+++ Rip Stick +++

2001年09月27日(木) 昔の事。



昔の事を思い出した。

彼と付き合い始めて1年位の頃だったと思う。
あるステージを見て泣いた事がある。

勿論彼のステージ。

それまでは、数える程度の客数しかいなくて
あたしもバンドのファンを把握出来た程。
なのに、その日のステージからいきなり客数が増えた。

ハコの一番後ろから、スタッフのコと一緒に見てた。

凄いな。と思った瞬間、物凄く哀しくなって泣いた。


急に、彼が遠い存在になってしまった様な錯覚に陥ったから。

沢山の女の子や男の子の声援や照明を浴びて
広いステージで動いてる彼は、「あたしの彼」では無かった。確実に。




あたしはその気持だけは今でも忘れなくて、未だにライブに行く時は
「イチファン」と云う立場で行く事にしている。
彼に言うと「お前、ファンじゃねえだろ」と返されるのだけど
あたしの中では、ステージに立つ彼と普段の彼は別物だからそれで良い。

あたしが土足で踏み込むのを許されてるのは素の彼でいる時だけだから
それだけは忘れ無い様にしている。




2001年09月26日(水) この場を借りて。



お天気の良い真昼間っからネット三昧。
彼のバンドのフロントのうちの一人と、ほんのちょっぴりやりとりして
エンピツサイトを読み漁る(笑)

ふと、音楽に携わる彼とお付き合いをしてる と云う方の日記を拝見。

女の子らしい優しい気持に溢れた日記で、あたしも少しはそうならんとな。
と思って登録させて貰いました(笑)
ご連絡し様にも連絡手段が無かったので、この場を借りてお知らせしてみたり(バカ)

同類哀れんでいる訳ではありません。

彼女にも頑張って欲しいと思ったので。

そんな訳でした。





2001年09月25日(火) 電話。

鬱になったり、這い出てみたり

何だか自分でも忙しくて参るので、ここは一丁彼の声でも聞くかいな!
と電話をした。時間にして22:00。

大抵スタジオに篭ってるけど、この時間には出てくる筈…

RRRRRRR
RRRRRRR
RRRRRRR

出ない。


出ないの!!結局そのまま留守電になった。



女と居たらブチ殺ス。


と云うような思いが一瞬過った。

いかんいかん。落ち着けあたし。とりあえずネットでもするか。
暫くしても一回かけたろ。



・・・・・・・・・・-y( ̄Д ̄)。oO○



22:20

電話が掛かってきました。


「電話したか〜?」 ←かすれ声。

「…何、風邪ひいたの?」

「いや、寝てた。」


彼の話によると、昨日から殆ど寝てなくて、やっと2〜3時間睡眠を摂ったと。
起こしちゃったか。ごめんョ。と言ったら、メシ買いに行くから丁度良かった。と。


あたしゃ目覚ましかい。


彼のバンドのイベントまであと少し。
頑張れ。しか云えないあたしはとても歯痒い。

そう言ったら

「精神的にお前に助けられてる部分は大きいよ」

と云ってくれた。嬉しかった。


でも





見合いしたって

云えんかったョ







2001年09月24日(月) バカみたいだ。


怒涛のお見合い終了。


こんなに疲れるモノだとは...( ̄⊥ ̄;)
もう、話が合わない所ではナイ。根本的なモノが違う。

いきなり

「結婚の決め手は?」

なんて聞かれても、こちとら切羽詰まってる訳でも無いし
ましてや結婚してる訳でも無いんですよ。
判るかいな。そんな事。
「身体の相性v」とか言ってやろうかと思ったョ。

それにやっぱり10歳も上だと話も合いません。
せめて恋愛結婚での歳の差なら大丈夫なんだろうけど。


本当にバカみたいだけど
やっぱり彼が良い。彼じゃなきゃヤだ。
あたしの手を取り、あたしの横に座るのは彼が良い。


彼に会いたい。





2001年09月20日(木) 早い展開。



夕べ、電話があった。

「お見合い、次の休みにするからね」

話を持って来たおばさんからだった。相変わらず仕事が速い事。
そうか。あたしお見合いするんだ〜と思ってみたり。
軽い気持で受けるつもりが、何処となく真剣味が出てきてしまったり。
ダーに求められないものを、この相手に求めるつもりなのかな?

馬鹿な事を。

馬鹿な事を考えてると自分でも思う。


恋も仕事も上手くいかなくて、年ばっかり重ねて
一人で勝手に焦って馬鹿みたい。


いっそ結婚した方がすっきりするのかな。





2001年09月15日(土) 長くて読み辛いかも知れません。



母が「お見合い、してみない?」と写真を持って来た。

10歳上のN○C社員… 温厚そうな顔立ちではある。




あたしは、彼の事を母に隠してる。




言える訳無い。



他のオンナと暮らしてる男に惚れてます。
金も貸してます。
その他にも借金してて、結婚なんて現状では出来ません。


なんて事、どうしたら言えるんだろう。




「会うだけで良いのよ?一度経験してみるのも悪くないでしょ?」

と、お見合いの決まり文句を言ってくる母。
だけれども お友達に涙ながらに

「良い縁が無くて可哀想で…」

と言っているのをあたしは知ってる。


学生時代に彼氏から電話があった時母が相手に根掘り葉掘り聞きまくって
その彼と険悪になってしまい、その時期

「あたしに彼氏の一人も出来ないのは おかーさんの所為だ!!!」

と怒鳴りまくっていたから 、きっと母なりに責任を感じて居るのかも知れない。


とっくに成人した一人娘が
未だにフラフラしてたら、親として気になるのは当然だよね。


自分の人生なんだから、嫌ならやめれば良いだけじゃん。

って言われそうなんだけどさ、いや、確かにそうなんだけどさ
気弱な母と、まともに就職してない自分の立場と
結婚願望皆無な彼を目の前にすると


ああ、あたしのこれからはどうなるんだろう。


って思う訳。



このまま30過ぎて40過ぎて50過ぎる迄一人だったらどうしようって。
あたしってオクテと言うか、基本的に他人を信用出来ない寂しい人なのですよ。
だから、今迄の人生で此処まで好きになって全部曝け出したのは、彼しか居ない。
過去に彼以外の男の人に惚れたのは1度しかない。

そりゃ一応オンナですから、お付き合いを申し込まれる事もそれなりにありました。
それなりにお付き合いしました。だけど、どうでも良かった。
一緒に居ればそりゃ楽しいけど、それだけって感じで。
要は執着の無い、楽しい遊び相手的な存在にしかならなかった。
そんなの皆察知する。だから付き合って1〜2ヶ月で別れる事が多かった。
「別れよう」「うん」って簡単な付き合いばっかりだった。

そんなあたしが始めて自分のプライド無くしても一緒に居たいと思った彼。
彼以外に、これ程好きになる人は居ないと思う。

逆を言えば、彼以外を選ばなければいけないのなら

誰でも良い。

相手に失礼かもしれない。けれどそれが本音。
お見合いの事は、話が出た時点で彼に言った。
その時は受けるつもりも無かったから、軽く伝えただけだった。
彼は少し何か考えてた。そしてあたしにこう言った。
「お前が、もし他のヤツと結婚を決めても、オレには止める権利はないよ」


一見薄情そうに感じて、この際結婚は置いておいて
あたしと一緒にこれからを暮らす事も考えてくれても居ないのかと思って

「普通、嘘でも『オレと一緒になろう』って言うもんじゃないの?」

と言ったら

「そんな無責任な嘘、どうして言えるんだよ」

と真剣な目で返された。

違うもん。無責任でも、今その気持があるかどうかが大事なんだもん。
結婚と言うカタチに囚われなくっても、借金が落ち着いたら一緒に暮らすとか
一緒に幸せになろうとか、そういう気休めの言葉が欲しいんだもん。
少しでもその気持があるよって、現して欲しかったのに…


もう一人オンナが居るのに、こう書いても真実味は無いけれど
彼は恋愛に不器用だ。そんな彼なりにあたしを大事にしてくれてると思う。
一度、何も知らないスタッフに手を出されそうになった時
その人相手に物凄く怒ってた。あたしの前では一度も見せない激しさだった。
結局その人はクビになってしまった。

あたしに対する彼の態度は、明らかに他の人よりはソフトだ。

それでも、やはり音楽には負ける。ダーは音楽が大事だ。バンドも大事だ。

元々生真面目な人なので「結婚したら家庭を一番に考える」と前々から言っていた。
だからこそ、結果は「今のままでは結婚は到底出来ない」


あたしは、何処まで「音楽の次」に我慢していられるか



自信が無くなって来ているのだと思う。







2001年09月11日(火) 台風接近。


ってゆーかむしろ直撃。


そんな中、他に時間が取れない彼は今日会おう!とTELして来た。



会いたいよ? 会いたいけどさ…




台風で電車も危ういっちゅー状態で


良くもまあ、出てこようとするよ。



偉いよ。流石だよ。




「台風きてんだけど」

「大丈夫だろ?外でだらだら遊ぶ訳じゃねえし?」

「いや、そうだけど…」

「30分余裕見て待ち合わせしような」






何なのでしょう。この男。
死者さえ出てる台風なのよ!?
ご飯食べるったって御酒呑むったって
御店閉まってたらどーする気!?

まあ、今月末のイベントの事で
忙しくなる前に会おうって思ってくれるのは
ありがたいと思うべきか。




台風さん、お願いだからこのまま大人しくなって下さい。m(_ _)m 





2001年09月04日(火) あたしが生まれたこの一日に。



零時になっても、朝になっても、お昼になっても
彼から電話が鳴る気配が無かった。


あたしの誕生日なのに。


寂しかった。口惜しかった。
こういう時に皆が言う「騙されてるよ」って言葉が胸に強く刺さる。


彼はあたしの事必要じゃないのかな?

あたしの事なんて忘れてどっかで遊んでるのかな?


電話が来ないと云うだけで、こんな事まで考えてしまう自分が

哀しかった。





夕方電話が鳴った。

ドキっとした。恋し始めの女の子みたいだと自分がおかしくなった。





そう、誰からの祝福よりも

アナタの声が聞きたかったのよ。




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ゆえ [MAIL]

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