みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2006年02月27日(月) 初・宮崎

 初めて宮崎県に行ってきました。
 三股町立三股中学校の取材です。前日入りして、生まれて初めてプロ野球のキャンプも見てきました。巨人の宮崎キャンプ。気候のせいか、WBC関係で主力選手がいないせいか、閑散としており少し寂しい感じ…。
 2軍同士の練習試合、対ヤクルト戦が行われていました。ルーキー栂野が好投。社会人のときよりも良くなった?!と思えるほど。投球の大半がストレートでしたが、ヤクルトの2軍のバッターは前に飛ばすことができず…。勢いに負けていました。

 巨人キャンプの翌日に、三股中へ。
 ここ4年間で九州大会に3度出場している強豪チームです。05年は準々決勝で、04年は準決勝で敗れ、あと一歩のところで全中出場を逃しています。
 何といっても、部員が多い! 現在、2学年で60名を超え、3学年揃うときは毎年のように100名を超えるそうです。というのも、学校が宮崎県で1番でかく、すべての学年で8クラス以上というマンモス学校なんです。

 監督の深江祐史先生は、学生時代はラグビー部。野球を経験したことのない監督さんです。それだけに、野球への研究心は相当深いです! 多くの先生のところへ学びにいき、色々な練習方法や理論を勉強されています。年末のよさこいリーグにも参加されていましたが、明徳の寮まで見せてもらったそうです。

 なお、取材した練習内容については、3月27日発売の『ヒットエンドラン』に掲載されます。

 60名超の部員がいるためか、選手層が厚かったです。1年生の中にも、素晴らしいスイングをしている選手が何名もいるし…。さすがに九州は個々のレベルが高いですね。



2006年02月21日(火) 飛距離革命! ゼットの「レボル Z1」

 昨日の日記でNewビヨンドについて書いたところ、お世話になっている埼玉の先生から「ゼットの『レボル Z1』もいいですよ!」と教えてもらいました。

http://www.rakuten.co.jp/gripsports/467523/469487/763333/

 ゼットが「トリプルゼット」に次ぐ、飛ぶバットとして昨年末に発売したようです。各社が出している飛ぶバットは打球部が柔らかくなっていますが、レボルZ1は硬いのが特長とのこと。

 上記のHPにはこんな説明書きがありました。
「ボールにくいつきもっと飛ばせる。高弾性ウレタンをボールの硬度に合わせて、バット表面に被覆一体化することにより、打撃時のボールとバットに発生するひずみの復元タイミングを近づけ大きな反発力を生み出します。ボールと高弾性ウレタン素材との間の大きな摩擦力により、ボールに大きな揚力を生む強烈な回転を与えます」

 と、まぁ、専門用語(?)が並ぶので、分かったような、分からないような感じですが…、とにかく試してみましょう(笑)。新軟球対応のバットでもあるらしいです。

 しかし、次から次へと新しいバットが出てきても、中学校の野球部ではそう簡単に買えないですよね。学校から出ている年間予算は、雀の涙ほどしかありませんし…。部費だって、そんなにたくさん徴収するわけにはいかない。というわけで、ポケットマネーを出している先生が多いようです。が、公立中学校には異動があるので、せっかく買ったバットを置いたまま、他校へ転勤…なんてこともあるようで…。

 バットといえば、年末の愛知トレーニング交歓会で栃木南中の板倉茂樹先生が、「自分がいつも振るバットよりも、2割重たいバットと2割軽いバットを組み合わせて振ることで、スイングスピードが速くなる」と言っていました。
 また、どの先生から教えてもらったか忘れてしまいましたが、「重たいバットを振ったあとは、必ず軽いバットか通常使うバットを振ること」と言う先生がいました。
特に冬場は重たいバットで振り込むチームが目立ちます。でも、いわゆる遅筋ばかりがついてしまい、速筋に繋がってこない、と。なので、重たいバットだけ振っているのはあまりいいことではない、という話でした。

 高校野球では冬場、重たい木製バットで振り込んでいるチームが多いですね。ただ、これもどの先生に聞いたか忘れてしまいましたが…、「シーズンが始まって、金属で打ち始めると、手首を痛める選手が出てくる」と。どんな理屈でそうなるのかは、ちょっと忘れてしまいました…。

 そういえば、中学の練習を見ていると、トスやバッティング練習で、ビヨンドを使うチームと使わないチームに分かれます。使わないチームの理由は「ビヨンドは消耗品なので、練習で使うと劣化する」。そのため、練習中は普通の金属バットを使っています。
 ただ、やはり、試合を考えると…、試合で使うバットで練習をした方がベストなのは当然のこと。それでも、練習からビヨンドで打ちまくって、「ビヨンドの芯にヒビが入ってしまった」なんてこともあり得ますからね。難しいところです。

 最近、『頭脳のスタジアム』(吉井妙子著 日本経済新聞社)という本を読みました(非常に面白い本でした。お勧めです)。
 その中で西武の和田一浩がバットについて語っていました。
「バットから受けるフィーリングというのは、ぼくの身体にすごく染み付いていると思うんですよ。身体が覚えているバランスというのを変えたくないんです。
 キャンプのときに皆、マスコットバットで打撃練習するじゃないですか。ああいうのも嫌ですね。感覚が少しでもズレるのが嫌なんです。だから、キャンプでもシーズン中でも、バットは絶対に変えません」

 5年間、バットの形も重さも全く変えていないそうです。そのバットで練習にも試合にも臨むとのこと。

 「レボル Z1」の話から、話題がどんどん逸れていきましたが、バットにまつわるお話でした。



2006年02月20日(月) Newビヨンド、本日発売!

 またまた、新しいモデルのビヨンドマックスが発売されるようです。今日発売!

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash/422398
(日経BPより)

 記事によると…。

「新型ビヨンドマックスは、芯を楕円形状にしてボールとの接地面を大きくとり、面でボールをとらえるように構造を変更した。芯を外しても本体がボールをとらえ、ボールの中心下20mmの位置を打撃した場合、現行品比で約30%ヒット性の角度に飛びやすいという」

 よく分からない…。芯を楕円形状?! 
 何じゃそりゃ…ということで、ネットで調べていると、楽天市場のHPに図入りで詳しい説明がありました。

http://item.rakuten.co.jp/baseball-k/2tb-40440_2tb-40450/
(楽天市場より)

 って、これを見ても、いまいち分かりませんが。ようは従来のビヨンドよりは飛ぶ、らしいということです。

 ただ気になるのは、「芯を外しても飛ぶ」ということ。それでいいのでしょうかねぇ。
 ただでさえ、これからの中学軟式野球界は「打球が飛ぶ」世界に入っていきそうなんです。中体連では来年度の新チームから新軟球に移行、全軟連ではすでに新軟球が使われています。これが、めちゃくちゃ飛ぶらしい。実験的に使っている中体連の先生も、その飛距離に驚いていました。が、しかし、「芯に当たらなくても、飛んでいってしまう」とも言っておりました。
 
 その新軟球に加えて、「芯を外しても飛ぶ」という新しいビヨンドが組み合わさると、確かに今よりは長打が出るようになって、野球が面白くなるかもしれません。
 面白いというより、硬式野球により近くなるでしょう。
外野手の定位置が、おそらく硬式野球なみの位置になり、軟式特有のライトゴロが減る。外野手が入るセカンドけん制も減るかもしれません。また、必然的に内野手の位置も下がると思うので、特にショート、セカンドには今よりももっと高い守備力が求められます。もちろん、外野への飛球が多くなるので、外野手の力、中継プレーの精度が重要になるでしょう。
 
 というメリットもあれば…。
 飛ぶ軟球にくわえ、飛ぶバットがあわせるために、「自分の力を勘違いしてしまうのでは」と危惧する先生もいます。「軟式で打てても、果たして高校で同じように打てるのか」と。

 難しいところですね。
 ただ、2002年にビヨンドが登場したことで、「打たなきゃ勝てない!」と考える指導者が増えたのは確かです。それにより、「軟式は打てないもの」と考えて、今まで守備や走塁を重点的に指導していた先生方が、バッティング指導に力を入れるようになったと感じます。なので、軟式野球特有の「詰まって打て」とか「とにかく叩いて弾ませろ」という指導は減ってきたように思います。

 秋になり、新軟球が使われ始めたときに現場からどのような声が挙がってくるか。野球がどう変わるのか。そんなところに注目しています。

 そんなわけで、Newビヨンドを買った先生方、今度感想を教えてください!



2006年02月19日(日) 修徳学園中&修徳高校

 本日は修徳学園中へ。いつもお世話になっている近畿の先生と一緒に行ってきました。
 その先生は土曜日から2日間、今春の修学旅行の下見でディズニーランド〜お台場と見学。「日曜日の昼に3時間ほど自由時間があるから、どこか中学校を見に行きたい」ということで、修徳学園中へ行ったのでした。
 いやぁ、すごい情熱です。「せっかく東京に来たんだから、ただでは帰らない!」という強い意志を感じます。自由時間を強引に作ったらしいですが(笑)。

 いつ見ても、グラウンドの狭さにびっくりさせられる修徳学園中(おそらく両翼60メートルほど)。12時前にグラウンドに入ると、とんでもない光景が目に入ってきました。
 内野では高校の軟式野球部、外野では高校のラグビー部が練習中。で、中学野球部はどこで…と思ったら、ショート後方の狭い隙間を使って、挟殺プレーの練習をしていました。縦長のスペースがちょうど余っていたので、そこをうまく使っての挟殺練習。確かに、挟殺練習であれば、広いスペースはいらないですからね。

 挟殺練習でびっくりしたのは、選手たちの指摘の声が素早かったこと。
 たとえば、体を引いて捕球してしまった選手には、「前に出て捕るんだよ!」などなど、悪いプレーには指摘の声がどんどん出ていました。
 こういった指摘の声が出るのは、強いチームの特長だと個人的に感じています。さらに、仲間のいいプレーに対しては、しっかりと評価をして褒める。修徳学園中の小野寺先生も、「喋れ!」と選手に盛んに言っていました。

 小野寺先生に、「今はどんなテーマで練習しているんですか?」と聞くと、「思いやりです」と一言。
 先生が選手に対する思いやりを持つのはもちろんのこと、仲間同士でも思いやりを持つ。それがテーマだそうです。
 午後は2時間以上もノックが行われていましたが、外野ノックの際は内野手が怒られることがしばしば。「外野フライには内野の声が必要なんだよ!」「外野フライは内野が捕らすんだ!」と。
 4−6−3の併殺練習では、「セカンドベースにトスが欲しいのか。どこに投げて欲しいのか。言葉で伝えろ!」といわれながら、何度も何度も同じ動きの繰り返し。
 内野バックホームの場面で、セカンドの判断が悪いと「ファーストの指示が足りない!」との声も。
 1球に対して、すべての選手が集中して動く。そして、しっかりと自分の言葉で喋って、相手に想いを伝える、という行為が常に意識されていました。

 なお、この日はすでに進学が決まっている3年生とともに、修徳学園中のOBも練習の手伝いに来ていました。何と、修徳高校の小田川雅彦監督の息子さんでした。小野寺先生から紹介されたときは、かなりびっくりしました。あんまり似てなかったし(笑)。
 小田川泰庸くんは、修徳学園中から法政二へ進み、現在は法政大の1年生。「将来は指導者志望」とのことで、小田川ジュニアの指導ぶりが今から楽しみです。「お父さんのこと好き?」と聞くと、「好きですよ」と何のためらいもなく答えていました。素晴らしい!

 小田川監督率いる修徳高校は現在、対外試合禁止中です。
 先日、久しぶりに小田川監督にお会いしました。甲子園という目標が絶たれても、「磯部を中心に、みんなが一生懸命練習しているんです」と目に涙をためながら、話していました。
 不祥事があってすぐ、磯部が選手を集めて言ったそうです。
「甲子園はなくなったけど、おれたちは野球ができるんだ。夏の東東京の開会式がある日まで、一生懸命やろうぜ!」
 
 高校の授業を受け持つ小野寺先生は、「磯部や佐藤直樹ら、みんな腐らずにほんとによく頑張っている。すごいと思いますよ!」と言っていました。彼らの努力が、次のステージで報われることを楽しみにしたいです。

 話が逸れてしまいましたが…。
 修徳学園中の練習を見ていて、「自分も頑張らねば!」と思いました。選手たちの眼力がスゴイ! 中学生に限らず、何かに一生懸命になっているときの眼っていいですよね。力をもらいました。小野寺先生、修徳学園中の保護者のみなさま、選手のみなさま、ありがとうございました!



2006年02月11日(土) 明徳義塾中・狭間監督、今春から明石市教育委員会へ

 びっくりしました!
 お世話になっている編集長さんから「明徳義塾中の狭間先生が明徳を辞めるらしい」との情報をいただきました。「関西では新聞にも載ったもよう」とのことで、ネットで調べてみると、こんな記事を発見しました。

http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20060206-5
(*すいません…、13日にリンクが切れてしまいました)

 4月1日より、狭間先生の出身地でもある兵庫県明石市の教育委員会職員として、採用されることが決まった、と書かれています。市が新設した「一芸に秀でた民間人採用」の第一号で、地元中高で野球指導に当たるとのこと。市立明石商業への指導や、市立中学校へのアドバイスなどに当たるようです。

 かなりショックです!
 狭間先生は93年から明徳義塾中野球部を率い、全中で4度の優勝、全日本では2度の準優勝という実績を誇る、中学野球の名将です。「全国から選手を集めているんだから、強いのは当たり前」という声があることも事実ですが、実際に練習を取材させていただき、理論や考え方を聞かせてもらうと、その指導力は「すごい!」の一言。すごい先生でした。
 でなければ、1点差当たり前の中学野球で、4度も日本一を成し遂げることは不可能です。選手を集めているところは、明徳義塾中以外にもありますし…。

 昨夏、明徳義塾高校の野球部が事件を起こしたときは、「馬渕監督のあとは、狭間先生じゃないか?」という声もチラホラとありました。

 狭間先生には、昨日発売の『中学野球小僧3月号』でバッティングについて、昨年秋の『中学野球小僧11月号』ではピッチングについて、取材をさせていただきました。豊富な理論満載の記事となっていますので、見逃した方はぜひ!

 中学軟式野球界には、「打倒・明徳!」に燃える先生が非常に多くいます。地域の子どもたちだけで、狭間先生率いる明徳に勝つ! それを目指すことができるのが中学野球の特長でした。高校では、公立が甲子園常連校に勝つなんて、なかなか考えられませんからね…。
 大げさにいえば、全国の先生、選手が目指していた明徳義塾中の監督が代わるとなれば、これからの中学野球も少しずつ違う方向に進んでいくかもしれません。個人的にはずっと狭間先生&明徳義塾中が頂点に君臨していて、ほかの学校が「打倒・明徳!」で挑む姿をもっともっと見たかったです。

 年末のよさこいリーグでは、「打倒・明徳!」に燃える高知の先生方に出会いました。昨夏、高知大会決勝で明徳義塾中に勝つも、四国大会決勝で敗れてしまった高知中学校の濱口佳久先生もそのひとり。高知高校〜中央大出身で、大学卒業後は高知高校のコーチを務めて、センバツ甲子園に出場しています。「明徳のカベを何として打ち破って、全国に出たい!」とよさこいリーグでお会いしたときに仰っていました。

 なお、狭間先生の後任は、現在コーチを務めている佐藤洋氏になるもようです。佐藤コーチはぼくのひとつ下の27歳。明徳義塾高校のOBで、高校時代はヤクルトの吉川昌宏投手とともに甲子園に出場しています。名門を率いることで大きなプレッシャーがあるかと思いますが、佐藤先生が春からどんなチームを作るか、楽しみにしたいと思います。

 狭間先生、今度は高校野球でのご活躍を期待しております!



2006年02月10日(金) 『マダックス スタイル』

 昨春、『アメリカ野球小僧』で慶応義塾の上田誠監督を取材した際、「『マダックス スタイル』(ザ・マサダ刊)という本が面白いよ」と教えてもらった。
 そして、夏頃にアマゾンで購入したのが、なかなか読む時間と機会がなく…、このたび、ようやく読破しました(2時間もあれば読破できます)。

 タイトルにある「マダックス」とは、アトランタブレーブスのグレッグ・マダックスのこと。著書は、ブレーブスのピッチングコーチ、レオ・マゾーニー氏(今季からオリオールズのピッチングコーチに)。マダックスのほか、トム・グラビン、ジョン・スモルツら、ブレーブスで数々の名投手を育てあげてきた名ピッチングコーチだ。

 上田さんからは「内容は理論というよりは、ピッチャーの考え方などが中心」と聞いていたが、まさにその通り。細かい指導方法はほとんど明かされていない。…明かされていないのが、これがすべてなのかは分からないが…。

 本の中で印象に残ったのは、「スピードガンなどゴミ箱に捨ててしまえ!」と言い放っているところ。

「あのバカげたシロモノがはびこるせいで、派手な数字が出ないという理由から数多くの若くて優れたピッチャーたちが見過ごされているのだ。……、私はスピードガンが示す数字などまったく気にしない。見るべきポイントは、ピッチャーの動作とそれに対する打者の反応だけである」

 スピードガンにとっては、ヒドイいわれようである(笑)。
 日本の指導者も「スピードガンの数字は気にするな!」と盛んに言ってはいるが、投げている本人はどうしても気になってしまう。取材陣も「スピードは?」と聞いてしまうし…。
 そういえば、昨夏までの慶応のエース中林は、「うちのスピードガンは倉庫かどっかに眠っているんじゃないですか」と言っていた。
 
 でも、見る側からすればスピードガンは、やっぱり、あれば便利。ひとつの目安となる。とくに中学軟式野球の場合、ストレートが120キロ後半も出るようであれば、まず間違いなくピッチャーとしての素質あり。まぁ、めったにお目にかかれませんが…。

『マダックス スタイル』にはピッチャーの調整法についても書かれていた。というより、調整法が本の最初に書かれていたので、これこそがレオ・マゾーニー氏の投手指導法の肝なのかも?

 たとえば、トム・グラビンの場合、
日曜 先発
月曜 キャッチボール
火曜 ブルペンで投球練習
水曜 ブルペンで投球練習
木曜 キャッチボール
金曜 先発

 このような流れで、中4日のローテを守っていたそうだ。
「登板の間でも、必ずボールを握る」というのがマゾーニー氏の考え方で、野球関係者からは批判も多かったとか。さらに、火曜、水曜にはブルペンにも入る。これにも賛否両論あったようだ。
 なお、火曜、水曜のブルペンは、<70%の力で10〜15分間投げる>というのが基本的な約束事。「1球1球のフィーリングとタッチを確認すればいい」とのこと。著書には「タッチ」という言葉が結構出てくるのが、日本的な言葉では俗に言われる「指先感覚」に近いのだろう。
 どうしても、「ピッチャーが投げる」となると、100%の力でビュンビュン投げるイメージがあるが、70%の力でOK。10〜15分間と時間で区切るのもアメリカらしい。

 著書の中で、ひとつ「?」と思い、ピンとこなかった箇所が変化球の投げ方について。
 小見出しには<スロー&ターン投法で鋭く変化させろ>と書いてある。

「投げる動きがほとんど終わる瞬間にボールにスピンをかける。そして最後に肘を引く。ここで体の内側へ向かって肘を素早く引きつけることで、腕の筋肉が伸びすぎないようにできるのだ」

「この投げ方にはバリエーションがある。投げたあとの腕を伸ばせば伸ばすほど変化は小さくなり、肘を強く引けば引くほどボールの曲がりは大きくなるのだ。肘を伸ばし加減にして変化の小さいボールを投げればスライダーと呼ばれ、逆に肘を引くことでスピン量を増やせばカーブとみなされるわけである」

 う〜ん…「肘を引く」という言葉のイメージがつかめない。肘を自分の体に、寄せてくるイメージでいいのだろうか。何せ、文字だらけで写真が少ないのです…。
 イメージが分かった先生…、今度取材に伺ったとき、実演してください!
 



2006年02月08日(水) 人生二度目の授業

 千葉・市川市立妙典中学校で、人生二度目の授業をしてきました。
 テーマは…、<職業調べ学習 進路講演会 『職業人の話を聞こう』>

 何って、大々的な! 中学校1年生を対象にした授業です。
 妙典中は市内で一番大きな学校だそうで、1年生は7クラス。1クラス約40名とのことで、280人もの生徒が体育館に集合。人数が多いと、心拍数が上がるのでヤバイなぁと思っていたんですが、280人といっても体育館の3分の1くらいしか埋まらないんですねぇ。安心しました。

 45分間。何とか、切り抜けました。
 みんな、熱心にメモを取っていて、感心!
 しっかりと聞いてくれて、どうもありがとうございます!

 びっくりしたのは授業がおわったあと、ひとりの生徒がぼくが休んでいた部屋にやってきて、「質問いいですか?」と30分くらい、野球に関する質問をしてきたことです。「将来、プロになりたいんです!」と意欲もすごい。オドオドする様子もなく、目を見てしっかりと話ができる1年生でした。授業の中で、最初に質問したのもこの生徒でした。すごい子だなぁと思ったら、学校の野球部ではなく、東京のシニアでプレーしているそうです。
 野球部の子も、質問にきてくれました。かなり、難しい質問内容だったけど…(笑)。

 今回の授業は、野球部の松井直先生からの依頼でした。妙典中野球部は昨夏の千葉大会で第3位。全中に出場した大貫中に敗れ、関東大会出場はなりませんでした。
「練習も見ていってください」とのことで、練習も見させていただきました。
 練習の最後には、野球部部訓(?)をキャプテンが大きな声で唱えて、練習終了。カッコ良かったです。
 先輩の成し遂げられなかった関東大会出場を目指し、頑張れ!

 松井先生はじめ、教頭先生、1年生の先生方、貴重な体験をどうもありがとうございました!

 そういえば…この日、初めて知ったんですが、ビヨンドマックスは芯の柔らかい部分が割れてしまっても、芯だけ交換できるんですね。初期のビヨンドは無理とのことですが、青・黄・赤と色がついたビヨンドからOKとのこと。知らなかった〜〜。



2006年02月07日(火) ヤクルトユースとジャイアンツメソッド

 1月28日の報知新聞に
『球界初! ヤクルト“ユース”今春にも設立
 中学生対象シニアリーグ加盟へ』
 という記事が出ていました。

 詳細は↓
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/jan/o20060128_30.htm

 正式名称は「ヤクルトシニア」。
 練習場所は戸田にある2軍グラウンドや神宮の関連施設。球団OBが監督、コーチとして日常的に指導する、と書かれています。もちろん、現役選手から直接教わる機会も出てくるでしょうね。

 Jリーグはどのチームにもユースがありますが、プロ野球でユース誕生となれば初めてのこと。間違いなく、人気が出るでしょうね。ヤクルトが成功すれば、おそらくほかの球団も追随するでしょう。12球団にユースが出来るのもそう遠い未来の話ではないかも?
 でも、何でシニアだったのだろうか。東京はボーイズよりもシニアが盛んだから? 12球団の中で、1つか2つくらいは、「軟式クラブ設立!」なんてところがあって欲しいなぁ…。

 ちなみに巨人は、今年4月から「ジャイアンツ・ジュニア・ベースボール・アカデミー」(仮称)の開校を計画しているとか。幼児から小学6年生までを対象にした野球塾とのこと。
 
 詳細は↓
http://www.www.daily.co.jp/baseball/2005/11/27/195943.shtml

 野球塾では、「ジャイアンツメソッド」(ジャイアンツ式指導法)と呼ばれる独自の練習メニューで子どもたちを指導するようです。

 12月4日には都内の小学校で、説明会と公開練習が行われました。
 巨人の公式HPによると…、「ジャイアンツメソッド」について、こう書かれていました。


 この練習法は、米国やキューバで行われている少年向けの指導法を参考に巨人軍が新たに組み立てたものです。低学年対象のキャッチボールではまず、座ったままひじを固定させた「ダーツ投げ」で正確な握りとボールの回転を確認させ、次にひざ立ちで肩を使って投げ、それから次第に体重移動やリズムなども入れたスローイングに展開させていきました。
 高学年には、バットを持たせてペッパー練習。最初はバントの構えでトスされたボールを手でキャッチ、そして両ひざ立ちでペッパー、次に片ひざ立ちで片手でバントなどと展開させ、バットコントロールの習得を図りました。


 ふ〜ん…、という印象ですが、ジャイアンツメソッドは入校する選手にしか教えてもらうことはできないんですかね。本当に野球界の底辺拡大を考えているのであれば、「これが、ジャイアンツメソッドだ!」と、ホームページに詳細を掲載するなり、指導本を出すなり、世の中に広めていってもいいと思うのですが。と、少々不満…。
 
 せっかくプロ野球チームが考えた指導法なんですから、隠し持たずに、世の中に公開してほしい…。




2006年02月06日(月) 『中学野球小僧3月号』、2月10日発売!

『中学野球小僧3月号』の編集作業がすべて終わりました。
 2月10日発売です! 
 またまたマニアックな内容になっておりますので、ぜひご購読よろしくお願いします! 

http://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/

<特集1春イチデビューを飾れ!>
〜中学野球&高校野球準備講座〜


[メジャーリーガー編]いまだ成長中の36歳メジャーリーガー
 田口壮(セントルイス・カージナルス)
「うまい人をマネすることは、中学からずっと続けています」

[女子選手編]男子チームでプレーする輝く開拓者
 片岡安祐美(茨城ゴールデンゴールズ)
「今の一番の夢は、プロ野球選手になることです」

[センバツ出場選手編 
ボーイズで鳴らしたスーパーエース!
 前田健太(大阪・PL学園高校)

[センバツ出場選手編◆
中学軟式日本一からドラフト候補へ!
 田中大二郎(神奈川・東海大相模高校)

[道具編]プロが教える野球道具スーパーメンテナンス術
 日々のプレーを支える道具を味方にしよう
協力=スポーツ玉澤/ミズノ株式会社/ナガセケンコー株式会社

[高校野球紹介編]
憧れの世界にいよいよチャレンジ
 ウエルカム、高校野球!
中学野球から変わる点は? 1年間のスケジュールは?

[提言編 惑血・立花龍司が語る
 高校野球への挑戦状!
 「高校1年生は、野球人生最大の難関だ」

[センバツ出場校編]伊志嶺吉盛(沖縄・八重山商工高校監督)
 猛練習で鍛え上げる南の島の野球
  離島の名将からのメッセージ
「高校野球は人生修業と思って打ち込もう」

[マンモスチーム編]水谷哲也(神奈川・横浜隼人高校監督)
 強豪校で3年間を送る選手たち
  140人のレギュラーでやる高校野球
 激戦区・神奈川で輝く「ハヤト」の神髄

[データ編]上田誠(神奈川・慶應義塾高校監督)
 部員数100名を超える伝統校の頭脳
  快進撃を支えた「データ班」の戦い
 中学野球でも使える! 慶應義塾式データシート付き

[女子マネージャー編]田村あゆみ(山梨・甲府工業高校野球部マネージャー)
 甲子園出場の夢をかなえた3年間
  選手を支える女子マネージャーの高校野球
「みんなが勝ってくれれば、毎日の洗濯も嬉しい!」

[中学野球紹介編]大人の野球への第一歩
 ウエルカム、中学野球!
  少年野球から変わる点は? 1年間のスケジュールは?

[提言編◆惑血・立花龍司が語る
 中学野球への挑戦状!
 「中学1年生は大人の野球への入口だ」

[中学軟式編]手島一幸(群馬・前橋市立第一中学校監督)
 1年生も戦力にして全国3位となった公立中学
  新入生の存在がチームを強くする
 万全の受け入れ態勢で1年春デビューもあり!

[中学硬式編]小泉隆幸(東京・武蔵府中リトルシニア監督)
 リトルシニア日本一監督が一発回答!
  硬式クラブチームでの中学野球Q&A
「小学6年生のための中学野球準備メニュー」付き

[硬式リーグ完全データ編]
 今年もやります、7つの団体完全網羅!
  中学硬式野球パーフェクトマップ2006
 硬式7団体紹介&主な試合日程

[軟式クラブチーム編]井上俊夫(東京・小平クラブ)
 もうひとつの中学野球・軟式クラブチームの世界
  「楽しい野球」で中学日本一を目指せ!
 工夫すれば実現可能! 男女合計120名での一斉練習

[アンケート編]取材協力チームに緊急アンケート
 中学&高校野球になじむコツは?

[ノンフィクション編]
 グラウンドで挑戦し続けるプレーヤー
  野呂義光物語〜ハンディなき野球


<特集2 中学野球テクニカル>
 シーズンイン目前! すぐに試せる実戦練習メニュー

【コンディショニング編】中田佳和(Bright Body ACTIVE HEALTH研究所)
 誰でもできる簡単コンディショニング 
  体と心の「軸」を整えて真っすぐ立とう
 フォームの欠点改造は体を整えることから

【打撃編】狭間善徳(高知・明徳義塾中学校監督)
 中学軟式球界に君臨する王者のバッティング
  明徳義塾流インサイドアウト完全体得術
 時間を感じれば野球が変わる!

【バント&走塁編】清水敏行(愛知・幸田町立北部中学校監督)
 右打席・左打席からの必殺セーフティー
  バントでワンアウトはやらない!
 相手を揺さぶって攻めるチームの秘密を大公開

【走塁編】田代栄次(神奈川・湘南ボーイズクラブ監督)
 1点をもぎ取って勝つための走塁術<基本編>
  「攻撃の幅を広げる走塁」で勝利を目指せ!
 足を絡めて1点取って勝つ「田代野球」の神髄

【投手編】佐々木康弘(千葉・印西市立木刈中学校監督)
 ランナーを刺しにいく一撃必殺プレー
  一塁けん制はタイミングで勝負せよ
 相手の心理を読めばスキをつける!

【捕手編】山内拓也(兵庫・神戸市立岩岡中学校監督)
 キャッチング、スローイング、配球を徹底鍛錬!
  心と技術が光るスーパーキャッチャー育成法
 身体能力より「人間力」が勝負を分けるポイント

【守備編】塚原啓介(長野・松本南リトルシニアヘッドコーチ)
 「9人で1点を守り抜く野球」で日本一達成
  試合に勝つための鉄壁ディフェンス
 妥協しない徹底練習でゲッツーも決まる!

【心作り編】土屋幸一郎(『心のバレー』著者)
 伝説の名著『心のバレー』を読み解く
  遊んでさぼって「心」と「個性」を育てろ
「心」を作らないと技術は空転するだけだ

【ノンフィクション編】中学球界を支える「日体大野球部」の息吹
 狎気靴ぬ邉絖瓩療粗算佞燭
  ミスターアマチュア・筒井大助監督と野球部員の挑戦

野球上達のための「川相塾」特別編
 川相昌弘塾長(中日ドラゴンズ)金言集
  過去6回の講義をダイジェストで復習!

第6回愛知トレーニング交歓会<名古屋大会>
 全国を勝ち抜く試合運びと投手養成法>
  中止になった走塁・守備のメニューも紹介!

取材協力チーム紹介
 「チームのモットー」と「今年の目標」は?


<中学野球大会&イベントレポート>
 第4回コアラカップ
 第2回よさこいリーグ中学校軟式野球大会
 2005年度神奈川県指導者講習会
 2005日本中学生野球フォーラム






2006年02月04日(土) 21世紀枠・真岡工業

 21世紀枠に選ばれた栃木・真岡工業に行ってきました。

 新聞にも書いてありましたが、真岡工業がある芳賀地区は中学軟式野球が非常に盛んな地域です。益子中、芳賀中、真岡中など、全国大会や関東大会を経験したチームがチラホラと。学童野球でも、益子クラブが全国制覇を達成したことがあります。
 ですが、高校は甲子園に出場できず…、湯本実成監督は「中学で目だっていた選手が、高校は芳賀地区から外に出てしまう。甲子園常連の私立に行ってしまうんです」とちょっぴり悲しそうに話していました。

 2004年センバツに出場した作新学院にも芳賀地区出身の選手がいました。また、04年夏、05年センバツ甲子園に出場した東京・修徳高校の主軸、長島一成は益子中出身、佐藤寛己は芳賀中出身でした。このほか、レギュラー以外のベンチ入りにも芳賀地区出身者の名前が。
 真岡工業は現在、2年生が20名、1年生が9名。1年生が少ないのは、「入学予定者が私立に流れてしまった」とのこと。しかし、今回の21世枠で「いまの中学3年生、2年生はうちに入ってくれる子が多いと聞いています」と嬉しそうな湯本監督でした。

 真岡工業のエース西山紘平は、真岡中クラブのエースとして全日本少年軟式野球大会に出場しています。この大会で、個人的にもっとも印象に残ったのが西山でした。170センチに満たない小さな体を目一杯使って、ストレート、スライダーをリズムよく投げ込んでいました。今はその頃と比べると、ちょっとフォームが小さくなかったかなぁ…。ってなことを西山に伝えると、「高校2年生のときにサードをやっていたことが影響しているかも。自分も、中学のときのように大きなフォームで投げたい」と。

 ちなみに、西山は全日本の初戦でAkita中クラブに特別延長戦の末、0−1で敗戦。西山に「センバツでどことやりたい?」と聞くと、「秋田商業」と即答でした。
 秋田商のサブマリンエース佐藤洋のほか、4番浅野友人、寺門寛、工藤辰文はAkita中クラブのメンバー。それだけに、リベンジしたい想いが強いようです。
 なお、このときの全日本少年の栃木大会決勝戦は真岡中vs益子中。芳賀地区同士の対決でした。

 また真岡工業のキャッチャー小貫寛司は、中2の夏に益子中の正捕手として関東大会出場。修徳の長島一成(当時中3)とともに、主軸を務めていた選手です。

 西山も小貫も、甲子園が近い私立に誘われた選手ですが…、真岡工業を選択。学校まで、西山は自転車で10分、小貫は自転車で40分だそうです。自転車で40分って、結構遠いけど…!

 中学軟式野球が盛んな芳賀地区からセンバツに挑む真岡工業。全部員が、中学は軟式野球を経験。西山は「軟式も硬式も同じ野球。軟式でも、高校で活躍できるところを見せたい!」と言っていましたが、センバツの結果はいかに。
 ちなみに…、軟式主流の芳賀地区で、湯本監督によれば、このたびボーイズが誕生したようです。


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