大切と思うモノを
失くしたくなくて
自分のココロを保ちたくて
覚えた呪文
唱えれば
束の間の平穏
いつか訪れる
先延ばしにして来た破滅
空に佇む三日月は赤
磨かれた
長い爪に似て
吐息と共にその背に刻む
ひと夜だけの所有の証
空に輝く三日月は赤
わらう
女の唇に似て
夜に
解ける。
苦しいと思うのがイヤで
失くしてしまう不安に泣くのがイヤで
日々の
忙しさの中に埋め込んでいく気持ち
はじめから
得たモノなど何も無かったのだと
そう思えば
何も苦しくはないし
悲しいこともない
ずっと
そう思ってた
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