sakuraの日記
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2004年12月10日(金) 訃報

姉の幼馴染Mちゃんの夫が家出したまま、亡くなって発見されたらしい。

Mちゃんは家も近所だったから、昔から良く知っている、妹さんも

ご両親も。。。

Mちゃんの夫のKさんも私は知っている。

私が小学生の頃通っていた近所の教会の信者さんだったので、

礼拝の時など、よく出会ったものでした。

Mちゃんも教会の信者さんで、二人はそこで出会った。

その頃のKさんは大学生で、とても温厚で人の良い真面目な好青年だった。

Mちゃんも幼い頃から秀才でとても真面目できちんとした女性で、

二人はとても爽やかな似合いのカップルだった。

その時は、まだ、私も小学生で二人がどんな関係だったか知らなかったけど、

その後、社会人になってからも交際を続け、結婚の挨拶に家に来られた時、

私は高校生だった。

その時の二人の幸せそうな顔を母も姉も私も鮮明に記憶に留めている。

あれから、20年近い歳月が過ぎたとは言え、その二人の結婚生活の末路が

こんな結果になるなんて、誰が想像出来ただろう。

Mちゃんは女子校の英語教師として、務めた後、Kさんと結婚した。

Kさんは一流企業のサラリーマンだったが、法学部卒ということで、

その会社出身の代議士の秘書に、会社から出向させられたのだが、どうも

これが、Kさんの負担となっていたらしい。

それから、精神的な病を抱えるようになり、どんどん悪化していたようだった。

今年になってからは、姉がMちゃんに電話をかけても、Kさんの叫び声で

会話が遮られるような、もう、電話も出来ないような事態になっていた。

子ども達も父親を敬遠するようになっていたし、家庭内は殺伐とした空気

が流れていたのではないだろうか。。。

Kさんの死のいきさつははっきりとはわからない。

でも、ほんの20年前の、笑顔の二人が結婚の報告に来てくれた時の事を

思うと、切なさがこみ上げてくる。

Kさんの温厚な笑顔と、Mちゃんの凛としたすがすがしい横顔。

たった20年で、どうしてこんな事になっちゃったの?

考えれば考えるほど、つらくなる。

Mちゃんのご両親は既に亡くなり、Mちゃんがもう帰るべき実家はない。

妹さんも別の土地で結婚生活を送っている。

これから、姉はMちゃんの支えになりたいと言っている。

私にも何か出来るだろうか?

私が教会の日曜学校に通っていた頃、子ども達の世話してくれていた、

青年会のKさん。賢く、優しいお兄さんだった。

どうして、こんなに残酷な月日の過ぎ方があるんだろう。。。

みんな幸せになりたいね。

愛に満ち溢れたいね。


sakura |MAIL