妄想誘発剤

2001年11月30日(金) 約束しよう 約束したら 約束…しても

はかないやくそく?
はかいないやくそく?

だってそれをやぶるつもりで
そう言ったのでしょう

傷つけないようにするつもりだった

そんな逃げ道まで用意して



2001年11月29日(木) 彩りに魅せられる

きらきらとしていた
青空がまぶしくて
こんなふうに時間が流れていくのね
ここは
こんなふうにして過ぎていくんだね
どこか似ていて不思議
きっと違うのだけれど
それでもどこか似ていて不思議
こんなに違うのだけど



2001年11月28日(水) それはコンスタントにあらわれる だから忘れない終わらない

忘れたわけじゃないのに
思い出さない時もある
でも絶対に忘れたわけじゃなくて
その時メインステージに出てきていないだけ
絶対に楽屋で息をひそめている
だから、
何の予告もなく唐突にステージに現われる時がある
その時に
忘れたわけじゃなかったと思い知らされる
絶対に終わらないことを思い知らされる



2001年11月27日(火) なんという壮大な余韻

ユメみたいで
壮大
なんでもアリみたいな勢い
その全ての余韻を
ひとりじめする



2001年11月26日(月) ただいま あたし

何かかきあつめて
なんとかしてカベをつくっていた
なんでもいいから
かきあつめて
笑顔をつくっていた

ただいま
そう言える場所でさえ
何かに身をくるんで
芯を見せない工夫を考える

ただいま
あたし
あたしは
いまから
かえります



2001年11月24日(土) ひとりきりという安心と孤独と静寂と感動

ひとりきりで
あのみちをあるいたの
ひとりきりなのに
なんていうあんしんかん
じぶんだけのはやさであるけるの
ここちよかった
けれどだれもあたしをみたりしなくて
それがこどくというものかしら
さみしくはないけれど
こころはとてもしずかでした
なによりもそのすべてにかんどうしていた
ひとりきりであるいたみちで



2001年11月21日(水) とにかく今日を終わらせよう














さよなら
さよなら
さよなら
もう今日は
何も考えられないから



2001年11月19日(月) 私がかわいいことを誰も知らない

知らなくてもいいこともあるけどさ



2001年11月18日(日) 哀しいうたが溢れて私は空を見上げる

ふっと思い出して
ずっとずっと前に流行った歌をくちずさんでみたりして
その意味にいまさらはっとする

どんよりとした曇り空を見上げて
あの日もこんな雪雲が
あたり一面を覆い尽くしていたっけ
吐く息が白くて
指先の感覚がなかったっけ

あの日は
考えもしなかった



2001年11月17日(土) 忘れたくない今日をたくさん作ろう

今日ね
楽しかった
スゴクね すご〜く
今日のことを忘れたくないなと思った

今日のことを忘れたくないなと思う日が
またいっぱいやってくればいいなと思った



2001年11月16日(金) 僕は最後まで見届けることはできないけど 一体最後とはいつのことだろう

僕らが勝手に決めただけで
あれが最後だなんて
そんなことはただのカタチだっただけ
でもね、あれ以上続いていくなんて
もうどうしようもなく哀しいことだったんだよ
僕らは勝手に最後と決めたけれど
その場にいられたのだって、結局彼女だけだった
今になって思えば
本当の最後は僕がいなくなってしまった時なのかもしれない
それだって、全部嘘かもしれない

いつが最後かなんて
どうだっていいかもしれないね
こうして僕が思い出している間は
少なくともつながっていられるから
たとえば君が全部忘れてしまったとしても



2001年11月15日(木) 真実に近いことに気付くのは ずっと後になってから

思い返して気付いたよ
あれもこれも、何かの法則みたいに
あてはまってゆく
今思えば、それも真実
嘘をついてしまったことを
表面だけ見ていてもわからなかった
自分の気持ちにさえ気付かないことだってあるのだから
こんなふうに
後になってからわかることもたくさんある



2001年11月14日(水) 彼方の夕暮れに奇跡を待って

この地平線は
ずっとずっとむこうがわ
地球が丸いことを証明する

ここがこんな曇天でも
ずっとずっとむこうがわ
そこで夕焼けが輝くならば

それが奇跡を証明するよ
ずっとずっとむこうがわ
私には見えない彼方だけれど



2001年11月13日(火) この圧倒的な孤独感







ちっぽけなひとりぼっち



2001年11月12日(月) 嘘とわかっていてうなずいたんだ

あんまり哀しいでしょう
風がふんわり吹いてきて
指先を凍らせるんだもの

言葉まで冷たくて
心まで凍らせるんだもの

それではあんまり哀しいでしょう

だからうなずいたんだ
嘘とわかっていたけれど
わかっていたけれど



2001年11月11日(日) 私に照り返した朝焼けをあなたに伝えたかった

早起きしたのよ
今日は日曜日なんだけど
天気がよくなるみたい
街並みにかくれて太陽は見えなかったけれど

たくさんの光が
たくさんの窓で
たくさん輝いていた



2001年11月10日(土) つぶやいた言葉を上手に聞き逃してね

ふたりでずっと黙っていたけど
ふたりでそのままたくさん歩いたけど
ふたりでこんなに過ごしたけど
こぼれる言葉はおかしな色をしている
でも聞かないふりをしてね
なんでもない素振りで笑ってね
私は涙を隠すから
星を見上げて隠すから
「流れ星だよ」と嘘をついてね
私はそこで笑うから



2001年11月09日(金) これからできあがることが幸せなのよ できあがってしまったものを眺めたいわけ?

先のことはわからない
わからないから楽しいの?
わからないからつらいんじゃなくて?
つらいことも楽しいことも
同じなのかしら
要するに
あなたの考え方次第

なんてことを天使がささやいたらしい



2001年11月08日(木) 最新の楽しさで笑おう

新しいことだけがすべてじゃないけど
楽しいことだけをすべてにできたら
それはそれは
いいじゃない?
イイじゃない?



2001年11月07日(水) ダイスキ&ダイスキ作戦

とろとろ
いねむり
チーズ
プレゼント
うっとり
きままなさんぽ
ふかふかのふとん
途中で途切れていない虹
スキップ
おそろい
ほんわか
にっこり

ダイスキ
ダイスキ
大作戦!



2001年11月06日(火) 嘘に種類や重さがあるの?

あると言う人にはあるし
ないと言う人にはないし

でもないと言い張っても
嘘はあるのだから

種類や重さのことをとやかく言ってもはじまらないわ
嘘は嘘
重くても
キレイでも
嘘は嘘



2001年11月04日(日) 絶対にたどりつけないようになっている場所も中にはあるのよ

てのひらをいっぱいに広げて
指の先まで力を込めても
絶対にたどりつけないようになっている場所も
中にはあるのよ



2001年11月03日(土) この世の果てはいつだってあなたの背中の後ろに

見えないけれど
存在している

この世の果ては
見えない場所に
いつだって存在している



2001年11月01日(木) 赤い葉が舞いました それくらいの寒さです

雪みたいに降り注ぐ落ち葉
風にゆられて
降り注ぐ落ち葉
それくらいの寒さの季節
季節
季節です


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茜 幸美 [HOMEPAGE]

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