森林との共生
7 雇用安定対策について
8 創業支援について
9 浜名湖の水産業の振興について
10 海浜保全について
11 特別支援教育の推進について
(1)特別支援教育の理解促進
(2)養護学校の大規模化解消
12 空き巣抑止対策について
 o セーフティ・タウン運動






2006年09月21日(木) 安倍自民党新総裁誕生とアメリカ下院議員の「従軍慰安婦」問題決議

 安倍自民党新総裁が誕生、ただし、圧勝とはならず66%の支持者の獲得、というのが当然ながら各新聞社一面トップの扱いです。日経新聞、読売新聞が6割の支持でも「圧勝」と言う言葉を使っています。各新聞者の社説を見ると

日経新聞ー安倍新総裁は首相主導で公約実行を
産経新聞ー安倍新総裁 国民守る国造りが使命 ぶれない政治姿勢を貫け
静岡新聞ー党改革の方針を貫け
読売新聞ー「圧勝」を政権運営に生かせるか
毎日新聞ー気負わず柔軟に若さを生かせ まず歴史認識明確に
朝日新聞ー安倍新総裁 不安な船出
中日新聞ー時計の針をどっちに回す 自民党新総裁に安倍氏

 中日新聞が一番リベラルな主張を展開しています。

 ところで、いくつかのメーリングリストで自民党新総裁選挙の最中の13日、米下院国際関係委員会で「慰安婦」問題が決議され、韓国マスコミで大きな扱いにもかかわらず、何故、日本のマスコミは報道しないのか、が問題になっています。

 韓国の「連合ニュース」によると、決議案は日本政府に対して ▲従軍慰安婦動員の事実を明らかに認めて歴史的責任を受け入れること ▲反人間的で惨たらしいこの犯罪に対して、現在と未来の世代に教育すること ▲慰安婦動員を否定するどんな主張に対しても、公開的に強く繰り返し反駁すること ▲慰安婦たちに対する追加的な措置を決める時、国連の女性暴力特別調査官及びアムネスティーのような国際人権団体の勧告を真剣に考慮することなどを要求した、とのことです。

 この決議は確かに画期的です。安倍新総裁の歴史認識がこのアメリカの下院決議との関係でどのようなものとして明白にされるのか、今後のアジア、アメリカ外交を進めるに当たって注目すべき事態です。



2006年09月20日(水) 収用委員会、畑に関する審議の打ちきり

 増田尭会長の指揮の元で進められてきた本体部分に関する収用委員会ですが、畑と山林部分の地権者を別事件として扱い、今日は13:15から畑、16:00から山林という進行になっていました。それぞれに地権者の意見陳述の準備は万端でした。

 畑の部分については、冒頭、空港はいらない静岡県民の会の事務局長・桜井さんから審理進行について、本来地権者の村田さん、桧林さん、松本さんからそれぞれの土地について、県民の会の鈴木さんが会所有の看板について陳述しました。

 そして、起業者側から、権利者からの意見書についての反論、却下を実現する会の事務局長の増田さんから再反論。そして、松本さん、村田さんから質問と意見表明をしようとしたその瞬間に、会長は「審理の打ちきり」発言。
 
 会場は騒然。収用委員会アナウンスは山林部分の受けつけ開始のために会場を一旦出てもらう旨を繰り返していますが、権利者の怒りはそんな呼びかけを聞き入れるはずがありません。さあ、どうする!

 却下を実現する会の収集案は、山林の審議開始を受け入れ、冒頭、抗議と10月6日の始めに畑に関する意見表明を行う事を約束させ、山林部分の意見陳述に入る、というものでした。しかし、興奮した権利者は、到底受け入れない、との態度。

 起業者、収用委員会職員もいる中での大衆討論、なかなかスゴイ。結論は代表を送りこんで、畑の審議再開を交渉すべし。私と塩沢弁護士の2人が交渉に。2人の案は、次回に畑審議再開、代理人の最終陳述、それを担保に今日の山林審議の開始。

 収用委員会との2度に渡る交渉。彼らの結論は、畑の審議再開はできない、権利者の会場からの強制的排除は行わない、10月6日冒頭に山林の審議だが畑に関する最終陳述は認める、と。しかし、この案では、権利者が納得するはずがありません。

 交渉は打ちきり、18:00まで会場に居座り流会宣言させることを選択。というのも結局、収用委員会の言いなりになるしかないのか、という敗北感、再開しても6日も結局打ちきりもありうる事態の中では、公正な審理の為の実力行使を優先すべき。

 権利者への説明ーこの選択に賛成する方々が多数ではありましたが、とにかく発言の場を確保する事が重要と、受け入れて再開に応ずべきとの意見も小数あり。 最終的には流会の選択でしたが、塩沢弁護士の粘りの交渉、さすが弁護士です。

 流会というなら、18:00を待たずに中止してもらう、次回の山林審議の冒頭に畑に関する最終陳述は代理人が行う、事を確認させる、というものです。収用委員会側もこれを受け入れ、今日の収用委員会は終わりました。さて、今日の評価は。



2006年09月19日(火) 清水港での遺伝子組替植物の調査活動

 生活クラブ生協・静岡の呼びかけで行われた清水港での遺伝子組替植物の自生チェック活動に参加しました。れんげ畑グループのメンバーも加わりました。こうした消費者グループによる調査活動の継続は、とても大切なことです。

 既に04年12月6日に「ストップ遺伝子組替え汚染種子ネット」の調査で自生が確認されていました。その後、県議会での環境森林部・農業水産部での私の調査要請に、04年12月22日、両部による調査が行われました。

 05年1月中旬に「県の調査では発見されなかった」ことを公表、しかし、「市民団体の採種場所が異なるなど考慮すると、これまでの調査で確認された事実を否定するものではない」として環境省への働きかけも約束しています。

 こうした経過やキャンペーンもあり、とうもろこしや大豆、ナタネの保管、流通に関わる企業関係者は、自主的に会社敷地や埠頭の清掃活動を行うようになりました。これらを踏まえながら、生活クラブ生協は独自調査を継続していました。

 この春には、清水港だけでなく県内39ヶ所で自生ナタネを調査、その時には発見されなかったとのことです。5月に別の団体・農民食品分析センターの調査では3検体が発見。そこで、今回の調査でしたが幸いにも発見はされませんでした。

 12月にも再度の継続調査を行うとの事です。こうした活動を通して、輸入されている遺伝子組換え作物の問題が多くの県民に広がり、シンジェンタ社の試験栽培の問題にまで関心が高まっていく事を期待したいと思います。



2006年09月18日(月) 月刊『ガバナンス9月号』−自治体病院の改革処方箋

 月刊『ガバナンス9月号』が「自治体病院の改革処方箋」特集を組んでいます。この中で「自治体病院の経営をいかに改革するか」と言うテーマで全国病院事業管理者等協議会会長で川崎市病院事業管理者の武 弘道さんが執筆しています。

 武 弘道さんは、『こうしたら病院はよくなった!』(中央経済社刊)の著者でもあります。鹿児島市立病院長、埼玉県立4病院の経営管理者を経て川崎市立病院に招聘されました。病院改革の実績は高く評価されています。

 静岡県立3病院の改革のテーマがなんであるかを明確にする意味で、武さんの書かれている趣旨はとても参考になりそうです。勿論、武さんは医師であり経営者でもあります。そして公営企業法の全部適用で改革を進めてきた方です。

 



2006年09月17日(日) 『憲法9条を世界遺産に』(太田光・中沢新一 集英社新書)を読む

 「憲法9条を世界遺産に」が記憶に残っていたのがテレビを見ていたからか、「富士山を世界遺産に」に重なる単なる語呂的に認識したのか、よくわからないのですが、本屋さんでこの本を見つけた時、即購入しました。

 お笑い芸人・爆笑問題の太田光さんがテレビ番組で言い出したこのフレーズに、中沢新一さんが反応し「日本人が直面している深刻な問題を取り上げて、それにラジカルな論評をを加えている姿」に「援軍を決意した」結果がこの本です。

 日本国憲法を、アメリカに押しつけたれたとする憲法観に対して、この憲法はアメリカと日本の共同で作り上げられたもので、突然変異、世界の珍品、世界の奇蹟としかいいようのないとして、世界遺産の背景を太田光さんが語ります。

 この太田光さんの発題に、中沢新一さんが学術的・歴史的・政治的意味としての「1万年規模の歴史性をを持った環太平洋の平和思想」として、つまり、アメリカの先住民の平和と戦争思想の継承としてアジア・日本での9条の発生を語ります。

 オーム真理教、ホリエモン=村上ファンドなど様々な諸事件をどう受け止めるべきかと、太田・芸人ー中沢・学者対談の形で単純な正義と悪と言う二元論的昨今の世論状況を、タブーなき言説で鋭く切っていきます。刺激があって面白いです。

 因みに、本の構成を紹介します。第1章 宮澤賢治と日本国憲法、第2章ー奇蹟の日本国憲法、第3章ー戦争を発動させない為の文化、第4章ー憲法9条を世界遺産に。是非、読んで見てください。
 



2006年09月16日(土) 社民党・保坂展人衆議院議員、浜岡と静岡空港現地を視察

 保坂展人社民党衆議院議員が本日、浜岡原子力発電所の見学と地元住民団体との交流、そして、静岡空港の現地視察と地元住民団体との交流のために静岡県を訪れました。明日は、沼津市でJR高架問題など現地視察を行うとの事です。

 浜岡・空港関係で現地レベルでのコーディネーターをやらせていただきましたが、浜岡段階では私自身の地元で敬老会があり参加できず、空港の所で現地で合流しました。15名くらいでしょうか、視察団は。

 久しぶりに保坂議員にお会いしました。当選の経緯が議論を呼ぶ所だけにご本人も複雑な思いであろうかと思います。しかし、共謀罪問題での保坂議員の活躍は誰しも認めるところで、大いなる期待感がありました。

 高台からの地権者と私の説明に多角的な観点からの質疑がありました。そのやり取りを聞いていた保坂議員、今後の静岡空港問題での国会での役割は何であるのか、その点での鋭い指摘は、やっぱり保坂さん、という印象を持ちました。 

 このところ、国会と連携しての空港反対運動の展開が少し落ちこんでいただけに、やや今後への展望の明るさを実感しました。収用委員会の審議に関して、また、水谷建設問題等国会で審議に大いに期待です。

 



2006年09月15日(金) 海野光弘 木版画展にいきました

 知人に紹介されて松坂屋本館6階美術画廊で開催されている海野光弘 木版画展に行って来ました。初期の作品を少し並べます、案内ハガキにあり、どんな作品があるんだろうと興味津々でした。

 意外や初期のものは人物像が中心で、26歳の時に版画展に出展したという等身大の大きさの女性を描いた作品は見ごたえがありました。販売価格は100万円で、やっぱり、という感じでした。

 非売品の初期の作品も展示されており、海野光弘さんのイメージが少し変わりました。私が知らなかっただけかもしれません。次々に作品が売れているようで、かなりの固定ファン層があることがうかがえました。

 私は2007年カレンダーを買いました。その最後の所に海野光弘さんの詩がしたためられています。

 人は街へ街へと文明を追い急ぎ
 古いたたずまいは奥へ奥へと消えていく
 そのあとを追うように私のふる里を
 素朴な人間の生活を求めて今日も歩きまわる
 あのかやぶき屋根の匂いとその下に息づく人々の生活
 そして自然との調和のいかに美しいことか
 やがて現代という名の重みを支えきれずに
 幻の昔語りになるにしても

 39歳で亡くなられた海野光弘さんが生きていたらこの現代をどう語ってくれたのか、どんな作品が生み出されていたのか、多くの方々がそう思っているに違いありません。



2006年09月14日(木) 9月議会補正予算案

 今日は議会運営委員会、9月議会補正予算案が総務部長から説明されました。いくつもの気になる提案があります。

1、127号議案ー県立総合病院事業会計補正予算、3病院地方独立行政法人化関係
2、128号議案ー収用委員会の職員定数の増加、何のためでしょう
3、131号議案ー静岡県文化条例案、検討が必要です
4、134号議案ー有害図書の指定範囲の拡大など条例改正、表現の自由との関係は
5、135号議案ー拡声器使用に関する規制の拡大ー毎日の街頭演説は
6、138号議案ー静岡空港本体用地造成工事請負契約
7、139号議案ー空港エプロン舗装工事請負契約
8、145号議案ーインフルエンザ対策にあの問題のタミフル備蓄

 とざっと見てのものですので、丁寧に見ていくとまだ問題が出てくると思います。最終的には、賛成か反対かを決めないと行けません。本来なら、こうした提案に関係するNGO、NPOなど一緒に考えていくのが理想的です。

 127号議案の中の3病院関係のものとして、地方独立行政法人化に向けて、法人への出資予定の土地、建物の登記などに関わる準備費用や人事給与、財産会計のシステム構築費用など4000万円の予算が計上されています。

 定款など独立行政法人化に関わる条例提案はまだ先ですが、こうした準備は次々と既成事実となっていきます。特に電算システム構築は事実上の法人化の経営システムに直結します。どんなシステム構築を考えているのか、調査開始です。



2006年09月13日(水) 毎日、朝日による消費者金融ニュースの1面トップの扱い

 今日の朝日新聞1面トップは「消費者金融 自殺で保険金年3600件、金融庁調査「命が担保」裏付け」、ただこのニュースは、9月6日付毎日朝刊1面トップの「消費者金融 「自殺で債権回収」3649件 05年度 一般より高率」と同じ内容です。

 元々の情報源は、民主党・長妻昭衆議院議員の質問趣意書に対する金融庁からの答弁書になります。長妻議員とは、静岡空港問題で国会での質問要請で議員事務所に訪問した事があります。民主党の中で市民感覚を持たれている議員の一人です。

 アイフル、アコム、プロミス、武富士、三洋信販の大手5社が05年度に受け取った死亡保険金3万9880件のうち、1割にあたる3649件の死亡理由が自殺、それは、05年自殺者3万2552人のうち経済・生活苦7756人の中の3549人ですから正に驚きです。

 しかも、朝日新聞8月24日朝刊1面トップ「消費者金融「命が担保の批判 生保加入 同意徹底へ 金融庁指導へ 借りて知らぬ例も」記事にあるように、本人同意を得ずに生命保険に加入させていますから悪質、そのもです。

 現在、日本弁護士連合会では「出資法の上限金利の引き下げを等を求める請願署名を集めています。出資法の29%を利息法の15%−20%に下げる等を内容としています。しかし、金融庁の改正案は、経過措置により8年も現状が継続するものです。

 潜在的多重債務者は200万人、過去5年間に自己破産した人は100万人以上と言われています。神奈川県の生活クラブ生協の育ての親、横田克巳さんの今年の正月に多重債務者支援の協働組合設立を、という呼びかけが頭をよぎっています。



2006年09月12日(火) 知事、定例記者会見で08年度中の県立3病院の独法化を発表

 昨日の定例記者会見で、石川知事は08年度中に県立3病院の地方独立行政法人化(非公務員化)に移行する事を発表しました。7月26日の「運営形態検討会」の答申が出されていたため、予め予測はされていました。

 しかし、県職員組合には7日に一度だけ説明をしただけとのことで鈴木博委員長は「非公務員化は労働条件の変更に当たるにもかかわらず十分な話合いがなされていない」として抗議声明を発表しています。

 職員組合だけでなく、患者さんや県民に対しても実は何らの資料の提供や説明責任を果たしていません。公式的には14日の議会運営委員会から始る9月議会での代表質問、一般質問、厚生委員会審議が初めてのこととなります。

 この発表の中では、08年度中に「こころの医療センターの児童精神部門を廃止し、こども病院の中にこども家族のこころの診療センターを開設する」ことも同時に触れているようです。

 地方独立行政法人の非公務員化が労働問題であるなら、こころの医療センターとこども病院の診療部門の統廃合・移転問題は医療の在り方に関するものであります。この移管が何故必要であるのかは、報道の中ではあまりにも情報不足です。

 この診療課の統廃合・移管問題は、自治体になぞらえれば「合併」問題に共通する分野になります。診療課の統廃合・移管が果たして、これまでの3病院のそれぞれの分野の違いと特徴を生かしてきた病院の在り方にどう影響するのか。

 労働問題と合わせて、3病院の「合併」問題は、県立3病院の公的サービスにどのような変化をもたらすのか、県民レベルでの情報収集・意見交換・徹底討論が準備される必要があります。関心のある方々の御意見募集しています。



2006年09月11日(月) 2001年9月11日、アメリカ同時多発テロから5年

 静岡新聞を除く全ての新聞社は新聞休刊日の前日の10日社説で「9・11から5年」を掲載。因みに静岡新聞の社説は「また卑なる風が 恥も外聞もない・・まして志の欠片など」の見出しで官批判―この日に9・11を掲載しない日曜社説の意図とは。

 中日新聞ー「新秩序が見えない 「9・11」から5年後の世界」
 朝日新聞ー「知恵と忍耐が試される 同時テロから5年」
 日経新聞ー「9・11から5年、米の力低下し危険拡散」
 毎日新聞ー「9・11テロから5年 新たな国際協調の出発点に」
 読売新聞ー「国際社会の戦線再編成が課題だ」
 産経新聞ー「9・11から5年決意新たにする日」

 アメリカでは、8日に米上院情報特別委員会が、「フセイン政権がウサマ・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない」など、大量破壊兵器も存在しなかったと結論付けたとの事です。そしてイラク戦争批判世論が急速に台頭しています。

 アフガニスタンでは、9・11に照準を合わせてタリバン勢力が米軍に攻撃をしかけ、イランでは内戦に近い状態が続き、アメリカの「テロとのたたかい」は成功しているとはとてもいえない現状にあります。

 こうした現実とアメリカべったりの小泉首相の自衛隊イラク派遣の功罪が改めて問われています。次期首相に確定している安倍晋三首相の解釈改憲で集団的自衛権の行使、そして憲法改正を公約、一体日本はこれからどこに向かうのか。

 尚、小沢民主党代表は、代表選出馬で安全保障問題に「自衛権は、憲法9条にのっとって、個別的であれ集団的であれ、我が国が急迫不正の侵害を受けた場合に限って行使する。それ以外では武力を行使しない」(朝日新聞)としているとのこと。

※※ 熱海市長選に新人の43歳・斎藤栄氏が当選しました。静かなる地方の改革が始ろうとしてるのか、大いに注目です。



2006年09月10日(日) なかなか、うまいテーマ設定

 6日の夜に「市民主体のまちづくり推進」を目指して静岡市が主催する意見交換会「静岡市民100人からの提言」が開催され、地球ハウス関係者も何人か参加してきたとのことです。ゴミゼロ通信9月10日号の中で目的について資料紹介されています。

 「市民が一方的な行政サービスの受益者としてではなく、活動の主体となって静岡市の未来を築きあげていくための知恵や新たな価値を創りだすこと」「市民が主体的にとりくむべき事柄について「市民が何ができるのか」の提言をまとめ、11月29日に市長に報告すること」。

 そして、通信では「市民が直接市長に意見を言える静岡市にしては、珍しいくらいのビッグチャンス」と評価し、「生活環境」の部会に参加したとあります。確かにテーマ設定がなかなか、うまくできています。

1、市民の目で「こんなサービスいらない!」市役所編
2、「治す」よりも「ならない」健康であるためには?
3、団塊世代よ、ソシキを捨てて地域に出よう!
4、「静岡版もったいない」スピリットをライフスタイルに!
5、世界に発信する!静岡ブランド
6、創造!静岡型コンパクトシティ

 職員の方々がたたき台を作っているのでしょうが、少し期待が湧いてくる意見交換会になりそうです。

※※ 高崎市から戻りましたが、女性パワーあふれる「ぐんま」の会でした。





2006年09月09日(土) 合併による自治体数の減少と議員数

 明日、「市民の時代を創るぐんまの会」主催の「2006年度 政治参画セミナー 今、なぜ市民派自治体議員が必要なのか」のテーマで講演を依頼されています。私が全国の市民派議員に「虹と緑の500人リスト運動」を呼びかけた原点です。

 今から8年前に「虹と緑の500人リスト運動」の趣旨を著すものとして『地方から政治を変える』(コモンズ社刊 地方議員政策研究会編)発刊しました。明日に備えて、久しぶりにこの本を読みなおして見ました。

 第1章ー地方から政治を変える、第5章ー地方議員・地方政府・ローカルパーティ、第7章―地方議員と国政の3つを担当しています。荒削りな展開です。改めて当時の状況と今との何がどう違っているんだろうかと、考えこみました。

 98年からの8年間に、01年のアメリカの9:11、05年の日本の9:11、平成の大合併、「官から民へ」、三位一体改革、自民党・民主党の2大政党制といくつものメルクマールが存在しています。小泉首相の5年間そのものでもあります。

 こうした時代の市民派自治体議員の時代的意味をどう解き明かすのか。明日の議論が楽しみです。それにしても、98年段階の3302の自治体で地方議員の数は6万4000人、これが何と平成の大合併を経て5万2000人程に減少しています。

 ただ、総務省によれば06年8月現在の自治体数が市779、町844、村196で1819にまで減少しています。ところが、市議会議長会の調査が05年12月を基準に、町村議会が17年7月を基準にしており、実際は、もっと議員数は減少しているはずです。

 この現状の中で議員とは何か、を考える基礎構造そのものが大きく揺らいでいます。有権者から批判の強い議員年金は財政破綻の状態です。来年の統一地方選挙、参議院選挙と自民党・民主党の2大政党制の中で市民派議員の行く手は逆風です。

 



2006年09月08日(金) 原発は国策欠陥商品

 今日からの浜岡原発裁判は、証人調べ。来年の3月結審まで安全性を巡る議論が深められていきます。傍聴には80人を越える方々が集まり、抽選で20数名となり、私は傍聴に入れず。午後4時過ぎに空いた席にようやく滑り込みました。

 今日の証人は、原発の圧力容器設計に加わっていた田中三彦さんと金属材料学の井野博満さんで、傍聴は井野さんの後半の部分だけでした。OHPを使っての尋問と説明ですが、後ろの方の席だとあまりよく聞こえません。

 まとめとして、井野さんは、
1、応力腐食割れ(原発の溶接部分にひび割れがはいり、1号機のような配管爆発自己がおきる原因)は、材料が腐食されやすい状態になる材料因子、その部分に引張応力がかかる応力因子、酸素イオンなどの腐食因子が存在する環境因子の3条件が揃って始めて発生するという解釈は間違い。
2、ひび割れを検査する超音波検査の信頼性に疑問が生じている。
3、中性子照射によって材料である鋼に経年劣化がおきてもろくなる。
4、ひび割れ実測データと予測指式にずれが生じている。

 をあげ、原発は内部に巨大なエネルギーと多量な放射性物質を内包した特異な技術システムであるにもかかわらず、動員されている技術は、ごく普通の完璧とは言えない技術であると。

 これって、つい最近問題になったパロマのガス湯沸し器と同じ構造です。事故が起こるたび、その原因が探求され、問題点が指摘されているにもかかわらず、国策故に「原因が隠される」、欠陥商品が世の中を席捲する構造と全く同じです。

 総取っかえするか、商品製造を中止するしかないはずです。東海大地震の震源域に聳え立つ5機の浜岡原発、この欠陥商品、一体誰がその商品の被害者になるのでしょうか。



2006年09月07日(木) 「食と農の審議会」を傍聴

 昨年の9月議会で議員提案された「静岡県民の豊かな暮らしを支える食と農の基本条例」「http://rules.pref.shizuoka.jp/reiki/reiki.htmlの第20条に基づく「食と農」審議会の第一回が本日県庁別館9階会議室で開催されました。

 傍聴は私と提案説明を行った大場勝男県議(自民党幹事長)の2人でした。私は、昨年の9月議会で賛成討論を行い、3点の要望をしていました。どんな形でそれらが反映されているのか、確認したいため傍聴に行きました。

 第1は、基本計画策定への県民参加、第2は食の安全については遺伝子組替え技術、クローン技術など科学技術と人間の倫理にまで含めた議論が審議会でなされること、第3に静岡県の農業戦略と自給率目標の設定、でした。討論内容は、以下で。
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/ggiji.nsf/3ddb2e6d4a2261164925687900195ccc/53487feb2a263b4d49257114002ba43f?OpenDocument

 委員は15名で幅広い参加者が選任されていました。JA静岡中央会会長が欠席でした。今日は第一回目という事で自己紹介と問題意識の披露の範囲で、その事に対する農業水産部としての回答も含め次回を11月8日とする事が了承されました。

 午後は、県内の農業視察ということでした。グローバル化の中での静岡県農業のあり方など、委員の方々がどのような審議をしていただけるのか、大いに期待をしたいところです。

※※ この審議会は、「2 審議会は、この条例の規定によりその権限に属することとされた事項を処理するほか、次に掲げる事項について調査審議する。
(1) 各年度における農業及び農村の動向並びに県が実施した農業及び農村の振興施策及びその効果
(2) 農地の効率利用に関する事項
(3) 農山村の振興に関する事項
(4) 食料の生産振興及び食料自給率に関する事項
(5) 前各号に掲げるもののほか、知事の諮問による農業及び農村の振興に関する重要事項」となっています。



2006年09月06日(水) 桧林耕作さんら本来地権者の陳述に感動しました

 世の中、皇室男子誕生の「劇場型報道」で埋め尽されていますが、女子でも男子でもどちらでも「尊い命」として「静かな」雰囲気になれないものなのでしょうか。小泉首相退陣を機に「劇場型報道」は検証されたはずですが・・。

 さて、今日は第4回目収用委員会。前回の収用委員会で却下・無効の論証が打ちきられ、尚且つ、本来地権者にすら陳述を認めないという、その指揮権濫用に、反対派は22日の知事交渉、第4回目の開催ストップ方針を確認していました。

 一方で代理人弁護士から収用委員会との水面下協議により、ぎりぎりの選択肢として、損失補償の審議に入るが制約のない本来地権者の陳述案が示されていました。損失補償の議論の場を通じて却下・無効の議論がどのように展開できるのか。

 反対派内部では、現地調査容認の是非含めての長時間に渡る大議論が行われ、最終判断として本来地権者の陳述を優先する事となりました。が、畑の損失保障では、多くのトラスト・共有地権者は傍聴席となり、その事を説得できるのか。

 かくして、1日が始まり、朝の集会での経過説明、畑の損失補償審議での傍聴を巡る抗議、3人の本来地権者の陳述、昼休みの私・代理人弁護士と収用委員会協議、不動産鑑定士の専門家による不透明な補償基準批判、県民の会代表からの発言。


 代理人弁護士が不在となる15:00に終了。収用委員会が権利者代理人のスケジュール等を尊重する姿勢を見せたのは初めてです。恐らくは、この間の硬軟併せ持つ収用委員会対応の結果と思いますが、大方の参加者には大きな納得感がありました。

 それらをもたらしたのは、桧林耕作さんの「空港問題が起きてから1日として穏やかな日を過ごした事はない」とする18年間の空港反対にかけた想い、土地に生きる人間の姿が一言一言に伝わってきたからだと思います。

 私も本当に感度しました。そして、松本吉彦さんの空港事業における住民参加と情報公開の欠如の論証、村田利広さんの生々しい35条調査の実態、こうした方々と一緒に闘いに参加できる事を誇りに思えました。

 第5回は9月20日13:15畑に関する損失補償、16:00−18:00山林に関する損失保障、10月6日と続きます。今日の一体感をバネに新たななる闘いに出発です。福島県での水谷建設に出発する談合捜査。静岡県も他人事ではありません。



2006年09月05日(火) 県立病院職員向け広報紙 8月号

 県立病院職員向け「News Letter」8月号が発行されているようです。7月26日の「運営形態検討委員会」の結論である地方独立法人化に対する「よく聞かれる疑問や課題について」答えるとされているものです。

 見出しだけでも拾って見ても内容が大体わかります。「県立病院であり続けます」「県はきちんと関与します」「現場に合わせた組織運営」「人材の有効活用」「努力や成果を反映」「マネージメント能力の向上」「一人一人の意識が重要」。

 「より良い病院を目指しての「地方独立行政法人化」ですが、法人化が目的ではありません」→検討会で、大方の方々が医療サービスの中身について議論をする事を求めているのに座長権限で法人化を決定した経過はどう説明するのでしょう。

 「法人化は、あくまで、公共性を確保しながら現場に権限を移譲することで、より効率的にサービスを提供していくことを考えた『運営の仕組みです』」→三位一体改革で似たような「せりふ」を聞きましたが、実体はどうだったでしょうか。

 結局、国の財政危機を地方に押し付けたにすぎなかった経過が、県立3病院で同じように繰り返されるとしか思えません。地域の医療サービス水準や課題、3病院の連携をきちんと議論して、そのために3病院の改革が必要だ、になっていないのです。

 「県の関与」を声高に主張していますが、政策医療、不採算部門への60億の県負担がどのように保障されるのかについては一言も言明しません。毎年1%づつ削減されるという説がまことしやかに流れています。



2006年09月04日(月) 底無しの岐阜県庁の裏金

 底無しの岐阜県庁の裏金は、第三者機関「プール資金問題検討委員会」(委員長・幅隆彦弁護士)の調査で約17億円もの巨額に上ることが既に公表されておりますが、次から次に出る新事実に驚くばかりです。

 岐阜県の裏金は全国ニュースとなっていますが、静岡県の裏金問題は、どの程度に全国ニュースとなっていたのか、気になります。静岡県の方が、ある意味、繰り返し繰り返し検察庁によって暴かれ続けた点において悪質であったといえます。

 今後、更に真相が徹底究明され、県民レベルでの怒りと批判を通じて問題の解決策が模索されていく事になると思いますが、それにしても県庁幹部だけでなく組合幹部の腐敗ぶりに、心が痛みます。

 県職員自身の自己改革運動が是非とも生まれて欲しい、思わずにはおれません。
「プール資金問題検討委員会」から県関連の公職から退くよう提言された当時の元県幹部5人のうち4人が提言に応じるとのことです。

 静岡県では管理していた職員が私的流用で検察庁に逮捕され、有罪判決によって事件が解決したかのようになっています。果たして、組織のトップにいるものが職を辞するという形で責任をとる必要はなかったのでしょうか。

 岐阜県庁の裏金問題の推移は、改めて静岡県庁の裏金問題の何が問題であったのか、私達に再検証を求めているような気がします。



2006年09月03日(日) 県議会報告完成

 県議会会派「市民の風」、「まつや清を応援する会」の議会報告がようやく完成しました。ちょっと遅れ気味になってしまいましたが、是非読んでいただきたいと思います。ボランティアで配布していただけると大変ありがたいです。

 目次
1、あいさつ
2、6月議会を終えて
3、大盛況「一般質問傍聴ツアー」
4、特集「議員の通信簿!? 評価するのはあなたです」
5、県政論点 「空港」「原発」「障害者」「病院」
6、中国視察!
7、委員会報告 商工労働委員会 企業局
8、会計 今年も返還・政務調査費
9、編集後記

 「まつや清を応援する会」ニュース
 目次
1、あいさつ
2、まつや清活動日記
3、川田龍平来る!「まつや清、県政の今を語る」9月30日集会
4、応援する会からのお願い
5、会計報告



2006年09月02日(土) 辻元清美衆議院議員の講演会に参加

 社民党憲法学校主催の「辻元清美 憲法をかたる 日本丸の舵を切りかえよう」講演会に参加しました。会場のグランシップ6階の交流ホールは、300人は軽く越えていたと思われる大勢の方々でうめ尽くされておりました。

 辻本さんとは、関西の虹と緑の500人リスト運動のメンバーが深い連携関係にあり、いろんな場面で交流がありました。「さわやかなあつかましさ」で頑張りましょうという辻元節を久しぶりに堪能しました。

 記憶に残っているポイントは
1、安倍晋三氏の総裁選出馬会見が夢の中で3回も出てきた、苛立ちというか危機感というか、すごく感じる
2、憲法9条を語るだけではダメで、国際紛争解決の為に9条を持つ国としての信頼感を活用した「仲介外交」、軍縮活動に踏み込む
3、国民投票法は単に手続きだという主張もあるが、法案が成立すると、改正憲法案を審議する特別委員会が作られ、改憲のレールが出来てしまうので、入口で反対する
4、運動と政治は成り立ちが異なり、政治には「よりまし」比べみたいなところがある、自社さ連立政権では9条に歯止めをかけてきた経緯がある。民主党には改憲派も護憲派もおり、連立する事で9条が守られる選択もありうる

 3と4の関係が一番難しいわけですが、辻元さん自身はそこに気がついておられますが、あまりそこのところは踏み込まなかったという印象です。北朝鮮を含む北東アジアの安全保障について突っ込みがほしかった、気がします。

 講演終了後に、辻元さんが書いた『へこたれへん。』を購入してサインを貰い、握手の写真をとらせていただきました。「頑張ってて下さい」という彼女の言葉に、あの大変な時期をくぐり抜けて来た方だけに、不思議な暖かさを感じました。



2006年09月01日(金) 雨の日の防災訓練

 9月1日全国的にも県内的にも大規模な防災訓練が雨の中、繰り広げられました。夕刊では、東京都では米軍にも石原都知事から国を通じて参加要請がされたとの事で、沖縄に続いての米軍参加の防災訓練であったとの事です。

 県議会議員は情報伝達訓練が代表者会議で確認されており、9:30過ぎに携帯電話からのメールを使った連絡を行いました。昨日の夕方の地震もあり、多くの方が真剣に訓練に参加していただいているようです。

 この防災訓練、まずは自分自身で3日間の対処を、そのあとは行政がサポートします、になっています。しかし、原子力防災は「ない」事を前提にいくつかのシュミレーションで防災訓練が組みたてられています。

 ところで28日の国の原子力安全委員会・耐震指針検討分科会で、原子力発電所の新しい耐震設計審査指針の最終案がまとめられましたが、審議は紛糾し分科会委員の石橋克彦神戸大教授が「審議の進め方が恣意的」として委員辞任しました。

 この指針案には、プブリックコメントを求め多くのコメントが届いているにもかかわらず、一切を無視して結論を急いだわけです。このような原発の肝心要の耐震議論の所で実は非民主的な運営が行われ、基準が作られていることになります。

 これが、国に全てが責任があり静岡県は直接の関与はしない、とする石川知事の信じてやまない国の姿です。そして、言うのです。国に責任がある以上、地方が直接に関与する必要はないと。一体誰を信じればいいのか、原発震災への備え。


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K.matsuya

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